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2018年10月22日月曜日

[CDアルバムレビュー]  浜田麻里「Gracia」


浜田麻里「 Gracia (初回限定盤)」
(2018/8/1)

ディスク:1 
1. Black Rain  [公式PV]
2. Disruptor
3. Orience
4. Zero
5. No More Heroes
6. Lost
7. Melancholia
8. Right On
9. Heart Of Grace
10. Dark Triad
11. Mangata
ディスク:2 (初回限定盤のみ)
1. Seventh Sense
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)



浜田麻里の通算23枚目のオリジナルアルバム。日本一のボーカリストの
約2年半ぶりとなる待望の新作は、序盤の1~4曲目や9、10曲目などでは
ハードロック・メタル系の楽曲中心で超絶歌唱を聴かせてくれる一方で、
中盤の5~8曲目などでは90年代を彷彿させるようなポップス中心で
優しい歌声を聴かせる場面も有り。2010年代のアルバムの中では最も幅広い曲調で
歌声の魅力を余すところなく引き立てた作品となりました。

まず1曲目「Black Rain」は2010年代の曲の究極形ともいえる必殺メロスピナンバー。
サビ部分でのハイトーンボイスとビブラートが泣けるほど圧倒的過ぎる。
そして今作では全曲の作詞も麻里さん自ら担当しており、作詞家としても才能を発揮。
「♪鼓動のない平面に 温かい涙は流れない」この序盤の1フレーズだけでグッとくる。
麻里さんの曲は歌唱もメロディも起伏に富んでいて魂の鼓動を感じられるからこそ
聴いていて温かい涙も流れてくる。「♪魂の鋭気よ」「♪燃え上がれよ」
これこそがメタルの王道であり醍醐味。燃え上がれファイヤー!!ってな歌を歌えば
当ブログの脳筋管理人は即感動して即年間ベスト上位入りですからね。

続く2曲目「Disruptor」はミドルテンポで聴かせるハードロックナンバーながら
変拍子の組み合わさった曲展開がドラマチックで、聴けば聴くほどに味わいがある。
3曲目「Orience」で再び神々しい世界観を持った疾走メタルナンバーを聴かせた後、
4曲目「Zero」では超大作バラードを披露。曲のラストの部分で放たれた、
魂の超ハイトーンボイスは聴いた瞬間、時が止まった。思わず凍り付くほどだった。
ちなみに当ブログ管理人は車のカーステレオでCDを聴くことが多いのだが、
この瞬間は呆然となって車を路肩に止めた。車のエンジンも止まった。こんなことは史上初。
それぐらい奇跡的な歌声だったということですよ。

5曲目「No More Heroes」は90年代ポップス風のラブソング。
サビのハイトーンとロングトーンを生かした伸びやかさ抜群の歌唱に加えて
ギターソロも迫力がある。90年代の曲よりもさらにパワーアップしていると感じられた。
6曲目「Lost」、7曲目「Melancholia」はラブバラード曲で哀愁を帯びた
美しい歌声を聴かせてくれる。8曲目「Right On」は傷ついた心を癒してくれるような
メッセージが込められたアッパーチューンで元気をもらえる。
90年代のガールズポップ時代のアルバム作品は、
個人的にはシングル曲>>>>アルバムオリジナル曲という印象が強過ぎだったのだが、
今作の5~8曲目は全曲シングルでもいけるほどにメロディの質が高い曲ばかりで良かった。

そして9曲目「Heart Of Grace」ではシンフォニックメタルの要素が加わった
ドラマチックな重厚ミドルバラード。歌詞に勇者や聖者などといったフレーズが
登場する世界観はアニソンみたいでヒロイックそのもので最高です。
10曲目「Dark Triad」で再び疾走感溢れるメタルナンバーを披露。
こちらも歌詞のカッコ良さ抜群。「♪人は粗暴な生き物だから」
「♪邪悪な影から 私は私をただ守り抜きたい」この力強さが最高。
どこの世界にも粗暴な人はいるものだろうが、それにも立ち向かえるほどに
麻里さんの歌が私に勇気をくれる。メタルは強くなりたい者が聴く最強音楽だ。
11曲目「Mangata」はラストを飾るにふさわしいロックバラード曲で
コーラスワークの美しさも際立っている。曲の終盤に行くほどにスゴいのはもはや恒例。
初回限定版のみに付属のボーナストラック「Seventh Sense」は
これまたスケール感の際立つミドルチューンでボーナス扱いがもったいないほど。

これまで1980年代~2010年代の長きに渡って歌ってきた音楽の総決算的な作品で
当ブログ史上最大級の衝撃だった21枚目のアルバム「Legenda」(レビューはこちら)にも
並ぶほどの傑作が誕生した。なお今作では22年ぶりとなるオリコントップ10入りも達成。
世間的にはほとんど宣伝されてないも同然であるにもかかわらず
こうして再評価されつつあるのは、それだけの圧倒的な実力が口コミで広まっているから。
熱狂的なファンが多いのも特徴だが、そりゃこの歌声を聴けば神格化もしたくなりますよ。
これほどまでに激しく魂を揺さぶられる歌でありながらも、
それでいて抜群に綺麗で美しいと感じさせられるのも大いなる魅力。
ここ最近でハードロック系サウンドを軸に美しい歌声を聴かせてくれた歌手や曲といえば
水樹奈々さんの「WHAT YOU WANT」(レビューはこちら)なども真っ先に思い浮かぶし
他にもバンドだとOctaviagrace、CROSS VEIN、Amiliyahなどまだまだ数多く存在するが
元祖は浜田麻里さんだとあらためて感じた。当ブログでは年がら年中エモいエモいとばかり
言ってるので説得力無いかもしれないが、麻里さんこそが日本一エモいシンガーです。
ライブでもCDで聴く以上にスゴい歌唱を見せてくれるだけにぜひ多くの人に聴かれて欲しいが
今やチケット入手困難な歌手の1人となってしまった・・・また行きたいんですけどね。







2018年10月15日月曜日

2018年8月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
このブログもすっかり更新意欲が低下してしまいましたがその理由としては、
所詮狭い世界の中だけの話でしょうがツイッターの音楽好きの人達を見ていて思うのが
結局の所は自分とは何もかも好みが逆の人の方が人気を得られるのかと・・・
例えば男性ボーカルも女性ボーカルも繊細・可愛い系より骨太・カッコいい系が好きだとか
言ってくれる人はあんまりいなくて、流れてくるのはその逆ばかりですし。
こんな自分のブログでも見てくれる皆さんにはあらためて感謝しかないです。
来年からはどうなるか分からないですが今年いっぱいは続けるということでいってみましょう。

2018年10月10日水曜日

[CDアルバムレビュー]  相坂優歌「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」


相坂優歌「 屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま (初回限定盤A)CD+BD」
 (2018/1/31)

1. 瞬間最大me  [公式PV]
2. 透明な夜空  [公式PV]
3. セルリアンスカッシュ  [公式PV]
4. Insomnia
5. 今はここに
6. 翡翠蝶の棲む処
7. Look back
8. Dependence
9. Impulse
10. Anti Geometry
11. Prime Point
12. ひかり、ひかり  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)



相坂優歌の1stアルバム。その名前の通り、今最も優れた歌を歌う声優歌手の作品。
何が優れているかといったら楽曲提供者の人選の面白さと編曲の質の高さ、
そして何より声優離れしてると言ってもいいほどの高い歌唱力。
まず1曲目、大森靖子さんが作詞作曲を担当した「瞬間最大me」を聴けばそれが一目瞭然。
歌詞やメロディの詰め込み度が高い上にサビでキーが一気に上がる展開が面白い曲で
歌うには相当難易度の高そうな曲を、いとも簡単に軽やかに歌いこなすのがお見事。
2曲目「透明な夜空」、3曲目「セルリアンスカッシュ」では1曲目とは一転して
ストレートなバンドサウンドで盛り上げる曲で、サビのハイトーンボイスが圧倒的。
「♪照らし出すよーー~~!」この歌声だけで希望の光を照らしてくれてるかのよう。
4、5曲目にはデジタルポップ調の「Insomnia」、アコギバラードの「今はここに」を挟んで
6曲目「翡翠蝶の棲む処」ではALI PROJECTのお2人が作詞作曲を担当したというのが
クレジットを見ずとも分かるほどの曲を歌う。妖艶なゴシック系楽曲でアニソンらしさ全開。

そして圧巻だったのが7~9曲目。
7曲目「Look back」はイントロのギターのメロディからしてうおおーーっ!となった
傑作エモーショナルロック。歌謡曲テイストで抑揚に富んだサビメロも魅力的で
そのサビの熱唱っぷりは水樹奈々さんの後継者に指名したくなるほどだった。
本人作詞による歌詞のメッセージも切迫感があって胸に響くものがある。
「♪誰かと同じでは 居る意味が無いんだよ」
本当にそうだ、誰かと同じ曲ばかり聴いていては居る意味が無いんだよ。
8曲目「Dependence」もイントロの電子音のメロディからしてヒーロー入場曲みたいで
サビメロも間奏のギターの重低音も全てが最高にカッコいいデジロックナンバー。
9曲目「Impulse」は疾走デジタルポップ系楽曲でサビメロが7曲目と少しかぶってるが
それでも全然良いと思えるほどだった。これらの曲全て細部まで作り込まれた編曲が
聴けば聴くほどに味わい深くて、近年のアニソン系アーティストの楽曲らしい。
てか7~9曲目って全部先行シングルのカップリング曲だったのか!表題曲を超えてる。

10曲目「Anti Geometry」も間奏がユーロビート風で盛り上がる曲でありながらも
メロディがちょっぴり切ないのがこれまた魅力的。fripSideが好きならハマるに違いない。
11曲目「Prime Point」はキュートで優しい歌声と開放感に溢れた編曲が魅力のポップス。
12曲目「ひかり、ひかり」はクリープハイプの尾崎世界観さんが作詞作曲を担当した
楽曲でありながらも意外なほどに爽やかなバンドサウンドで聴かせる曲でエンディング。

現在は喉の不調のために短期休業中ということだが、今作を聴いた限りでは
声優よりもアニソン歌手中心路線でいって欲しいと思えてくる。
それほどの歌唱と楽曲の魅力が詰まった作品でした。ポスト水樹奈々さんの一番手には、
個人的には楽曲が可愛い系に寄った印象のある水瀬いのりさんよりは
アッパーで盛り上がるデジポップ&ロック系の曲が多い相坂優歌さんを推したいが・・・
むしろ奈々様とキャラがかぶり過ぎてもどうなのかという心配をしてしまうのだが、
今作を聴いた限りはストリングスを取り入れた曲があまり無いという所が決定的な違いか?
ともあれ2018年のアニソン系作品の中ではトップクラスのおすすめ。復帰が待ち遠しいです。







2018年10月7日日曜日

[CDアルバムレビュー]  LAST MAY JAGUAR「Reloaded」


LAST MAY JAGUAR「 Reloaded」
(2018/6/13)

1. Dynamite words  [公式PV]
2. Last Hope
3. Reloaded  [公式PV]
4. Because of me 
5. Do not forget that day
6. Love Bites (So Do I) 
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



LAST MAY JAGUARのミニアルバム。「女豹yurica率いる嬢メタルバンド」というコピーで
2014年に初のCD作品にしていきなりメジャーデビューアルバム「Ready for...」
(レビューはこちら)がリリースされた時はビックリしたものでした。
あれから約3年半もの間CDリリースが途絶え、その間にメンバーチェンジもあった中で
ようやくリリースされた待望の新作。結局インディーズからとなったようですが・・・
そんな今作の特徴を一言でいうと、メタル色が薄くなりデジロック色が強くなった。
バンドのキャッチコピーもYouTubeによると「ハイトーン・エモーショナルロックの
ニューアイコン」となったようで。その名の通りに1~3曲目まで立て続けに
サビのキーが高くてアッパーで盛り上がるデジロックチューンを聴かせてくれる。
ボーカルのハイトーンボイスもお見事だが、それに加えて歌詞が素晴らしい。
1曲目「Dynamite words」の後半のCメロ部分で一転して哀愁漂うサウンドをバックに
「♪もしも言葉が無ければ 僕ら争わないのだろうか」などと歌う姿は
誰かの言葉に苦しんできた者として泣けるほど共感できる。たまらなくエモいよ。
だがそれでもラストのサビで再び加速すると同時に「♪君と分かり合いたい」などと歌う。
それでも希望を追い求める姿が最高にエモいよ。これぞエモロックアイコン。
そして3曲目「Reloaded」も歌詞のメッセージ性抜群で一曲入魂っぷりに胸熱。
「♪何もしないという選択ももちろんあって」「♪それでもこの道を選んだのは僕だ」
これには音楽という道を選んだバンドメンバー達の思いも伝わってくるし
例えインディーズになろうが何としてもこの世界で成功して欲しいなと応援したくもなる。
4、5曲目ではミドルチューンを聴かせた後、6曲目「Love Bites (So Do I)」では
アメリカ出身のハードロックバンド「Halestorm」の代表曲のカバーを披露。
ボーカルにエフェクトをかけたことでダンサブルなデジロック風に聴こえるのが面白い。
こちらの原曲はさすがの名曲だったがそれと聴き比べても名カバーだと感じられた。
余談だがHalestormの曲をYouTubeで何曲か試聴してみたらこれはハマりそうなバンドだ。
ボーカルはLAST MAY JAGUARの女豹yuricaさんに負けず劣らずのド迫力女性ボーカルで
こちらもまた猛獣系女子。骨付き肉が似合いそうだなと思いましたよ。

やっぱりメタルだと売れないから多少の路線変更をすることになったのかなと
想像できてしまうのには複雑な思いがあるものの、だがそれでも
電子音入れまくり生かしまくりのバンドサウンドに熱き魂こもった歌詞とボーカルという
個人的に大好きな路線で突っ走ってくれたので結果的には良かった。
この調子で編曲の幅を広げていけば一層素晴らしいバンドになれるはずと期待したくなる。
とりあえずGacharic SpinやSALTY DOGなどが好きな人にはハマる可能性大では。
ライブの方は3年前にGacharic Spinの主催フェスで見たことがありましたが
(レポはこちら)あらためて進化した姿を生で見てみたくなりましたね。