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2013年2月28日木曜日

[CDレビュー]  夏川りみ「沖縄の風」


夏川りみ「 沖縄の風」
(2004/2/25) 

1. 海の彼方
2. 童神 ~ヤマトグチ~
3. 恋ぬ初み
4. 満天の星
5. イラヨイ月夜浜
6. 島々清しゃ
7. ファムレウタ(子守唄)
8. 黄金の花
9. 芭蕉布
10. 涙そうそう  
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




2004年にリリースされた、夏川りみによる沖縄音楽カバーアルバム。
タイトル通りに、沖縄の大地の風とそこに生きる人々の息吹を感じられる作品です。
誰もが知る国民的名曲「涙そうそう」が収録されているアルバムでもありますが、
そのシングル曲である2、10曲目以外はウチナーグチ(沖縄方言)にて
歌われているのも大きな特徴でございます。

アルバム曲では、まず1曲目「海の彼方」にて、美しい海の景色が
目の前に一気に広がり始めるかのように開放感溢れるポップスを聴かせてくれます。
三線の音は入っていないですが、それでもこの曲はまさに沖縄の大地に降り立った時の
感動が伝わってくる曲で、オープニングとしてもふさわしい曲だと感じました。
そして4曲目「満天の星」もポップス系の曲で、美しい名バラード。
それ以外の曲については、三線の音の入ったバラード曲が中心で、
これぞ沖縄音楽の魅力が詰まった内容の楽曲群になっていますが、
個人的には、沖縄音楽の全てを伝えたいと思うのであれば、1曲ぐらいは
アップテンポ曲で三線のリズムに合わせて踊り出したくなるような曲が
あってもいいかなと思いました。バラード曲しか歌わない歌手ではなかったはずだけに。

シングル曲については、まず2曲目「童神 ~ヤマトグチ~」は、
神から授かった命を歌った曲で、これぞ本当の「神曲」といっていい。
ちなみにこれがカバー曲だったとは今まで知りませんでした。
そして、ラストの「涙そうそう」はやっぱり何度聴いても素晴らしい。
本当に素晴らしい曲というのは今まで歌番組で何回聴こうが、決して飽きることはなく、
こうやってCDで聴く度にあらためて良いと感じられるものだなと思いました。

2曲目は古謝美佐子、1、4曲目はパーシャクラブ(こちらの原曲は男性ボーカルでした)
という、ともに全国的にはあまり有名でない歌手の作品でありますが、
このカバーをきっかけに、これだけの名曲が多くの人に知られるのであれば
これはとても有意義なこと。その歌い手である夏川りみさんの歌唱も
文句無しに素晴らしく、原曲とはまた違った彩りを感じることもでき、
そしてもちろん沖縄音楽への愛を感じることもできる。
近年の有線放送にてよく流れる、いかにも人のふんどしで相撲取ってる的カバーとは
全く違う。こういうカバーアルバムなら大いに有りだと思いました。

自宅でじっくりとこのCDを聴きながら沖縄気分に浸るのも良いですが、
やはりこの作品は、実際に沖縄に行って、その美しい景色を眺めながら聴くと
より一層感動が倍増する。ということで現地で聴くことをオススメしたいです!


2013年2月27日水曜日

[旅日記]  2度目の沖縄(その1)

2月中盤、しばらくこのブログも更新していなかった間に何をしていたかというと・・・

沖縄に行ってきました。

以前に両親がツアーに参加するということで一緒に行った時以来となる、2度目の沖縄。
その前回にて、美ら海水族館、首里城、平和祈念公園などといった
メジャーな観光地は一通り行ったため、今回はその時に行けなかったところに
行きたいと思い、レンタカーで沖縄ドライブを楽しんできました。
カーステレオでBGMとして夏川りみ、やなわらばーなどの沖縄音楽を流しながら走る
ドライブはやっぱり最高ですね! これで初めて沖縄に来たって思えます。



まずは、今回一番に行きたかった、海中道路の方に向かって車を走らせましたが
その前に、ちょうど海中道路の手前にある、世界遺産の勝連城跡に登ってきました。



てっぺんまで登ると・・・


360度の大パノラマ。

しかし空が曇ってるのが残念。晴れてたらもっと良い景色だったはず。





そして念願の海中道路に。



やっぱり曇ってたのが残念だなと。
晴れてたらもっと美しい景色になっていたと思うだけに。
それでも海の色は十分綺麗だったと思います。普段は海を見る機会なんてなかなか無いですが。








ちなみに、この辺りの名物といえば・・・ 帰りにこんな看板を見つけました。



パソコンともずくを売る店。なんてスゴい組み合わせだ。

沖縄といったらもずくも名物ですからね。勝連もずくってのは初めて聞きましたが。





(その2へ続く)


2013年2月24日日曜日

[CDレビュー]  ROACH「OKINAMERICA」


ROACH「 OKINAMERICA」
(2012/10/3) 

1. LINE-小さな島の国境線-  
2. HIGH FIVE!! 
3. 耳ヲ澄マセバ  
4. LONE★STAR  
5. テイスト・オブ・ザ・デビル  
6. ウィシュガー  
7. Don't u remember 
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)





沖縄出身ロックバンド、ROACHの3rdミニアルバム。
今作はまさに「OKINAMERICA」というそのアルバムタイトル通りの作品。
沖縄音楽とアメリカ生まれのロック音楽を、
彼ら流にチャンプルー(混ぜこぜに)させた作品となっています。

まず、このバンドを知るきっかけとなった曲である、2曲目「HIGH FIVE!!」は、
沖縄的なメロディ・歌唱と、どこか懐かしさを感じるアメリカンロックサウンドとを
高い次元で融合させた曲で、そして歌詞には人種や宗教や立場の違いを超えて
皆で手を取りあって楽しく歌おうというメッセージが込められている名曲。
これぞ音楽の持つ力を感じさせてくれる曲で、今作のリードトラックにもふさわしい曲でした。

しかしこのアルバムのフタを開けてみれば、「HIGH FIVE!!」は今作では最も
ポップ寄りな曲で、それ以外の曲は、このバンドはこんなにハードな音楽を
やっていたのかと驚かされるぐらいに激しい曲が中心となっていました。
1曲目「LINE-小さな島の国境線-」からガンガンに飛ばしまくっています。
しかしこの曲も歌メロに関しては沖縄テイストを感じる上に、何より歌詞が素晴らしい!
「目の前のあなたさえ愛せない世の中なら 文化や思想なんて壊れてしまえばいい」
というラストのメッセージは特に考えさせられる上に、胸に迫りくるものがありました。
この沖縄という地で生まれ育ち、そしてバンド結成直後には現地の米兵相手に
ライブ活動を重ねてきた経験もある彼らが歌うからこそ、より一層の説得力を感じます。

3曲目「耳ヲ澄マセバ」、6曲目「ウィシュガー」はゴリゴリのメタルコアナンバー。
4曲目「LONE★STAR」5曲目「テイスト・オブ・ザ・デビル」は、
ヘヴィネスとメロディアスの間を行ったり来たりするサウンドが良い感じです。
個人的には同じ沖縄出身のハイカラっぽい曲だと感じました。なのでこういう路線は好きです。
ラストの「Don't u remember」は2曲目同様に今作では比較的ポップな曲で、
アルバムの最後を飾るにふさわしい大団円的ナンバーでした。
曲数は7曲と少なめでしたが、それ以上のボリューム感を感じられる、
中身の詰まった内容のアルバムでございました。

数多くいる沖縄出身アーティストの中でまた1組、素晴らしい曲を作るアーティストに
出会うことができて嬉しいです! いつかまたライブにも行ってみたいです。




2013年2月19日火曜日

[私的名曲ランキング]  2013年1月度 マイベスト10

みんなでいい曲を発見する音楽投票企画「Japanese Dream -We Love J-Pop-」
の協力により、今月も月間私的名曲ベスト10を紹介したいと思います。

企画1周年を迎えることができた記念ということで・・・
タイトルは「2013年1月度 マイベスト10」となっていますが、
今回はベスト20まで作ってしまいました。
なにしろ今月は、11~15位あたりの曲もベスト10の曲と全く遜色がないぐらいに素晴らしかった。
これらを紹介しないのはおかしいと言えるぐらいのレベル。ベスト20までの拡大が
今月のみの1回きりになるのか、それとも次月もそうなるのかはまだ決めていませんが
今回は1周年記念にあたるということで、枠拡大にはちょうどいいでしょう。
高校野球だって第80回とか90回大会といった節目には記念大会として
出場枠が拡大されますからね! ということでランキングへいってみましょう。どうぞ!








第20位 MYST.「紅蓮の誓い」 [公式PV]
「和装侍系音楽集団」と称するインディーズバンド。
キャッチーでポップな和風バンドサウンドが良い。
ライブを体験するとより一層魅力が伝わってきそうなバンドではないかと思いました。




第19位 佐咲紗花「Break your world」 [公式PV]

いつもお世話になっているサイトの2月10日分の日記にて紹介されていたのをきっかけで
任意試聴曲ながらこれはぜひ聴いておかなければならないと思い、
そして案の定ランクインいたしました! この路線なら私的にまず外すことはない。




第18位 蛇足「Never Ending」 [公式PV]

ニコニコ動画出身の歌い手。壮大さを感じさせつつも和テイストなバラード曲で、
NHKアニメの主題歌らしいですが、大河ドラマの主題歌に使われてもいいぐらいの名曲。




第17位 妖精帝國「神、ノゾム世界と箱庭幻想」

アルバム「神パラ楽典」より。もはやシンフォニックメタルバンドとして
完全にオリジナルの世界観を確立している。安定のクオリティでした。




第16位 GUDA-GUDA「忘れないで」 [公式PV]

兵庫県姫路発の男女混合ポップロック・バンド。
綺麗な旋律と歌声が耳に残る。どこか懐かしさも感じさせてくれる曲でした。
そのバンド名とはあまりにも対照的な曲じゃないかと・・・ グダグダどころか、キレイキレイだ。
CDジャケットを見る限りでは、彼らも将来的にはアニソン志望なのでしょうか?




第15位 喜多村英梨「Miracle Gliders」 [公式PV]

歌詞通りにまるで星空のような輝きと、これからの未来への希望を
感じさせてくれる。「re;story」とは全く違う路線ながら、こういう曲も良いなと。




第14位 0.8秒と衝撃。「シエロ・ドライブ 10050」 [公式PV]

文字通りの衝撃。こんな曲は聴いたことが無い。
他のどのロックバンドとも違う個性を持っていると感じました。
男女ツインボーカルなのがまた良いですね。




第13位 野水いおり「Black White」 [公式PV]

彼女は一体どこへ向かっているんだ・・・
声優としてならともかく、歌手としては不安定なアニメ声で、
前作も「吹けよ嵐 鳴り響け稲妻」とか歌っていてブッ飛びましたが、
今作ではなんと、ゴスロリロック路線に挑戦し、
「巻き起こせよ1.2.3」「撃ち抜け!」とかもうね・・・
ということで、彼女には思いっきり拍手を贈りたいです!
これらの曲が収録されたアルバムがもし近い将来リリースされれば、
果たしてどれぐらいの名盤(迷盤?)になるのか、今から楽しみです。




第12位 S.P.N POWER「防風林の向こうに」 [公式PV]

青森出身インディーズバンドの曲なだけあって、
この北の大地で力強く生きる人々の生き様が伝わってくるかのような曲でした。
降り積もる雪も溶けていきそうなぐらいの熱さを感じる。
サビのコーラスの一体感は特に見事でした。
任意試聴曲にこんな素晴らしい曲が隠れていたとは・・・




第11位 中村利紗「僕は自分のために唄っているのです」 [公式PV]

「自分のために唄っている」という自身への応援歌ながら、
その歌や詞の内容に、聴き手の方も共感することができる。
これぞ音楽の持つ力だなと感じました。
シンプルなギター弾き語り曲ながらも、心に沁みる曲です。




第10位 てふてふ「夢と愛の中に彷徨う音」 [公式PV]

神戸出身&在住の女性ソロシンガー。このパワフルかつ妖艶なボーカルは
疾走感抜群のロックサウンドに最高にハマっていて見事でした。




第9位 オトザイサトコ「永劫回帰」 [公式PV]
声質が特徴的な上に、楽曲・歌詞にロマンを感じる。
YouTubeでの紹介文通りの、スケール感を感じるバラード曲でした。
今作がインディーズデビューシングルらしいですが、これは期待の新人が現れたと思いました。




第8位 yucat「暴走マシーン」 [公式PV]
元RYTHEMのYUKAさんのソロプロジェクトらしいですが・・・
いつの間にこんな、「万華鏡キラキラ」のイメージからは想像もつかないような
エレクトロバンドサウンドをやるようになってしまったんだ!?
RYTHEM時代から考えれば文字通りの暴走かもしれませんが、
しかしこれはこれで歌詞サウンドともにしっかり練られているのが伝わってきて、
素晴らしい。個人的にはむしろ今の方が好きかもしれないです。




第7位 さよなら、また今度ね「踏切チック」 [公式PV]

新人にして独自の世界観が炸裂している。歌詞もサウンドも面白さ満点でした。
また1組これから楽しみなバンドが出てきましたね。




第6位 おおたえみり「かごめかごめ」 [公式PV]

ファンタジーさを感じさせつつも、その中にある爆発力がすごい。
歌詞も歌い方も独特で、何回も聴くうちにどんどんハマっていきそうになります。




第5位 ガガガSP「赤秋-せきしゅう-」 [公式PV]

共感度200%。今までと変わらない素晴らしさが曲の中に広がっている。
彼らにはこのまま宣言通り90歳まで頑張って欲しいです。




第4位 風男塾「人生わははっ!」 [公式PV]

ついに3作連続3回目のマイベスト10入り達成!
サウンドと歌唱のカッコ良さもさることながら、今作はとりわけ歌詞が素晴らしい。
漢字を分解するなどといった発想はさすがプロの作詞家だ・・・
と思ったら作詞ははなわだった(笑) でもこれだけの名曲はもっと評価されるべきでしょう。
前作もなんで他に誰も推さなかったのかが不思議なぐらいでした。




第3位 栄喜「あのゴール成し遂げる所まで」 [公式PV]

元SIAM SHADEのボーカルのソロ曲。あまりにも王道ロック過ぎて感動した!
歌詞はベタだけど、もはやそんなの関係無いぐらいの勢いとパワーを楽曲から感じる。
子供の頃に憧れた、夢と希望を思い出させてくれるかのような名曲でした。
余談ですが、人生初のカラオケで確かSIAM SHADEの曲は歌ったことあったはず。




第2位 飛蘭「God FATE」

レビューはこちら。これを1位にできなかったのは惜しまれる。
先月か先々月なら余裕で1位でした。




第1位 BABYMETAL「イジメ、ダメ、ゼッタイ」 [公式PV]

レビューはこちら。 企画史上初のV2達成!
そうだよな、本当にイジメはダメだよな・・・ということで世直し&世界征服頑張って下さい!






以上、マイベスト20でございました。その他、候補だった曲としては・・・

・C&K「アイアイのうた~僕とキミと僕等の日々~」
最初聴いた時は、これでは有線常連の着うた系歌手のバラードと大差ないじゃないかと思ったが
しかしメロディと歌声が良ければ今作もそれなりに良い曲として聴ける。
でもやっぱり歌詞は彼らの実力ならばもっと良いものが作れたはず。

・JAM Project「夢スケッチ」
こちらもバラードで来ました。良い曲ではありますがこの系統の曲なら
5thベストアルバムに収録されている「The everlasting」の方がもっと良かった。

・iyco「Life is colorful」
アフリカの大地の息吹を感じる曲。こういう曲も抜擢したいところだが・・・

・リトルブルーボックス「テレパシー」
前作まで3作連続のランクインでしたが、ついに今作は落選。
ストリングスを取り入れるという新機軸に挑戦したその姿勢は良いし、十分名曲ではあるのだが・・・
来月リリースの、ぱすぽ改めPASSPO☆は果たして前人未到の4作連続ランクインなるか!?

他には、吉川友「世界中に君は一人だけ」、ヨウヘイ「now」、
泉沙世子「境界線」、そして任意試聴曲からは、きのこ帝国「ユーリカ」、
秘密ロッカー「パープーピーポー~東京の歌~」なども候補でした。そして最後に、
さらには坊さんバンド G・ぷんだりーか「お寺へ行こう」も気にはなったが・・・
この調子だとベスト30まで作らないといけなくなる月が出るかもしれませんね。


2013年2月18日月曜日

2月17日(日曜日)の日記

みんなでいい曲を発見する音楽投票企画「Japanese Dream -We Love J-Pop-」
の協力により、今月も月間私的名曲ベスト10を紹介したいと思いますがその前に・・・
この2013年1月度をもって、Japanese Dreamに参加してちょうど1周年ということで
これまでの1年間を振り返る総決算記事を書きたいと思います。




この1年間毎月ずっとJDに参加し続けて、良かったことは主に3つあります。
まず1つ目は、今までここに参加するまでは知る由もなかった、
たくさんの素晴らしきアーティストの素晴らしき楽曲に出会えたこと。
「無名だけど実力のあるアーティストの作品こそ紹介していきたい」というのは
当ブログで音楽ネタを取り扱い始めた最初の頃から一貫して続けてきたことです。
だからこそ、無名の新人歌手たちの曲もジャンルを問わずたくさん紹介されていて、
それら「全ての楽曲に平等なチャンスを」願っているというJDの趣旨には共感した。
これこそが、1年間毎月参加を続けられた最大の理由です。




そして2つ目は、自分だけのランキングを作りそれを発表できるということ。
たとえどんなに無名な曲であろうと、どんなにぶっ飛んだ曲であろうと、
何をマイベスト10に入れても許されてしまうというのは素晴らしいこと。
ちなみに、私の歴代マイベスト10について、1位曲のみを振り返ってみると・・・

1月度 LIGHT BRINGER「noah」
2月度 FLOW「ロッククライマーズ」
3月度 モーモールルギャバン「サノバ・ビッチェ」
4月度 植田真梨恵「センチメンタリズム」
5月度 黒崎真音「鳴り響いた鼓動の中で、僕は静寂を聴く」
6月度 Gacharic Spin「ヌーディリズム」
7月度 BABYMETAL「ヘドバンギャー!!」
8月度 AIR SWELL「バッドボーイズ セレナーデ」
9月度 ギルガメッシュ「斬鉄拳」
10月度 Do As Infinity「東京亜熱帯」
11月度 秋赤音「衝突未来予想図」
12月度 水中、それは苦しい「芸人の墓」

こんなランキングを作ってもいいという・・・
これが某FMラジオ局のリクエストランキングとかだと、例えば5月度の黒崎真音などは、
たとえどんなに素晴らしい曲を作ったとしても、ランクインどころか、
アニソン系というだけで門前払いされてしまうようなことが平気でまかり通っている。
しかしJDのマイベスト10ならば、1位にできる。これぞまさに平等。
BABYMETALだって1位にできるし、モーモールルギャバン「サノバ・ビッチェ」や、
「芸人の墓」などといった珍曲怪曲だって1位にできる。

しかしこうやって1位曲のタイトルを眺めてみると、我ながら破壊的過ぎるだろと・・・
ギャー!!とかバッドとか斬鉄拳とか衝突だとかいったあげく、最後は「芸人の墓」って何だこれ!
決して、普通のポップス曲やバラード曲は1位にしないというわけではないのですが、
(より子「ココロの鍵」クラスの大傑作に出会えたら1位にします)
幅広いジャンルから選ぶという観点からすれば、
・ハルカトミユキ「Vanilla」
・C&K「王様ゲーム」
・天野月「天の樹」
あたりのどれかはバランス的にも1位にして良かったかなと思いました。

ちなみに、他の参加者のみなさんのマイベスト10と比較してみると、
この12ヶ月間のマイベスト10投票曲が、次点投票曲を除くと、
全120曲中わずか1曲しかかぶっていない人がいたというのは、もはや当然。
その一方で14~15曲ぐらいかぶっていたという人もいましたが。




そして3つ目は、他の参加者のみなさんのオススメを聞けることにより、
アーティストや楽曲についての新たな発見ができるということが素晴らしい。
同じ曲でも、自分とは違うこういう解釈もあるのかということに気付かされる。
今までなら耳に留まらなかったような曲でも、新たに良さが見つかることがある。
ちなみに最初の頃は、他の先入観とか無しでマイベスト10を決めたいと思ってましたが
ここ最近は、先に投票した皆さんの感想などを見てからマイベスト10を決めるという
方向に変えました。間もなく発表する2013年1月度マイベスト10にも、
他のみなさんのオススメで耳に留まった曲がランクインしています。
ちなみに、ここ数ヶ月位はマイベスト10に入れたい曲がたくさんあり過ぎて困っています。
こうなった原因は、任意視聴曲を聴く曲数を増やしたということもありますが、
同時に自分のストライクゾーンが広がったというのも理由なのかなと思ったり・・・
少なくとも数年前までの私なら、ラップ系の作品をマイベスト10に入れるなどと
いうことは思いもしていなかったですから。これもJD効果かなと。

ということで最後に、この2012年1月度~12月度のマイベスト10からは漏れましたが、
「Japanese Dream」のベスト10にはランクインしたという曲の中で、
あらためて名曲だなと感じた曲についてのマイベスト10を作ってみました。





第10位 竹仲絵里「歌がきこえる」 (2012年4月度) [公式PV] 

「天才にもなれず ゴミにもなれず」というサビは特に印象的。
強く印象に残るものが何か1つでもあるだけで、一気に名曲になる。
そう感じました。彼女の曲の中では今までで一番良かったです。



第9位 近藤晃央「テテ」 (2012年12月度) [公式PV] 

ラテンっぽくもあり、歌謡曲っぽくもある、シュールな雰囲気の多国籍サウンドが面白い。



第8位 高橋優「ボーリング」 (2012年12月度)  [公式PV]

歌詞が素晴らしい。人間、誰しもこう思うことはあるはずだ・・・
日頃は思っていても言えないようなことを歌にする、その勇気に拍手。



第7位 住岡梨奈「feel you」 (2012年6月度) 

ほんわかとした雰囲気の中にも、歌声とメロディの強さがとりわけ光っている名曲。



第6位 小南泰葉「Trash」 (2012年9月度) [公式PV] 

最初は見た目からして椎名林檎のフォロワーなのかなと思いましたが、
よく聴けばやっぱり違う味は出せている。歌詞が良いことに気付きました。



第5位 MONOBRIGHT「ムーンウォーク」 (2012年11月度) [公式PV] 

ボーカルの声質と歌いっぷりは以前からいい感じだなと思っていましたが、
あらためて聴いてみるとやっぱり良かった。
以前よりポップ感が増した感じもしましたがこういう路線もありだと思いました。



第4位 grram「空のようなヒト」 (2012年8月度) [公式PV] 

最初は同じGIZA所属のGARNET CROWと比べると・・と思っていましたが、
よく聴けば、真っ直ぐで綺麗なこのボーカルの歌声は良い。メロディの美しさも光っていました。



第3位 藍坊主「ホタル」 (2012年4月度) [公式PV] 

青春時代を思い出しつつ、大人になることへの心の葛藤を歌った曲で、
切なさの中にも熱さを感じる。この曲は歌詞カードをじっくりと見てみたら、
より一層素晴らしい曲だったということに気づきました。



第2位 ACIDMAN「新世界」 (2012年12月度) [公式PV]

こんなにも疾走感があって聴いていて圧倒される曲を作っていたとは・・・
私の中で今までは地味な印象があったACIDMANのイメージが大きく変わりました。



第1位 hotal light hill's band「蛍ヶ丘」 (2012年11月度)
[公式PV] 

落ち着いたしっとりとした雰囲気の中にもロマンチックさを感じる、
歌詞とサウンドが共に美しい。ボーカルの声質も耳に残ります。
最近こういう雰囲気の曲からは遠ざかり気味でしたが、やっぱりこのような
じっくりと浸れる曲も良いなというのを再発見できたので、1位にいたしました。
これがもしACIDMANのような曲を1位にしていたら、あまり意外性が無いですからね。
「おお!これを評価するとはちょっと意外?」という曲こそがこの企画の1位にふさわしい!





以上でございます。完全な自己満足でしたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。