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2019年12月31日火曜日

2019年 私的名盤フルアルバムランキング

(前記事・ミニアルバム編はこちら)

それではあらためて、2019年版・私的名盤フルアルバムランキングを発表したいと思います。
今年聴いた作品はこちらのCDアルバム視聴リストの方にも掲載されている全54作。
その中からベスト盤・カバー盤・企画盤を除いた、フルアルバムの計28作品から
ベスト10を発表します。ちなみに昨年の結果はこちらでした。ではいってみましょう。

2019年 私的名盤ミニアルバムランキング

恒例となりました、2019年版・私的名盤アルバムランキングを発表したいと思います。
今年聴いた作品はこちらのCDアルバム視聴リストの方にも掲載されている全54作。
その中からベスト盤・カバー盤・企画盤を除いた、オリジナルアルバム作品より
ベスト20を発表するのが例年でしたが、今年は発表のやり方を変えます。
ちなみに昨年の結果はこちらでした。

2019年にたくさんの音楽を聴いてきた中で、最大の特徴として真っ先に挙げたいのは
こんなにもミニアルバムをたくさん聴いた年は今までなかった。
比べてみると2018年は計7作品だったのに対して、2019年は計22作品。
なぜこんなにも増えたのか。その最大の理由は、
インティーズのガールズシーンで頑張っているバンドの沼にハマったから。
これらのバンドがリリースするCDはミニアルバム形式がとても多かった。
ということで、今年は年間の私的ベストアルバム紹介記事をベスト10形式にした上で
フルアルバムとミニアルバムに分けることにしました。フルアルバムの方が上位だと
思ってくれて結構ですし、ネットの音楽ブログ界の集計人などが見てくれているならば
この次の私的名盤フルアルバムの紹介記事の方で集計をお願いしたいですが、
ガールズ系ブログの本領発揮と言えるのはむしろこの記事の方。ではいってみましょう。

[CDアルバムレビュー]  竹原ピストル「It's My Life」


竹原ピストル「 It's My Life (CD)」
(2019/9/4)

1. おーい!おーい!!  [公式PV]
2. あ。っという間はあるさ
3. ON THE ROAD  [公式PV]
4. It’s my life
5. 狼煙(ver.2)
6. 藍色のハンカチ
7. 隠岐手紙
8. 奥底の歌
9. Gimme the mic !!
10. ひまわりさくまであとすこし
11. ハッピーエンド
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)

2019年12月30日月曜日

[CDアルバムレビュー]  MOROHA「MOROHA IV」


MOROHA「 MOROHA IV(初回限定盤)(DVD付)」
(2019/5/29)

1. ストロンガー  [公式PV]
2. 上京タワー  [公式PV]
3. 遠郷タワー  [公式PV]
4. 米
5. 拝啓、MCアフロ様  [公式PV]
6. スタミナ太郎
7. 夜に数えて
8. いくつものいつもの
9. うぬぼれ
10. 五文銭  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)



MOROHAの通算4枚目のオリジナルアルバムにしてメジャー1stアルバム。
若手トップクラスに魂のこもった歌を聴かせる男性ボーカリストである
MCアフロ様(なお髪型は坊主頭)と、アコギ担当のUKさんによる2人組ユニットの作品。
アコギ弾き語り形式によるポエトリーリーディングという独自のスタイルは
今作でも健在。そもそも今作も収録曲のタイトルの「スタミナ太郎」を見た時点から
確実にハマるだろうなと思ったのは自分が食欲旺盛リスナーだからでしょうね。
その予想したものとは一部違う所もあったが、確実にハマるというのは当たりでした。

まず1曲目「ストロンガー」の序盤の歌詞のメッセージからしていきなり感動した。
怒りや痛みや屈辱や葛藤などといったものをエネルギーに変えて歌われる、
強くなりたいというメッセージ。そうなんだこれこそが音楽の持つ力だ。
音楽に求めるものは人それぞれであり、例えば心地よさだと答える人もいていいと思うが、
自分が音楽に求めているものは迫力、そして生きるためのエネルギーだ。
MOROHAの音楽はそういう者たちにとりわけ響くエネルギッシュな音楽。
苦しい時も頑張ろうと思えて、弱い自分を変えることだってできる音楽だ。

そして2曲目「上京タワー」は個人的にMOROHAを知ったきっかけとなった曲であり
今までに無かったような衝撃を受けた曲。こんなにもシンプルな弾き語り系楽曲なのに
なぜこんなにも躍動感に満ち溢れているのか。それでいて歌詞も人間味に溢れている。
「♪ふるさとの悪口で盛り上がるその瞬間 本当は包まれてる」
この終盤の歌詞は特に、自分みたいな根っからの田舎者には共感しまくりだ・・・
自分の住んでる所なんてまともな音楽フェスも無いし見やすいライブハウスすら無い所だが
MOROHAのお2人がそのライブハウスに来てくれたことがあるというのは嬉しかったので
また来て欲しいしその時は近くの世界遺産にも寄って鹿さんのぬくもりに包まれて下さい。
今回あらためてこの傑作曲を再録してくれて良かった。そのきっかけとなったのが
上京タワーの続編的な新曲である3曲目の「遠郷タワー」。サビで何度も噛みしめるように
「♪ふるさとを捨てて良かった と言えるようにならなくちゃ」と歌うところは
本当はふるさとが恋しくてたまらないんだという思いが伝わってくるしまたしても共感。

4曲目「米」は予想ではいっぱい米食って大きくなろうぜと歌う曲かと思いきや全然違った。
自身の経済的に苦しい姿を歌った曲で、米とは生きるために必要な食べ物。
これぞまさに生きるためのエネルギーを歌った曲だとも感じられる楽曲であり
やっぱり苦労してきた人たちの音楽は心に刺さる。

5曲目「拝啓、MCアフロ様」は母親からの手紙を歌にした曲で優しい一面が表れている。
6曲目「スタミナ太郎」は予想ではいっぱい米食って筋トレしようぜと歌う曲かと思いきや
全然違った。自身の高校生の頃を歌った曲であり、若き衝動(性的衝動を含む)を
こんなにもぶちまけるなんて恥ずかしくないのだろうかとも思ってしまう曲だった。
だがそれでも、例え他人からどう思われようが、なりふり構わずでっかい声で歌う。
こういう青春時代って素敵だなとも思ってしまうのは、自分の10代の頃がそれとは
あまりにもかけ離れていたからなのか・・・ 「♪誰とも違う奴になる」と
言った通りに現在は誰とも違う音楽をやっているわけだから有言実行ですよね。

7曲目「夜に数えて」は羊の数を数える姿を歌った歌詞がうまいなぁと思ったと同時に、
時には眠れなくなるほど必死に生きているんだという熱い思いが伝わる曲。
曲の終盤で自分を責める気持ちを歌うところにも思わず感情移入してしまう。
そんな聴き手に向けての慰めの言葉が、
「♪バカにされても見下されても お前は手を抜かなかったじゃないか」
これには泣かせてくれるなぁ。自分なんて見下されっぱなしの人生だったから尚更響く。

8曲目「いくつものいつもの」9曲目「うぬぼれ」ではしんみりとしたバラード曲を
連続で歌う。これまでの曲を聴いていると子供の頃から苦労を重ねてきた半面、
実家の父さんや母さんやおじいさんなどの家族愛には恵まれていたんだなということが
分かるしその大切さがしみる。だからこそ人間愛を歌えるんだなと。

そして10曲目「五文銭」は収録時間約8分の大作。まず曲の序盤では2017年の大晦日の
紅白歌合戦について歌う。「♪土手っ腹にはピストル」って竹原ピストルのことだな?
同じアコギ弾き語り系アーティストとして先を越されて悔しい気持ちが伝わってくるが、
竹原ピストルが紅白出場歌手になれたならば、MOROHAだって十分なれる可能性がある!
曲の後半でメロディの展開が変わるところもこの楽曲ならではの面白さを感じたし
最初聞いた時は長いかなとも思ったけど、こんなにも歌いたいことがたくさんあるという
必死な思いが伝わるから、ならば2度3度と聴いてみたくなる曲でしたね。

当ブログ的に音楽で重視する4つの要素といえば、まず第一に編曲であり、
その次にメロディ、ボーカル、歌詞という順番であるのだが、
ここまでボーカルと歌詞の2つの圧倒的魅力のみで聴き続けているアーティストは
他に思いつかない。個人的にはサビ部分でメロディアスな歌メロを入れた楽曲だったり
アコギ以外の数多くの楽器を取り入れて編曲した楽曲が半分ぐらいあっても
全然良いと思ってるのだが、今作でもそういったことは一切やらずに愚直なまでに
アコギとラップ歌唱のみで勝負という自分達のスタイルを貫いているところには
信念を感じられる。そもそもエレキギターのギターソロがこう来てストリングスがこう来て
電子音がこう入る編曲が最高だとかそんなことばかり書いている当ブログが取り上げる
アーティストとしては異質にも程がある。だが異質でも好きになることがある。
これこそが音楽が持つ面白さであり、音楽が持つ無限の可能性だと思う。
そしてやっぱりジャンルなんてのは関係無く、魂のこもった音楽こそが素晴らしいんだと、
MOROHAの曲を聴けばあらためてそう思えた。今作にてめでたくメジャー進出を果たしたが、
どうかこれからもこの調子で自分の色を思う存分に出し続けて欲しい。
それに共感する人がついてくればいいし、きっと多くの人の心に届く可能性のある音楽だ。






2019年12月29日日曜日

[CDアルバムレビュー]  BABYMETAL「METAL GALAXY」


BABYMETAL「METAL GALAXY (初回生産限定盤 - Japan Complete Edition -) [2CD+DVD]」
(2019/10/11)

ディスク:1 
1. FUTURE METAL
2. DA DA DANCE (feat.Tak Matsumoto)  [公式PV]
3. Elevator Girl  [公式PV]
4. Shanti Shanti Shanti  [公式PV]
5. Oh! MAJINAI (feat.Joakim Broden)
6. Brand New Day (feat.Tim Henson and Scott LePage)
7. ↑↓←→BBAB
8. Night Night Burn!
ディスク:2 
1. IN THE NAME OF
2. Distortion (feat.Alissa White-Gluz)  [公式PV]
3. PA PA YA!! (feat.F.HERO)  [公式PV]
4. BxMxC
5. Kagerou
6. Starlight  [公式PV]
7. Shine
8. Arkadia
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)



BABYMETALの3rdアルバム。今作は前半の曲を中心にワールドミュージックの要素を取り入れ
より世界を巻き込んで自分たちの音楽を響かせるという意思を感じられる作品となっていた。
世界を超えてアルバムタイトル通りに宇宙や銀河にまで響き渡れと言わんばかりだなと
アルバム前半の5曲目までを聴いた時点では思ったし、大傑作になるかと期待したが・・・

まずはオープニング曲となる約2分の半インスト曲「FUTURE METAL」で始まり、
続く2曲目「DA DA DANCE」ではB'zの松本さんとのコラボによるトランスメタルを聴かせ
序盤にしていきなり最高潮。イントロからのギターの速弾きはさすがの一言だし
それに加えてコーラスの「♪フゥー!」もユーロビートっぽくてノリノリで、抜群に華やか。
トランスメタルといえば女性ボーカルがいた頃のBLOOD STAIN CHILDが
これに近い曲をやってたなと思い出した。「Stargazer」は特に大好きな曲だったが
こんなにもキラキラを通り越してギッラギラでバッキバキな曲を
年間ベストソングの上位に挙げるような音楽系ブログは当ブログ以外無さそうと思ってた。
なので世界のベビメタがこんな曲をやってくれたのは嬉しい。やっと認められた気分。

3曲目「Elevator Girl」はダークファンタジーな世界観の広がる曲で
こんな綺麗な声で「♪次は地獄にとまります」ってむしろ面白いし俺的には天国だ。
余談だが当ブログ管理人は子供の頃から夜中に何度も、乗っているエレベーターが
ボタンを押しても止まらなくなるという夢を見てきた。なのでこの曲には人一倍共感する。
4曲目「Shanti Shanti Shanti」はアラビアン風で異国情緒漂うメロディが美しい、
妖艶なメタルソング。シャンティだけに島谷ひとみさんが歌いそうな曲だなとも思った。
5曲目「Oh! MAJINAI」はロシア民謡っぽいメロディが印象的な疾走曲。
ボーカルのSU-METALのピュアな歌声と、男性コーラスのゴリゴリでゴツい歌声が
手を組んで走り抜けるサビはカオスティックで最高に面白かったし、
1stアルバム曲の数々の衝撃を彷彿させるものがあった。
実際これを運動会の二人三脚や借り物競争のBGMで流せば意外と合うんじゃなかろうか。

ここまではとても良かったのだが、続く6曲目「Brand New Day」7曲目「↑↓←→BBAB」
は洋楽ポップスみたい曲でこれって言うほどメタルか?と感じてしまった。
そしてディスク2ではデジロック色強めでカッコいい路線ど真ん中の
2曲目「Distortion」や、お祭りソングの3曲目「PA PA YA!!」は素晴らしかったが、
続く4曲目「BxMxC」はメロディが単調でどうしてしまったんだ!?と思ったほど。
5曲目「Kagerou」は日本の歌謡曲を彷彿させる切ない歌メロが光るミドルバラード曲だが
これも言うほどメタルか?とも感じてしまった。今作全体に言えることは
ギャラクシーなだけあってキラキラとしたキーボードのメロディは印象に残ることが多いが
それに対してギターのメロディにグッとくる場面は少ないなぁとも感じてしまった。
近年ギターソロが世界的に減ってきているといった記事を見た時には危機感を持ったが
その傾向が今作にも表れたのか? バンドの曲でもアニソン系アーティストの曲でも
イントロや間奏でJAM Projectや遠藤正明さんのソロ曲みたいなメタルなギターがあれば
最高だと思うほどのギターソロ大好きリスナーとしてはどうか減らないで欲しい。
だがそれでも最後の最後でやってくれた。8曲目「Arkadia」はイントロのギターからの
曲展開にいきなり圧倒された。無限の広がりを感じさせるメロディックメタル。
サビメロも伸びやかでSU-METALの芯のある歌声も生きているし、これぞ銀河系楽曲だ。

アイドルとメタルの融合というこれまでに誰も成しえなかった発明的な曲が並び
音楽的価値の高さを感じられた1stアルバムの路線を、より進化させたような曲が
多いと感じられた作品。ガールズメタルをより極めた2ndアルバムとはやはり作風が違うが、
どちらかというと前作は他のメタル系ガールズバンドの皆さんもやっているような曲が
多かっただけに、むしろ今作の方がベビメタらしいと言えるのではないだろうか。
世界のベビメタだけにこれからも様々な洋楽の影響を受けながら進化していくのだろうが、
その中でどうかメロディの良さが後退するようなことだけはあって欲しくないなと思う。
なんだかんだ言っても当ブログの歴史上ほぼ唯一といっていい、
無名の時点から注目してブレイクを当てたアーティストなだけに頑張って欲しいですよ。






2019年12月27日金曜日

[CDアルバムレビュー]  水樹奈々「CANNONBALL RUNNING」


水樹奈々「 CANNONBALL RUNNING【初回限定盤CD+2DVD】」
(2019/12/11)

1. Higher Dimension 
2. カルペディエム 
3. Love Fight!
4. DAYBREAKERS
5. Knock U down  [公式PV]
6. BLUE ROSE 
7. Sweet Dealer 
8. WHAT YOU WANT  [公式PV]
9. マーガレット 
10. METANOIA -Aufwachen Form-  [公式PV]
11. glitch
12. NEVER SURRENDER  [公式PV]
13. Light Births Shadow 
14. REBELLION
15. UPSETTER 
16. ALL FOR LOVE
17. FINAL COMMANDER -Aufwachen Form-
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)



水樹奈々の通算13枚目のオリジナルアルバム。
アニソン系アーティストのトップランナーが、アルバムタイトルの通りに
弾丸のように最初から最後までひたすら走り抜ける作品でありながらも、
その景色に合わせて走り方を変えて楽しんでいるかのような余裕と貫録も感じられて
やっぱり格が違うなと思った。それでは全曲レビューにいってみましょう。

まず1曲目「Higher Dimension」は曲名や歌詞から予想したイメージとは全く違う
ジャズ風味の軽快かつおしゃれなポップスで私的名盤紹介さんが好きそう(参照)
サビ終盤のハイトーンボイスはいきなりの貫録モノ。

2曲目「カルペディエム」は速弾きピアノとバイオリンのメロディにイントロから圧倒。
ハイテンポかつ歌詞も詰め込み型でボカロ曲っぽくもある2010年代型音楽で
作曲編曲がElements Gardeメンバーでもこれまでの曲とは一味違うスリリングさ満点。
歌う方も演奏する方も難易度ハイレベルな曲を華麗にやってのける姿はお見事。
どんだけ疾走するんだ。まさに止まったら死んでしまうマグロのような曲だ。
さすがラジオで私マグロなんですと言ってのけただけある(参照)

3曲目「Love Fight!」は奈々様流行進曲。歌詞を見てみるとラブソングにもかかわらず
まるで革命でも起こすかのようなパワーを感じられるのがキャラに合ってる。
4曲目「DAYBREAKERS」はデジタルビートとストリングスを組み合わせたサウンドに
これまたイントロからテンション激上がり。それに加えてビブラートを交えながら
伸びやかな歌唱をたくさん聴かせる場面があるのが最高。奈々様の音楽には華がある。
このようなキラピカドーンとした曲を高評価しまくるブログって他に無いんだろうか?

5曲目「Knock U down」はセクシーな洋楽ポップス風のミドルテンポ曲。
Bメロのアハーンアハーン♪で某女芸人のネタを思い出してしまうのはさておき、
こういう個人的に聴かないFMラジオが好みそうな曲調でも良いと思えるのがミラクル。

6曲目「BLUE ROSE」はしっとりした歌謡曲テイストを感じさせつつも
アッパーで熱情がこもっているお得意路線の曲。
7曲目「Sweet Dealer」はストリングスアレンジを適度に加えつつも
大人の雰囲気を漂わせている楽曲。まるで舞踏会で流れる曲のよう。

8曲目「WHAT YOU WANT」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。
近年のアニソン系アーティストの曲はハードロックがむしろ主流だという話は
聞いたことがあるが、その割に音楽系ブログをやってる人達の中においては
こういった曲は過少評価されている気がしてならない。
奈々様ですら聴いてる人は少数派なのかと錯覚しそうになるのはなんでなんだろう。

9曲目「マーガレット」はアコースティックなアレンジで聴かせる系の楽曲だが
サビのメロディが盛り上がりに欠けるような気もする。
10曲目「METANOIA -Aufwachen Form-」はこちらのシングルレビューで書いた通りの
傑作でありシンフォギアの曲ということで今作ではイントロがさらにパワーアップ。

11曲目「glitch」はサビのなんでなんでなんでなんでの弾丸15連射に
耳を撃ち抜かれること確実なダンサブルロックナンバー。
12曲目「NEVER SURRENDER」は今作の流れで聴くと先行シングル曲として
聴いた時以上に良さを感じられた。13曲目「Light Births Shadow」は楽曲歌唱ともに
アニソン歌手ではなく声優歌手寄りのキュートな曲。実際声優歌手なのだが。
しかしこれだけ歌手としての活動歴を重ねても、まるで永遠の17歳であるかのごとく
甘酸っぱい恋の歌を歌えるのはなんでなんでなんでなんだ!?不老不死かと思えてくる。

14曲目「REBELLION」はRPGゲーム主題歌でTHEアニソンって感じの曲で当然お気に入り。
15曲目「UPSETTER」は本人作詞作曲によるライブ感のある応援ソング。
「♪楽しもう?百も承知!明日を掴もう」このサビ終盤は特にライブ映像が目に浮かぶ。
16曲目「ALL FOR LOVE」はこれまでのバラード系の曲の中でも上位クラスに感じられた。
歌詞はシンプルなのにその一言一言に深みを感じられるのは名曲の証拠。

そして17曲目「FINAL COMMANDER -Aufwachen Form-」ではラストナンバーにして
今作最大級の疾走曲が登場するというまさかの展開が待っていた。
ストリングスアレンジもコーラスも歌詞も何もかもが勇壮かつ最高にドラマチックで
シンフォニックメタル好きはとりわけ歓喜間違いなしの悶絶級傑作。

今作もジャンルの壁を飛び越えて、若さ溢れる曲から大人っぽい曲まで
バラエティに富んだ音楽を全17曲、CD収録可能時間の目一杯まで存分に楽しませてくれた。
その中には普段ならば個人的には敬遠してしまうような系統の楽曲だって入っていたが
それでも聴いてみれば良さを感じられるほどに、この歌唱があれば何でも聴けてしまう。
ジャンルだとかファン層がどうだとかいった余計な先入観などは無しに
純粋に音楽を楽しんでいたあの頃を思い出させてくれるかのような歌の数々だった。
過去のシングルレビュー記事でも書いたが「METANOIA」の終盤の
「♪いーのちのーおーとをぉぉおおおおぉーー~~~っ」この浜田麻里様ばりの
超絶ハイトーン&ビブラートには感動したし、これを聴かされた時点で
歌唱は今でも日々進化を続けているんだということがよく分かる。
きっと人知れず相当な努力をしているに違いない。こういう歌手が
アニソン系アーティストのトップランナーになれたのは本当に良かったなと思う。
これぞ理想の女性ボーカリストだ。麻里様は理想を超越してるので奈々様こそがね。






2019年12月20日金曜日

[CDアルバムレビュー]  BAND-MAID「CONQUEROR」


BAND-MAID「 CONQUEROR (初回生産限定盤A)」
(2019/12/11)

1. PAGE
2. glory  [公式PV]
3. Liberal
4. endless Story  [公式PV]
5. Mirage
6. At the drop of a hat
7. Wonderland
8. azure
9. Dilemma
10. Bubble  [公式PV]
11. The Dragon Cries
12. flying high
13. カタルシス
14. Blooming  [公式PV]
15. 輪廻  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)



BAND-MAIDのメジャー4thアルバム。メイドのガールズバンドとして国境や年代を超えて
人気の幅を拡大するとともに、日々実力もつけていっているのが分かる作品。
今作の楽曲も、作詞はくるっぽーでおなじみの小さい鳩の小鳩ミクちゃん(810歳)が
全15曲中14曲を担当。そして作曲は全曲がBAND-MAID名義。

前アルバム「WORLD DOMINATION」(記事はこちら)は
1曲目から10曲目までアッパーチューンで押しまくる作品だったのに対し、
今作ではアルバム前半からほぼ交互にミドルテンポ曲やバラード系の曲を交えてきた。
4曲目「endless Story」では序盤からうおおおおーおーおーと合唱したくなるような
一体感を持ったスタジアムロックナンバーを歌ったり、
5~7曲目では前アルバムの作風とはうって変わって甘く切ないラブソングを
次々と歌ったりと、楽曲の幅に関しては前作以上といえる。
全体的にメロディが洋楽ロックテイストに感じられる曲が多いが、
それがミドルテンポ曲やバラード曲となると平坦な印象に感じる曲もちらほら。
11曲目「The Dragon Cries」に至ってはアメリカの超有名音楽プロデューサーの
トニー・ヴィスコンティさんがプロデュースした全英語詞の楽曲。
これはどう聴いても洋楽ロックにしか聴こえない曲であり、今やこんなコラボが
実現するまでに世界的躍進を遂げたのかと感心させられる半面、
ミドルバラード系の曲といえばシングル「Bubble」のカップリング曲で
今作には収録されていない阿久津健太郎さん作曲の「Smile」って相当良かったのになぁと
思ってしまったのは、やっぱり自分は歌謡曲脳なのか、それとも同じ所属事務所で
同じ作家から楽曲提供を受けていたPASSPO☆の幻影を見たような気がしたからなのだろうか。

ということで個人的には前半よりも後半の楽曲の方がツボにハマりまくった。
やっぱりアッパーチューンの急展開に一気にもってかれるような曲がいい。
9曲目「Dilemma」のBメロのベース、そしてサビ終盤の「♪Let me see it」からの
ギター演奏なんてもうカッコ良過ぎで思わずぽっぽっぽーと声が出てしまうほど興奮したし、
14曲目「Blooming」ではこれまでに無いようなメロコア風のパンキッシュなノリを
交えたのも新鮮だった。そして何よりラストナンバーの「輪廻」の覚醒っぷりときたら
そりゃもう半端ない。イントロや間奏からして圧倒的なまでの重低音を聴かせ、
そしてサビではボーカルのSAIKIさんの切れ味鋭い歌唱と共にメロディの展開も
一気に盛り上がる。今作の中でも最もハードな曲をリード曲としてYouTubeにも
公開してしまうのも最高にガチロックでぽっぽぽっぽー!と叫びたくなるほどでしたよ。

ここに来てハリウッドデビューも決まったり、世界最大級のエージェントである
「United Talent Agency」との契約も決定したりといったビッグニュースも
次々と舞い込んできたのには驚かされた。ほんのつい最近までは
所属事務所のプラチナムプロダクションはBAND-MAIDこそ事務所総出で売り出すべきだと
思っていたところだったのに、もはやそんな次元をも超えてしまった。
もしかすると間近な距離からお給仕(ライブ)を楽しめるのは今だけなのかもしれない。
行くなら今のうち。なので12月22日には京都で開催されるお給仕に行ってくるっぽーと
いうことで楽しみにしてます。お給仕を体験してこそアルバムも一層良さを感じられるはず。








2019年12月14日土曜日

[ライブレポ]  EXiNA LiVE 2019 “XiX GiG”

12月8日(日曜日)大阪・ESAKA MUSEにて開催された
EXiNAの1stワンマンライブ「EXiNA LiVE 2019 “XiX GiG”」に行ってきました。
西沢幸奏さんのライブを体験するのは、個人的にはぜひ復活を希望したい
伝説のガールズロックフェス「DRAGON GIRLS CARNIVAL」(レポはこちら)
以来2年ぶり3回目で、ワンマンに行くのはそもそも初めて。
今年に入ってソロプロジェクトの「EXiNA」が始動、そして8月にリリースされた
新作ミニアルバムを聴いた結果(レビューはこちら)行こうと決めました。
最近はアニソン現場にあまり行けてないだけにそろそろまた行きたいと思ってたのに加えて、
本人公式ツイッターによるとヘドバンも思う存分にできる現場だとは一石二鳥にも程がある。

そして会場入りするも、観客の数が思ったより少ないではないか・・・なぜだと思いきや、
そもそもアニソン現場といえばこの日は京都で大型アニソンフェスの
「京Premium Live 2019」も開催される日だったことに今更気付いてしまった。
そちらの方は後半の出演者がASCA→鈴木このみ→藍井エイル→TRUEって最強じゃないか。
後半だけ行きたかった。なぜよりにもよってこの日に大阪ワンマンをやってしまったんだ。
それでもアーティストをより間近な距離から観られるのはこちらのライブハウスの方だ。

2019年12月9日月曜日

[CDアルバムレビュー]  鈴木このみ「Shake Up!」

鈴木このみ 4thアルバム 「Shake Up!」【初回限定盤】」
(2019/11/6)

1. シアワセスパイス  [公式PV]
2. Sparking light
3. Humming Flight!  [公式PV]
4. 真理の鏡、剣乃ように  [公式PV]
5. ANOTHER REAL
6. アルカテイル
7. p.u.p.a.
8. Relight
9. MOTHER
10. 歌えばそこに君がいるから  [公式PV]
11. My Days
12. 蒼の彼方  [公式PV]
13. あなたが笑えば
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)

2019年12月4日水曜日

[CDアルバムレビュー]  虎の子ラミー「激動するヒューマニズム」


虎の子ラミー「 激動するヒューマニズム」
(2019/10/2)

1. THE END
2. めっちゃ元気  [公式PV]
3. 君はイルカ 
4. 桜を見て君を想う
5. ドブネズミ 
6. 音楽  
7. {Secret Track}  
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



虎の子ラミーの通算4枚目のミニアルバム。「立体型サファリロックバンド」を名乗る
3人組ガールズバンドの作品。今年の9月に開催されたちょこロックフェスにて
初めて体験したライブは(レポはこちら)ボーカルのマザー・ヤナギさんを中心とした
ライブパフォーマンスの面白さが全開。キャッチコピー通りに良い意味で
何が飛び出すか分からないサファリパークのようで一躍ハマったのは記憶に新しい。
なお上記のレポにはありがたいことに、ヤナギさん本人からも反響を頂きました(参照)
中学生の頃にして周りからM-1グランプリでの優勝を期待されていた
女芸人もとい女性ボーカリストがいるバンドなだけあって、
このCDアルバムの方も良い意味で笑ってしまうほどの作品でしたよ。

まず1曲目「THE END」からヤナギさんの持ち前の歌唱力を存分に生かしたド派手な曲が炸裂。
デジロック系のサウンドにのせて「♪私は死にました」と歌うサビはシリアスでありながらも
悲壮感はそれほど感じさせず、むしろ清々しいとすら思えるのはその豪快な歌いっぷりが
聴いていて気持ちいいから。一度死んだものが生まれ変わるという希望すら感じる。
そして2曲目「めっちゃ元気」では生まれ変わって元気百倍。前曲とのギャップあり過ぎ。
だがこういった歌詞の方がヤナギさんのキャラにはピッタリハマってる。
「♪めっちゃ元気めちゃめちゃ元気」というフレーズは一度聴いただけで
耳から離れないほどなのに、さらに良いサビメロが後の方にあるというのだから
あらためて以前の曲と比べても歌メロが良くなったなと思う。
3曲目「君はイルカ」はロマンチックなラブソングでありながらも、中盤の間奏部分で
一気にメタリックな演奏が加わったりと急展開をみせるのがまるでサファリパークのよう。
4曲目「桜を見て君を想う」では失恋を歌ったバラード曲をヤナギさんが猛獣のごとく熱唱。
こんだけやるせない感情をぶつけてたのに終盤では「♪本当はタイプじゃないはずなのに」
って今更何言ってるんだとツッコミたくなったが、そういう恋もあるということだろう。
5曲目「ドブネズミ」は歌謡ロックテイストの曲ながらも中盤以降がカオスティック。
ピアノ早弾きはまるで筋肉少女帯みたいでダミ声がかった歌唱も含めてそりゃ好きになる。
6曲目「音楽」はサビの「♪鳴らせーーー!!」の伸びやかさと豪快さに加えて
「♪自由を 叫べーー!!」このハイトーンボイスが聴いていて気持ち良過ぎ。
今作の中でも最もキャッチーなメロディにのせて、音楽の素晴らしさを存分に歌う。
そうだ音楽は自由だからこそ最高だ。ヤナギさんは女芸人でも成功できた可能性があるけど
やっぱりバンドのボーカルで良かったなとあらためてこの曲を聴いて思った。
7曲目にはシークレットトラックを収録。「激動戦隊ジャンケンジャー」と歌ってる?
約1分半の曲で1コーラスのみで終わってしまったのが惜しく感じたほどの曲だった。
4分ぐらいは聴きたかった。ところでこの曲はiTunesで再生すると
曲名が「Secret Trak」と出てしまうのだが、正しくはSecret Trackですよね?

このバンドのアルバム作品を聴くのは2015年リリースの2ndミニアルバム
「あくまでも、愛故の衝動」を聴いて以来だったが、その頃よりもメロディの訴求力が
大きく上がり、成長を遂げたのがよく分かる作品となっていた。キャッチーな歌メロが
軸にあるからこそ、時にぶっ飛んだ展開を見せる楽器隊の演奏もより面白く感じられる。
そしてボーカルのマザー・ヤナギさんは近年の若手ガールズロックボーカリストの中でも
トップクラスの歌唱力の持ち主だと実感。その声量と表現力は頼もしく感じるほどで
これぞガールズバンド界の肝っ玉母さん。毎日骨太や健康家族が似合う歌手だ。
次はフルアルバムを期待したくなるし、次作でメジャーデビューとなっても全く驚かない。
むしろそうなるべきだと思えてくるほどの所まで来ている。
しかもライブも抜群に面白いというならば尚更。またライブにも行きたいですね。






2019年11月29日金曜日

[CDアルバムレビュー]  FLOW「TRIBALYTHM」


FLOW「 TRIBALYTHM(初回生産限定盤)(Blu-ray Disc付)」
(2019/4/10)

1. TRIBALYTHM -Intro-
2. 風ノ唄  [公式PV]
3. Break it down  [公式PV]
4. 火花
5. PENDULUM  [公式PV]
6. サンダーボルト
7. INNOSENSE  [公式PV]
8. 音色  [公式PV]
9. BELIEVER
10. Smells Like 40 Spirit
11. BURN  [公式PV]
12. ONENESS  [公式PV]
13. アイオライト
14. TRIBALYTHM -Outro-
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)



FLOWの通算11枚目のオリジナルフルアルバム。
「国境・民族を超え世界を繋ぐFLOWのマスターピース」と題した今作は
コンセプトアルバムを名乗ってもいいほどに芸術的でありながらも、
上質なエンターテイメントとして多くの人達が楽しめる作品になっている。
これぞ世界的傑作だといっても過言ではないほど。なのに日本のバンドシーンにおいては
あまりにもFLOWは過小評価されてる気がしてならない。アニソンのイメージがつくと
そうなってしまうのか?あらためてもっと評価されて欲しいバンドだと感じる。

まず1曲目のインスト曲「TRIBALYTHM -Intro-」は民族音楽とデジタルサウンドを
融合させた曲。太古から現代へとつながっていく様を描いているかのよう。
2曲目「風ノ唄」はバンドサウンドの中で光る幻想的アレンジと、旅人を歌った詞の世界が
スケール感に溢れている。先行シングル曲だがこのアルバムの中で聴くと一層映える。
3曲目「Break it down」では王道のカッコ良さを見せつける疾走ロックナンバーを聴かせ、
続く4曲目「火花」ではミドルテンポの曲調からサビで一気に感情を爆発させる。
この年になっても若き衝動を感じる歌を歌う。ボーカルがたまらんし歌詞も響きまくり・・・
大人しい人になんてそう簡単になりきれない自分みたいな者には泣けるほどの名曲で
今作の中でも一番のお気に入り曲。これこそリード曲にしてPVも作って欲しかったぐらい。

5曲目「PENDULUM」も2曲目と同系統の曲ながらもよりハッピーな雰囲気が伝わる。
6曲目「サンダーボルト」はアイリッシュパンクバンドの「THE CHERRY COKE$」の
メンバーが参加した曲で、北欧の楽器を取り入れたバンドサウンドの雄大さ満点。
この大航海感ときたら半端ない。これこそリード曲にしてPVも作って欲しかったぐらい。
7曲目「INNOSENSE」はAメロのストリングスアレンジに切迫感がある一方で
サビメロは伸びやかで、一気に空高く想いを放つかのような解放感がたまらない。
8曲目「音色」はラテンっぽいアレンジが光るミドルチューンでホッと一息つける。
9曲目「BELIEVER」ではバンジョーを取り入れたサウンドが光るミドルバラード。
どんだけ数多くの楽器が登場するんだ。この多彩な輝きはまるでバンド界の宝石箱だ。
そして歌詞にはラブ&ピースの願いがこめられている。ロックバンドにはこういう歌を歌い続けて欲しい。

10曲目「Smells Like 40 Spirit」はラップやスクラッチ音を加えたミクスチャーロック。
サビメロは伸びやかでボーカルの2人の熱情のこもった歌唱にも突破力がある。
11曲目「BURN」はストリングスを加えた勢い満点のアッパーチューンで
アレンジが今作の中でもとりわけアニソンっぽくて当ブログ的にはそりゃ好きな曲。
編曲はアニソン系作家が手掛けたのかと思いきやまさかのキバオブアキバ。
現在は惜しくも活動休止したデスポップバンドの名前を久しぶりに見た。
12曲目「ONENESS」は星空の下で聴きたくなるようなロマンチックなバラード曲ながらも
歌詞からはここまで苦労の道のりを経て辿り着いたのが伝わってくる。だから心に響く。
13曲目「アイオライト」はNHKみんなのうたかと思ってしまうぐらい
まるで子供が作ったみたいなベッタベタなロックナンバーで笑ってしまった。
自分も小学生の頃から脳内で作詞作曲していたので当時こんな曲を歌ってた気がする。
なのでこれこそが純粋な気持ちのこもった曲ではないだろうか?世界を笑わせるほどに。
14曲目のインスト曲「TRIBALYTHM -Outro-」は花咲く草原が目に浮かぶかのような
幻想的かつ多幸感に溢れた曲でめでたくハッピーエンド。

アニソンを歌ったことがきっかけで実際に海外でもたくさんのファンがつき
海外でのライブも数多く成功させてきたからこそ、これほどまでに説得力のある
世界的名作アルバムを作り出せたのだと思う。無限に広がるほど多彩な編曲に加えて
こちらのライブレポにも書いた通りあらためてボーカルも素晴らしい。
エモーショナルで魅力的なツインボーカルは楽曲をより一層響かすし
コーラスの一体感も頼もしく感じられる。これぞまさに多種多様な世界をつなぐ音楽だと、
音楽こそがあらゆる壁を超えて楽しめる最高のものだと思わせられる、
2019年上半期の当ブログナンバーワン作品。年間ベストの記事では果たしてどうなるか?






2019年11月21日木曜日

[CDアルバムレビュー]  EXiNA「XiX」


EXiNA「 XiX (初回生産限定盤) (DVD付) 」
(2019/8/21)

1. XiX ~Prologue~ [Instrumental]
2. EQ  [公式PV]
3. KATANA  [公式PV]
4. OVERTHiNKiNG BOY  [公式PV]
5. BERSERK  [公式PV]
6. NEON  [公式PV]
7. PERiOD  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



EXiNA(イグジーナ)の1stアルバム。2015年にアニソンシンガーとしてデビューを果たした
西沢幸奏さん率いるソロプロジェクトの第1弾となるアルバム作品。
ラウドロックにデジタルアレンジを融合させた、ド派手かつ迫力満点の楽曲と歌唱には
今作ってSALTY DOGプロデュースだったっけ?と勘違いしてしまいそうなほどだった。
むしろSALTY DOGがMay'nさんに提供した「Belief」「Banggin' Your Head」などの
傑作曲の数々よりも激ロック系な楽曲がズラリと並んでいるというからスゴい。

まずはインスト曲で始まり、その次の実質1曲目となる「EQ」からして衝撃的。
曲名はElectric Queenの略で、電子音を加えたヘヴィロックサウンドと共に放たれる
メッセージはまさに魂の叫び。「♪生命の旗かざせ」「♪共鳴起こす覚醒」
これはまるで吹きすさぶ嵐の中で命を削りながら訴えかけているかのよう。
艦これ主題歌のデビュー曲「吹雪」の頃はあどけなさが残る歌声だったのに
その当時からすれば想像もつかないほどにぶっとい歌声になって、
さらにはシャウトも加わって・・・ 大いに成長したと感じられる。
Bメロ部分などでデジタル加工されたボーカルのリフレインもツボにハマった。

続く「KATANA」も疾走感溢れるデジロック。電子音のメロディのキャッチーさは前曲以上。
4曲目「OVERTHiNKiNG BOY」はミドルテンポ曲にしてサビ部分での歌唱の威圧感がスゴい。
たとえガラガラ声になっても歌うんだと言わんばかり。のど飴のお世話になること必至な歌い方だ。
5曲目「BERSERK」は重厚感溢れるサビ部分にて一緒にヘドバンしたくなるような曲で
聴けばライブに行きたくなる。間奏のギターソロも圧巻でこういうのがあると嬉しい。
6曲目「NEON」は歌い出しの部分がバラード調でおっと思わせておいて結局アップテンポ曲。
サビメロは伸びやかながらもどこか哀愁を感じさせるものもあってエモーショナル。
7曲目「PERiOD」は今作の曲の中では一番歌メロが良いと感じられた曲であり
歌唱もAメロ部分とサビ部分で緩急がついていて、表現力を発揮できている。

2017年に伝説のガールズフェス「DRAGON GIRLS CARNIVAL」でライブを体験した時点から
大いに期待していたアニソン系アーティストの1組であり(当時のレポはこちら)
LiSAさんに続いてジャンルの壁を超えて躍進できるガールズロック歌手になれる
可能性があると感じたものだったが、どうやらLiSAさんとはまた違う方面で
全く想像していなかった形にて覚醒を遂げたみたいで笑ってしまった。
例えるならば甲子園で大活躍した投手が砲丸投げで日本代表に選ばれたぐらいの予想外な方向。
楽曲の幅という点ではどれも似た系統の曲ばかりに感じるし歌メロの良さと言う点でも
キャッチーな部分が減ったように感じたしアニソンっぽくなくなったとも言えるが、
こんな賛否両論になること必至と思われる作風にシフトチェンジしてまでも
新しく生まれ変わって、今やりたい音楽をやるんだという熱き決意表明を感じられたことは
スゴいと思ったしその生き様に感動した。分かる人だけ分かればいい音楽、
それでいいじゃないか!上等だ。人生は人それぞれなんだから。
何よりバンドサウンドに電子音を加えてシャウトする曲は大好きなので共鳴起こす覚醒。
なお10月に配信リリースされた新曲「JESUS KNOWS」を聴いてみると今作の曲の数々よりは
メロディアスで、以前の路線に若干戻しているようなのでそういった曲にも期待したい。
そしてamazonの方にあったこちらのレビューを読ませてもらうと、
ライブジャンキーの自分としてはぜひともライブに行きたくなりましたよ。
これまでリリースした西沢幸奏名義の楽曲も新しいアレンジにて披露されていると聞いたら
尚更それもどんなものなのか聴いてみたいし。12月8日のライブは行ってみようかな・・・






2019年11月17日日曜日

[ライブレポ]  ANIME GIRL×葉月 2MAN LIVE ANIMEZUKI

11月9日(土曜日)大阪・長堀橋WAXXにて開催された
「ANIME GIRL×葉月 2MAN LIVE ANIMEZUKI」に行ってきました。
10月28日に2ndフルアルバムをリリースしたばかりのANIME GIRLと、
82回目の終身刑のボーカリストとして活躍中の葉月さんのソロによる夢の2マンライブ。
ちなみに当ブログ管理人が葉月さんを知ったきっかけは、2017年末に開催された
ANIME GIRL主催の対バンに82回目の終身刑がゲスト出演していたことからでした。
(当時のレポはこちら)ボーカルが同郷ということもあって縁が深いんでしょうね。
余談だがそれに対して当ブログ管理人はなぜかツイッターなどでお世話になっている方々から
名古屋出身だと間違われることが多い。この日でもう4人目ですよ。
ユウヒさん葉月さんと同じ奈良出身だということはこのブログを読んでいれば
分かるはずなのに。いかに読まれていないかというのが分かりますね・・・

2019年11月8日金曜日

[CDアルバムレビュー]  Do As Infinity「Do As Infinity」


Do As Infinity「 Do As Infinity(CD+Blu-ray Disc)」
(2019/9/25)

1. Engine  [公式PV]
2. Forever Young ~不死鳥であるために~
3. Blueprint
4. Let Me Be With You
5. Parallel World
6. Alright!
7. 野良のしっぽ
8. 落葉
9. Original
10. Believe In Your Emotion
11. Tangerine Dream ~20th Anniversary 1999-2019~  [公式PV]
(Bonus Track・通常盤のみ)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)

2019年10月30日水曜日

[ライブレポ]  NARA D-SONIC 2019(柳瀬蓉、匿名ミラージュ、和六区、他)

10月13日(日曜日)奈良・平城宮跡にて開催された「NARA D-SONIC」に行ってきました。
「奈良を熱くするフェス」として(公式サイトはこちら)メインステージとなる
復原遣唐使船前ステージにて行われるアイドルやアーティストのライブを中心とした
多彩な内容のフェスを、今回はなんと入場無料でやってくれました。
ちなみにこのフェスの第1回は2016年に、当ブログ管理人の家のすぐ近所である
馬見丘陵公園で開催されたそうで(参照)初開催にあたって主催者からは
「巨大フェスを目指します」などといった素晴らしい意気込みが語られていたものの、
出演者を見てみると個人的にはLe Sianaしか知っている歌手がいなかった上に
Michael Jacktonって誰なんだ、モノマネ芸人か?とツッコミたくなってしまった。
その後2018年には路線を変えて、平城宮跡にてアイドル中心のフェスを開催することになり
出演者の方も発表されるも、直前になって台風により中止になるという非常に残念なことに。
それでも2019年には、まずはミニフェスと題して平城宮跡で入場無料のアイドルライブを
これまで計4回ほど開催した後、満を持してこの10月に本フェス開催。
直前になってまたしても台風の影響が心配されたものの、やってくれて本当に良かった。
ちなみにこのフェスの現在の主催には、あの伝説のミナーラアイドルフェス(レポはこちら)
を担当したKANSAI DREAM MUSICが関わっているようで、今回もまた公式サイトを
よく見てみると「D-DONIC」と誤植されてる部分があったり、朱雀門ステージの開催内容が
「フラダンス ダンス フラダンス」って何なんだ、まるで遠山葛西遠山みたいだなと
ツッコミたくなったりで、開催前からミナーラフェスを彷彿させられて本当に大丈夫なのかと
思ったものの、それでも上記に書いたような数々の紆余曲折を乗り越えてまで
奈良に音楽フェスを定着させようと頑張ってくれているならば、しかも入場無料で、
さらに柳瀬蓉さんが出るならばということで行ってきました。近いってだけで行きやすい。

2019年10月27日日曜日

[ライブレポ]  マグロック2019(RAISE A SUILEN、コロナナモレモモ、Track's)

(前記事はこちら)

・RAISE A SUILEN

[セットリスト]
・DRIVE US CRAZY
・A DECLARATION OF ×××
・UNSTOPPABLE
・Invincible Fighter
・EXPOSE‘Burn out!!!'

2019年10月22日火曜日

[ライブレポ]  マグロック2019(オメでたい頭でなにより、四星球、バックドロップシンデレラ)

10月5日(土曜日)静岡・清水マリンパークにて開催された「マグロック2019」に
行ってきました。今回最大の注目は、バンドリ発のリアルガールズバンドの
RAISE A SUILENがロックフェスに出るということ。さらにこのマグロックは
10月5日と6日の計2日間開催で、全19組が登場する中で(タイムテーブルはこちら)
見事なまでに1日目の前半5組のみに観たいバンドが集中してくれたというから、
こんなんライブの神様が俺に向けてここへ行けって言ってくれてるんだということで
ライブ目的では初めてとなる静岡遠征に行ってきました。これで23都道府県目。

2019年10月2日水曜日

[ライブレポ]  ちょこロックフェス(少女は狼を食べました。、Amilie、虎の子ラミー、エルフリーデ)

9月29日(日曜日)大阪・心斎橋のライブハウス計6会場で開催された
「ちょこロックフェス!2019inOSAKA」に行ってきました。
ガールズロックバンド革命の主催フェス「ガルロックフェス」と
chocol8 syndromeの主催フェス「ちょこフェス!」が合体する形で
今回初開催となった、計64組もの出演者が登場するサーキットイベントで
こちらのタイムテーブルを見ての通りガールズロック系のバンドや歌手が中心のフェス。
この日は個人的事情 (草野球の試合)により14時過ぎからの参加となってしまい
13時と13時半に出演していた82回目の終身刑、ES-TRUSの2バンドを観られなかったのと
20時半にはSALTY DOGとカミツキがかぶっていて片方しか観られないことが
悔しいと思いつつも、それでも14時半から21時半までの計7時間で
少女は狼を食べました。→Amilie→虎の子ラミー→エルフリーデ→
CODE OF ZERO→びわ湖くん→砂糖ココアとHinawa銃→サディスティック仮面ちゃん→
大阪☆春夏秋冬→アイスクリームネバーグラウンド→ガールズロックバンド革命→
カミツキ→chocol8 syndrome 以上の計13組のライブを観てきました。
まずは全組初見となる計4組のライブ感想を書いていきたいと思います。

2019年9月26日木曜日

[CDアルバムレビュー]  黒崎真音「Beloved One」


黒崎真音「 Beloved One(初回限定盤 2CD)」
(2019/6/19)

1. アイヲツナイデ-Angel of the wheel-  (Instrumental)
2. Gravitation  [公式PV]
3. Brand new,Standing wings
4. Beginning☆Journey
5. peko peko peach
6. decadence-デカダンス-  [公式PV]
7. A.I.D
8. Renka.
9. Black bird
10. 僕だけが世界から消えても
11. 幻想の輪舞  [公式PV]
12. New world order
13. ROAR  [公式PV]
14. Beloved One!
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (9/10)

2019年9月21日土曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin、82回目の終身刑「ガチャっ10LIVE 2019」

9月14日(土曜日)金沢AZにて開催された、Gacharic Spinの主催ライブ
「ガチャっ10LIVE 2019」に行ってきました。
この日はゲストバンドに82回目の終身刑を迎えての2マンライブ。
82回目の終身刑といえば初めてライブを体験した時点でその凝った世界観に
衝撃を受けたと同時に、ダンサー2人を加えたライブパフォーマンスは
Gacharic Spinの影響を受けてるんじゃないかと思ったバンド。(当時のレポはこちら)
案の定公式サイトのプロフィールを見てみるとメンバー達の好きなアーティストの欄には
Gacharic Spinの名前が挙がっていたので、ぜひいつか対バンして欲しいと思っていたが
ついにその日がやってきた!ということで北陸まで行ってきました。この日を待ち望んでた。

2019年9月12日木曜日

[ライブレポ]  Aldious Tour 2019 “Evoke”

9月7日(土曜日)奈良NEVERLANDにて開催された、Aldiousのワンマンライブ
「Aldious Tour 2019 "Evoke"」に行ってきました。奈良ネバーランドでのライブは
2年ぶり3回目。こんなにも数多く来てくれるなんてガールズバンド界では
唯一無二の存在だと思えるし本当にありがたい。そして今回最大の注目は
2019年のこれまでのライブツアーの約半数にサポートボーカルとして参加した後
ついにAldiousの3代目ボーカリストとして正式に加入決定となった、R!Nさんの歌唱。
テレビ東京系列の「THE カラオケ★バトル」で優勝経験のあるシンガーソングライターで
さらに別名義の「Gemie」では澤野弘之さんプロデュースの楽曲を中心に歌い、
劇場版進撃の巨人やガンダムの劇中歌なども歌ったりとアニソン系アーティストとしても
実績のある歌手。なので一定の歌唱力は保証されているだろうと思ってたし
YouTube公式チャンネルの歌ってみた動画でのワンオクの曲の歌唱も良かったが、

しかしこれまでのR!Nさんのオリジナル曲を聴いてみるとピアノポップス歌手といった感じで
ハードロックやメタル系の曲はほとんど歌ったことが無さそう。なので今回のライブでの
選曲は歌いやすいポップな曲が多くなったりするのかなとも予想したが・・・

2019年8月29日木曜日

[CDアルバムレビュー]  Mary's Blood「CONFESSiONS」


Mary's Blood「 CONFESSiONS (初回限定盤)」
(2019/6/12)

1. Labyrinth of the Abyss  [公式PV]
2. Karma
3. アルカディア  [公式PV]
4. Laylah
5. エイム
6. Hello
7. Mermaid Serenade
8. HIGH-5  [公式PV]
9. GO AHEAD & LAUGH
10. VirtuaReaL
11. 贖罪の鐘~Requiem for the victims~
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8/10)



Mary's Bloodのメジャー5thアルバム。ハードロック・メタル系ガールズバンドとして
メジャーでこうして長く活動を続けられている貴重な存在。
今作では人間が持つ闇や、心の深い部分を掘り下げることをテーマに作ったそうだが
全編聴いた感想では、言うほど闇じゃない。前作同様に音楽性の幅を広げて
より多くの人達に音楽を届けたいという思いが伝わる作品だけに、そうなって欲しい。

まず1曲目「Labyrinth of the Abyss」はサビで一気に疾走するメタルナンバー。
ボーカルのEYEさんの歌声は激しくもセクシーでガールズ系バンドならではの魅力満載。
2曲目「Karma」はサビの「♪かもめ かもめ」がキラーフレーズそのもので
切ない歌詞に加えて演歌・歌謡曲風味のメロディにも哀愁を感じさせる歌謡ロック。
なんなら曲名もKarmaよりKamomeの方が良かったのではないかと思うほど。
3曲目「アルカディア」は今作のリードトラックである王道メタル系楽曲だが
個人的には1、2曲目の方がインパクトあったんじゃないかと思う。
4曲目「Laylah」はインド方面の音楽を取り入れたエキゾチックなミドルチューンで
演奏の重厚感は残しつつも新たな地へと連れていってくれるかのよう。
5曲目「エイム」はダークネスでカッコいいミドルバラード曲でサビ終盤のEYEさんの
歌唱のド迫力っぷりがとんでもない。「♪消ーーえーーた!!」が耳から消えない。
6曲目「Hello」はえらくポップな曲でキーボードアレンジも軽快で全然闇じゃない。
7曲目「Mermaid Serenade」は広がる青い海のように大らかで美しい歌声を聴かせる曲で
こういう曲を聴くとあらためて歌唱の表現力が多彩で素晴らしいと思う。
8曲目「HIGH-5」はダミ声混じりの歌唱で聴かせる痛快ロックンロールナンバーで
PVからも楽しさが伝わってくる。歌詞にバナナというフレーズが出てきて連呼する部分は
まるでメスゴリラみたいだなと大変失礼なことを思い浮かんでしまった。
9曲目「GO AHEAD & LAUGH」はライブだと一緒にヘドバン必至の高速メタルナンバーで
アルバム後半では一番のお気に入り曲。歌詞の内容も仕事が終わったらさぁライブハウスに
突撃だーーって感じで全然闇じゃない。EYEさんの歌声も前曲に続き骨っぽいし、
日本一骨付き肉が似合う女性ボーカリストではないかと思う。
ケンタッキーなどの肉系の店のCMソングのオファーが来ればいいのに。
10曲目「VirtuaReaL」は今作一の激情をぶつけた楽曲で8曲目以上にダミ声歌唱が全開。
11曲目「贖罪の鐘~Requiem for the victims~」はシンフォニック要素を加えた
荘厳なバラード曲で、多彩な楽曲が詰まったアルバムの最後を綺麗に締めくくってくれた。

かつての最重量ガールズメタルバンドというキャッチコピーからはやや離れたものの
軸はブレずにやっているのが分かる作品で、個人的には今作も全然良いと感じたのだが、
一方でamazonのレビューでは酷評が多いというのはどういうことだろうか。
所属事務所の先輩であるSHOW-YAも、ハードロックを中心としながらも多彩な楽曲を
歌っていたはずだし、そうして人気バンドの座を獲得したはずなのに。
音楽の表現の幅が広くなったならば、それに比例してファン層の幅も広がって欲しいし
そうでないと作風を広げた意味が無いように思うのだが、現状では時代の流れが
こっちに向いていないのか・・・うらやましいよなぁSHOW-YAがブレイクした時代が。






2019年8月23日金曜日

[ライブレポ]  ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019(BLUE ENCOUNT、the GazettE、清水ミチコ)

(前記事はこちら)

・BLUE ENCOUNT (PARK STAGE)

[セットリスト]
・バッドパラドックス
・T.K.
・ANSWER
・もっと光を
・#YOLO
・DAY×DAY
・VS
・アンコール

2019年8月18日日曜日

[ライブレポ]  ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019(Gacharic Spin、阿部真央、緑黄色社会)

(前記事はこちら)

・Gacharic Spin (WING TENT)

[セットリスト]
・LosT AngeL
・赤裸ライアー
・ハンティングサマー
・More Power
・Redline
・BROKEN LOVER

2019年8月15日木曜日

[ライブレポ]  ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019(屋台利用券X、モーニング娘。'19、人間椅子、SCANDAL)

8月10日(土曜日)茨城・ひたち海浜公園で開催された「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」
に行ってきました。約2年前まではどうせ自分の本当に好きなバンド勢はほとんど
出してくれないだろうから行くことはないでしょうと思ってたフェスにまさかの参戦決定。
これまでは4大フェスの中の1つに行くとしたらSUMMER SONICが一番最初だと思ってたし
実際今年は8月17日のサマソニ東京公演に行きたいと思い、チケットをとろうとするも
計3日間東京と大阪の2会場で開催される中でよりにもよってこの回の公演だけが
即ソールドアウトでとれず。やっぱり自分は4大フェスには縁が無いのかと思いきや、
なんと今年のロッキンに、約2年前まではどうせ出してくれないだろうと思ってた
Gacharic SpinとBAND-MAIDが同日に出演するということを知り、さらにこの日は
それ以外の出演者も個人的に観たいのが奇跡的なまでに数多く集まってたというから、
方針転換して行くことにしました。よくぞ10日にガチャピンとメイドさんを呼んでくれた。
これが12日とかなら他に観たいのがほとんどいなかったから行ってなかったですよ。

ということでこの日は、屋台利用券X→モーニング娘。'19 →人間椅子→SCANDAL→
Gacharic Spin→阿部真央→緑黄色社会→BLUE ENCOUNT→→the GazettE→清水ミチコ→
BAND-MAID→宮本浩次→あいみょん→ROTTENGRAFFTY→四星球 
以上の全15組を観てきました。この中には途中参加で2曲ぐらいしか聴いてない
アーティストも含まれてますが、それでも実質オープニングアクトの屋台利用券X以外は
全て当初の予定通りの完全制覇。会場エリアは広いだろうしおまけに暑いだろうから
実際この予定通りに回るのは厳しいかもと思ってましたが、いざ行ってみると
気温は関西よりは全然低かったし木陰も多かったし海からの風も涼しかったし、
さらに会場エリアの方は今年のでらロックフェスの5分の1ぐらいしか無かったので
余裕で完全制覇できました(笑)てか会場の端から端まで地下鉄3駅分あるという
でらロックはやっぱり異常だ(レポはこちら)だがこれでも観たいの全部は観られなかった。
あゆみくりかまき、OLDCODEX、MUCCなどは他のバンドとかぶって観られなかったし、
その中でもMUCCは今回を機にぜひライブを体験して、ガチャピンとムックのコンプリートを
したかったんですけどね。よりにもよってムックの楽曲のカバーをやったことのある
BAND-MAIDとかぶってしまうとは。ガチャピンとムックの対バンはいつ実現するのだろうか?

2019年8月13日火曜日

2019年8月7日水曜日

[ライブレポ]  Leaping Destiny 'Ⅲ’ RELEASE TOUR(日乃まそら、キラナ fr.SILC set Heaven、Quince、ガールズロックバンド革命)

8月2日(金曜日)大阪・心斎橋VARONにて開催された
「Leaping Destiny 'III (スリー)’ RELEASE TOUR-Start Something vol.37-」
通称「リピデスツアー」に行ってきました。出演者は、
・カミツキ
・CODE OF ZERO 
・ES-TRUS
・Quince 
・日乃まそら 
・ガールズロックバンド革命 
・キラナ fr.SILC set Heaven
以上の計7組。リズムアクションゲーム「Leaping Destiny」の主題歌集として
リリースされた、カミツキとCODE OF ZEROとES-TRUSの計3組によるスプリットシングル
「III (スリー)」を掲げたツアーで、出演者7組全て女性ボーカルのバンドということから
いわばインディーズ系ガールズロックの祭典。今回のスプリット企画の主催者でもある
カミツキといえば、今年1月には奈良ネバーランドにも来てくれたことから
これには当ブログ内においても喜んでライブに行くと宣言したにもかかわらず、
当日は高熱のため行けなかったという当ブログ史上初めての悔しい思いをしただけに、
またライブに行ける日を待ってました。そして今回は他にも好きなバンドを何組も
引き連れて来てくれたというのだから一層嬉しいですよ。

2019年8月5日月曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin、ガールズロックバンド革命「ガチャっ10LIVE 2019」

7月27日(土曜日)滋賀・U☆STONEにて開催された、
Gacharic Spinの主催ライブ「ガチャっ10LIVE 2019」に行ってきました。
この日は対バンにガールズロックバンド革命を迎えての2マンライブ。
今最も熱い2大最強ガールズバンドの夢の競演がついに実現ということで、
21日のAldiousとCYNTIAのSAKIさんのコラボライブ(レポはこちら)に続いて2週連続で
滋賀ユーストーンまで遠征に行ってきました。琵琶湖には行けずともライブハウスには行く。

2019年7月31日水曜日

[ライブレポ]  Aldious Tour 2019 “Evoke”

7月21日(日)滋賀・U☆STONEにて開催された、Aldiousのワンマンライブ
「Aldious Tour 2019 “Evoke”」に行ってきました。
昨年11月に2代目ボーカリストのRe:Noさんが耳の病気により惜しくもバンドを脱退。
今回の2019年のライブツアーでは、サポートボーカルが2人交互に出演という形で
全国を回ることになりました。そしてこの日ボーカルを担当するのがCYNTIAのSAKIさん。
これはもう当ブログ管理人的にはAldiousとCYNTIAという2大ハードロック・メタル系
ガールズバンドの夢のコラボライブということでぜひ行きたいと思い、
9月に開催される奈良ネバーランドでのライブの前に滋賀まで行ってきました。
奈良のライブのサポートボーカルはR!Nさんだと発表されたこともあって先にこちらに
行ってきたんですけどね。2人のボーカルを聴き比べられて2度楽しめるライブツアー。

2019年7月25日木曜日

[CDアルバムレビュー]  ジュリアナの祟り「あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~」


ジュリアナの祟り「 あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~(アイツのメジャー盤)」
(2019/3/12)

1. あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~
2. トーチライトカモガワ
3. キミリウム
4. the end
5. 【事勿れ主義】SNSメッセンジャー【痛い人】
6. バブリー革命~ばんばんバブル~
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




ジュリアナの祟りのメジャー1stミニアルバム。「現代版ジュリアナ東京」を
コンセプトとした男女ツインボーカル擁するバブリーなトランスポップロックバンドで、
バンド名はTV番組の企画によりビートたけしさんが命名したという経歴も特徴的。
当ブログではインディーズ時代から、無料を通り越して3円あげちゃうワンマンライブに
行ったりなどして(レポはこちら)注目し続けていただけに、
そんなバンドがメジャーデビューとなるとそりゃ嬉しいものですよ。

まず1曲目「あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~」は現代版ジュリアナと
呼ぶにふさわしい、バブリーなデジタルサウンドで一緒にガンガン踊れる曲。
男性ボーカル兼ドラム担当の江夏さんがメインで歌う曲でもあり、
その歌声はヴィジュアル系バンドのボーカルに近い。一見した感じでは
チャラ男パリピウェイウェイ系な曲なのに、歌詞の中身は意外なまでにしっかりしてるのは
さすがだなと思ったしお笑いコンビのEXITにも通ずるものがある。それだけにブレイク期待。

2曲目から4曲目までは女性ボーカル担当で神主の蕪木蓮さんがメインで歌う。
「トーチライトカモガワ」はメランコリックな歌謡曲風ミドルチューンで
江夏さんが好きなバンドだと公言するサザンオールスターズの影響を感じるものがある。
3曲目「キミリウム」は聴かせるバラード曲でこちらも2曲目同様懐かしさがある。
4曲目「the end」はこれまで以上に迫力を増した歌唱に加えて間奏が
まるでCyntiaの曲みたいにメタリックで、劇的な展開美を感じさせられた。
今作の中で一番驚かされた曲であり文句無しの傑作。これは思わぬ掘り出し物。

5曲目「SNSメッセンジャー」は江夏さんボーカル曲で先ほど紹介したライブレポでも
絶賛した曲。ユーロビートにのせてSNS時代を歌う様が現代的で共感を呼ぶ。
やっぱりSNS、特にツイッターなんてハマるもんじゃないですよ。
6曲目「バブリー革命~ばんばんバブル~」は2016年のインディーズデビュー曲であり
今年1月にはメジャーデビューシングル曲としてもリリースされた現時点の代表曲。
これが3回目のCD収録になるというのはさておき、インディーズ時代の音源と比べると
よりバブリーなデジタルサウンドとなっていて一層盛り上がれる曲に生まれ変わった。
1度聴いただけで耳に残るほどに覚えやすくて一緒に踊れる。これほどまでにキャッチーな
デジタルアッパーチューンは個人的には初期のm.o.v.e以来なんじゃないかと思うほど。
さらに男女ツインボーカルのコンビネーションが発揮できているのも良い。
ツインボーカル体勢を生かした曲が今後さらに増えれば一層面白くなるはず。

やっぱりバブリーで華やかなバンドって大好きだなと思えた作品でした。
デジタルポップが好きな人にもおすすめできると同時にバンドサウンドを生かした曲や
しっとり聴かせる曲などもあって、多彩な楽曲の宝石箱。それだけに惜しむらくは、
曲のストックはまだまだたくさんあるにもかかわらず6曲しか収録されなかったこと。
この調子で10曲以上収録してフルアルバムとしてリリースしていたならば
当ブログの年間ランキング1位も狙えるぐらいだったのに。
それともこの後にフルアルバムを出す予定があるのだろうか?
バブリーさが売りのバンドなのだから、1stフルアルバムは収録可能時間いっぱいの
80分全17曲ぐらい入れてくれますよね? そうなるとラストナンバーはおそらく
「バブリー革命~ばんばんバブル~」で計4度目の収録となることを予想いたしますが。
そんなことはさておき、今年の5月にバンド名を「エナツの祟り」に改名したのには驚いた。
令和最初の改名で、6月のワンマンライブはジュリアナの祟りという名前で出るといった
記事を見た限りでは単なる話題作りで、すぐ戻すのかと思いきやワンマン終了後もこの名前。
ジュリアナの祟りというバンド名は個人的にはとても好きだったんですけどね・・・
時代の流れの中でポイ捨てされたジュリアナ東京的な音楽の復讐ってカッコいいじゃないか。
せっかくビートたけしさんが付けてくれた名前を捨ててしまっていいのか?
たけし軍団と決別してしまっていいのか?当のたけしさんは奥さんと決別したようだが。
YouTubeの公式チャンネルの動画の数々もなぜかほとんど消されてしまったようだし、
今後の活動は本当に大丈夫なのか不安・・だがそれでもブレイク候補として期待し続けますよ。






2019年7月22日月曜日

[CDシングルレビュー]  水樹奈々「METANOIA」


水樹奈々「METANOIA(TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」OPテーマ)」
(2019/7/17)

1. METANOIA
2. Born Free
3. SUMMER PIRATES



水樹奈々の通算39枚目のニューシングル。
表題曲「METANOIA」はアニメ「戦姫絶唱シンフォギアXV」のOPテーマ。
METANOIAとは日本語だと悔い改める・回心するといった意味のようだが、それ以上に
メタリックな曲だからこういう曲名をつけたんじゃないのかと思ってしまった。
それぐらいイントロから重低音やコーラスワークを交えたサウンドがカッコ良過ぎだし
サビの後半からより一層加速する曲展開にもテンション上がりまくり。
そして何より奈々様の歌声、とりわけ終盤の歌唱には圧倒された。
「♪生命-いのち-の音を~~~~~~」何だこの超絶ハイトーンボイス&ビブラートは。
これはもはや浜田麻里さんの領域に踏み入れたと言っても過言ではないほど。
そもそも曲名からして麻里様の最新アルバムの2曲目ぐらいに入ってそうなタイトルだし。
2019年の下半期が始まったばかりにして今年を代表するレベルの傑作を届けてくれた。

2曲目「Born Free」はミドルチューンながらも力強いバンドサウンドで聴かせる曲で
メッセージ性の強い歌詞も印象的。「♪皆が望む僕を演じきれるかな」などは思わず
自分と重ね合わせたくなるものがある。必死で生きる姿を歌う曲にはそりゃ惹かれる。

3曲目「SUMMER PIRATES」はブラスバンドサウンドでファンキーに聴かせる夏ソング。
「♪勝利の笑顔をイメージして」などと聴くと高校野球愛媛大会の中継テーマ曲みたいだなと
思いきや実際はなか卯のCMソング。奈々様にとってはなか卯こそが
笑顔になれる場所ですからね。勝利のゲン担ぎにはカツ丼よりもなか卯の親子丼。
サビメロがもうちょい良ければなお良かったんですけどね。

やっぱり奈々様と麻里様こそが2大当ブログ的理想の女性ボーカリストだなと。
どうかこれからも、たとえ50代60代になったとしてもこういう抜群にエモーショナルな曲を
生歌で聴かせられる歌手であって欲しいと思う。年齢を重ねるにつれて大人っぽい曲に
路線転換していくなんてことは個人的にはして欲しくないなと思う。
ましてやアニソン系アーティストの良いところといえば永遠の17歳も通用してしまうほどに
いつまでも若々しい曲を歌えることこそが大きな魅力なのだから。
次作ではそろそろオリジナルアルバムを期待したくなりますね。






2019年7月17日水曜日

2019年 上半期ベストソング&上半期ベストアルバム

すっかり遅くなりましたが恒例記事ということで作ってみました。
あくまで2019年の途中経過ということで年末にはガラリとメンツが変わるかもしれませんが
現時点での私的名曲ベスト20と名盤アルバム計6枚を発表いたします。


[上半期私的名曲]
1.ガールズロックバンド革命「VOLTAGE」  [公式PV]
2.ガールズロックバンド革命「Never ending」  [公式PV]
3.SALTY DOG「Screams Within」  [公式PV]
4.B'z「兵、走る」  [公式PV]
5.FLOW「火花」  [公式PV]
6.Rayla「starry night」  [公式PV]
7.Gacharic Spin「逆境ヒーロー」  [公式PV]
8.JAM Project「静寂のアポストル」  [公式PV]
9.nonoc「KODO」  [公式PV]
10.BAND-MAID「Bubble」  [公式PV]
11.黒崎真音「ROAR」  [公式PV]
12.オメでたい頭でなにより「ザ・レジスタンス」  [公式PV]
13.マッチョ29「1129作ろう筋肉幕府」  [公式PV]
14.RAISE A SUILEN「Invincible Fighter」  [公式PV]
15.アシュラシンドローム「ロールプレイング現実」  [公式PV]
16.ジュリアナの祟り「あーもー! アモーレ!! ~アイツのタタリ~」 
17.鈴木花純&櫻井里花「花実 ~kajitsu~」  [公式PV]
18.藍井エイル「UNLIMITED」  [公式PV]
19.LAST MAY JAGUAR「PRAY」  [公式PV]
20.亜咲花「この世の果てで恋を唄う少女」  [公式PV]

2019年はガールズロックバンド革命の年になるのではないかと思えてくる。
上半期1.2フィニッシュは2015年のLiSAさん以来(参照)通算2度目の快挙。
ガールズバンドといえば楽曲や歌唱なども含めて可愛い系の路線に走るバンドが多い中で、
それとは対照的なまでにヒロイックでカッコいいを極めた、魂を突き動かす曲を歌うバンド。
ドラムの演奏力もスゴいし「♪地の底からでも這い上がるんだ」といった歌詞の数々も
自分と重ね合わせたくなるし、生きる希望と勇気をもらえる最高の音楽ですよ。


そして3位に挙げたSALTY DOGも天職だと思えたバンド。アニラウドと自称し
アニソン歌手のMay'nさんへの楽曲提供でも知られるバンドなだけあって
「Screams Within」はまるでElements Gardenのメンバーが編曲したかのような傑作で
ストリングスやキーボードを組み合わせたド派手でドラマチックな楽曲に圧倒。
やっぱりこういう音楽こそが一番好きだ。結局何が言いたいかというと当ブログ管理人は
Saucy DogよりもSALTY DOG派です。よく見間違えてしまいそうになるだけに。


4位のB'z「兵、走る」はラグビー日本代表が出演するリポビタンDのCMで聴いた時点で
これぞ求めていた音楽だ!と思った。まさにラガーマンのように骨太で屈強で最高の音楽。
こういう曲をワールドカップの中継主題歌にして欲しいと前から思ってた。
楽曲の公式PV以上にCM動画の方がカッコ良過ぎ。これを最強と言わずして何と言う。


6位に挙げたRaylaは新人バンド大抜擢枠。これぞ歌姫、ロマンチックで高級感があって
間奏のギターのメロディにもたまらなくシビれさせてくれるアニソン風楽曲に感動。
これほどまでにキャッチーな曲を作っても、ハードロック・メタルシーンにいるってだけで
多くのバンド好きには聴かれないのかと思えてくるような現状は非常に残念。
こういうバンドに光を当てたいと思う。不利な条件で頑張ってるからこそ応援したくなる。


7位と8位は当ブログの2大贔屓枠なので今更説明不要ですね。
そして9位に抜擢したnonocは北海道出身の期待の新人アニソン系アーティスト。
「KODO」は最近公開されたフル尺のミュージックビデオがあまりにも芸術的で圧倒された。
楽曲の方も重低音と電子音を組み合わせたイントロや間奏からしてカッコ良過ぎだし
これぞアニソン系「アーティスト」の本領発揮。作詞が川田まみさんで
作曲は中沢伴行さんということからやはりI'veメンバーの作る曲は間違いない。


11~20位の曲を挙げるならば、オメでたい頭でなにより「ザ・レジスタンス」はまるで
JAM Projectみたいな曲で笑ったし最高。マッチョ29「1129作ろう筋肉幕府」を聴くと
やっぱり音楽は筋トレしながら聴くものだなと思えてくる。
アシュラシンドローム「ロールプレイング現実」はRPG感のある編曲が素晴らしい上に
「♪戦え!何を?人生を!」という筋肉少女帯に影響を受けた部分がツボにハマった。
ボーカルがツイッターでBURRNの話題を出しているのを見た時は、あらためてなんで自分は
こっち寄りのアーティストばかり好きになるのかと思った。本当なんでなの?
以上が楽曲部門でございました。下半期もたくさんの名曲に出会えることを期待したいです。
ということで7月リリースの水樹奈々「METANOIA」とRoselia「FIRE BIRD」は
年間上位が決定的ですね。気が早いがもう既に2曲決まってしまいました。




[上半期私的名盤フルアルバム]
1.FLOW「TRIBALYTHM」
2.藍井エイル「FRAGMENT」 [レビュー]
3.黒崎真音「Beloved One」

[上半期私的名盤ミニアルバム]
1.ジュリアナの祟り「あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~」
2.SALTY DOG「ELiXiR」 [レビュー]
3.ガールズロックバンド革命「UPDRAFT」 [レビュー]

2019年上半期はフルアルバムよりもミニアルバムで印象に残る作品が多かった。
昨年まではフルアルバム中心に10枚選んでいたが今年は10枚揃わなかったということで
初めてこういう形式になってしまいました。おそらく今回限りでしょうが。
他にはBAND-MAIKOや魔法少女になり隊などの作品もミニアルバムでしたし、
フルアルバムで他に良かったのを挙げるならばQ'ulleの作品かなってところですね。
結局は上半期終わってみればFLOWの「TRIBALYTHM」が文句無しの総合1位でした。
ワールドミュージックの要素を取り入れ、結成20年を迎えても進化を示した傑作。
ジュリアナの祟りはフルアルバムならば年間1位候補にもなりえたのに。
曲のストックはたくさんあるはずなのになぜ6曲しか収録されなかったのか。
てか両1位の作品のアルバム感想をまだ書けてないという時点で我ながら今年はアカンなと。
ライブレポばかりに追われてCD感想を書けてなさ過ぎる。ということで上記に挙げた
作品の感想記事はこれから書いていきたいですね。年内までには。
なおDoAsの企画アルバムの感想記事は今回は書きません。キャッチコピー通りの
大人の雰囲気漂う編曲があまりにも好みとはかけ離れ過ぎていて・・・
結成20年と年を重ねたことでそういう路線にいくアーティストも数多くいるものだが、
自分はこれからいくら年を重ねても、大人っぽい音楽を聴くようになるイメージが湧かない。
この先40代50代になってもライブハウスで熱く激しくヘドバンしたり
ジャンプしたりしてるイメージしか湧かない。この体が動く限りはそうであり続けるだろう。
実際自分が行く大多数のライブ現場では、目の前でそのような40代50代の皆さんを
たくさん見続けてきたわけだから・・・これが将来の姿だとしか思えない。
ということで下半期もライブ現場を中心に音楽を楽しみたいと思います。
その中で多くの名曲に出会えればいいですね。最後まで読んで頂きありがとうございました。



2019年7月11日木曜日

[ライブレポ]  FLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」

6月22日(土曜日)大阪・なんばHatchにて開催された、
FLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」に行ってきました。

FLOWのライブはこれまで学園祭ライブやアニソンフェスなどで体験してきましたが
ライブハウスでのワンマンライブは意外にも今回が初めて。当ブログ的には数少ない、
一般人に好きなアーティストであることを話せてカラオケでも歌えるバンドであるにも
かかわらずワンマンに行ってないのはおかしいだろと我ながら思ったのに加えて
最新アルバムが素晴らしかったということで期待を胸に膨らませ行ってきましたよ。

2019年7月9日火曜日

2019年 CDアルバム視聴リスト

随時更新中。緑文字はミニアルバム

[1月]
オメでたい頭でなにより「オメでたい頭でなにより1」 (2019/1/9)
FATE GEAR「Headless Goddess」 (2019/1/9)
Q'ulle「我夢者羅」 (2019/1/16)
Dire Wolf「SHINKA」 (2019/1/16)
魔法少女になり隊「∀」 (2019/1/23)
Poppin'Party「Poppin'on!」 (2019/1/30)

[2月]
柳瀬蓉「森羅万象」 (2019/2/1) [配信限定]
YUZUKINGDOM「PANDEMIC」 (2019/2/6)
あいみょん「瞬間的シックスセンス」 (2019/2/13)
SALTY DOG「ELiXiR」 (2019/2/15) [レビュー]
摩天楼オペラ「Human Dignity」 (2019/2/27)

[3月]
西川貴教「SINGularity」 (2019/3/5)
ジュリアナの祟り「あーもー!アモーレ!!~アイツのタタリ~」 (2019/3/12) [レビュー]
Gacharic Spin「ガチャっ10BEST」 (2019/3/27) [ベスト盤]
ANTHEM「NUCLEUS」 (2019/3/29) [ベスト盤]

[4月]
天野月「Five Rings」 (2019/4/1)
BAND-MAIKO「BAND-MAIKO」 (2019/4/3) [レビュー]
ベッド・イン「Endless Bubble ~Cover Songs vol.1~」 (2019/4/3) [カバー盤]
FLOW「TRIBALYTHM」 (2019/4/10) [レビュー]
藍井エイル「FRAGMENT」 (2019/4/17) [レビュー]
V.A.「バンドリ! ガールズバンドパーティ! カバーコレクション Vol.2」 (2019/4/17) [カバー盤]
ガールズロックバンド革命「UPDRAFT」 (2019/4/24) [レビュー]
THE SHEGLAPES「BACK'n'FORTH」 (2019/4/26)

[5月]
Mardelas「Ground ZERO」 (2019/5/22)
B'z「NEW LOVE」 (2019/5/29)
MOROHA「MOROHA IV」 (2019/5/29) [レビュー]

[6月]
Do As Infinity「Lounge」 (2019/6/5) [企画盤]
BLUE ENCOUNT「SICK(S)」 (2019/6/5)
Mary's Blood「CONFESSiONS」 (2019/6/12) [レビュー]
黒崎真音「Beloved One」 (2019/6/19) [レビュー]

[7月]
BiSH「CARROTS and STiCKS」 (2019//7/3)
あゆみくりかまき「ぼくらのうた」 (2019//7/10)
大阪☆春夏秋冬「ガチ上がるハイテンションまで夢じゃないこの現実」 (2019/7/31)
May'n「YELL!!」 (2019//7/31)

[8月]
IRabBits「IRabBits」 (2019/8/7)
EXiNA「XiX」 (2019/8/21) [レビュー]

[9月]
仮面ライダーGIRLS「030804-01」 (2019/9/4)
竹原ピストル「It's My Life」 (2019/9/4) [レビュー]
FROZEN CAKE BAR「DRUG ON」 (2019/09/04)
CODE OF ZERO「MAKE ME REAL」 (2019/9/18)
綾野ましろ「Arch Angel」 (2019/9/25)
Do As Infinity「Do As Infinity」 (2019/9/25) [レビュー]
Zwei「愛しかない」 (2019/9/25)
魔法少女になり隊「POPCONE」 (2019/9/25)

[10月]
Cocco「スターシャンク」 (2019/10/2)
虎の子ラミー「激動するヒューマニズム」 (2019/10/2) [レビュー]
黒木渚「檸檬の棘」 (2019/10/9)
BABYMETAL「METAL GALAXY」 (2019/10/11) [レビュー]
デーモン閣下「うた髑髏 -劇団☆新感線劇中歌集-」 (2019/10/16)
まだ見たことのないセカイ「幽玄モノクローム」 (2019/10/16)
ANIME GIRL「2IMPACT」 (2019/10/27) 

[11月]
ASCA「百歌繚乱」 (2019/11/6)
鈴木このみ「Shake Up!」 (2019/11/6) [レビュー]
SALTY DOG「ANiMA」 (2019/11/6)

[12月]
BRIDEAR「Expose Your Emotions」 (2019/12/4)
BAND-MAID「CONQUEROR」 (2019/12/11) [レビュー]
水樹奈々「CANNONBALL RUNNING」 (2019/12/11) [レビュー]



2019年7月7日日曜日

[ライブレポ]  陰陽座、SEX MACHINEGUNS、摩天楼オペラ、BLINDMAN「PURE ROCK JAPAN LIVE 2019」

6月30日(日曜日)川崎・CLUB CITTA'にて開催されたライブイベント
「PURE ROCK JAPAN LIVE 2019 ~20th Anniversary~」に行ってきました。
出演者は、陰陽座、SEX MACHINEGUNS、摩天楼オペラ、BLINDMANの計4組。
音楽雑誌「WeROCK」「BURRN!JAPAN」などで活躍するライターの土屋京輔さんの主催により
1999年から始まったライブイベントで、今年が記念すべき20周年にして
初の2ヶ月連続開催が実現。その2日目に念願叶って行くことができました。

川崎クラブチッタに来たのは2年ぶり3回目。ちなみに前回来たのは
がんばれ!Victoryのラストライブが始まる前のついでに立ち寄ったアイドル対バンで、
その時のお目当ての1組がアンダービースティーでした(レポはこちら)
開演前にはクラブチッタの歴史を紹介する展示室に行ったりしていたので
ライブハウス内に入ったのは開演時間ギリギリでした。この時には既に満員で
観客数は前回来た時の3倍ぐらいはいるんじゃないかと。しかし聞いた話によると
これまでのピュアロックは前売りの時点でチケットが完売していたのに
今回は完売しなかったそうで・・・この事実には危機感を持たざるをえない。
完売しなかったから前日にチケットを取って行くことができたとはいえ複雑な気持ちだ。

2019年7月4日木曜日

[ライブレポ]  MOMENT KINGDOM 2019(ACTIVE GIRL、アンテナ、G-girls、GRAND FAMILY ORCHESTRA)

(前記事はこちら)

この後の12時頃には一旦札幌芸術の森を出て、苫小牧で開催されたTHE武田組の
ワンマンライブに行ってきました。(レポはこちら)そしてまた16時半過ぎに
再び札幌芸術の森に戻ってきて、バンド勢3組とDJの皆さんのライブを観ることに。

2019年6月27日木曜日

[ライブレポ]  MOMENT KINGDOM 2019(ヤギハツマ、Copernix、HANABOBI)

6月15日(土曜日)北海道・札幌芸術の森にて開催された音楽フェス
「MOMENT KINGDOM 2019」に行ってきました。
今回北海道で叶うことになった2つの念願のうちの1つ、それは以前からツイッターなどで
お世話になっていて1度お会いした時には一緒に食べに行った天理ラーメンを
絶賛してくれたこともあるという、がわねりさんの所属する2人組DJユニット「G-girls」を
観に行くということ。今回はなんと「DJやばないと愉快な仲間たち」の一員として
このフェスへの出演が決定。ついにフェスの大舞台で活躍するとはスゴいなと思い、
果たしてどんな立派な会場でDJをやるのか、レンタカーで行くので駐車場が
満車にならないだろうかと心配しつつも開演時間の10分ぐらい前に到着しましたが・・・

会場となる札幌芸術の森は確かに立派だった。メインステージの野外音楽堂を見た時点で
そう思ったが、しかし観客の数が・・・あまりにも寂しい。開演時間の10時半時点では
メインステージ前に50人ちょいほどしかいなくてしかもその半分以上は演者だったのでは?
当ブログ的には最高だったのにたった1回きりで終わった伝説のガールズ系フェス
「DRAGON GIRLS CARNIVAL」(レポはこちら)よりも観客数少ないじゃないかと。
心配していた駐車場の方もステージのすぐ近くの駐車スペースに余裕で停められたし。
この日は天気があいにくの雨で、さらに北海道ということで気温も低くて寒かったので
来なかった人が多かったのだろうか? チケット予約をしていてもこの天候ではなぁ。
てかフェスなのにメールでチケットを予約して当日に代金を払うという形式は初めて見た。
ちなみに予約者の名簿を覗いてみると「DJやばないと愉快な仲間たち」で予約してたのは
私1人のみ、しかも名前の欄が間違えてワ行に入れられてたというオチまでついてました。
こんなんで大丈夫なのか、だがそれでもこのフェスは今年で5回目の開催だそうで、
ということは昨年まではもっと観客数は多かったということなのだろうか?

2019年6月25日火曜日

[ライブレポ]  THE武田組「ザ・武田元年 ワンマンショー in 苫小牧」

6月15日(土曜日)北海道・苫小牧ELLCUBEにて開催された
THE武田組「ザ・武田元年 ワンマンショー in 苫小牧」に行ってきました。


ついに(ライブ目的では)当ブログ初の北海道遠征!
前日には旭川方面から十勝岳の絶景を眺め、入場無料の吹上露天の湯に入り、
青い池を眺め、旭川ラーメン村で旭川しょうゆホルメンを食べたりと旅を満喫してきました。

2019年6月24日月曜日

[ライブレポ]  中川翔子「風といっしょに」発売記念 ポケだちツアー

6月23日(日曜日)大阪・アリオ鳳1Fアリオコートにて開催された
中川翔子「風といっしょに」発売記念 ポケだちツアーに行ってきました。

会場の優先エリアの最前列にはポケだち(ポケモン友達)の子供たちが
30人ほど並んでいました。お子様ファンのために特等席を用意してあげるとはさすが優しい。
観客の数も多くて幅広い年代の方々が来てました。その中で個人的に目に留まったのは、
女性Voハードロック・メタル系バンドのMardelasのTシャツを着てた人がいたことですかね。
こういう方々に当ブログ常連客になってもらえないだろうか?


[セットリスト]
・ドリドリ
・タイプワイルド
・風といっしょに

1曲目「ドリドリ」からサビで観客と一緒に振り付けをやったりと一体感あるライブでした。
最前列の子供たちとの交流タイムも心温まる光景だったが、しかしマイクの
音量設定が小さいからか後ろの方からは会話がよく聞き取れなかったのが残念。
同じアリオでのインストアライブでもアリオ八尾では今までこんなこと無かったのに・・・
それでも将来の夢はお医者さんだといった会話などは聞き取れた。
そして2曲目に披露されたポケモン主題歌のカバー曲「タイプワイルド」は
しょこたん曰くこの日が宇宙初披露だったそうで、それでいてこの日一番盛り上がった。
編曲担当はヒャダインさんということもあってそりゃ盛り上がるわけだ。
この辺りからマイクの音量設定が小さいにもかかわらずしゃべり声が大きくなるも
ラストのバラード曲の「風といっしょに」では美声をじっくりと聴かせてくれた。
そして締めの挨拶という時にして、おなじみのマシンガントークが炸裂。
会場の観客達に向けて「みんなに出会えたことは一生の宝物です!」
インストアイベントでこれほどまでのことを言ってのける歌手は初めて見た。
さらにしょこたんとポケだち(観客)との間のお約束として、
「猫を見つけたら撫でてあげる!」「ゲームをしたらレポートを書く!」
「1日8時間は寝る」「1週間以内にたこやきを食べる」などといったことを次々とお願い。
まるで選挙演説みたいだな(笑)しょこたんが自分とこの町の町長選挙に出たら
票を入れたくなるレベル。歌はもちろんとして、このしゃべりも本当好きだなぁ。
そして最後には「次に会える時まで死ぬんじゃないぞ!」 その通りだな、
頑張って生きてやるぞ!あらためて心から元気をもらえるライブイベントでしたね。






2019年6月18日火曜日

[CDアルバムレビュー]  ガールズロックバンド革命「UPDRAFT」


ガールズロックバンド革命「 UPDRAFT」
(2019/4/24)

1. VOLTAGE  [公式PV]
2. RUNNERS HIGH
3. STEP BY STEP
4. Shout it out
5. Never ending
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



ガールズロックバンド革命の2ndミニアルバム。
大阪を拠点に活動しながらも事務所には所属せずに完全インディーズで頑張っている
3ピースガールズバンドの最新作で、今年5月に開催されたGOLD RUSH(レポはこちら)の
ライブ終了後の物販にて購入した作品。なおバンド名の由来は、
ガールズバンドといえばカッコいいよリも可愛い系のバンドが多い中で、それとは違う、
男性のロックバンドとも勝負できるような音楽をやってシーンに革命を起こそうという
意思を持って名付けられたとのこと。その通りに今作の収録曲の数々はこれぞ
ヒロイックでカッコいい音楽の究極形。さすが次世代正統派ハードロックを名乗るだけある。

今作はまず1曲目の「VOLTAGE」に何より圧倒された。
Aメロからサビまでの音域がとても広くて豪快さ抜群のメロディと
ギターボーカルのASAKAさんの迫力抜群な歌声が聴いていて最高に気持ちいい。
サビの高音部分の歌唱にはとりわけ魂がこもってる。
さらにドラムのJUNNAさんは既にガールズバンド界ではトップクラスのドラマーだと
評判になっているほどの実力者であり、この曲でも超絶テクが炸裂。
曲中盤の「♪壊して 燃やして」というメッセージと共に高速で迫りくるドラムは
とりわけツボにハマった。さらに間奏部分ではベースのSERINAさんの演奏が
活躍する場面もあって、1曲の中にメンバー3人全ての個性が出ている。
それに加えて歌詞が素晴らしい。個人的にこれぞ音楽に求めていたものと言っていいほどに
超絶なまでにヒロイックで、魂を揺さぶられる、生きる希望と勇気をもらえる音楽。
Aメロの「♪悔しさ殺して 溢れ出したヘイト こぼれ落ちた屈辱」の時点から
自分のような屈辱だらけの人生を歩んできた者には刺さる。悔しくて情けなくて、
だがそれでも生きたいんだ、いつか輝きたいんだという希望を爆発的に放つかのような
サビの「♪光を掴む猛者へ こんなもんじゃないだろ?」「♪地の底からでも這い上がるんだ」
には泣けるほどに感動。いったいどうすればこんな曲を作れるんだ・・・
それはきっと無所属バンドが地下のライブハウスから這い上がってやるんだという思いを込めて
歌っているからに違いない。音楽に懸ける熱き想いが詰まった曲だからこそ感動する。
歌詞の素晴らしさでいえば4曲目の「Shout it out」の
「♪何度間違えたっていい 欠陥品の下剋上」にも心を揺さぶられた。
欠陥品だとか不良品だとかいったレッテルを貼られようが、
いつか下剋上を起こしてやるんだと歌う、これこそが個人的に音楽に求めていたものだ・・・
今作の計5曲の中にラブソングは皆無。ここまで硬派で激アツな作風だと
同性ウケはしづらいのではないかと心配になってしまうほど。
なんせラブソングしか歌わないような女性歌手が15年近くも売れ続けてしまうぐらいに
特に女性は歌い手も聴き手も恋愛至上主義者が多いというのに。だがそんな風潮にも
革命を起こしたいという思いであえてこんな曲ばかりにしたのだろうか。
そんな中でラストを締めくくる「Never ending」は今作一なまでにキャッチーなメロディが
ハッピーエンド感満載で、これまた最高にハマった。今すぐアニソンに起用されても
いいほどの曲。この曲でも終盤のドラムの高速演奏があることにスゴみを感じる。

普段は3人ともゆるふわ系で、日記帳と称した公式YouTubeチャンネルの方は
蒙古タンメンに牛乳を入れて食べる動画などをアップするほどまろやかな作風なのに
(参照)それがライブステージとなると一転するところは最高の
ギャップ萌えバンドだなと思う。こういうの大好き。ライバルはBAND-MAIDだなと。
ミニアルバムを聴く限りでは楽曲のバリエーション的には広くなくて
同系統の曲が多いというところもBAND-MAIDと印象がかぶるよなと思ったが、
でもこれだけ熱き魂のこもった音楽を届けてくれるならばこのまま突き進んで欲しい。
インタビューによると今の無所属の状態のまま日本武道館を目指しているとのようだが、
その一方でシングルは自主レーベルのうちは出さないと言っているということは
メジャーレーベルに行くことは考えているのだろうか? ライブレポの記事にも書いたが
実力的には既に今年の夏フェスでひっぱりだこになってもいいほどのレベルなのだから、
ぜひ一刻も早く大規模フェスなどのメジャーの舞台で活躍して欲しいバンドですね。