「 鉄色クローンX」 (2012/12/5) 1. Overture ~鉄色クローンX参上!!~ 2. Z伝説 ~終わりなき革命~ 3. ピンキージョーンズ 4. 労働賛歌 5. Chai Maxx 6. 全力少女 7. ミライボウル 8. オレンジノート 9. 行くぜっ!怪盗少女 10. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』 ~introduction~ 11. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』 12. Z伝説 ~終わりなき革命~ (inst ver.) 13. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』 (inst ver.) お気に入り度:★☆☆★☆★☆★ (測定不能) 今や外国出身J-POPアーティストの代表選手となった、 マーティ・フリードマンさん率いる新バンド、鉄色クローンXのアルバム。 ボーカルには、台湾のブラックメタルバンド、ChthonicのFreddy Limさんを迎え、 ドラムには、自らプロデュースしたバンドであるSUN OF A STARVE(レビューはこちら) の三枝和人さんを加入させるなど、国籍や活動経歴の違いを超えた まさにワールドワイドなバンドがここに誕生。そして作られたこの作品はなんと、 ももいろクローバーZの曲をメタルアレンジでカバーするという内容。 まさかのトンデモ企画アルバムが完成してしまいました。 1曲目のオープニング曲からうなりまくるマーティーさんのギターはさすが。 本格的なメタルサウンドが聴けるアルバムとなっています。 しかしこの1曲目のオリジナル曲にして、いきなり歌詞が 「♪ヴィ゙ー!ア゙ー! も゙も゙い゙ろ゙グローバー!」と歌っているので、 あなたたちのバンド名は「鉄色クローンX」じゃなかったんかとツッコみたくなりますが これもまた徹底したももクロへのリスペクトっぷりを感じます。 そして2曲目以降の曲を聴き、まず驚いたのは、 ボーカルは終始こんなデス声で歌うのかということ。 原曲が持つメロディアスな歌メロの数々が、軒並みメロディレスになっており、 普通に歌うという部分は、アルバム全体から見れば1%も無いという・・・ しかしこんな歌声でも、さらにボーカルは台湾人でありながらも、 日本語としてしっかりと聞き取れる歌唱ができているのは何気に凄い。 まるで文字の全てに濁点をつけたかのような日本語歌詞を楽しむこともできます。 それに加えて、その歌っている歌詞の内容というものが、 「♪み゙ん゙な゙の゙い゙も゙ゔと でずっ!!」「♪わ゙れ゙ら゙ば! ア゙イ゙ドル゙!」 とかだから、もはや笑うしかない! 以前に、筋肉少女帯の「元祖高木ブー伝説」のレビューでも同じことを書きましたが、 人は、あまりに凄過ぎる曲を聴いた時には、感動を超えて爆笑してしまうものなのだなと。 そう感じました。さすがマーティーさんの考えることは並のアーティストとは違う。 個人的に一番のお気に入り曲は、7曲目の「ミライボウル」でした。 原曲は、サビでガラっと曲の雰囲気が変わるのが印象的なナンバーですが、 今回のメタルカバーでは、まずAメロ部分ではまるで後から誰かに追われるかのような 切羽詰まった疾走感を感じる。そしてサビで、一気に目の前が開け、 後から追う人を振り切って、ついにゴールにたどりついたかのような・・・ そんなシーンが浮かんでくる名アレンジでした。 原曲の歌詞世界とはあまりにもかけ離れたアレンジですがそんなのはもはや関係ない! 本格メタルアルバムになってしまったが故か、編曲もボーカルも画一的で、 マーティーさん本人が普段からよく絶賛している、J-POPらしい メロディアスさや多彩さがもっとあっても良かったのではないかと思ったり、 てかそもそもこんな豪華メンバーを集めて、やることがももクロのカバーだけか! とも思ったり、不満はありつつもめちゃくちゃ素晴らしいと思ってしまった。なんという矛盾。 でもカバーアルバムがお気に入り度満点になることは私的には無しだし・・・ もう自分でも訳が分からないので、この作品のお気に入り度に関しては 史上初の「測定不能」とさせて頂きました。 年明け早々に、いきなりこんな珍盤怪盤に出会えて嬉しいよ!!
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2013年2月5日火曜日
[CDレビュー] 「鉄色クローンX」
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