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2019年5月27日月曜日

[CDアルバムレビュー]  藍井エイル「FRAGMENT」


藍井エイル「 FRAGMENT(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc+フォトブック付)」
(2019/4/17)

1. 約束  [公式PV]
2. SINGULARITY
3. 流星  [公式PV]
4. UNLIMITED  [公式PV]
5. グローアップ  [公式PV]
6. 螺旋世界
7. パズルテレパシー
8. FROATIN'
9. アイリス  [公式PV]
10. 今
11. フラグメント
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




藍井エイルの通算4枚目のフルアルバム。突然の無期限活動休止宣言から
見事に復活を果たし、新たなスタートを切ってからは初のアルバム。
まず先行シングル曲として今作の1曲目に収録された「約束」を聴いただけで
歌手として戻ってきてくれたことを心から嬉しく思った。
自作の歌詞で「♪この歌を届けにいく」と、これほどまでストレートに
音楽に懸ける決意を表明したバラード曲を歌ってくれたのだから。
そして同じくシングル曲で3曲目に収録された「流星」はイントロのメロディが
復活を祝福するファンファーレ。広い宇宙の星のような輝きとスケール感に溢れた
アッパーチューンを抜群の歌唱力で歌い上げてくれて、これぞ完全復活の傑作。

今作最大の特徴は、3、9曲目に収録されたアニメタイアップのシングル曲が
これまで通りアニソン系アーティストらしいドラマチックな楽曲だったのに対して
アルバムオリジナル曲はこれまで以上に等身大の姿を歌った楽曲が多いということ。
編曲の方も1stアルバムの時のようにストリングスアレンジを連発することもなく
バンドサウンド中心で、特にアルバム後半は楽曲提供者のメンツを見ても
7曲目にはカノエラナさん、10曲目にはいきものががりの水野さんといったように
それだけでよりJ-POPに近い作風になったのが分かる。
だがそれでも4曲目「UNLIMITED」ではアッパーながらも哀愁漂うメロディと
スリリングな編曲が歌声の魅力をより引き立てた、アニソン系歌手らしい名曲もあるし
さらに5曲目「グローアップ」では祭囃子テイストのギターロック系サウンドにのせて
反抗期をテーマにした曲を歌うという、新境地開拓にも挑戦。
キーが高い上にテンポも速くて歌いこなすには息継ぎするだけでも大変そうな曲を
ここまで感情豊かに歌えるのはさすがとしか言いようが無い。
さらにラストナンバーの「フラグメント」では完全自作曲にも挑戦。
作詞は単独名義だと正直まだまだこれからかなって感じだが、作曲の方は
全然いけるじゃないか!って思った。いきなりこんなメロディの良い曲を作れるのは
さすが最も影響をアーティストがDo As Infinityだと言ってるだけあるなと。
DoAsの曲で例えるなら「Week!」みたいな軽快でハハハとハッピーな曲でしたね。

何より今作に関しては2曲目「SINGULARITY」や8曲目「FROATIN'」といった
痛みや苦しみを乗り越え、前へ進み輝こうとする今現在のエイルさんの姿を
歌ったかのような曲がとりわけ印象的で、胸を打つものがある。
「♪居場所が無いとか自分が嫌いだとか そんなことは弱さなんかじゃなくて」
「♪君も同じ痛みを抱えているのに それでも立ち向かえる それこそが本当の強さ」
本当にそうだ・・・自分が嫌になることもあるし、同じように過去の痛みも抱えているし、
当ブログにしたって大多数の一般人には話が通じないような歌手ばかり出てくるブログで
居場所が無いって思うことも多々あるけど、それでも続けられるのは
数少ない当ブログを見てくれている方々のおかげですよ。ということで個人的にも
感情移入したくなる曲が多いし、そういった曲の数々に励まされながら頑張りたいと思える。
エイルさんの音楽との出会いは必然だったなと、今作を聴いて感じられた。
どうかこれからも歌手として流星のように輝きながら歌い続けて欲しい。またライブにも
行きたいですね。リリイベだけじゃなくワンマンもと思ってるんですが・・・






2019年5月22日水曜日

[ライブレポ]  BRIDEAR、矢島舞依、Leetspeak monsters、THE SHEGLAPES「SWEAT FALL LEGENDS vol.3」

5月11日(土曜日)京都MOJOにて開催された対バンイベント
「SWEAT FALL LEGENDS vol.3」に行ってきました。
出演者は、BRIDEAR、矢島舞依、Leetspeak monsters、THE SHEGLAPES(O.A.)の計4組。
ガールズロック系アーティスト3組にヴィジュアル系バンド1組という組み合わせで
私的メインアクトはBRIDEARながらも、初見となる他の3組、
その中でも特に矢島舞依さんは期待して行くことになりました。



・THE SHEGLAPES

2017年に大阪を拠点に活動を開始した5人組ガールズメタルバンドが
オープニングアクトとして登場。事前に全く調べずに観ることになったバンドだったが、
これがライブステージ終了後に即物販に行ってCDを衝動買いしてしまうほどに良かった。
2曲目に披露された「Singularity」の伸びやかでキャッチーな歌メロと共に広がる
圧倒的スケール感・・・90年代頃のガールズロックにテクニカルなキーボードやギターの
演奏を加えてより深く進化させたかのような傑作楽曲。近年のハードロック・メタル系の
ガールズバンド全般に言えることだがこのバンドもまたメロディが良い。
このメロディの良さこそがもっと幅広い層に評価されて欲しい。
ボーカルの蟹江敬子さんの歌唱も、自称大人向けアイドル出身というのが意外に思えるほど
女性ロックボーカリストとして完成度が高く、ビブラートにも迫力を感じられる。
ちなみに俳優の蟹江敬三さんとは親戚だったりするのだろうか?
MCでは観客に女性が多いことを真っ先に挙げて嬉しそうにしていたのが印象的。
確かにこの日のこの時間は女性客が約2~3割もいたというからそりゃ多い。
この後に登場するV系バンドのLeetspeak monstersのファンもいたからでしょうね。
こういった対バンはお互いのファン層を広げるためにもどんどんやればいいと思いましたよ。



・Leetspeak monsters

こちらも2017年に結成された、墓場の街グレイヴタウン出身のモンスター4人組による
ミクスチャーロックバンド。ヴィジュアル系バンドということで
NoGoDや摩天楼オペラみたいなメタル系楽曲を期待してたが全然違った。
楽曲はゴシックロック系の曲が中心ながら、ロシア民謡っぽいメロディの曲があったり
ピアノロック系の曲があったりと編曲の質が高い上に幅が広くて、
結成2年とは思えないほどの実力を感じられるバンドだった。
そして何よりボーカルの歌唱力はこの日出演の計4組の中でも一番だと言えるほどに
素晴らしかった。いわゆるV系っぽいセクシーな声を聴かせる場面もあったが
それ以上にロックボーカリストらしいガツンとした歌声を
抜群の声量と共に聴かせてくれた。MCではそんなボーカルのD13さんが
この日の観客は男性が多い、そして年齢層が高いということを指摘するも
そんな観客達に向けて「大丈夫、私はおじいちゃんだから」どうやらボーカルは
おじいちゃんだったようでそれならば安心ですね。年齢は10万歳とかいう設定なのか?
さらには現在全国ツアー中ということで、ワンマンだとお客さんの3分の1か
半分ぐらいは男性だから、男性客も安心して来て欲しいという宣伝が。
さすがにそれは盛ってるんじゃないのとツッコミたくなったが(笑)ともあれこういった
思わぬ実力派V系バンドと出会える対バンは面白いしどんどんやればいいと思いましたよ。



・矢島舞依

2014年にデビューを果たした、京都出身のシンフォニックメタル歌手。
まずは最初の語りで闇に生きる歌手だといった自己紹介が入ったり、ライブのことを
「サバト」と呼んだりと、独自の世界観を見せつけながら
昨年10月リリースの最新アルバムの収録曲を中心としたセットリストで
「箱庭」に始まり「LUNATIC ISOLATION」まで華麗に疾走してくれた。5人組バンド編成で
楽器隊の男性陣の演奏パフォーマンスに合わせながら一緒にヘドバンしたくなる曲ばかりで
その中のセンターで歌う舞依さんの歌唱そしてステージ上での立ち振る舞いは
これぞ闇の世界で輝く女王様と呼びたくなる。中盤に「REPLICA」が来たのには
ヘドバンしまくりで悶絶そして絶頂でしたよ。これまで多種多様なライブに行ってきたが
やっぱりメタルのライブこそが他の何よりもブチ上がれるし最高だ。
以前から気になっていた歌手だったがようやく初めてサバトを体験出来て本当に良かった。
最新アルバムの感想記事も書きたいがこちらはなかなか時間がとれないのがなぁ・・・



・BRIDEAR

[セットリスト]
・Rebirth  [公式PV]
・Dear Bride  [公式PV]
・IGNITE  [公式PV]
・Pray  [公式PV]
・(新曲)
・Voice Is To Silence
・NEXUS
(アンコール)
・Light In The Dark  [公式PV]

2012年に福岡で結成されたガールズバンドだったがメンバーチェンジを繰り返し
現在はオリジナルメンバーは5人中2人だけに。今年の2月にはギタリストに
元AstroveryのAYUMIさんが加入、そして4月に新加入が発表されたばかりの
ドラマーのNATSUMIさんはこの日がBRIDEARとしての初ライブでもあるということで
バンドの歴史的瞬間に立ち会えるのを楽しみにしていました。
まず1曲目に披露された「Rebirth」は当ブログの2016年の年間No.1楽曲候補に挙げたほどの
ヘヴィネスとメロディアスが融合した傑作。しかしこれまで生で聴いた中においては
ライブでCD音源の素晴らしさを再現できていないと感じていた曲でした。
だが今回のライブでは今まで聴いた中では一番良かった。
ツインギターのメロディが今まで以上に生きていた。これはメンバーチェンジ効果なのか?
続く2曲目「Dear Bride」は当ブログの2018年の年間No.1楽曲候補に挙げたほどの
ポップなメロディを生かした傑作。しかしこちらはイントロから演奏があれっ?と思った。
それはキーを2つ下げてしまったからでしょうね。昨年のワンマンライブでは
オリジナルキーでやってくれた曲だったのに。だがそれでも3曲目以降では立て直して
これまでの代表曲連発のセットリストで最後まで盛り上がりまくることができた。
楽器隊の重厚な演奏に合わせてヘドバンしたくなる曲ばかりで
やっぱりハードロック・メタル系のバンドのライブこそが他の何よりも
ブチ上がれるし最高だ。5曲目にはCD化されていない新曲も披露されたが
タイトルが分からないので誰か知ってる方がいれば情報をお待ちしてます。
終わってみれば現体制初ライブとは思えないほどのものを見せてくれて大満足でした。

つくづくこのバンドも不利な条件下において必死に頑張ってるのが伝わってくる。
ヨーロッパツアーを開催するなどして海外に活路を求めたり、
6月に群馬で開催される音楽フェス「GBGB2019」にオープニングアクトとしての
出演を決定させたり(ちなみにこのフェス、なんとJAM Projectも出演するらしい!)
そして何よりメンバーチェンジの際にあったはずの苦難の数々をも乗り越えて
活動を続けていることがスゴいと思う。なんせ初めてアルバムを聴いた時点から
メロディセンスが最高だと絶賛しまくったバンドだっただけに(記事はこちらどうか報われる日が来て欲しいと願う。より多くの人たちにBRIDEARの音楽が届いて欲しい。




2019年5月18日土曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019(ガールズロックバンド革命、絶叫する60度、FROZEN CAKE BAR)

(前記事はこちら)

・ガールズロックバンド革命 (APOLLO BASE)

GOLD RUSHには3年連続の出演となった、今最も熱い3ピースガールズバンド。
この日は早速4月24日にリリースされたばかりの最新アルバムから
「VOLTAGE」や「RUNNERS HIGH」を披露。それに加えてライブの定番曲である
「CHANGE」「No Regret」なども立て続けに披露されるなど
これこそがヒロイックな音楽の究極形といっていいほどの最高の楽曲を熱唱熱演。
ドラマーの演奏も相変わらずスゴいし、ライブステージ以外ではゆるふわ系で可愛い3人が
いざライブとなると一体どこからそんなエネルギーが湧いてくるんだと思えてくる。
公式YouTubeの方ではメンバー3人でケンタッキーの全メニューを食べる映像を
アップするなどしてるようだから大食いパワーということか?(参照)
ともあれこれほどの実力を持ったガールズバンドなのだから、
こんなAPOLLO BASEの小箱で歌うようなGOLD RUSHはもう今回で卒業して
一刻も早く大規模フェスの舞台で活躍すべき。本来の実力通りに評価されるならば
今年の夏フェスで引っ張りだこになってもいいぐらいのバンドなのに、
現状そこまでいけてないのは無所属というハンディのせいなのか、
それともファン層が夏フェスの観客の層の中心からは離れているからなのだろうか・・・
今回も観客達の姿を見ると、若い人があまりにも少な過ぎることが気になってしまう。
メタルじゃないのにBURRN!に登場したりしてるのでファンはメタル好きが多いと思われるが
なぜそれだと若い人が集まらないのか。音楽は年代を超えて楽しめるものなのだから、
このジャンル、このバンドはおじさんが聴くものみたいに思ってしまう人がいるならば
そんな偏見は一刻も早く無くなって欲しいし、ジャンルとか界隈とか関係なく良い音楽が
ちゃんと評価されて欲しいと願う。どうか躍進して名前通りバンド界に革命を起こして欲しい。



・絶叫する60度 (APOLLO BASE)

2人組アイドルだったが2018年からは6人組ロックバンド編成として活動。
以前当ブログで絶賛したザ・ヒーナキャットとのコラボ曲「ゴキブリ」も
現バンド編成でやってくれたのが何より嬉しかったし、全体のセットリストも
シングル曲やアルバムリード曲を中心としたベスト盤的内容でエモく盛り上がれた。
女性ツインボーカルバンドとして生まれ変わった姿を見ることができて良かったですね。



・FROZEN CAKE BAR (APOLLO BASE)

当ブログには久しぶりの登場。かつてはGacharic SpinやCyntiaと並ぶほどに
推していた時期もあったものの収録曲の半分以上が過去曲の再録であるCDアルバムを
何度も繰り返しリリースして買わせようとする商法が好きになれず、しばらくライブからも
離れてしまってたが、今回GOLD RUSHのトリを務めるならばということで行ってみました。

まず1曲目にはまさかの洋楽カバー曲が。「Can't Take My Eyes Off You」が
男女ツインボーカルとデジタル+ラウドなFCB流アレンジで生まれ変わった。これは斬新。
そして今回何より驚かされたのは、ボーカルのざべすちゃんの歌唱力や声量が目に見えて
上がっていたこと。昨年頃からライブのMCやツイッターなどで筋トレをやっていることを
度々報告していただけに、その効果が出て体幹が鍛えられて声量も上がったに違いない。
この日の衣装は上半身のヘソが見える衣装だったが、それに加えて腹筋も見えていたのが
努力の証でしょうね。やっぱり筋肉は正義だ。ボーカリストには男女問わず筋トレを義務づけたい。

当初は後ろの方でライブを観ていたものの、3曲目に「自分戦争」が来た時には
あまりにも盛り上がり過ぎて結局最前線に突入してしまった。
メンバーとギルメン(ファン)が一体となって盛り上げるライブの魅力は健在で
曲に合わせて腹筋や腕立て伏せをしたり、土下座ヘドバンしたり、後ろ向きで踊ったりと
最後まで楽し過ぎたし、久しぶりでも体が覚えてるものだなと思った。
ラストナンバーには「パンデミック。」をやってくれて懐かしくて泣けた。いうても1年半ぶり位だけど。
まさか最後にFCBがGOLD RUSH2日目の優勝をかっさらうとは・・・最高のトリでしたよ。


以上でございます。計2日間で約30組ものバンドを見ることができて大満足。
その中にはインディーズとは思えないほどの実力を持ったバンドもたくさんいただけに、
どうかこの出演者の中から未来のスターが現れることを願いたい。
昨年の出演者の中だとジュリアナの祟りはこの後メジャーデビューを勝ち取ることが
できたものの、それでもブレイクまではいってない状況を見ると現実は厳しいものなのか。
例え不利な条件下であったとしても、ここまでのライブレポ記事で紹介したような
ガールズシーンで頑張っているバンドは応援したいしどうか報われて欲しい。
その点BAND-MAIDやGacharic Spinは本当によくやってるよなと思いますよ。
まずはそれらに続くぐらい躍進するバンドが1組でも多く現れて欲しいですね。
長文記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。



2019年5月14日火曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019(82回目の終身刑、LAZYgunsBRISKY、三角形の時間)

(前記事はこちら)

・82回目の終身刑 (APOLLO BASE)

先日の独房ライブも絶賛したばかりの(レポはこちら)牢獄発囚人ガールズバンド。
ぜっかく勢いにのってきてたにもかかわらずその直後にギターとベースのメンバー2人が
脱退するという発表が・・・ライブはサポートメンバーを加えて活動を続けるということで
今回のGOLD RUSHの登場時間が半分ANIME GIRLとかぶってることに憤慨しつつも
後半部分だけでも行きたいと思い、RAD SEVENからダッシュして行った結果
「八つの大罪」「覚」「メシアライザー」と計3曲聴くことができたのは良かった。
サポートメンバーを加えてのライブはどんな感じになるのかと気になっていたが
これまで通り盛り上がりまくれたので一安心。ベーシストがずいぶんぽっちゃり系で
牢獄で臭い飯を食わされてるようには思えない見た目だったのも印象に残ったが、
後で調べてみたらaomidoroのベーシストだったんですね。
昨年には対バンもしていただけに(記事はこちら)本当にありがたい。



・LAZYgunsBRISKY (APOLLO BASE)

現在は活動休止中のCYNTIAのベーシストでもあるAZUさんが所属するガールズバンド。
試聴の段階から感じていたが、今回ライブを体験してみてあらためて楽曲の方は
洋楽みたいな平坦なメロディのロックナンバーが多い印象で個人的な好みとは違うかなぁ。
AZUさんは楽しそうに演奏していたものの、やっぱりメロディアスな歌ものメタル中心の
Cyntiaの曲の方が好きだった。早くそちらも活動再開して欲しい思いが強くなった・・・



・三角形の時間

魔法界から訪れた3ピース絵画系ロックバンド。こちらも最近のガールズシーンで
よく名前を見るバンドということで気になったので前半部分だけでも行ってみることに。
まずはボーカルがドラムを叩きながら歌うという高度なことをやっているのに惹かれた。
これを見ると当ブログ的にはGacharic Spinと比較したくなるが、雰囲気的にはそれよりも
ルーマニアモンテビデオに近いかもと思った。楽曲はダークテイストが加わった
歌謡ロック風の曲中心で、ライブパフォーマンスも凝っていてさすがだと感じられた。
楽器隊の男性メンバーは、魔法にかけられてしゃべることはできないそうで
フリップを取り出して文字で観客に話しかけてオーディエンスを要求したりする一方で
何気にコーラスワークが良かったのも印象的。しゃべれないけどコーラスはできるのかと
ツッコミたくなったが(笑)このような独自の世界観を持ったバンドには頑張って欲しい。


(続く)



2019年5月13日月曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019(CODE OF ZERO、サディスティック仮面ちゃん、ANIME GIRL)

(前記事はこちら)

・CODE OF ZERO (APOLLO BASE)

2016年12月結成、最近のガールズシーンではよく名前を見るということで
今回楽しみにしていたバンドの1組。期待通りのエモーショナルロックナンバー連発。
ボーカルは声質的に甘めな感じながらもガツンと力を振り絞って歌ってるのが好感持てるし
楽曲の方も歌メロがしっかりしているのに加えてギターのメロディがカッコ良くて、
前々記事で絶賛したES-TRUS同様にアニメのオープニング主題歌みたいな曲が多い。
会場の盛り上がりもスゴかったし、客層が若かった(当ブログ比)のもいいよなと思った。
個人的に一番聴きたかった「TRUE TO MYSELF」をリハーサルでやってしまい
本編で聴けなかったのは惜しかったところだが・・・ということでまた行きたい。
MCでは7月にお知らせがあり、早く言いたいけどまだ言えないと話してたことから
きっと嬉しいお知らせに違いない。もしかしてメジャーデビューか?



・サディスティック仮面(マスク)ちゃん (RAD SEVEN)

男女ツインボーカルを擁するネクラウド系バンド。以前にANIME GIRLなどとの対バンで
ライブを体験した時は楽しかっただけに(レポはこちら)今回も期待してました。
その期待通りに1曲目から紅一点ボーカルのみがきさんが「おっぱい揉みますよーー!」と
高らかに宣言し、新曲の「ぎゅぱぎゅぱぎゅ~」を手をモミモミさせながら可愛く歌う。
かと思いきや一転してデスボで歌ったり、後半の方ではステージ最前に乗り出して
仁王立ちでシャウトしたりと暴れたい放題。とんでもないものを見ることができて最高。
おっぱい曲はみがきさんの前所属バンドの激情★めたりっちぇにも無かっただけに。
MCでは男性ボーカルのれおたそさんがしゃべり声にエコーをかけながら観客達に向けて
「この中にパリピはいますか?」と質問。エコーが強過ぎて聞き取りにくい(笑)
その直後に披露すると宣言された曲が「パリピムリ」。やっぱり今回もこれやるか!
そしてラストナンバーにはこれまた今回も「うぇいヲタク」をフリップを掲げながら披露。
ライブの面白さという点ではやっぱり文句無し。楽曲のメロディの質という点でも
「ぎゅぱぎゅぱぎゅ~」を聴く限りでは以前よりも良くなってきてると思うので
激情★めたりっちぇの「未来安泰」ぐらいにメロディアスな傑作楽曲が
今後誕生したら一層スゴいバンドになりそう。



・ANIME GIRL (RAD SEVEN)

[セットリスト]
・EDGE
・SELFISH!!
・独創的ABILITY
・THIS IS ME
・GLITTER EMOTION

おなじみアニメタイアップを目指して活動中のバンドが前日の大阪編に続いて
2日連続の活躍。この日はまずリハーサルで「EDGE」をやったので本編では
やらないのかと思いきや1曲目で早速やってくれたのが何より嬉しかった。
最新アルバム感想の通り(記事はこちら)今作一の盛り上がり曲だと思ってただけに。
2曲目以降ではボーカルのユウヒさんがタンバリンを持っての歌唱パフォーマンスも披露。
しかしそこで手を滑らせてしまったのかタンバリンを観客の前に飛ばしてしまうという
ハプニングも。これもあまりの熱気からに違いない。セットリストは5曲中4曲が
前日と同じだったのでもうちょい他にも最新アルバム曲が聴きたかったかなぁ。


(続く)



2019年5月12日日曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019(ちゅぱかぶら( )、Dicentra、LAST MAY JAGUAR)

5月4日(土曜日)名古屋・APOLLO BASE、RAD SEVEN、Party'z、TIGHT ROPE、R.A.Dの
計5会場で開催されたサーキットイベント「GOLD RUSH 2019」に行ってきました。
この時期になると毎年名古屋に行くのが恒例となってしまいました。
2017年(レポはこちら)、2018年(レポはこちら)に続いてこれで3年連続の参戦です。
それに加えて今年は、前日の5月3日のGOLD RUSH大阪編も行ってきたということで
連投になるが、それでも体力には自信があるので平気ですよ。
音楽系ブロガーとしてはもはやそれだけしか取り柄が無いですからね。



・ちゅぱかぶら( ) (TIGHT ROPE)

東京・歌舞伎町を拠点に活動する5人組ガールズバンド。
「最強のガールズバンドにすぐなります!」というキャッチコピーに加えて
バンド名に( )がついてる時点で、おふざけ系楽曲が多いバンドなのかと思いきや
これが全然違った。まずボーカルの声質が良い。透明感がありながらも凛とした歌声で
中低音の響きも綺麗。楽曲の方も「ナノ・レジスタンス」は90年代風で特に良かった。
てかバンド名に( )っていらないんじゃないの?と思ってしまった。
ちゅぱかぶら(笑)、ちゅぱかぶら(株)みたいなのを連想してしまっただけに。
MCの方では歌舞伎町という治安の悪い所からやってきたという自己紹介があったり
ベーシストはショタであることがカミングアウトされたりと、こちらも面白かった。
ならばこの客層はベーシスト的には内心不満だろ・・・真逆じゃないか。



・Dicentra (R.A.D)

2015年に大阪で結成された紅一点ボーカル擁する5人組バンド。
隙間時間を利用して前半2曲だけ聴いてきましたが、次は最後まで観たいと
思えるほどのパフォーマンスを見せてくれた。ボーカルのNorAさんが
天国の友人に捧げるために歌われたバラード曲には聴き入ってしまいましたね。



・LAST MAY JAGUAR (TIGHT ROPE)

5月3日の大阪編に続いて2日連続のGOLD RUSH出演。前日とは大きくセトリを変えて
昨年リリースのミニアルバムから「Last Hope」「Because of me」「Reloaded」と
計3曲も歌ってくれたのは嬉しかったですね。いずれも昨日はやらなかっただけに。
MCでの話によると今回のGOLD RUSH出演は逆オファーにより実現したという話に驚いた。
よくぞこのバンドを出してくれた!RAD CREATIONに全国の音楽フェス運営を任せたい。
そして最後には前日同様にボーカルのyuricaさんから熱いメッセージが放たれ、
時代の流行などに流されず自分が好きだという音楽を信じてといった話から
ラストナンバーに「Reloaded」が来たのにはまたしても心を揺さぶられた。
本当こういう信念を持ったバンドにこそ頑張って欲しい。自分の好きな音楽を
他人に堂々と言えない当ブログ管理人のような者にはとりわけ響くし勇気をもらえる。


(続く)



2019年5月10日金曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019 (LAST MAY JAGUAR、HoLDERLINS、FullMooN、ES-TRUS、RagDollz)

(前記事はこちら)

・LAST MAY JAGUAR (BEYOND)

ハイトーンエモーショナルロックのニューアイコンとして生まれ変わったバンド。
昨年リリースのアルバムを絶賛したのは記憶に新しいですね(記事はこちら)
今回のGOLD RUSHで非常に楽しみにしていたバンドでしたがその期待通りだった。
前半から2014年のメジャーアルバム曲「Priority」で盛り上がり、そして新曲の「PRAY」
ではボーカルのyuricaさんの歌唱に圧倒された。地の底から突き上げるような高音は
魂を削りながら歌っているかのよう。まさにハイトーンエモーショナルロックという名の通り。
デビュー直後の2015年にGacharic Spin主催の伝説のフェス「Electric Lady Loud」で
見た時はあまり声が出てなかった記憶があるのだが(レポはこちら)
まさかここまで大化けするとは・・・MCの方でもyuricaさんから熱いメッセージが放たれ
バンドがいつまで続くか分からないけど音楽を通じて言葉を届けたいといった話から
ラストナンバーに今回最も聴きたかった「Dynamite words」が来たーーーっ!!
「♪もしも言葉が無ければ 僕ら争わないのだろうか」この終盤部分が泣けるほどエモい。
生演奏だと電子音よりもバンドサウンドの方がより強調されていてライブならではの
迫力があって最前列で思いっきり盛り上がることができた。1日目の優勝おめでとう!



・HoLDERLINS(ヘルダーリンズ) (BRONZE)

女子プロレスラーとしても活躍経験があるキラ☆アンさんがボーカルを務める
ガールズバンド。昨年にGacharic Spin主催の対バンライブで観た直後に(レポはこちら)
ギタリストでセクシー女優の高橋しょう子さんなどが脱退してしまい
ボーカル以外メンバー総とっかえになってしまったが、新メンバーを迎えて再始動。
後半2曲しか見られなかったが、元気そうにやってるのを見て安心しました。
昨年見た時はそんな雰囲気じゃなかっただけに。MCではキラ☆アンさんが奈良出身だと
知ったということでANIME GIRLと82回目の終身刑に続く地元枠推しバンドに今後なれるか?



・FullMooN (BEYOND)

美少女戦士バンドかつ最強のサブカルチャーガールズロックを名乗る5人組バンド。
この日はドラマーに新メンバーの一二三(いつみ)さんが加入したことが発表され
観客達から祝福の声が。楽曲は昨年のGOLD RUSHでやった曲の方が全体的に好きだったかな。
ロックヒロインと呼びたくなるカッコいい歌唱と楽曲があるだけに頑張って欲しいですけどね。



・ES-TRUS(エストラス) (BRONZE)

2016年に結成された名古屋発女性ボーカル歌物ロックバンド。
名古屋出身なのに出演はなぜかこの日の大阪編だけということもあり行ってみることに。
たとえ無名のインティーズバンドであったとしても思わぬ実力を持ったバンドを発見したり
思わぬ傑作楽曲を発掘できたりするのが、フェスの魅力の1つであると思っているが
このバンドの「Despair Refrain」はGOLD RUSHをきっかけに出会った一番の傑作楽曲だと
言ってもいいほど。序盤30秒の曲展開の時点からモノが違うと言えるほどに
たまらなくヒロイックで歌詞も一語一句が胸に刺さる。歌物ロックバンドというだけに
この曲も含めて他に披露された曲もメロディの良さを大事にしているのが分かるし
今すぐアニソンに起用されても良さそうなほどキャッチーかつカッコいい曲ばかり。
BRONZEのラストだったこともあり終演後にアンコールが起こりそれに応えてくれたのも
印象的でした。本来は予定されてなかったのが分かるにもかかわらずでしたからね。



・RagDollz (DROP)

大阪を拠点に活動中の超重厚&極悪ガールズ・メタル・バンド。
実はまだ結成されたばかりの2015年に激情★めたりっちぇなどとの対バンで
一度ライブを体験したことがありました(レポはこちら)
今回は既にライブは始まっていたが後半だけでも行ってみることに。
MCではぽっちゃり系ボーカルのアニメ声しゃべりが魔女っぽくて可愛かったのに対して
曲が始まると一転してシャウト・グロウルを交えたド迫力歌唱を見せつけてくれた。
これはぜひ元G∀LMETのみっき~さんに続いてTBSのオールスター後夜祭の
デスメタルチャンスに出演して欲しいなと思ってしまったほど。
楽器隊の演奏も重厚で良かったが、楽曲の方は他のガールズメタルバンドの曲と比べると
メロディという点でどうかな…もうちょいメロディアスな曲があればなお良かったですけどね。


(2日目に続く)



2019年5月8日水曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019 (BRATS、ANIME GIRL、Velka)

(前記事はこちら)

・BRATS (DROP)

かつてはアイドルユニット「LADYBABY」でレディビアードさんと一緒に歌っていた
黒宮れいさんがボーカルを務める3ピースオルタナティヴガールズバンド。
今やアイドルの面影はほとんど無いといっていいほどにロック歌手として生まれ変わった
ライブパフォーマンスを見せてくれたが、楽曲の方は全体的にメロディが単調な曲が
多かった気がする。「どうだってよかった」が結果的に一番よかったという感想でしたね。



・ANIME GIRL (DROP)

[セットリスト]
(・In to the GALAXIA)
・LAUNDRY
・SELFISH!!
・独創的ABILITY
・THIS IS ME
・GLITTER EMOTION

おなじみアニメタイアップを目指して関西を中心に活動中の3人組バンドだったが、
今日のGOLD RUSHのライブ前日に、ギタリストのコマツさんが脱退するという
まさかの発表が・・・バンドには欠かせない存在だと思っていただけに残念。
それでもこの日はボーカルのユウヒさんの前所属バンドのメンバーをサポートギターに迎え
最新アルバムの収録曲を連発、そして新曲の「独創的ABILITY」もライブで初披露。
あらためてANIMEの楽曲はライブ映えする、ライブでこそ一層輝くと実感できた。
ユウヒさんの歌唱パフォーマンスの良さもリノズカさんの盛り上げの上手さも健在。

そしてMCではリノズカさん曰く百貫デブのコマツさんの脱退が発表され、
5月23日に大阪で開催される現体制ラストライブでは、コマツさんのやりたい曲だけを
やることが決まったが、今日みたいにライブ定番の盛り上がる曲が一切無い
セットリストを提出してきたという話には思わず興味を惹かれてしまった。
どんだけ自分大好きなんだとツッコまれてたことからコマツさん作曲の楽曲のみを
やるということでしょうね。「共鳴サンライズ」は盛り上がるはずだがやらないのか?
当然このライブには行きたいけど平日は仕事なんですよね・・・そして翌日に続く。



・Velka (BRONZE)

やがわいちる(ex-浮遊スル猫/Ba/Vo)とあおいつばさ(ex-激情★めたりっちぇ/Dr/Vo)
による完全2ピースポップ&ロックバンド。かつてのイチ押しバンドの1組だった
激情★めたりっちぇの元メンバーがいるというだけで楽しみにしてたがその期待通りだった。
2人が演奏しながら交互にボーカルをとるスタイルで、独特の空気感があって
ベースの音色にはとりわけカッコ良さを感じる。1曲目に披露された「Sacrifice」を
はじめとして、2ピースでありながらデジタルアレンジを加えた曲が多かったのも印象的。
その一方で電子音無しのハードロック系楽曲もあったりと編曲の幅も広そう。
ベースが特長的なデジロックといえばGacharic Spinを真っ先に思い浮かべてしまうのだが
Velkaはまたそれとは違う、FMラジオでも流されそうな洗練されたデジロックだと感じた。
FMラジオ的趣向の音楽は苦手なことが多い自分でもVelkaの音楽は好きだと思えましたね。
MCではやがわいちるさんが前所属バンドの浮遊スル猫の名前を出していたのに対し、
つばささんは「げき・・・」と一瞬言いかけるも結局言わずに終了。
そこは激情★めたりっちぇと言って欲しかったが、まさか黒歴史扱いなのか・・?


(続く)



2019年5月7日火曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019 (ネコノ欠伸、Geode、MIYU)

(前記事はこちら)

・ネコノ欠伸 (BEYOND)

大阪を中心に活動中のオルタナティブギターロックバンド。
地元ということもあってか会場がほぼ満員になっていて人気の高さを実感。
公式YouTubeでの楽曲紹介文の通りにメタリックな演奏に和風で切ないメロディを
加えた曲が中心で、この日が誕生日だというギターボーカルのユーコさんによる
髪を振り乱しながらの激しいライブパフォーマンスにも迫力があった。
楽曲にもうちょいキャッチーな歌メロを持った曲が増えれば
さらに良くなりそう。UNLIMITSなどが好きな人には特におすすめですかね。



・Geode(ジオード) (DROP)

名古屋を中心に活動中の、女性2人男性2人の計4人編成によるバンド。
今回唯一、全く予備知識無しで飛び込んでみたバンドでしたがとにもかくにもこのバンドは
ボーカルのさかもとさほさんのパンキッシュなライブパフォーマンスに驚かされた。
レトロな洋楽ロックテイストの楽曲を、派手なアクションを交えながらがなるように歌う。
しゃべり声もダミ声で終始ハイテンション。これは他の人物で言うと誰に例えたら
分かりやすいだろうかと考えた結果、声優の金田朋子さんの名前が浮かんでしまった。
さすがにお尻をかじったりはしないと思うがそれほど強烈なインパクトがあったということで
素晴らしいと絶賛したい。後半がMIYUさんとかぶってなければ最後まで観たかった。



・MIYU (BEYOND)

2011年に大村孝佳さんプロデュースによりCDデビューした、テクニカル系女性ギタリスト。
現在は音楽専門学校の講師も務めていることから「MIYU先生」と自称してるようですね。
大阪でのライブは久しぶりだったそうで、こちらも会場がほぼ満員で人気の高さを実感。
そしてこの日は4人組バンド編成で登場。センターの女性ボーカルがMIYUさんかと思いきや
MCにてギタリストが「私がMIYUです」と自己紹介。初めての人には誰がMIYUだか
分からないというのは確かにその通りで。その直後にベーシストの男性を指して
「この人がMIYUだと思われる可能性もある」と言ったのには笑ってしまった。
さすがにそれは無い。なおこの日のベーシストは海外でも活躍するトランスメタルバンド
「BLODD STAIN CHILD」のYakkyさん。そしてボーカルは後で調べてみると今年1月に
結成されたばかりのバンド「地球侵略部隊Headphone★Baby」のツナさんという方だそうで、
どうやら地球規模の豪華メンバーを集めたバンドだったみたいですね。さすが先生だ。
もちろんギター演奏の方もさすがの腕前だったのに加えて楽曲の方も
メロディアスな曲が多くて良かった。なのでCD音源の方も聴いてみたくなったが、
しかしそんなMIYUさんの最大の問題点は、名前で検索しても情報がなかなか
出てこないことだと思う。「MIYU ギタリスト」で何とか公式HPには辿り着けたが・・・


(続く)



2019年5月6日月曜日

[ライブレポ]  GOLD RUSH 2019 (逆に、ゆうちゃんバンド、AINSEL、STUDY WHO)

5月3日(金曜日)大阪・アメリカ村DROP、BEYOND、BRONZEの計3会場にて開催された
サーキットイベント「GOLD RUSH 2019」に行ってきました。
ゴールデンウィークの5月3日~6日に名古屋・栄地区の各ライブハウスを中心に
開催される毎年恒例のインディーズ系サーキットフェスでありながら
その中で毎年1日だけ「大阪編」も開催されるのが同じく恒例になっていて
チケットも名古屋と共通。それでいて今年の大阪編の出演者はガールズロック系で
固められたということから、5月3日大阪編と5月4日名古屋ガールズ編の計2日間行くことに。
なお大阪編の会場であるアメリカ村DROPとBEYONDは同じビルの地下1階と地下2階にあり
BRONZEもそこから徒歩1~2分と非常に近いことから、会場間の移動が快適で
隙間時間も利用して少しでもたくさんのバンドを見たい自分のような者には
最高の環境でしたね。名古屋のでらロックフェスみたいに地下鉄3駅分歩かされるなんて
心配は全くもって無用でした(レポはこちら)運営が同じ会社だとは思えない。



・逆に、ゆうちゃんバンド (BEYOND)

名古屋を拠点に活動する紅一点バンドで、大阪でのライブは今回が初めてとのこと。
このバンド名は逆に気になる。事前に試聴して一番気に入った「Legend of the girl」を
1曲目にやってくれたのは良かったですね。90年代ガールズロック風で逆に新鮮に感じる曲。
ボーカルのゆうちゃんこと井水優菜さんは元アイドルとしても活動経験があったようで、
その歌唱は新人バンドのシンガーとは思えないほどに上手い。
それでいて品のあるボーカリストだなと感じられた。例えるなら宝塚とか好きそうな。
だがその一方でMCでは男性メンバーが俺とチェキを撮って欲しいなどと言ったり
大阪ライブの観客の熱気のスゴさに圧倒されたからもう帰ると言い出したりと、
結構いらんこと言ってたな(笑)そこは最後まで帰らせないぞと言うぐらいの気迫が欲しい。



・AINSEL(エインセル) (BEYOND)

2016年結成、広島を拠点に活動する若手ロックバンドでありながら
最近よく名前を聞くだけに今回楽しみにしていたバンドの1組。
ボーカルのは歌唱はCD音源を聴いてみただけで上手いのが分かっていたが
今回初めてライブを体験してみると、歌唱だけでなくしゃべりにも貫録があって
Fukiさんの影響を受けてるっぽいなと思った。王女様と呼びたくなるような。
それでいて楽曲はどれも歌メロがダイナミックで、高い歌唱力がより一層生きるし
編曲もシンフォニックロックっぽい曲があったりと壮大でスケール感がある曲中心で
女性ボーカルでありながらヴィジュアル系バンドの音楽に近いとも感じられた。
今の若手バンドの売れ線とは離れているような気もするが、
個人的にはこういうメロディアスハードロック系バンドにこそ
頑張って欲しいと思う。「ALIVE」が聴けたのが一番良かった。



・STUDY WHO (DROP)

トリプルギターを擁する人型マシーン集団による6ピースミクスチャーバンド。
1曲目は「理想郷」だったかな?エフェクトボーカルを組み合わせたハードロック系楽曲を
まるでハロウィンの仮装パーティーのような衣装やマスクを身にまとった集団が奏でる。
そのステージ上の躍動感がとんでもない。昨年のGOLD RUSHでも見たはずのバンドだったが
(レポはこちら)まさかここまで盛り上がれるとは思わなかったほど。
2曲目以降ではキラキラとしたポップロック系の曲もあったりと音楽性の幅も広そう。
MCでは熊みたいな仮面をかぶったボーカルが「人を食べたりはしません」と
宣言したのには笑った。確かに赤鬼みたいな顔してて人を食べそうなメンバーもいたし。
中盤の3曲目までしかいられなかったが今思えば予定変更して最後まで観たら良かったなぁ。
華々しいバンドが好きだという自分のような者には特におすすめですね。


(続く)



2019年5月2日木曜日

[CDアルバムレビュー]  BAND-MAIKO「BAND-MAIKO」


BAND-MAIKO「 BAND-MAIKO (完全生産限定盤)」
(2019/4/3)

1. secret MAIKO lips  [公式PV]
2. 虎 and 虎
3. YOLOSIOSU
4. ansan
5. Akasimahen
6. すくりーみんぐ
7. 祇園町  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)



BAND-MAIKOの1stミニアルバム。
「ありそうでなかった、舞妓によるガチのロック・バンド」のデビュー作。
始まりはBAND-MAIDが2018年の4月1日にエイプリルフール企画として
「secret MAIKO lips」をYouTubeで公開し、舞妓をコンセプトにしたバンドに
生まれ変わると宣言したのがきっかけ。そして2019年の4月1日には完全オリジナルの新曲
「祇園町」を公開した後、BAND-MAIKOがBAND-MAIDの公式ライバルとしてウソではなく
本当にCDデビューを発表。まさかの展開には笑ったし、作品を聴いてさらに笑顔になれた。

全7曲中1~6曲目まではBAND-MAIDの楽曲のリメイクバージョンを収録。
まずデビュー曲となる1曲目「secret MAlKO lips」は「secret My lips」のリメイクで
ギターボーカルの小鳩ミクちゃんもとい鳩子はんの作詞による京都弁の歌詞と
和楽器アレンジの加わったバンドサウンドで楽しく盛り上がる。和楽器バンドが好きなら
ドンピシャでハマるはず。2曲目「虎 and 虎」は「One and only」のリメイク曲で
ホイ!ホイ!という合いの手や、屏風の虎をモチーフにした歌詞に意外性があって面白い。
ボーカルの彩姫さんもとい富士姫はんがタイガースファンなのは関係なかった曲のようで。

3曲目「YOLOSIOSU」は「YOLO」のリメイク。原曲はこちらで聴けば分かる通りに
個人的にもトップクラスに大好きな名曲で、終盤の展開が特にシビれる曲だが
原曲だと「♪広がる世界に 初めまして」と歌うところが「♪広がるお座敷 おこしやす」と
お座敷に案内されたのは笑った。さすが舞妓さん、おもてなしの心が詰まってると思いきや
「♪一言さんお断りどす」「♪堪忍どっす すんまへん」
まさかの一言さんお断りか! 今作で一番のツッコミどころはここだな。
せっかくの傑作がコミックソングみたいになったが、笑ったのでまぁいいんじゃないかな。

4曲目「ansan」(anemone)、5曲目「akasimahen」(Awkward)では
聴かせるバラード曲を披露。そして6曲目「すくりーみんぐ」(Screaming)では
イントロからして爆発的に盛り上がる和楽器×ハードロックアレンジに加えて
Bメロではおいでやすおこしやすといったマシンガン京都弁が飛び出すなど
おもてなしの心満載。さっきは一言さんお断りとか言ってたのは何だったんだ。

そして7曲目となる「祇園町」は完全オリジナルの新曲。
さすがゼロから作った曲なだけあって完成度の高さはピカイチ。
歌メロからして切ない和メロが味わい深くて、歌詞カードに無いコーラス部分の響きも
美しく聴こえる。「♪よいさんよいあさ(?)」と聴こえるけどどういう意味なんだろう?
京都出身シンガーの柳瀬蓉さんの曲みたいだとも思った。知らない方々はこちらも要チェックですよ。

ぜひこれからも我々庶民の前に定期的に姿を現して欲しいと思える舞妓バンドでした。
こういう形であらためて聴くと小鳩ちゃんもとい鳩子はんの作詞能力は高いなと、
鳩なのに脳みそ詰まってるなというのが分かったし、いわゆるサイドプロジェクト的な
バンドでこんなにもエンターテイメントとして上質なものを届けてくれたのには
Gacharic SpinがDOLL$BOXXやMETTALIC SPINといったサイドプロジェクトを引っ提げ
全力で楽しませてくれてるのにも通じるところがあって、BAND-MAIDもついにこの領域まで
来たかと思わず嬉しくなった。BAND-MAIKOとMETTALIC SPINの異色対バンも見てみたい。
そしてBAND-MAIDと共に世界征服を期待したいですね。コンセプトからして海外でもウケそうなだけに。