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2017年10月29日日曜日

歌姫ピラミッド 2017年10月版

2017年4月以来の更新となりました、歌姫ピラミッドの発表です。
歌姫ピラミッドとは、以前からお世話になっている音楽ブログ
「日本の歌姫たち」にて不定期で行われている企画で、
現在活動中の女性歌手や女性ボーカルバンドを、自分の好きな順に
第1階層(計1組)から第5階層(計5組)までランク付けするという企画です。
当ブログでは毎年4月と10月更新が恒例のこの企画、
今回もアーティスト名をクリックすると最新曲を試聴できるようにいたしました。
やはりこの歌姫系ブログをやっているからには、ピラミッドに登場する計15組の曲は
全て聴いて欲しい。ということでさっそくいってみましょう。

2017年10月26日木曜日

[私的名曲ランキング]  2017年9月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
この月はツイッターのプロフィールにも入れているほど大好きなアーティストの曲が
マイベスト10に入っていないという番狂わせが起きてしまった一方で、
実は試聴前から大本命だった曲が1曲ありました。結果はその曲が
圧勝で1位となりました。なので終わってみれば順当ですね、ではいってみましょう。





第10位 ぞんび「だいっきらい東京」 [公式PV]

華やかな夜の東京の街が目に浮かぶかのような、ギラギラした編曲と
歌謡曲風のサビメロが良い。全く知らなかったV系バンドでしたがこれは掘り出し物。




第9位 喜多村英梨「arcadia†paroniria」 [公式PV]

今作もまた美麗な曲を届けてくれた。声優歌手が例えインディーズでもタイアップ無しでも
シンフォニックメタルというやりたい音楽を貫いていることが素晴らしい。
こういう音楽が好きな女性が一般客の中にも増えればバンドシーンは変わるはずなのに。




第8位 ぜんぶ君のせいだ。「みすふぃっとらゔぁーず」 [公式PV]

イントロのギターのメロディからしてキャッチー。ポップとロックが融合した編曲、
病みかわいい歌唱とシャウト、どれをとってもカラフルで面白くて飽きさせない。




第7位 高橋みなみ「孤独は傷つかない」 [公式PV]

ソロ歌手として本格始動したようだがまさかこんなにも90年代ガールズロック感満載な
曲を届けてくれるとはビックリ。作曲は織田哲郎さんということでこれには納得。
90年代には相川七瀬さんに楽曲提供してましたからね。




第6位 ポルノグラフィティ「キング&クイーン」 [公式PV]

昔はよくカラオケでも歌ってたバンドでしたが久しぶりにドハマリした曲が現れた。
伸びやかで爽快感抜群のメロディ、そしてボーカルの気持ちいい歌いっぷり、
FLOWやSPYAIRなども含めてこういうバンドの曲を聴きたいし歌いたいと昔も今も思ってました。




第5位 Octaviagrace「Ready for a moments」 [公式PV]

美メロと美声を雨あられのごとく聴かせてくれる女性ボーカルバンド。
ハードロック・メタルシーンにいるが故に知名度が低いのが現状なのだろうか?
こういうバンドが日の目を見る時代がやってきて欲しい・・・「♪ここからがいいところ」であって欲しい。




第4位 Rani「××警告」 [公式PV]

惜しくも解散となったHysteric Lolitaのボーカルがソロデビュー。
てかなんで解散してしまったんだろう。メジャーデビュー直後のCyntiaと同じぐらい
期待できたガールズバンドだったはずなのに。ともあれソロデビュー曲も
上質なメロディアスハードロックで素晴らしい。この曲のキャッチコピーは
「同世代の若者に向けた“警告”とルールばかりの世の中への喝ともいえるメッセージ」
本当に同世代の若者がこういうアーティストを聴いて欲しいですよ。




第3位 空野青空「3×ザ・ライド」 [公式PV]

ユーロビートを中心に多彩な展開の面白さに加えて「♪3倍速く 3倍強く」といった歌詞が良い。
より速く、より強くなってやるんだ!と歌ってのける曲には
とことん惹かれるしパワーをもらえる。3×ザ・ライドということで3位に大抜擢。




第2位 PASSPO☆「すてんだっぷガールズ!~第1話 ダメダメ怪獣にご用心~」 [公式PV]

今作も歌唱が聴いていて気持ち良過ぎ、楽曲も愉快痛快、おまけにPVも面白くて
ガールズグループとして格の違いを感じられるはずだが・・・
PASSPO☆も典型的な「メジャーのマイナー」な気がする。当ブログでは初期の頃から
そんな歌手ばかり取り上げていた。メジャーのメジャーであって欲しいグループだが。




第1位 ベッド・イン「CO・CO・RO グラデーション」 [公式PV]

前述の通り、今月は結局のところはベッド・インの圧勝でした。
90年代ポップス風の楽曲の圧倒的なキャッチーさもさることながら、
90年代のアイドルでここまで歌唱力がズバ抜けて素晴らしい人っていなかったと思う。
もはや完全に進化形。PVを見ながら聴くとと益子寺かおりさん(左側)が
KIX・Sという90年代ガールズロックユニットのボーカルの浜口司さんに見えてしまう。
中尊寺まいさん(右側)はKIX・Sのギタリストの安宅美春さんに見える。
声質もルックスの雰囲気も似てる気がしてきて・・誰かこれに同意してくれる人はいませんか?
それぐらい歌いっぷりにも魅力を感じられるってことですよ。決してただの下ネタ要員じゃない。




(今月の次点)
・SONIC LOVER RECKLESS「PHOENIX」 [公式PV]
上木彩矢とmi-yaの2人により結成されたガールズロックユニット。
イントロや曲序盤の歌唱からして一発で魅力的だと感じられる。
なおmi-yaさんは「魂ノ歌」で当ブログ的にはすっかりおなじみの21gのギタリスト、
さらにはガールズメタルバンドのLOVEBITESのギタリストとしても活動中。
3組もバンドを掛け持ちとは・・・全部が中途半端な活動になってしまうのではと不安になる。
最も専念して欲しいのは21gですよ。SIAM SHADEと同じぐらいは売れて欲しいバンドだけに。
上木彩矢さんはソロ歌手中心に聴いてみたい気持ちもある。UROBOROSはどうなった?

・黒木渚「解放区への旅」 [公式PV]
カントリー風味が加わったアレンジに加えて歌詞にもスケール感がある。
よくぞ復活してくれたと声をかけたくなるような名曲を届けてくれた。

・ベイビーレイズJAPAN「僕らはここにいる」 [公式PV]
今月はどんだけアイドルの曲を入れてるんだとツッコまれそうだが
この曲も本当は10位以内に入れたかったんですよ。一体感と迫力が素晴らしくて、
YouTubeのコメント欄には風男塾みたいな歌だなと書かれてもよさそうな名曲だと
思ってしまいましたからね。今年4月度の1位曲みたいに。



2017年10月24日火曜日

[CDレビュー]  デーモン閣下「EXISTENCE」


デーモン閣下「EXISTENCE(初回生産限定盤)(DVD付)」
(2017/3/15)

1. 深山幻想記 序曲
2. ゴールはみえた  [公式PV]
3. Forest Of Rocks  [公式PV]
4. Just Being -ここにいる そこにいる-
5. Shibuya Scrambled Crossing
6. 地球へ道づれ!
7. てふのやうにまひ
8. 方舟の名はNoir
9. 深山幻想記 -能Rock-
10. Post Truth -青空が殺気立つ-
11. Stolen Face
12. Heavy Metal Strikes Back -血まみれの救世主たち-
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




デーモン閣下の通算7枚目のオリジナルアルバム。
前作「MYTHOLOGY」からは5年ぶりのリリースとなるソロアルバムということで
当然のごとく作詞作曲ともに自作中心ながらも、海外のHR/HM系のバンドメンバーから
楽曲提供を受けたり、小説家や漫画家の方々を作詞に起用したりといった
ソロ作品ならではのコラボも実現、前作同様に多彩なアルバムとなりました。

まず1曲目には約1分半のインスト曲「深山幻想記 序曲」で始まり、
続く2曲目「ゴールはみえた」は序盤のアコースティック系サウンドから
徐々にロック色が強くなっていく曲で、夢に向かって走り行く姿を
カッコよく歌ってくれている。それだけにAメロの容赦ない血の仕打ちなどといった歌詞が
むしろ浮いてないかと思ったが、悪魔だからそういうフレーズも入れないとってことですね。

3曲目「Forest Of Rocks」は映画版仮面ライダー主題歌としてリリースされた
唯一のシングル曲。伸びやかなサビメロがたまらなくキャッチーで
閣下のハイトーンボイスも圧倒的、聴いていて最高に気持ちいいロックナンバー。
正義の味方の仮面ライダーの主題歌を悪魔が歌うという禁断のコラボなのはさておき
よくぞこの曲をアルバムにも収録してくれましたよ。

4曲目「Just Being -ここにいる そこにいる-」はデジタルポップ要素が強い曲で
これまた意外なアレンジだが、こういう曲でも閣下の歌声さえあれば
他には無い魅力を感じられる曲になるんですよね。ソロ作品ならではの面白さ。

5曲目「Shibuya Scrambled Crossing」は東京の街で生きる人々の姿を歌った
ミドルテンポのロックナンバー。上京物語と題していいような歌詞も良くて、
こんな曲も歌えるということをもっと広く知られてもいいはずなのに。

6曲目「地球へ道づれ!」はシンフォニックロック系の曲でありながらも
親に感謝はしなくていいが取引先には感謝しろなどといった歌詞が
ツッコミどころ満載。この曲の作詞は閣下ではなくテラフォーマーズ作者の貴家悠さん。
収録時間が約7分半と長いし歌詞も含めてくどく感じたのが惜しいところ。

7曲目「てふのやうにまひ」は疾走メタルサウンドにのせてプロボクサーの
モハメド・アリの生き様を歌った曲で、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」
というアリさんのキャッチコピーがそのままサビの歌詞となっている。
何度倒されても、打ちのめされてもまた立ち上がってやるんだ!というメッセージには
最強に力をもらえる。これぞメタルの醍醐味、ラストのシャウトも圧巻、
今作の中でも最も聖飢魔Ⅱの曲に近いといえる曲で文句無しに一番のお気に入り。
この曲のおかげでこれからはアリさんといえば引越社じゃなくボクサーの方を思い出しそう。

8曲目「方舟の名はNoir」は4曲目以上に打ち込み中心のデジタルサウンド曲。
歌詞の世界観や編曲などに深遠な雰囲気を感じられるのはさすがとしか言えない。

9曲目「深山幻想記 -能Rock-」はタイトル通りの能とロックの融合曲。
和風プログレといってもいいような曲だが収録時間約10分半というのは
カップ麺のお湯を入れて3分すら待てないような自分にとっては長過ぎるんですよね。
実際に舞台を観ながら聴いたら全然印象が変わってくるのだろうが・・・

10曲目「Post Truth -青空が殺気立つ-」はミドルテンポのハードロックナンバーながら
青空をテーマにした曲でここまでシリアスで鋭くてカッコいい曲が
今まであっただろうか。こちらも文句無しの名曲。

11曲目「Stolen Face」はブラスバンドや口笛なども取り入れた賑やかな曲。
作詞を担当した羽田圭介さんは芥川賞作家でありながらも個人的には
ローカル路線バスの旅でしか見たことがないので、どことなくのんびりした
イメージしか無かったが、この曲はさすが作家といえるようなダークテイストの入った
質の高い歌詞を描いてくれている。これも人知れずバスの中で考えたのだろうか?

12曲目の「Heavy Metal Strikes Back -血まみれの救世主たち-」は
仮面ライダーGIRLSに提供した楽曲のセルフカバー。これを今回新たにやってくれたのが
何よりも嬉しかった。サビメロが仮面ライダーGIRLSバージョンとは
微妙に違う部分があったのが最初はあれっ?と思ったが、聴き込めば聴き込むほどに
むしろ閣下バージョンこそが正統派メタルだと感じられた。どちらも傑作なのは変わりない。
また仮面ライダーGIRLSに楽曲提供して欲しい。仮面ライダーGIRLSの最新アルバムが
こちらに書いた通りロックやメタルの要素が弱まってしまっただけに
もう一度Strikes Backをと思ってしまう。なんなら次はデュエット作品を聴いてみたい。

世間的にはすっかりTVタレントとしてのイメージが強いかもしれないが、
本業はあくまで悪魔で超実力派歌手だということが、この作品を聴けば分かるはず。
聖飢魔Ⅱを彷彿させるメタルナンバーから、ソロ時代から歌い始めた歌劇風の楽曲まで
多種多彩な魅力を発揮、これまでの集大成的な名作アルバムを届けてくれたが、
唯一閣下らしさが足りないと感じた点を挙げるならば、相撲要素が足りない。
前アルバムでは「雷電為右衛門」という歌い出しの時点から相撲を取ることを推奨する曲を
とっても楽しそうに歌っていたのが良かったのに。なお11月8日には早くも次のアルバムの
リリースが決定。何やら心を癒すなどというキャッチコピーが載っている上に
カバー曲も多く入るようで、今作とは全く違ったコンセプトの作品になりそう。
収録予定曲には千秋楽というタイトルの曲もあるみたいだがこちらは相撲曲でしょうか?







2017年10月19日木曜日

[CDレビュー]  仮面ライダーGIRLS「invincible」


仮面ライダーGIRLS「 invincible (ALBUM+Blu-ray Disc)」
(2017/8/23)

1. B.A.T.T.L.E G.A.M.E (KAMEN RIDER GIRLS version)
2. Reason for
3. Time of Victory
4. Next stage (album version)  [公式PV]
5. PEOPLE GAME (KAMEN RIDER GIRLS version)
6. Future Capture
7. 風の向こうへ
8. Movin’on (album version)  [公式PV]
9. Stormy Story
10. Let’s Try Together (album version)
11. YO-SO-LO!
12. Girls Anthem ~with our BIG LUV~ (album version)
13. The theme song of Sunagawa-shi, Hokkaido (Let’s Dancing) 【BONUS TRACK】
14. レッツゴー!!ライダーキック (Rebuild) 【BONUS TRACK】
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




仮面ライダーGIRLSの3rdアルバム。2015年リリースのベスト盤以来のアルバムで
オリジナルアルバムとしては約3年半ぶりという待ちに待ったリリース。
今作も序盤の1、2曲目から特撮ソングらしくカッコいいハードロック系楽曲の連発。
続く3曲目の「Time of Victory」も冒険心をかきたてられるようなスケール感のある
ハードポップナンバーで、タイトル通りに勝利への希望を感じられる名曲。
ここまでを聴いた段階では今作も1st、2ndに続いて大傑作確実かと思ったものだが・・・

4曲目に収録された「Next stage」は先行シングル曲として聴いた通りの
90年代のエイベックス系の曲を彷彿させる軽快なデジタルポップスで
楽曲自体は良いのだが、タイトルからして仮面ライダーGIRLSにとっての
次のステージはこういう曲調の楽曲を歌っていくという意味で出した曲なのか?
といった疑問を感じた。つまりは路線変更でなければいいなと思ったが、
結果的にはこの曲の流れを汲んだかのように、今作はここから終盤の14曲目までの
大多数の曲はデジタルポップ系のサウンドが目立つ作品となった。
同じくシングル曲(両A面シングルの2曲目)の「movin’on」に至っては
「Next stage」よりも軽いデジタルポップス。それなりにキャッチーではあるが、
シングル曲ならば両A面の1曲目だった「Rush N' Crash」という
王道の傑作ハードロックナンバーをなぜ収録しなかったのか?
なぜPVすら作られてないのか? YouTubeにもインストアライブの
映像ぐらいしか無いなんてのは寂しいですよ(参照)

9曲目「Stormy Story」はまるでI've Soundのメンバーが作曲したみたいな
シンセがウィンウィン鳴り響くデジロックで、惜しくも引退した川田まみさんが
現役ならば歌ってそうな曲。これも楽曲自体は良いんですけどね。
11曲目「YO-SO-LO!」は終盤でドンと盛り上がるにふさわしいお祭り系楽曲だが
過去の曲でいえば同系統の「E-X-A」の抜群の高揚感と興奮に
並ぶレベルまでは達してないような気がするのはなぜなのだろうか。
ボーナストラックとして収録された13曲目「The theme song of Sunagawa-shi, Hokkaido」は
AbemaTVの企画をきっかけに作られた、北海道・砂川市のテーマソング。
作詞がメンバー全員の共作というのは意欲を感じられたが、肝心の楽曲の方は
収録時間1分にも満たないピコピコポップスで仮面ライダーGIRLSらしさが全く感じられない。
せっかく作詞頑張ったんだからもっと良いメロディをつけてあげて下さいよ。
14曲目「レッツゴー!!ライダーキック (Rebuild)」は1971年の仮面ライダー主題歌を
ユーロビートにのせてカバー。これは何気に後半の曲で一番好きかもしれない。
初期のm.o.v.eが好きな者としてはそりゃハマるも当然ってことですよ。

結局のところは個人的に期待通りの曲は1、2、6曲目のみ、これらの曲は
間奏のギターソロなども含めてハードロック・メタルの影響を受けたメロディ全開、
JAM Projectのガールズロックバージョンみたいな曲でカッコいい。
さらに12曲目「Girls Anthem ~with our BIG LUV~」もエレキギターを
思いっきり効かせたガールズロックで、歌詞も含めて仮面ライダーGIRLS自身を歌った
主題歌のような曲だが、この曲は1stアルバムにも収録されている楽曲の再録バージョン。
これを入れるぐらいなら「Rush N' Crash」をちゃんと収録して欲しかった。
今作は曲自体は好きなんだけどリクエストしたものとは違うのが出てきた感ありあり、
例えるならば中華料理屋でラーメンを注文したらカレーが出てきた、
アニソンイベントでJAM Projectの曲をリクエストしたらfripSideが流れてきた、
アイドルフェスでPASSPO☆が登場すると思いきやベッド・インが出てきたみたいな。
確かに初期の頃の楽曲にもデジタルポップ系の曲はあったが、
やはり1stアルバムでHR/HMの逆襲だと宣言し、作家陣にデーモン閣下まで召喚させた
あの頃の勢いを取り戻して欲しい思ってしまう(当時の記事はこちら)
これからも仮面ライダーのTV放送が続く限りは仮面ライダーGIRLSの活動も
続いていくと信じているので、とりあえず次のアルバムでは2nd以前の作風に戻した上で
「Rush N' Crash」を収録して欲しいです。別に次回でも遅くはないですからね。







2017年10月13日金曜日

[ライブレポ]  MINAMI WHEEL 2017(SECONDWALL、HEADLAMP、Jin-Machine)

(前記事はこちら)

・SECONDWALL (pangea)

2009年に結成された5人組女性ボーカルバンド。当ブログの月間マイベスト10の常連。
リハーサルで最も聴きたかった「君の世界を」をやってしまったのは惜しかったが
それでも本編では「アイデンティティ」や「恋の終わりに、桜舞い散る」、
さらにはライブ会場限定の最新シングル曲「言葉」「ゼロ」などが聴けて良かった。
エモロックをポップに聴かせてくれるのがこのバンドの一番の魅力。
ボーカルの声質が良いからこそでしょうね。曲調にもうちょい多彩さが出てくれば
なお一層良くなるはず。大阪でのライブは昨年のミナホ以来1年ぶりだそうで、
MCではここに来るまでが本当に大変だったとばかりに、ボーカルのYUKAさんが
涙ながらに感謝の気持ちを語っていたのが印象的でした。そんなに色々あったのか・・?
前作の「恋の終わりに、桜舞い散る」は深夜ドラマ主題歌に起用されていたし
てっきり順調に活動を続けているとばかり思ってたから、これにはビックリ。
ともあれ音楽にかける必死な思いが伝わってくる歌手は、それだけで応援したくなりますよね。



pangeaで桐嶋ノドカとSECONDWALLを観た後は、この日のトリを飾る
Jin-Machineというネタ要員(?)を確実に見たいということで早めに
KINGCOBRAへと移動。この日ずっとKINGCOBRAは入場規制がかかってましたからね。
このライブハウスが他の会場と違うところは、リハーサル中は黒い幕がかけられていて
客席からバンドメンバーの皆さんの姿が見えないということ。
HEADLAMPのリハーサル中、これはいい曲やってるなと思いつつも
幕があるばかりに盛り上がりが微妙で何だか惜しかった。幕無しでもよかったのに。



・HEADLAMP (KINGCOBRA)

大阪・高槻市出身の4人組若手バンド。前述の通りリハーサルや1曲目の時点から
気持ちが伝わってくるものがあって、これは期待以上だと確信しました。
2曲目に披露された「夏、駆けっ娘」も最初に試聴した時は
このバンドもまた典型的な関西若手ギターロックバンドになってしまったのかと思ったが
いざライブで聴いてみるとお祭りっぽい曲調なだけにそれなりに楽しく盛り上がれる。
その曲の直後にボーカルが「楽しいことばかり歌うバンドではない」
「1人1人の命に届く歌を」などと熱く語り始めたのには、おーーっ!と思った。
その後に披露されたミドルテンポ曲はドラムの力強いリズムが響いてくる曲で
これまたカッコ良かった。まるで高校野球地方大会中継テーマ曲みたいだった。
そしてラストで「NEW ORDER」という最も聴きたかった曲をやってくれたのには
思わず感動してしまった。「♪靴紐をもう結び直して行こう」などといった
荒野を走り抜けるランナー感ある歌詞もこれまた良い。
やっぱりどんなジャンルの音楽であろうと魂のこもった歌を聴かせてくれる歌手は
心を突き動かされるものだと感じられた。こういうバンドには成功して欲しいと思えてくる。



・Jin-Machine (KINGCOBRA)

2005年に仙台で結成された、日本一面白いヴィジュアル系バンド。
ボーカルのfeaturing16(フィーチャリングイチロー)さんはティーライズ所属の
お笑い芸人としての活動実績もあるということで以前から気になってました。
まず登場前のリハーサルが終わった後に「どうせ幕の外には2~3人しか
いないでしょうから今から親戚の人や、三角公園でナンパした人を連れて来て下さい」
「この後登場のガゼットでした」 もうこの時点で本日の優勝ならぬ優笑が決定。
幕があることを逆手にとって笑わせてくれるとはさすがだ。
そして本編開始、1曲目の「がんばれ!桜、アディオス」から最後の曲まで
どの曲も予想以上にメタル色の強いヘヴィロックが中心で、演奏や歌唱の迫力が素晴らしかった。
それに加えてステージと観客との一体感が圧倒的。観客の約8割はバンギャ(女性ファン)で
曲に合わせて一斉に右に左に行進したりヘドバンしたり土下座したりと
一緒に盛り上がりまくることができてとても楽しかった。
個人的には女性客が多いライブってだけで新鮮で・・ヘドバンの見た目も豪華に感じられる。

その一方でMCの方では期待通りに笑いが満載。
ボーカルが他のメンバーを紹介する際には「顔面白塗りだけど至って健康です」
「タバコも酒もしません、シャ・・何でもない」いやシャブもやってないよな!?
さらに自己紹介で「ニャン♪」と猫の鳴きマネをしたメンバーを見ると
ボーカルが「男性はこういうぶりっ子を嫌う」ということで男性客にブーイングを要求して
本当にそれが起こったりしたのもこれまた笑ってしまった。
さらにミナホ出演直前に会場前で宣伝をするもお化粧バンドには世間は冷たいそうで
これにはクソーッって思うけど言い返せる要素が無いといった自虐ネタも交えつつ、
それでも念願のフェス出演なだけあってか、初めて来た人にV系の文化を体験して欲しいなど
自身の音楽に対する真剣な思いが伝わる言葉が聞けたのも良かった。
やはりV系も含めたいろんなバンドにフェス出演のチャンスがあった方がいいですよ。

ライブ後半には期待していた「ゴリラ」も披露。歌詞にリアルで100回以上
ゴリラというフレーズが出てくる曲で、自分の胸を叩く振り付けを
観客たちみんなで一斉にやったりと期待通りに面白かった。
さらに曲の終盤ではなぞかけも披露。「KINGCOBRAとかけまして・・・」
「KINGCOBRAとかけまして・・」それを連呼するということは思い浮かばないのか!
これには笑いが起こるも、直後に「KINGCOBRAとかけまして、今日のお客さんと解く」
「その心は、ヘビーなのがが好き」 普通にウマくて歓声が起こった。
そしてラストナンバーの「マグロに賭けた男たち」では観客たちの中に向けて
マグロの人形が投げ込まれ、フロアの海をマグロが泳ぐ。これも面白いと思いきや
そういえば今年のCOMIN'KOBEで打首獄門同好会も同じことやってたぞ(参照)
だがJin-Machineのマグロ曲の方は調べてみたら2014年リリースということなので
こちらの方が先みたいだ。MCにて交流があると話していた打首の方がパクったのか!?

ポストゴールデンボンバーという呼び声も聞いたことがあるバンドでしたが
演奏では文句無しにこちらの方に分が上がる。そもそも演奏力が高くないと
やれないような展開の多いロックナンバーばかりで、楽曲はどれも素直にカッコいい。
それに加えて笑いを交えたステージでお客さんを存分に楽しませてくれるとなれば
もっと人気が出てもいいはず。少なくともマグロネタをパクった(?)打首と同クラスの
観客動員はあってもいいはずなのに、この日も入場規制まではいかなかったとは・・・
てか楽曲のノリや曲名の数々などがSEX MACHINEGUNSに近くないかと思いきや
やっぱり影響受けてたのか(参照)この対バンは行きたかった!



以上でございます。前半はガールズロック系中心、後半はノンジャンル異種格闘技戦と
いった感じでとても楽しかったです。このサーキットフェスの主催者であるFM802は
昔からほとんど聴くことが無くて、自分には縁が無いものだとばかり思ってましたが
いざこうしてミナホに行ってみてアーティストの皆さんを間近で観てみると
素直に素晴らしいイベントを主催してくれたものだなと思えてくる。
この1日目は無かったものの個人的に今年のミナホでさらに1つ嬉しかったのは
ぜんぶ君のせいだ。などのアイドルグループの出演が解禁されたこと。
1つのジャンルに特化したフェスもいいけど、やっぱりそれ以上に音楽フェスは
ジャンルの壁なんてのが無いものの方が主流になって欲しいよなと思う。
一方で昨年のみみめめMIMIや一昨年の綾野ましろさんのような
アニソン系アーティストの出演は今年は無かったみたいだが、
この流れならば来年以降でもチャンスはありそうだし期待したい。
また来年もミナホに行くかもしれません。最後まで読んで頂きありがとうございました。



2017年10月9日月曜日

[ライブレポ]  MINAMI WHEEL 2017(スノーマン、カヨコ、桐嶋ノドカ)

(前記事はこちら)

・スノーマン (JANUS)

昨年のミナホでは入場規制になるなど、人気上昇中の奈良出身4人組女性ボーカルバンド。
まずライブ前半から「in pairs」「ココロノアリカ」「ちょっと待って」と
聴きたかったアッパーチューンを立て続けに披露。演奏の迫力もさることながら、
最も印象的だったのはボーカルの幹葉さんのハイトーンボイス。
最初に試聴した時はアニソンバンドのfhanaのような可愛い系の歌手かと思いきや
まさかここまでの声量と迫力を兼ね備えていたとは!これは良いボーカリストだ。
曲調も多彩で、中盤では語りから始まるバラード曲なども披露。
バンド名通りの、雪への憧れが詰まったロマンチックな曲でした。
奈良は雪なんて積もらないのによくこんな曲を作れたなと思ったが、
むしろ冬は雪がたくさん積もる豊岡や舞鶴よりも寒いにもかかわらず
なぜか雪だけは全然積もらない奈良で育ったからこそ、雪への憧れが詰まった曲を
作れたのかもしれない。子供の頃の自分がそんな感じで雪が大好きでしたからね。

ここまではいい雰囲気だったが・・・その曲が終わった後のMCで、
ボーカルの幹葉さんが最初に放った一言が「喋る~」って何だこれは!(笑)
これにはせっかくの雰囲気がぶち壊しだと自分で自分をツッコみ、その後には
夢の中でメンバーが登場して、メンバーから夢への出演料を要求された話を披露。
さらにはこんなこと言っていいか分からないけど夢の中でメンバーが人を殺してたと
言ってしまい、これにはメンバーから「オブラート!」というツッコミが。
どうやらかなり天然が入ったお方なようですね。美人さんなのにこんなキャラとは面白い。

そして来年1月6日に開催されることが決まった主催フェスに先駆けて重大発表が。
「この日をもって、スノーマンは改名します」 え~っマジか!?
重大発表と聞いてこれはメジャーデビューかと期待したらまさかの改名宣言。
せっかく知名度が上がってきたという時に改名してしまうのは
本当に大丈夫なのかと思ってしまったが・・もしかして権利上の問題なのか?
スノーマンの絵本を描いたレイモンド・ブリッグズさんから苦情が来たとか?
wikiで調べてみると・・あっ、それよりも怪しいのが右上に書かれたジャ(以下略)
ともあれ改名により新しく生まれ変わると宣言、そしてラストで披露された曲は
「新しい私になれ」。この流れで聴くと一層の説得力を感じられました。
数少ない当ブログ管理人の地元出身で期待できるバンドなだけに、
改名を機にさらなる飛躍を願いたいですね。この調子ならメジャーデビューは近いはず。



・カヨコ (FANJ twice)

[セットリスト]
・LOVE IS BAD COMEDY!
・Live ALive
・マーメイド・ララバイ
・いいひと
・東京より
・カーテンコール

近年ではLiSAさんなどへの楽曲提供でも活躍するシンガーソングライター。
ミナホには2008年に初出演を果たし、今回で計8回目の出演だそうです。
1曲目の「LOVE IS BAD COMEDY!」にいきなりドハマリ。なぜ今まで知らなかったんだ。
LiSAさんが好きならば確実にハマりそうな王道ガールズロックナンバーの連続で
歌いっぷりも豪快で気持ちいいし、さらにはMCからも豪快な人となりが伝わってくる。
ミナホ出演にあたって楽しみなのは計3日間お酒を飲めることだと宣言したり、
さらには今回新たにアコースティックアルバムを出した理由として
「(自身の曲を)朝から聴くのはキツイと言われたから。朝から愛せよ!」
これには思わず笑ってしまった。ロックな姉ちゃんって感じでいいっすね!



・桐嶋ノドカ (pangea)

2015年にメジャーデビューを果たした期待の若手女性シンガーソングライター。
アコギ、キーボード、ドラムを加えた4人組アコースティックバンド編成で登場。
歌唱力の高さはさすがの一言、癒し系の楽曲の中に歌声が綺麗に溶け込んでいて、
これがもし歌姫系ブログ全盛期に世に出てきてたならば各所で絶賛されてただろうなと、
できれば椅子席でゆったりと聴きたかったなどと思えてくるステージでした。
MCはあまり得意ではないようで、うまく話せなくてオチも無いなどと言ってましたが
うまく話せないからこそ歌い続けると綺麗に締めたのには会場から拍手が。
これぞ歌姫と呼びたくなる名言だ。新曲は小林武史さんとsupercellのryoさんの
共同プロデュースということからも期待されている歌手であることが分かる。
ただ歌姫系全般に対しても言えることだが、客層を見てみるとおっさんばかりの歌手は
高い評判を聞いていても軒並みブレイクまで至っていないのが気がかり・・・
もっと幅広い層に人気が出てもいい歌手なはずだと思いますけどね。


(続く)



2017年10月8日日曜日

[ライブレポ]  MINAMI WHEEL 2017(魔法少女になり隊、Mary's Blood)

10月7日(土曜日)大阪・心斎橋周辺の各ライブハウスにて開催された
サーキットイベント「MINAMI WHEEL 2017」に行ってきました。
昨年に続いて2年連続。計8組中7組が初見というフレッシュな顔ぶれの
ライブステージを14時から21時半までたっぷり楽しんできました。
まずは14時からの魔法少女になり隊をお目当てに、当イベント最大規模の会場である
大阪BIG CATへ行き、その後は14時15分からのMary's Bloodを
後半だけでも観たいということでまでOSAKA RUIDOまでダッシュ、
さらにその後の15時15分からは昨年入場規制になったというスノーマンを観るために
何としても規制がかかる前に入りたいということでJANUSまで猛ダッシュ。
序盤だけでどれだけ走ったんだ。フェスに行く度に1人マラソン大会が恒例となってしまった。



・魔法少女になり隊 (BIG CAT)

[セットリスト]
・KI-RA-RI
・狂騒曲ザラキ
・おジャ魔女カーニバル!!
・MEGA DASH
・ヒメサマスピリッツ
・完全無敵のぶっとバスターX
・冒険の書1


近年人気急上昇中の、ラウドでポップでファンタジーなRPG系4人組バンド。
ヘヴィロックとデジタルポップが融合したサウンドに、
エフェクトをかけた女性ボーカルとシャウト連発の男性ボーカルが加わる
楽曲の数々を聴いただけでそりゃライブは盛り上がるだろうと予想してました。
そしてライブではステージの後方一面が巨大スクリーンとなり、
RPG風の映像をバックに、色とりどりの光に照らされながらメンバー達が躍動する。
こんな演出まで加わったライブステージはとにかくド派手で鮮烈、早くも優勝決定。
3曲目に披露されたアニソンカバー曲の「おジャ魔女カーニバル!!」からは
より一層盛り上がってサークルやモッシュなども起こり、最も聴きたかった
「ヒメサマスピリッツ」の頃にはいつの間にか最前列までもっていかれてしまってました。
一緒に回ったり踊ったりしながら思いっきり盛り上がれてとても楽しかった。
その一方でMCでは「敵を作らないバンド」と宣言、
さらには曲中で「思いやり」と書かれたフリップを掲げたりと、
一部で激しいノリが起こる中においても揉めることなく
みんながライブを楽しめるようにと心配りをしていたのも印象的でした。
客層の方もそれなりに幅広かったが、一番多かったのは20代前後の男女。
元気なロックキッズが多いからそりゃサークルなどで盛り上がりまくれる。
同じデジロック系のバンドでもGacharic Spinとはなぜここまで客層が違うのかと
思ってしまった。やっぱり若い男女に人気が出ないとブレイク候補にはなれないのでは・・・
魔法少女になり隊とGacharic Spinの対バンはまだですか?実現すればぜひ行きたいですね。



・Mary's Blood (RUIDO)

フェスで観るのはもうこれで6回目ぐらい、当ブログではすっかりおなじみの
4人組ガールズメタルバンド。このバンドを出してくれたからミナホに来たようなもので
行かないわけにはいかないということで、脳内で「♪Evolution Evolution Evolution」と
一番大好きな曲を歌いながらダッシュしてライブ会場に到着。
そして入った直後に「♪Evolution Evolution Evolution」これには感激。
終盤の「Coronation Day」「Counter Strike」の2曲しか聴けなかったものの
それだけでもやっぱり格が違うと感じさせてくれた。
ここまでド迫力なライブをやってのけるガールズバンドってそう滅多にいない。
せっかくミナホに出られたまでは良かったが、出番がトップの14時台で
魔法少女になり隊やオメでたい頭でなによりなどとかぶってしまったのは残念。
17時台ぐらいに出して欲しかった。むしろフェスに出るならば魔法少女になり隊の直前に
出られたならば同じく激ロック系女性Voバンドということで20代前後の男女の新規ファンも
獲得できるかもしれないのにと思ったが、会場の規模が・・少しでも人気が追いついて欲しい。


(続く)



2017年10月7日土曜日

[日記]  MINAMI WHEEL 2017 1日目の出演者発表の感想


10月7日(土曜日)大阪・心斎橋近辺の各ライブハウスにて開催される
サーキットイベント「MINAMI WHEEL 2017」(以下ミナホ)に行くことになりました。
まさか昨年に続いて2年連続で行くことになるとは思ってなかった。
ということで7日の出演者の一部を、個人的注目度の高い順に
紹介していきたいと思います。まずはガールズロック系のアーティストから。


・Mary's Blood
名古屋のサーキットフェス「でらロックフェスティバル」の方には2年連続で
出演していたガールズバンドが、ついに大阪のミナホにも初出演!
今年のミナホに行こうと思った一番の理由は、Mary's Bloodという
ハードロック・メタル系のガールズバンドをフェスに出してくれたから。
当ブログでずっと訴え続けていた願いを叶えてくれたならば行くしかないだろ!
この流れでCyntiaやBRIDEARなどもサーキットフェスに呼ばれて欲しいし
幅広い層にこの系統のバンドの魅力が知れ渡ればいいなと思いますよ。


・魔法少女になり隊
ここ最近確実に人気が上がってきている、ラウドでポップでファンタジーなRPG系バンド。
ド派手なデジロック系サウンドに男女ツインボーカル、
さらに男性ボーカルはシャウトしまくりと、好きになれる要素が詰まっているので楽しみ。

・スノーマン
6月度マイベスト10の方で紹介そして絶賛したばかりの奈良出身4人組バンド。
サブコンでは2曲連続でグランプリを獲得、さらに昨年のミナホでは入場規制になったそうで
このバンドはこれから本格的にブレイク候補に名を連ねるのではないかと期待できる。
数少ない地元出身で楽しみなアーティストの1組なだけにぜひ行きたい。

・SECONDWALL
こちらも以前から月間マイベスト10の常連、初めてライブを観られるのが楽しみ。
ところで「君の世界を」のPVがいつの間にかYouTubeから削除されてるのはなぜ?

・カミツキ
最終追加発表で名前が呼ばれて歓喜。「Where to go」はぜひ聴いてみたい。
ヘヴィロック・ミーツ・ポップサウンドというキャッチコピー通りのバンドで期待できる。

・GIRLFRIEND
SCANDALの後輩にあたるガールズバンド。曲は1曲しか知らないがこれから注目したい。

・あいみょん
今やすっかりブレイク候補のソロシンガー。「生きていたんだよな」は衝撃的だったですね。

・SpecialThanks 
こちらもよく名前を見かけるバンドということでで行くかもしれない。

・カヨコ
LiSAさんへの楽曲提供でもおなじみのシンガーソングライター。
>2017年度のMINAMI WHEELではサプライズでLiSAとの共演を果たし、満員のPangeaを沸かせた
マジかーーっ!? LiSAさんとのコラボステージが実現するならば一気に本命だ。
てか「2017年度のMINAMI WHEELでは」って2016年度の間違いですよね?
それとも2017年度にもLiSAさんが出演するよというタネあかし?



続いては、ガールズロック系以外で注目のアーティストを紹介。

・THEイナズマ戦隊
今更言うまでもないっすね。フェスに出るならセトリがもうちょい何とかならないかと思うが。

・Jin-Machine
2005年に仙台で結成された、日本一面白いヴィジュアル系バンド。
今から10年ほど前にNHKの深夜の歌番組で「環境デストロイ」を披露した時の
ライブパフォーマンスの面白さは今でも印象に残っている。
このようなV系バンドもフェスに出られるようになったのは本当に良いことだ。

・オメでたい頭でなにより
こちらも面白い激ロック系バンドということで当ブログではすっかりおなじみ。
今年のCOMIN'KOBEのライブも良かったですからね(レポはこちら・アンティック-珈琲店-
2年連続の出演。「♪最後のガラスをぶち破れ」という
アニソン好きなら誰もが知る名曲を昨年は1曲目にやってくれたものの
残念ながら聴き逃してしまったので、今年こそは一緒にぶち破りたい。

・HEADLAMP
大阪・高槻出身のバンド。「NEW ORDER」を聴いた時はこれは良いぞと期待したのに、
最新曲では典型的関西若手ギターロックバンドの曲みたいになってしまっていて
ブルータスお前もかーー!!と言いたくなった。

・桐嶋ノドカ
女性ソロシンガーで楽曲は癒し系な雰囲気ということで気になる存在。

・ircle
「ノーリタイア」は大好きな曲だが・・・てかPVに不祥事で謹慎中の人が出てるじゃないか!


以上でございます。なお今回のタイムテーブルの方を見てみると、
いきなり14時台にMary's Bloodと魔法少女になり隊とカミツキと
オメでたい頭でなによりと最後のガラスをぶち破れがかぶってる。
それに対して17時~18時台には観たいアーティストがほとんどいない。
先月にDGCの方は奇跡的なまでにかぶりが無く観たい歌手のライブ全部行けたのに(参照)
それとは対照的にミナホの方は・・・なぜここまで差がついた。
とりあえず現時点で行くと決めたのは、この5組だけ。
14:00 魔法少女になり隊
14:15 Mary's Blood
15:15 スノーマン
19:00 SECONDWALL
21:00 Jin-Machine
14時からはまずは魔法少女になり隊、そこから14時15分開始のMary's Bloodまでは
どのタイミングで移動するか。さらにそこからスノーマンまでは、
入場規制前にライブハウスに入るために全力で走ること決定でございます。
フェスに行くたびに全力ダッシュしてるのはいつものことだ。
中盤以降の予定はスカスカなだけに、まずは序盤の3組で思いっきり盛り上がるつもりですよ。



2017年10月6日金曜日

[CDレビュー]  Do As Infinity「To Know You」


Do As Infinity「To Know You」
(2017/9/27)

1. To Know You
2. 唯一の真実
3. To Know You (Instrumental)
4. 唯一の真実 (Instrumental)
5. あいのうた [2 of Us] (Bonus Track)




Do As Infinityの通算30枚目のニューシングル。
前シングル「Alive/Iron Hornet」に続き澤野弘之さんがサウンドプロデュースを手掛けた作品。
表題曲「To Know You」は「TOKYO」をテーマに制作されたデジタル系ポップスで
もはやバンドサウンドとは言えないような打ち込み中心のアレンジ、
さらに歌詞は全英語詞と、シングル曲としてはこれまで無いぐらいに意外。
曲調がミドルテンポで明るくも暗くもない雰囲気なだけに、
最初に聴いた時は地味な印象もあったが、あらためて聴き込んでみれば
夜の東京の街を照らすネオンライトを連想させるかのような
ほのかな輝きを感じられる曲で、これはこれで良い味が出てる。
なお歌詞の日本語訳は公式サイトにて掲載中だが本当に期間限定なのだろうか?
歌詞カードに付けて欲しかったところでしたが、その予算がつかなかったのか?

2曲目「唯一の真実」はアコースティック系のバラード曲で
伴ちゃんの歌唱が本領発揮。ただサビメロの良さという点では・・・

通常版のみのボーナストラックの5曲目「あいのうた [2 of Us] 」は
ライブの超定番曲のアコースティックバージョン。
イントロのバイオリンのメロディがアコギで再現されてるのが良い感じ。
アップテンポでアコギをかき鳴らす亮さんの演奏はライブでも見てみたくなる。
作詞のクレジットはいつの間にか伴ちゃん単独名義になっていたが
あらためて聴くと歌詞のメッセージにも暖かさを感じられる。

12月6日には早くも次のニューシングル「化身の獣」がリリース決定。
こちらの方で試聴してみたところすごく良さそうで、これには早くも期待したくなる。
アニメ「十二大戦」のエンディングテーマとしてオンエアも開始されるなど
久しぶりに力を入れてDoAsが売り出されることになって良かったなと思う。
この勢いで来年の前半にはニューアルバムのリリースを期待したくなる。
次はアルバムの方も澤野弘之さん全面プロデュースとなるのだろうか?
そうなると亀田誠治さんの出る幕はあるのか? どんな内容になったとしても
こうして新作がリリースされ続けるというだけで嬉しいですね。一時は先行きが心配になっただけに・・・







2017年10月4日水曜日

[ライブレポ]  DRAGON GIRLS CARNIVAL 2017(純情のアフィリア、北出菜奈)

(前記事はこちら)

・純情のアフィリア

8月のTIFから2ヶ月連続でライブを体験することに。まず1曲目には最新シングル曲の
「この世界に魔法なんてないよ」。8月度マイベスト10の記事に書いた通りの名曲。
それ以外の曲だと「ジャポネスク×ロマネスク」がお祭り系サウンドとデジタルポップを
融合させた曲でとても良かったし盛り上がったが、最も期待してたはずの
赤ちゃん達はどこから来るのと歌う純情な曲は結局今回もやらずに終了したのが残念。
今年リリースされたばかりの曲をなぜやらない? PVが不純だったからか?(参照)



・北出菜奈

[セットリスト]
・撃たれる雨
・DEATH SHOWCASE
・消せない罪
・Make-Believe
・Under Babydoll
・月華 -tsukihana-
・(?)

2000年代後半にメジャーで数多くの名曲を世に送り出したガールズロックシンガー。
この日初めてライブを体験できることを最も楽しみにしていた歌手が、
DGCのトリを飾ることに。今年5月にインディーズからリリースされた復活ソロアルバムは
まさかの洋楽ポップス風の曲ばかりで、果たしてこの日のセトリはどんな感じになるのか
期待と不安が半々でしたが・・・なんと本編開始から3曲連続で、
期待していた2000年代のロックナンバーの数々を歌ってくれました。これには歓喜の一言。
2曲目「DEATH SHOWCASE」は当時のCD音源ではあえぎ声が満載の曲で
当ブログにて絶賛したのは今でも鮮明に覚えているが(参照)この日のライブでは
あえぎ声無しでシャウトも控えめ、そこは当時と表現方法が変化したということか。
だがその一方で菜奈さんが観客たちの中へダイブしたのには盛り上がった。
それもライブ前半と後半に計2回もダイブしたというからスゴい。

3曲目には最大のヒット曲「消せない罪」が聴けたのも良かった。
さらに4曲目には最新アルバムから「Make-Believe」を披露。
生バンドで聴くとピアノ+バンドサウンドのハーモニーが良くて
この日のセトリの中ではいいアクセントになっていたと感じました。
そしてライブ終盤の6曲目、最初のイントロの時点でもしかしてと思いつつも
CD音源とはアレンジが違ったのでどうなんだ、どっちなんだ・・・
と思いきや、直後に歌い出しで「♪闇と玩ぶ星たちへ」・・・!!
「月華 -tsukihana-」来たーーっ!!
これには鳥肌立った。2009年の当ブログ年間No.1ソング、
まさかこの曲をライブにて生で聴ける日が来るとは思ってなかった。
この「月華 -tsukihana-」や「DEATH SHOWCASE」や「Under Babydoll」などが
収録された傑作3rdアルバム「Bondage」がリリースされた直後に
メジャーレーベルを辞めてしまうというまさかの急展開が起こり、
その後はインディーズで新バンド「Loveless」を結成するも、
契約上の問題などもあって日本国内ではCDを出せないまま解散。
さらにその後の2012年には、オルタナティブロックバンド「THE TEENAGE KISSERS」を結成。
こちらではアルバムを計3枚リリースするも、肝心の楽曲がメロディアスではなく
私の好みとは違う方向に行ってしまい・・・「Psychic Haze」だけは大好きだったが。
そして2016年にバンドは活動休止となり、まさかのソロ歌手として活動再開。
この瞬間は大いに期待したものでしたが、しかし今年リリースされた復活アルバムは
前述の通り洋楽ポップス風のこれまた私の好みとは違う方向の曲ばかりで・・・
といったように、これまで本当に数多くの紆余曲折があった。
だがそれでも、どんなことがあろうと今まで陰ながら注目し続けてきた。
年間No,1クラスの大傑作曲も含む数々の名曲を届けてくれた歌手を
途中で見放すなんてありえない、一生ファンなのが当たり前、
その自分なりの信念が、このDGCのステージで報われた気分になった。
ついにガールズロック歌手として表舞台に戻って来てくれたんだ、
その瞬間に立ち会えることができたんだと・・・DGCに行く前のブログ記事で
「月華 -tsukihana-」がぜひ聴きたいと書いたが、まさか本当に歌われるとは!
正直なところ確率は低いと思っていた。それだけに感激もひとしおでしたよ。

優勝は北出菜奈か柳瀬蓉かDEADLIFT LOLITAか西沢幸奏かと考えてたけど
全部最高で決められないので、もうこのDGCというフェス自体が
優勝ってことでいいですよ。どうか来年以降も開催して欲しい。
このフェスでただ一つ非常に残念に感じたのは、すっとこ・・ではなく
全体的に観客の入りが良くなかったこと。ガールズバンドにアイドルグループ、
さらにはアニソン系やメタル系(←この2つはもっと組数が多くても良かった)のアーティストなども含め
ジャンルを超えて、メジャー感のあるガールズロック歌手が大集合という、
当ブログ管理人的にはまさに最高の音楽フェスだったのだが、
このフェスの観客が少ないということはイコール当ブログの需要も少ない、
自分と好みが合う人が少な過ぎるという現実をあらためて突きつけられたような気すらして・・・
集客するためならば2018年はもっと出演アーティストを豪華にしてもいいんですよ。
BABYMETALとか出てくれないかな?それぐらいビッグなガールズフェスも見てみたい!