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2017年3月25日土曜日

[CDレビュー]  Party Rockets GT「Time of your life」


Party Rockets GT「 Time of your life」
(2017/1/11)

1. イマジンな愛の歌 
2. ビューティフルドリーマー 
3. 初恋ロケット 
4. 虹色ジェット 
5. 好きすぎて生きるのがツライよ 
6. RAINBOW!
7. 日常ドリーマー 
8. アゲハ今 
9. 革命センセーション 
10. イニシャルはFという希望
11. セツナソラ 
12. Dream on, Dreamers 
13. Time of your life
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




Party Rockets GTの2ndアルバム。仙台発ロック系アイドルグループが
活動拠点を東京に移しメンバー増員&改名後は初となるアルバムで
約2年ぶりの待ちに待ったリリースとなったが・・・
収録曲を見て何だこれはと思った。今作の1、3、6、7、8、11曲目は
2014年12月リリースのParty Rocketsの1stアルバム「TRIANGLE」
(レビューはこちら)の曲であり、計6曲も既発曲の再録バージョンが収録されている。
今作はParty Rocketsの2ndアルバムではなく、Party Rockets GTの
1stアルバムだということでこのような構成にしたのだろうか?
純粋な新曲は2、13曲目の計2曲だけというのはあまりに寂しい。
これまでのシングルのC/W曲なども今作にまとめて収録されることになったが
2016年7月リリースのシングルA面曲の「真夏のマジ☆ロケット」は未収録というのもよく分からない。
今作でいう6曲目のポップチューン「RAINBOW!」は1stアルバムでの歌唱力は
あまりに厳しかったが、新たにレコーディングしたことで歌唱が良くなった。
3曲目「初恋ロケット」は代表曲であり傑作なので現メンバーが加わっての
新バージョンを聴かせてもいいぐらい。再録の意義を感じられたのはこの2曲ぐらいか?

それでも今作をもってアルバムに初収録となる曲はやはり名曲揃いでした。
2曲目「ビューティフルドリーマー」10曲目「イニシャルはFという希望」などは期待通りの
ガールズハードロックの王道、ラブソングを歌う仮面ライダーGIRLSみたいでカッコいい。
期待の若手バンドのミソッカスが楽曲提供した9曲目「革命センセーション」は
多彩な展開が詰まったデジロックナンバーでこちらもまた傑作。
5曲目「好きすぎて生きるのがツライよ」は軽快かつポップな曲で、
歌詞カードに無い「♪ですですですです回すのです」が可愛らしくて
聴いていて楽しい。ライブでタオル回ししたくなる。
これがBABYMETALならばもうちょいメタル色の強いサウンドになって
歌詞カードにはDEATHDEATH回すのDEATHと書かれてたかもしれない。
新曲となるラストナンバー「Time of your life」はこれから始まる
大航海へ向けての決意表明を歌った、壮大なロックパラード曲。
アルバムタイトル曲でこれだけ良い曲が聴けるのなら尚更もっと新曲を聴きたかった。

今作は「TRIANGLE」の存在を知らずに聴いていたならばお気に入り度満点だった。
この一言に尽きる。既発曲の寄せ集め感があり過ぎるし
かといってベストアルバムという形の作品を出すにはあまりにも早すぎる。
運営にはやる気があるのだろうかと疑ってしまいますよ。
楽曲はガールズロックシーンを引っ張っていってもいいほどの名曲揃いだけに
ぜひこれから対バンやフェスでバンドと共演する機会なども増えて欲しい。
先日行われた仮面ライダーGIRLSとの2マンライブは行きたかったですよ。
以前に当ブログにて、楽曲が女性版JAM Projectみたいで最高だと書いたグループ同士が対バンするとは・・・









2017年3月23日木曜日

[日記]  WBCの感想と中継テーマ曲の話

3月に入ってからはたくさんブログを更新すると言いながら、中旬ぐらいまでは
ほとんど更新が進んでなかった理由は、そりゃWBCの中継を見てたからですよ!
ということで感想を書いてみたいと思います。
日本代表の侍ジャパンは惜しくも準決勝でアメリカ相手に1-2で敗れてしまいましたが
前評判からすればむしろここまで本当によくやってくれたと思います。
まさか2次ラウンドまで全勝とは予想してなかった。接戦でなんて勝負強いんだと思いましたね。
WBC初出場のコロンビアは1次ラウンドで強豪相手に計2試合延長戦に持ち込む大健闘を見せるも
どちらも最後は勝てなかったところなどを見ると、なおさらそう感じましたよ。
守備のミスなども2次ラウンドまでは全くといっていいほど無かったですし。
準決勝の試合の9回裏にて最後のバッターとなった松田選手は直前に守備のミスがあっただけに
これがドラマの世界ならばそれを取り返す同点ホームランを打つのになと思いましたよ。
2ストライクと追い込まれてからのボール球の変化球、
見てる分にはなんであんなのを振ってしまうんだと思うかもしれないが、
ああいう場面でそうなってしまうのはすごく分かる。
自分も野球やっていてなんであんな球振ったんだ信じられないと後悔することあるから・・・
あと個人的には藤浪投手がたった1試合しか登板できなかったのは残念だった。
1次ラウンドの中国戦でデッドボールをぶつけたあの1球さえなければ、
2次ラウンドでもどこかでマウンドに上がっていたんじゃないかなと思ってしまう。
それこそイスラエル戦の先発だったかも。1球で運命って変わるものだからなぁ。
優勝はアメリカということでおめでとうございます。
これで次回以降も本気を出してWBCを盛り上げてくれるといいんですけどね。

WBC本体の話はこれぐらいにして・・・
TBS・MBS系列で放送されたWBC中継の挿入歌として流れていた、
Journey「Separate Ways」が素晴らし過ぎるという件について語りたい。

80年代の洋楽ハードロックって、ドラマチックかつガツンと骨太でなんてカッコいいんだと!
疾走系の曲ではなくミドルテンポ曲でこれだけエネルギーみなぎる曲があるってのが
当時の音楽をリアルタイムで知らない自分にとってはなおさら斬新に感じられる。
イントロや間奏のキーボードのメロディがまた最高。まさにヒーロー降臨って感じだ。
バンド名も当ブログで紹介するにはふさわし過ぎる名前ですし(笑)

この曲は確か4年前のWBC中継でも流れていたはずで、その当時から良い曲だと思いつつ
実は最近まで曲名や歌っているバンド名については知りませんでした。
それを知るきっかけとなったのは、昨年の9月。
Gacharic Spin主催の音楽フェス「Electric Lady Loud」に行った時に、
トップバッターとして登場した企画モノバンドのMETALLIC SPINが
なんとこの曲のカバーを披露したんですよ!(当時のレポはこちら)
ボーカルはSABER TIGERの下山武徳さんが担当、こちらもまた歌が上手かった。

つくづくGacharic Spinは偉いよなぁ・・・今の流行からは外れたような音楽だったとしても
このような形で堂々と曲を披露してくれるんだから。そして80年代のハードロックは
こんなにも素晴らしい音楽なんだということを、当時を知らない人にも伝えてくれるんだから。


洋楽といえば、この曲もとんでもない名曲だなとあらためて思う。

Europe「The Final Countdown」、もし侍ジャパンが決勝まで行っていたならば
テレ朝系列のWBC中継はこの曲を挿入歌に抜擢して欲しかった。文字通りのファイナルのステージだけに。
あらためて80年代の洋楽ハードロックってドラマチックでカッコいい。
イントロや間奏のキーボードのメロディがまた最高(←ここは大事なことなので2回言う)まさにヒーロー降臨って感じだ。

今の日本でこんな感じの曲を作ってくれそうなアーティストっているのだろうか?
あえて挙げるならばJAM Projectぐらいしか思い浮かばない。


この曲のサビはThe Final Countdownのオマージュか・・?
思いっきり「♪Final Cownt down!」って歌ってしまってるし!
まぁ例えサビの一部がパクリジナルだったとしてもJAMの初期の傑作曲であることには変わらないですけどね。
こちらもミドルテンポ曲なのに骨太かつドラマチック、間奏のギターのメロディがまた最高。


しかしこんな記事を書いてみるとあらためて、自分の好きな音楽というものは
今の流行や他の皆さんの好きな音楽たちとはかけ離れてるみたいで、あらためて疎外感が・・・
自分が知らない誰かでもいいので少しでもその気持ちが届いてくれればいいんですけどね。
洋楽アーティストのCD感想記事は、そのうち書こう書こうと思いつつ
未だに書いたことがないので今年こそはやってみようかな?リンク集紹介や2年以上前に
リクエストを頂いたCDの感想記事と並んでやるやる詐欺状態になってしまってますが・・・



2017年3月21日火曜日

[CDレビュー]  GARNiDELiA「Violet Cry」


GARNiDELiA「 Violet Cry(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)
(2016/12/14)

1. EXXXTASY
2. REAL
3. 約束 -Promise code-
4. Burning Soul
5. LIFE
6. 祈りの歌
7. Cry
8. 極楽浄土
9. NEON NIGHT
10. BAD BOY -GARNiDELiA vs HEAVYGRINDER-
11. My little happiness
12. 変わらないモノ
13. MIRAI
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




GARNiDELIAのメジャー2ndアルバム。王道デジタルポップユニットの作品として
前半の5曲目までは期待通り。疾走感があってキラキラ輝いている。
2、5曲目などはロックテイスト強めで、さらにこういう曲でも間奏部分などで
パーンと弾け飛ぶ音を入れてくる編曲には突破力があって持ち味を感じられる。
6、7曲目にバラード曲を挟んだ後、続く8曲目「極楽浄土」では
和テイストの加わったトランスナンバーを聴かせてくれる。独自進化形でいい感じ。
続く9曲目にはレゲエやブラックミュージックの風味を加えた「NEON NIGHT」、
10曲目ではアメリカ人女性DJのHEAVYGRINDERとコラボした「BAD BOY」
といった洋楽志向の曲も聴かせてくれたが、こういった曲は肝心のメロディに
キャッチーさが足りない気がする。HEAVYMETALとは全く関連性はないみたいですね。

全体的に見てアッパーチューンは素晴らしい、バラード曲はまずまず、
それに対してミドルテンポ曲は・・・というのは
90年代のエイベックス系アーティストの曲全般でも同じことを感じてました。
音楽の幅は似たタイプのfripSideよりは広いように感じるが、
アニソン系アーティストの中においてはそんなに幅広くもないので、
中途半端になるよりは疾走感のあるアッパーチューン攻めに振り切ってくれてもいいんですよ。
クラブサウンドっぽい曲よりも大空を駆け抜けるサイバーロボのテーマ曲みたいなのが
聴きたいと思うのは自分が典型的アニソンJ-POP脳だからだろうか?
I've Soundというサイボーグ感溢れる先輩方の曲みたいなのを期待してしまう。
最初にこのユニットの曲を聴いた時には多大なる可能性を感じただけに
もっとやれるポテンシャルは持ってるはず。「Arrow of love」のような傑作を再び!









2017年3月19日日曜日

[CDレビュー]  PASSPO☆「Cinema Trip」


PASSPO☆「 Cinema Trip 【Type-A】」
(2017/2/15)

1. Popcorn bought? (instrumental)
2. Music Navigation
3. 7’s Up (Cinema Trip Ver.)
4. PlayGround
5. Mr.Wednesday
6. ラブリフレイン
7. NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~
8. 不屈のレジスタンス
9. WEEKDAY QUEENS
10. マイノリティー・ヒーロー
11. ギミギミaction
12. フィルム
13. バチェロレッテは終わらない
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




PASSPO☆の5thアルバム。今作は「映画の旅」をテーマにした作品という
斬新で面白い企画のもとにアルバムを作ってくれた。
まず1曲目は恒例の機内アナウンス付きのインスト曲「Popcorn bought?」に始まり
2曲目「Music Navigation」ではパンキッシュなアレンジとともに
離陸して一気に大気圏を突破とまで歌ってくれる。
これが本物の飛行機内なら気圧の変化で耳が痛くなってたかもしれないが
ぱすぽエアラインなら耳が幸せになれるよ! 旅の幕開けにふさわしい曲。

3曲目「7’s Up」はクルー(メンバー)の自己紹介ソング。
パワーポップアイドルの極めつけみたいな曲でとっても楽しい。
昨年のライブ(レポはこちら)で初披露された時のステージの興奮もよみがえってきた。
リレー形式で全員がソロパートを歌うとそれぞれの歌唱の特徴が楽しめて良いですね。
もりしこと森詩織さんの高音全開の歌唱は良い意味でブッ飛び過ぎていて
まるで他メンバーを公開処刑してるみたいだ。もはやハイジャックだ。

4曲目「PlayGround」はホラー映画がテーマ。
PVも含めてマイケルジャクソンのスリラーの進化形のような曲で
洋楽ポップスとガールズロックの高次元な融合がお見事。

5曲目「Mr.Wednesday」は陽気なアメリカンロック風のラブソング。
シングル曲だし良い曲なのだがこれが埋もれるぐらい他の曲がスゴい。

6曲目「ラブリフレイン」はSilent Sirenが楽曲提供したことで話題になった曲。
てかそもそもサイサイって自作してたっけ?といいたいとこだったが
ポップで可愛らしい曲調には思わず納得。1stアルバムの路線みたいでもある。

7曲目「NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~」は
宇宙をモチーフにした歌詞にスケール感があって、まるでアニソンみたいな曲。
デジロック系のアレンジやサビの疾走感などもアニソンっぽくてドハマリした。

8曲目「不屈のレジスタンス」はアクション映画をテーマにした曲。
ミドルテンポ曲にしてこれだけ重厚なパワーメタル系のサウンドを
聴かせてくれるのは意外性もあって面白い。それを立派に歌い上げているのがさすが。
もりしの趣味が筋トレでないと歌いこなせなかったかもしれない。

9曲目「WEEKDAY QUEENS」はこれまたアメリカンロック風の曲調で
テーマは青春学園モノの映画。「♪ダンスパーティーで決まる青春」って
洋画でしかイメージが湧かないぐらい現実離れしてるように思うが
それもまた映画の旅ならではでしょう。サークルモッシュで決まる青春ってわけにもいかないか。

10曲目「マイノリティー・ヒーロー」は文字通りのヒーロー映画をテーマにした曲。
まるで仮面ライダーGIRLSみたいなハードロック系のサウンドが最高で
それに加えて歌詞がすごく心に響いた。たとえ変わり者だと笑われても、
空を飛ぶことができなくても立ち向かってやるんだと歌う姿がカッコ良過ぎ。
今作の曲の中でも一番のお気に入りがシングル曲以外から出るとは・・・

11曲目「ギミギミaction」はジングルベルのメロディを取り入れた
クリスマスソング。サンタさんがトナカイに乗ってやってきたかのように
ファンタスティックでキラキラとした編曲が聴いていて楽しい。

12曲目「フィルム」はクサメロ全開のメロコアチューン。
ここまでピュアでひた向きさが伝わってくるパンク系の曲は珍しいぐらい。
これが映画のラストシーンで流れてもいい。リーダーのあいぽんこと
根岸愛さんを中心に作られた歌詞も良かったからこそ気持ちが伝わる。

ラストナンバー「バチェロレッテは終わらない」はガールズパーティーを歌った曲で
痛快なノリが何とも微笑ましい。PASSPO☆らしい王道ガールズロックで計13曲の映画の旅はハッピーエンド。


これでオリジナルアルバム全5作中3作がお気に入り度満点となってしまった。
シングル曲はもちろんとしてアルバムオリジナル曲もここまで傑作揃いの
ダンスボーカルグループってのは他にいないのではと思うぐらいだし、
7、10曲目などはシングル曲じゃないのがもったいないぐらい。
アイドル戦国時代と呼ばれ、ロック系アイドルもたくさん増えた中においても
PASSPO☆は不動の最強ガールズグループであるということを証明した作品。
つくづくもっと評価されて紅白出場を果たすぐらいに売れてもいいはずなのだが
こちらのBAND-MAIDと同じく、所属事務所の企画力はスゴいのに
ブレイク力の方は無いのか?最近ではバンドに本格挑戦しているのも楽しみで
歌って踊って奏でるライブツアーの方も行きたかったのだが、
こちらはでらロックフェスとかぶって行けなかった・・・
むしろPASSPO☆がロックフェスに出て活躍する姿も見てみたい。
まだまだ大気圏突破レベルの躍進の可能性を秘めているはず!









2017年3月17日金曜日

[CDレビュー]  TRUE「Around the TRUE」


TRUE「 Around the TRUE(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)」
(2017/2/22)

1. Rainbow The Daydream
2. サウンドスケープ
3. アイワナビ
4. STEEL -鉄血の絆-
5. 飛竜の騎士
6. グレースケール
7. RIPTIDE
8. Divine Spell
9. 鍵のない鳥籠
10. ボイスグライダー
11. 海底のお城
12. ヒカリ
13. TRUE COLORS
14. DREAM SOLISTER (Movie Ver.)
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




TRUEの2ndアルバム。アニソン系アーティスト転向後の2作目は「音楽で旅をする」
をテーマにしたアルバム作品。抜群の歌唱力と多彩な曲世界は今作も健在。
まず1曲目は某ねずみの国のエレクトリカルパレードにやって来たかのように
豪華絢爛なサウンドと夢に満ち溢れた歌詞を聴かせてくれる
「Rainbow The Daydream」で幕を開ける。そして2曲目以降もポップでハッピーな曲が
数多く詰まっている。中でも圧巻だったのは5~8曲目。
シングル曲の「飛竜の騎士」「Divine Spell」はまさにアニソンの王道といえる傑作で
歌詞に歌唱にデジロック系の編曲とこれら全てがスケール感あって迫力満点。
それに加えてアルバムオリジナル曲「グレースケール」「RIPTIDE」の
ハードポップ系のサウンドが良くて、さらに何よりTRUEさんの歌いっぷりが素晴らしい。
「♪雲ひとつないこの空は あざやかで~~~~~ぇっ!!」
これには熱気で雨雲も蒸発してしまったよ! 以前に90年代私的名盤アルバムの2番目で紹介した
GiRLのボーカルに並ぶぐらいに、力入れまくり押しまくりでギラギラしてる。
そのうち本家GiRLみたいに絶対ステキなカラダが欲しいなどと歌っても
おかしくないぐらいの爆弾娘っぷりだ。今作の歌詞の世界はまた全然違うけど、
それでもアラサーでここまで元気なのはスゴいっすよ!アンチエイジングの星と名付けたい。
11曲目以降にはジャズ風味のしっとりした曲やバラード曲なども入っていて
そういった曲では繊細な歌唱を聴かせてくれる場面もあったが、
アルバム後半で失速してしまった感があったのが惜しかった。8曲目までがスゴ過ぎたばかりに。

元気や勇気をもらえるポップチューンが多くて、J-POP作品としても理想的。
作詞家としての実力も十分に伝わる。だが上記に書いた通り5~8曲目などでみられる
自慢の声量をぶつけるような歌い方は、一周回ってダメ扱いするような人もいるのかなぁ?
少なくともゆるふわ系よりは思いっきり声を張り上げる系のボーカルの方が
好きな自分としては、これも含めて近年のアニソン系アーティストの魅力の数々が
詰まった名盤アルバムだと感じるので今作は大いにおすすめしたい。
アニサマのステージ(レポはこちら)も素晴らしかったのでまた生で聴きたいですね。









2017年3月16日木曜日

[CDレビュー]  BLUE ENCOUNT「THE END」


BLUE ENCOUNT「 THE END(初回生産限定盤)」
(2017/1/11)

1. THE END
2. HEART
3. Survivor
4. TA・WA・KE
5. ルーキー ルーキー
6. 涙
7. LOVE
8. LAST HERO
9. GO!!
10. スクールクラップ
11. city
12. だいじょうぶ
13. はじまり
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




BLUE ENCOUNTのメジャー2ndアルバム。先行シングル曲が良かった上に
最近では「熱血号泣バンド」などと呼ばれるようになったという時点で
多大なる期待を持って今作を聴いたわけですが、その期待に見事に応えてくれました。

まず1曲目のミドルチューン「THE END」で終わりは新たな始まりだと高らかに宣言、
続く2曲目の「HEART」では初期衝動をぶつけた全英語詞のエモロックナンバーを聴かせてくれる。
3曲目「Survivor」はガンダムタイアップ曲は名曲揃いという通りの曲。
我こそ史上最強だと歌ってのける曲って最高だ。今までもこういうのに
エネルギーをもらってきた。4曲目「TA・WA・KE」は偉そうな大人をぶっとばせと歌う
反骨精神ビンビンのエモい曲で、聴けばパワハラ上司にも対抗できそう。
5曲目「ルーキー ルーキー」ではこれまでよりはポップ寄りになった
若さと爽快感あるサウンドにのせて「♪今日も行こうか 日常(戦場)に」
これはどうみても仕事(戦場)と当てはめられる。この5曲目までの流れが素晴らしい。
歌詞が逆境で頑張る全人類への応援歌。聴くエナジードリンクと名付けてもいいのでは?

そして今作最大のクライマックスが8曲目の「LAST HERO」。
イントロのギターの演奏からしてテンションMAX、さらに伸びやかなサビメロにのせて
たとえどんなに今の世界がクズでも意地をみせてやれ!と歌うのが
これまた最高としか言いようがない。自分も同じく思いっきり歌いたくなる。

アルバム後半の「スクールクラップ」は学校のチャイムのメロディから始まる
遊びの要素が詰まった曲で、こういう多彩で面白い一面を見せてくれるのは良いことだ。
続く「city」はまさかのラップ・ヒップホップ系のトラックにのせて
自身のバンドマンとしての半生を歌った曲。これまでの音楽に懸ける
必死な思いが伝わってくる。これには一気に惹きつけられる。
Mステ出演や武道館ライブができて本当に良かったよなぁ・・・
居場所が無い人たちに向けて俺らが居場所になるというメッセージも心に響く。
こういうバンドがあと5000組ぐらい増えればホームレスもいなくなるんじゃないの?と思えてくるほどだ。
ラストを飾る「はじまり」は高校サッカー中継のテーマソングにもなった
先行シングルのバラード曲だが、このアルバムの最後にもってきたことで
名曲がより一層化けた。「♪今は泣けばいい」・・その通りだな、
本当に号泣バンドと呼ぶにふさわしいラストだ・・うぅっ・・グスン・・・

近年のロックバンドらしくテクニカルなギター速弾きを聴かせるサウンドも印象的だが、
いくら演奏技術があっても、肝心のメロディが単調で抑揚に欠けていたり
ボーカルが淡々としていたりではハマることはまず無かった。だがそれに対し
このバンドは伸びやかでキャッチーな歌メロと、同じく伸びやかなボーカルという
しっかりとした軸があった上で、高い技術を見せつけてくれたというのが
何よりも大きかった。それに溢れ出る気迫が楽曲の中に加わればそりゃもう最強。
田邊さんのボーカルに関しては1曲目などを聴いた限りでは
持って生まれた声質自体は細いんじゃないかと感じたが、
それを必死の気合いと地道な鍛錬でカバーしてここまで力をつけたんだと思う。
目指せ鉄人とばかりにボイトレ筋トレして頑張ってきたんだろうな(違うかな?)
楽曲のアレンジの幅がロックバンドのアルバムにしては広いのもお気に入りで、
6、7曲目が個人的にあまりハマらなかったこと以外はアルバム作品として完璧。
近年の売れ線の邦楽ロックと呼ばれるバンドが自分の聴く音楽の中心になることは
まず無いのではと思ってたし、実際ここ数年で好きになったバンドは
アニソン寄りのバンドか某ロック系メディアに無視されてるバンドばかりだったが、
ついについに、今売れているバンドで好きになれるバンドが見つかりましたよ!
てか去年までの時点でも一応ブルエンの名前は知ってたんだから、すぐそこにいたじゃないかって話ですよ。
2017年のバンドシーンを代表する名盤。次はライブで感動そして号泣といきたいですね。









2017年3月11日土曜日

[私的名曲ランキング]  2017年2月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
2月度は先月先々月よりもリリースが多かっただけあってさすがのハイレベル。
そんな中で、月間どころか年間の1位候補にもなるほどの大傑作曲が
早くも2月にして登場いたしました。それではいってみましょう。





第10位 bootleg verrolls「確信」 [公式PV]

ボーカルの歌いっぷりの豪快さを聴いて一発マイベスト10入り。
愛媛大学フォークソング愛好会出身の3ピースバンドというだけあって
メロディにもフォークの影響が感じられるのが良い。





第9位 ぜんぶ君のせいだ。「Sophomore Sick Sacrifice」 [公式PV]

先日のライブレポはこちら。病みかわいいアイドルがピアノロックを歌えば
こうなるのかという新たな魅力を引き出してくれた。
哀愁を感じさせつつもキュートだから楽しく聴ける。





第8位 PASSPO☆「PlayGround」 [公式PV]

マイケルジャクソンのスリラーの進化形ともいっていいような
洋楽ポップスとガールズロックの融合。ホラー映画をテーマにした曲で
ここまでエンターテイメントとして優秀な作品を届けてくれるとは。
やっぱりこのグループは楽曲パフォーマンス共に別格だと感じられる。





第7位 RUNA「Hello太陽」 [公式PV]

抜群なまでに伸びやかなメロディと、未熟ながらも気持ちが伝わる歌唱、
これが小学5年生ってマジなのか!? シンガーソングライターってことは
作詞作曲もしたのだろうか?この年でこれだけのものを見せてくれるとは・・・
林明日香さん以来の天才小学生シンガーということでもっと注目されていいはず。





第6位 PREDIANNA「Cry Like This」 [公式PV]

デジタルポップ系アイドルグループとして行きつけのツイキャスで
名前が出た時から注目していたが、新曲を聴いてみたらこれが評判通り良かった。
サビの「♪戦うことさえできない僕は」といったところなどは
まるでアニソン系のデジロックチューンみたいで素晴らしいと感じましたよ。





第5位 1.G.K「Walk alone」 [公式PV]

若手男女ツインボーカルバンドというだけで注目してしまうと同時に
このバンドもまた男性ボーカルの声に惹かれた。元THE BOOMの宮沢和史さんに
似てるかもしれない。大切な人への思いを綴った歌詞も良いし、
これは2010年代版からたち野道と称していいほどの名曲ではないだろうか。





第4位 増田ミシン「カレル」 [公式PV]

音倉レコード所属の注目女性シンガーソングライターの新曲がここに来て
天野月さん作曲という切り札をもってきてくれた。
クレジットを見ずとも誰が作ったか分かるほどの良メロクサメロに一発でやられた。
歌唱にも情念がこもってるだけにもっと有名になっていい歌手なはず。





第3位 イヤホンズ「一件落着ゴ用心」 [公式PV]

3人組声優アイドルユニットがこの曲ではなんと串田アキラさんとコラボ。
電波系アイドルソングとヒーローソングの融合がとてつもなく面白い!
アニメ「AKIBA'S TRIP」の主題歌でこのアニメの方にも笑わせてもらってるが
曲の方もたまらなくハッピーで、歌詞を見るとほのぼのとした気持ちにさせられる。
「♪罪を憎んで誰も憎まない」これが自分にもできたらいいのになぁ。





第2位 遠藤正明「エンジン」 [公式PV]

「日本で最も魅力的な男性ボーカリストは遠藤正明説」を唱えてもう何年も経つのだが
これに同意してくれる人はいないんでしょうか? サビの歌唱を聴けば分かる通り
声質、歌唱力ともにこれより良い人、これよりスゴい人なんて他にいるのだろうか?
まさに車を飛ばしてエンジン踏み込みたくなるような曲だというのも最高だし
なおかつ相変わらずギターのメロディもHRテイストで素晴らしい。
こんな感じの曲を作って歌ってくれる若手バンドはなぜ現れないのだろうかと
つくづく思う。この限界突破な曲に挑戦する人がどんどん出てきて欲しい。





第1位 沼倉愛美「Climber’s High!」 [公式PV]

2017年の当ブログ年間1位曲は早くもこれで決まったのではないだろうか。
90年代ガールズポップ・ガールズロックの進化形ともいえるメロディに
果てしないまでの夢と希望を感じさせられる歌詞、
さらにはソロ歌手デビュー2作目とは思えないほどの伸びやかな歌唱、
Bメロの展開が良いのに加えてサビの開放感が最高で、
おまけにCメロでさらに高みを目指すかのような疾走感も加わってきて、
これにはどこまでも元気づけられる。まさに何もかも全てが完璧な曲。
ここ3~4年の当ブログ年間1位曲をも超えてるのではないかってレベルですよ。





(今月の次点曲&注目曲)
・たんこぶちん「遠距離恋愛爆撃ミサイル」 [公式PV]
がんばれ!Victory、カノエラナと同じ佐賀県唐津市出身のガールズバンド。
今まではボーカルの歌声なども含めてチャットモンチーっぽく感じてしまってたのが
個人的に大きくハマらなかった理由だったのだが、今作では歌い方も楽曲も
一気に吹っ切れたかのように感じられた。オリジナリティを出せてきたようで何より。


・強がりセンセーション「UG stepper feat.MIZ」 [公式PV]
前シングル曲が最高だったのにエントリーされてなかった5人組アイドルグループ。
今回は若手バンドのミソッカスが楽曲提供、さらに美人ヴァイオリニストMIZさんも参加。
V系ロックアイドルですかと思わせてくれるような華麗な曲でこちらもまた良い。


一方こちらは元HIGH and MIGHTY COLORのユウスケさんが参加した曲。
2016年9月にエントリーされてれば間違いなく1位候補だった。
ハイカラよりはややパンク寄りだが、間奏部分の編曲とラップと
抜群なまでの歌メロの良さはやっぱりハイカラに並ぶほど素晴らしいですよ。


・放課後プリンセス「ライチレッドの運命」 [公式PV]
近年のアイドルの楽曲はここまで進化したのかと感じさせるほどに
壮大なアジアンテイストの曲。第6位で紹介したPREDIANNAの曲以上に
アニソン好きを寄せ付けるサウンドに違いない。フルPVがあればもっと上だったかも。


・ベッド・イン「男はアイツだけじゃない」 [公式PV]
今月のベッド・イン枠。「GOLDの快感」に続いてまたしてもKIX・Sみたいな曲を
作ってくれたというだけで嬉しい。イケイケな女性を描いた歌詞も
思いっきり90年代ガールズポップ・ガールズロックみたいに感じられる。


・MION「Alive」 [公式PV]
これは・・・歌詞といいメロディといい、自分が音楽を聴き始めた原点のような曲だ。
小学生の頃にこんな感じの曲をよく聴いて頭の中でもこんな曲、
こんな歌詞を作ってましたよ。いきなり「♪この情熱」って!
これぞまさに90年代ガールズポップ・ガールズロックみたいな曲で素晴らしい!
歌唱力がもうちょいあればさらに上位にいってたところでしたね。



2017年3月6日月曜日

[ライブレポ]  ぜんぶ君のせいだ。「MODERN ANARKIMIZM TOUR 2017 -大阪2-」

3月4日(土曜日)大阪・amHALLにて開催された、ぜんぶ君のせいだ。の
東名阪3周ライブツアー「MODERN ANARKIMIZM TOUR 2017」に行ってきました。

病みかわいいをコンセプトにしたアイドルグループのワンマンライブが
この日はなんと入場無料。これだけ良い曲の数々をタダで聴くのは申し訳ないので
前物販でCDを買ってからライブハウスに入ろうということでその行列に並ぶも、
物販終了時間の17時15分までに結局入れてもらえずメンバーの皆さんにも
会えなかったという信じられない事態が・・・まぁ後物販で買いましたけどね。
そして17時半に開場。ライブが始まる前から会場が盛り上がっていて楽しい。
私が行くアイドル系のライブにはほぼ必ず現れるBiSグッズをつけた人達もいる。
だがそれ以上に目立ったのは女性ファンの多さ。
この日の会場には女性専用エリアも左端一帯や右後方などに設置されていて、
そこは身長が低い人でも見やすいようにコンテナを積んで一段高くしていたのには
運営の気配りを感じられましたね。だがそこに全員は入りきれずに溢れるほど
女性客が数多くいた。全体でも男女半々ぐらいはいるか?

定刻の18時半に開始。そして本編終了が19時25分頃。
約1時間近くノンストップで計12~13曲前後も歌ってくれました。
しかも生バンド演奏付きだったというから、フリーライブとは思えないほど豪華。
MCはその間全く無し、自己紹介やバンドメンバー紹介に至っては結局最後まで無し。
ライブでフリートークはやらないキャラのようですね。ヤンデレだからしょうがないね。
まず1曲目は「ねおじぇらす めろかおす」に始まり、前半は病みかわいいという
コンセプトの中でもより可愛いを意識したアニメ声ポップスが中心。
そして後半はよりトチ狂ったロックナンバーが中心というセットリスト。
先月のでらロックフェスでも立て続けに披露された「うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~」
「WORLD END CRISIS」の2曲はまたしても最高だった。
これには最前線でダイバーも続出、サビの「♪この首絞めるの?堕ちるのダレ?」で
まさに頭から首にかけてダイバーの上からの圧力がグォォーーッと押し寄せてきて
その直後に目の前で緑色担当メンバーの一十三四ちゃんの「♪in dark diverーー!!」
といったシャウトも突き刺さってきて、心も体ももみくちゃにされて、
ほぼイキかけました(WBCのイチロー風に)これ以上に無いぐらいの興奮の瞬間。

(※ライブは見る位置によって盛り上がり方が違うので、人それぞれのポジションで
安全に楽しみましょう。場所を間違わなければ怖くないですよ。)

アンコールではましろちゃん生誕祭ライブなどの告知があった後
さらに計3曲やってくれました。終盤はさすがに息切れしてしまったか
あまり声が出てなかったか?それでも最後まで懸命のステージを見せてくれた。
新曲の「Sophomore Sick Sacrifice」を早速生で聴けたのも良かったし、
これほどまでに充実した計1時間半ものライブを無料で見せてくれるとは、
まさに出血大サービスだ・・・病んだ意味ではなく良い意味でですよ!
本当にありがとうと言いたいです。またライブで会える日を楽しみにしたいですね。







2017年3月2日木曜日

[CDレビュー]  BAND-MAID「Just Bring It」


BAND-MAID「 Just Bring It 【初回生産限定盤】」
(2017/1/11)

1. Don't you tell ME
2. Puzzle
3. モラトリアム
4. YOLO
5. CROSS
6. OOPARTS
7. Take me higher!!
8. So,What?
9. TIME
10. you.
11. Awkward
12. decided by myself
13. secret My lips
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




BAND-MAIDのメジャー1stフルアルバム。「メイドのバンドのガチロック」
というコンセプトは全13曲中9曲がメンバーの自作曲となっても健在、
それどころか自作中心になったことでより一層迫力を増したというのがスゴい。
唯一の先行シングル曲「YOLO」を聴いた時から作曲センスはあると思った。
終盤のCメロの展開がこれまたドラマチックで深みを感じられる。
そしてアルバムオリジナル曲も同様に、その見た目から想像つかないほどに
迫力抜群の演奏と歌を聴かせてくれた。歌詞のメッセージからも真剣さが伝わる。
「くるっぽー♪」でおなじみの小鳩ミクちゃんが主に作詞したとは思えないぐらいに。
何よりほぼ全曲シングルA面曲でもいけそうなぐらいに
歌メロの良い曲をたくさん作ってくれたということに一番感心させられた。
その一方で、1曲目から10曲目までひたすらアッパーチューンが続くというアルバム構成で、
それ自体は全然良いのだが、アレンジ面においてギター、ベース、ドラム以外の楽器の音が
登場することなどがないだけに、1~2度聴いただけでは曲の区別がつかないほどに
画一的なアルバムにも聴こえてしまう。自分が聴いているメジャーアーティストのアルバムで
ここまで遊びが少ないのは珍しい・・だがそれだけガチ過ぎるぐらいにガチなのは伝わる。
そんな中で9曲目に収録された「TIME」はミクちゃんがワンマンで歌う唯一の曲で
彩姫さんよりも明るめな声を存分に味わえるロックナンバーに萌え萌えずっきゅんばっきゅん。
こういう曲が1曲入ってるだけでアルバムがより多彩になる。
これからもミクちゃんがボーカルをとる曲は収録して欲しいし、
アルバムの中でツインボーカルをもっとうまく使えたらさらに面白くなるはず。

最近は海外での活動も増えており第二のBABYMETALという呼び声もあるだけに、
ここはぜひ日本でも1990年代後半の相川七瀬さん以来となる、
ハードロック系女性アーティストの大ブレイクを期待したくなるのだが、
所属事務所があのPASSPO☆という逸材グループを本格ブレイクさせられなかった
プラチナムというのが大丈夫か?と思ってしまう。企画力は高くてもブレイク力は無いのか?
ゴールデンの歌番組に出られたら確実に話題になるはずなんですけどね。
てかこのバンドほどHEY!HEY!HEY!に出て欲しかったと思うバンドはそう滅多にいない。
小鳩ミクちゃんがダウンタウンの浜ちゃんにどつかれる姿はすぐに思い浮かぶ(笑)
その後にカッコいい曲を演奏してお茶の間仰天、そして一気にブレイクという
コースを歩めることが期待できたのに。それぐらい実力に関してはこのブログ的には
もう言うこと無しです。あとは知名度を上げるだけですよ。


こんな放送を見たら面白くてファンにならずにはいられない。メンバー5人の個性も素晴らしい。







2017年3月1日水曜日

[CDレビュー]  和島あみ「I AM」


和島あみ「 I AM」
(2017/2/22)

1. モノクロテリトリー
2. 永遠ループ
3. アイ
4. 気づいて
5. 街(interlude)
6. 東京
7. スノーマン
8. トオリアメ(new mix)
9. 幻想ドライブ
10. ココロエンパシー
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




和島あみの1stアルバム。
2016年にホリプロ&ポニーキャニオン主催のアニソンシンガーオーディションにて
グランプリを獲得してデビューを果たした、北海道出身の18歳新人歌手の作品。

彼女は天性の魅力を持ったボーカリストだ。
デビュー曲を聴いた時点で確信した。迫力の中にも哀愁を感じさせる歌声は、
これまでの苦悩を振り払いながら走り抜けるかのごとくエモーショナル。
時には泣きながら必死に前を向いて歌っているようにすら聴こえるほど。
シリアスなアニソン系のロックナンバーを歌うには最高の声質。そりゃグランプリ獲る。
wiki調べによると中学時代には苦しい体験をしたこともあったそうで、
それが今の歌唱の原動力になっているのではと思えてくる。
シングル曲で「幻想ドライブ」「永遠ループ」と立て続けに素晴らしい曲に恵まれたのも大きい。
新人にして歌唱の限界突破に挑戦するかのような、サビやCメロでの高音歌唱、
さらにはアニソンでありながらも同時に自身にもリンクしていると発言したほどに
影から光の方へと突き進もうとする歌詞、これらを歌う姿はまさに魂がこもっている。
正真正銘の新人歌手でここまで心を揺さぶられた歌手はいつ以来だろうか。
今こそ「エモいアニソンシンガー」というキャッチコピーをつけたい。

アルバムオリジナル曲の方も、1曲目「モノクロテリトリー」を聴いた時点で
モノが違うと感じさせられた。シングル曲以上にロックな曲を最初にもってくるとはいい根性だ。
3~6曲目ではミドルバラード曲やアコースティック系の曲で歌唱をじっくり聴かせる。
そして個人的最注目曲であったJAM Projectの福山芳樹さん作曲の7曲目
「スノーマン」も期待通りの傑作。曲の舞台は北海道・札幌に違いない。
たとえ泥だらけになっても雪だるまは転がり続けて大きくなるという
歌詞の比喩表現も素晴らしい。自分みたいに雪が1cm積もっただけで
メールやツイッターにて報告するような県に住んでる者には無い発想の歌詞だ。
最後はシングル曲2曲に続いてグッドモーニングアメリカの金廣真悟さんが作曲した
陽気なパンクロックナンバーの「ココロエンパシー」で締めてくれる。ここに光あれとばかりに。
曲数は実質9曲と少なめ。それだけにせめてデビューシングルのC/W曲「キミへ」は
収録して欲しかったかな?90年代ガールズロック風の曲でA面曲でもいいぐらいキャッチーだっただけに。

ライブの評判を聞く限りでは、生歌はまだまだ発展途上といった所らしいが
まだライブ経験自体が非常に浅いですからね。伸びしろはCDを聴くだけでも感じられる。
これから先はアニソン系のライブだけでなくロックフェスなどでも活躍を期待したい。
まずはLiSAさんを目標にして欲しいところ。これほどの逸材をブレイクさせられなかったら
所属事務所やレコード会社は何やってんだとしか思えないのでどうか頼みますよ!