黒崎真音「 Beloved One(初回限定盤 2CD)」 (2019/6/19) 1. アイヲツナイデ-Angel of the wheel- (Instrumental) 2. Gravitation [公式PV] 3. Brand new,Standing wings 4. Beginning☆Journey 5. peko peko peach 6. decadence-デカダンス- [公式PV] 7. A.I.D 8. Renka. 9. Black bird 10. 僕だけが世界から消えても 11. 幻想の輪舞 [公式PV] 12. New world order 13. ROAR [公式PV] 14. Beloved One! お気に入り度:★★★★★★★★★★ (9/10) 黒崎真音の通算5枚目のオリジナルフルアルバム。 アニソン系アーティストとして毎回質の高い作品を届けてくれている歌手で、 自身の好きな音楽はアニソンに加えてゴシックメタルだと公言していることからも 音楽的に懐が深いと感心させられる歌手が、今作も多種多彩な魅力を発揮。 ますアルバム前半はデジロック系の楽曲が中心で盛り上がる曲が多い。 3曲目「Brand new,Standing wings」を聴くとあらためてI'veの高瀬一矢さん作曲の トランスナンバーは外れ無しだと分かる。イントロの電子音の重ね方がカッコ良過ぎ。 そして中盤からはバラード曲なども交えて音楽的に更なる広がりを見せる。 7曲目「A.I.D」はお得意のゴシックロック系の曲で自作によるダークな歌詞もキレ味抜群。 「♪誰かの平和な時間が 誰かにとっての地獄なんだなぁー」これには共感してしまう。 さらに曲の後半でシャウトを聴かせるところは時空が歪むほどカッコいい。 自分にとってはこういう音楽が評価されない世界の方が地獄なんだなぁー。 そしてアルバム後半の10曲目「僕だけが世界から消えても」や 11曲目「幻想の輪舞」ではシンフォニックアレンジの効いたサウンドにのせて 美しい歌声を聴かせてくれる。これぞ歌姫と呼ぶにふさわしいと思えるほどに。 そんな今作で何よりも良かったのは、以前から高かった歌唱力が更なる覚醒を 遂げたと感じられたこと。これまでは典型的な美声タイプの歌手というイメージで、 ロック系の曲を上品かつ華麗に聴かせるところが真骨頂だと勝手に思っていたが、 今作では6、7、13曲目などで、なりふり構わないほどに魂のこもった歌唱を響かせたり ビブラートをかけながらのロングトーンを聴かせたりと、ここぞの迫力が更に増した。 他のアニソン系歌手で例えるならば水樹奈々さんの歌い方にも近くなったと思うほどに。 その中でもシングル曲でアニメ「とある魔術の禁書目録」主題歌の13曲目「ROAR」は あらためて傑作。イントロからして荘厳なミクスチャーロックサウンドで引き込んだ直後に 「♪ああぁぁ~~~あぁ~~~あ~~~!」この歌唱とこの編曲を聴かされた時点で 当ブログ管理人もあああぁぁ~~と悶絶するほど最高。あ~なんてアーティスティックなんだ。 相変わらず編曲も歌詞も質が高くてドラマチックな楽曲も多い、さすがの名作アルバム。 以前からアニソン好きでメタラーもしくはV系が好きなリスナーからは高く評価されている 印象があるが、そうでない人からももっと評価されて欲しいアーティストなんですけどね。 それだけにファン層的には5曲目の「peko peko peach」みたいな桃可愛い曲は 求められてるのかと思ったりもするが、そんな曲があるのも懐の深さの1つなのかな。 余談になるが最近になって過去の曲もYouTubeの公式にてPVが次々とアップされたようで、 その中には大大大傑作の「VANISHING POINT」もあったというから、この曲も含めて より多くの人に真音さんの音楽が聴かれて欲しい。本当この曲は時空を超えて2020年の NHKの東京オリンピック中継テーマ曲に抜擢してもいいぐらいの超名曲なのに。
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2019年9月26日木曜日
[CDアルバムレビュー] 黒崎真音「Beloved One」
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