和島あみ「 I AM」 (2017/2/22) 1. モノクロテリトリー 2. 永遠ループ 3. アイ 4. 気づいて 5. 街(interlude) 6. 東京 7. スノーマン 8. トオリアメ(new mix) 9. 幻想ドライブ 10. ココロエンパシー お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 和島あみの1stアルバム。 2016年にホリプロ&ポニーキャニオン主催のアニソンシンガーオーディションにて グランプリを獲得してデビューを果たした、北海道出身の18歳新人歌手の作品。 彼女は天性の魅力を持ったボーカリストだ。 デビュー曲を聴いた時点で確信した。迫力の中にも哀愁を感じさせる歌声は、 これまでの苦悩を振り払いながら走り抜けるかのごとくエモーショナル。 時には泣きながら必死に前を向いて歌っているようにすら聴こえるほど。 シリアスなアニソン系のロックナンバーを歌うには最高の声質。そりゃグランプリ獲る。 wiki調べによると中学時代には苦しい体験をしたこともあったそうで、 それが今の歌唱の原動力になっているのではと思えてくる。 シングル曲で「幻想ドライブ」「永遠ループ」と立て続けに素晴らしい曲に恵まれたのも大きい。 新人にして歌唱の限界突破に挑戦するかのような、サビやCメロでの高音歌唱、 さらにはアニソンでありながらも同時に自身にもリンクしていると発言したほどに 影から光の方へと突き進もうとする歌詞、これらを歌う姿はまさに魂がこもっている。 正真正銘の新人歌手でここまで心を揺さぶられた歌手はいつ以来だろうか。 今こそ「エモいアニソンシンガー」というキャッチコピーをつけたい。 アルバムオリジナル曲の方も、1曲目「モノクロテリトリー」を聴いた時点で モノが違うと感じさせられた。シングル曲以上にロックな曲を最初にもってくるとはいい根性だ。 3~6曲目ではミドルバラード曲やアコースティック系の曲で歌唱をじっくり聴かせる。 そして個人的最注目曲であったJAM Projectの福山芳樹さん作曲の7曲目 「スノーマン」も期待通りの傑作。曲の舞台は北海道・札幌に違いない。 たとえ泥だらけになっても雪だるまは転がり続けて大きくなるという 歌詞の比喩表現も素晴らしい。自分みたいに雪が1cm積もっただけで メールやツイッターにて報告するような県に住んでる者には無い発想の歌詞だ。 最後はシングル曲2曲に続いてグッドモーニングアメリカの金廣真悟さんが作曲した 陽気なパンクロックナンバーの「ココロエンパシー」で締めてくれる。ここに光あれとばかりに。 曲数は実質9曲と少なめ。それだけにせめてデビューシングルのC/W曲「キミへ」は 収録して欲しかったかな?90年代ガールズロック風の曲でA面曲でもいいぐらいキャッチーだっただけに。 ライブの評判を聞く限りでは、生歌はまだまだ発展途上といった所らしいが まだライブ経験自体が非常に浅いですからね。伸びしろはCDを聴くだけでも感じられる。 これから先はアニソン系のライブだけでなくロックフェスなどでも活躍を期待したい。 まずはLiSAさんを目標にして欲しいところ。これほどの逸材をブレイクさせられなかったら 所属事務所やレコード会社は何やってんだとしか思えないのでどうか頼みますよ!
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2017年3月1日水曜日
[CDレビュー] 和島あみ「I AM」
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