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2018年10月7日日曜日

[CDアルバムレビュー]  LAST MAY JAGUAR「Reloaded」


LAST MAY JAGUAR「 Reloaded」
(2018/6/13)

1. Dynamite words  [公式PV]
2. Last Hope
3. Reloaded  [公式PV]
4. Because of me 
5. Do not forget that day
6. Love Bites (So Do I) 
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



LAST MAY JAGUARのミニアルバム。「女豹yurica率いる嬢メタルバンド」というコピーで
2014年に初のCD作品にしていきなりメジャーデビューアルバム「Ready for...」
(レビューはこちら)がリリースされた時はビックリしたものでした。
あれから約3年半もの間CDリリースが途絶え、その間にメンバーチェンジもあった中で
ようやくリリースされた待望の新作。結局インディーズからとなったようですが・・・
そんな今作の特徴を一言でいうと、メタル色が薄くなりデジロック色が強くなった。
バンドのキャッチコピーもYouTubeによると「ハイトーン・エモーショナルロックの
ニューアイコン」となったようで。その名の通りに1~3曲目まで立て続けに
サビのキーが高くてアッパーで盛り上がるデジロックチューンを聴かせてくれる。
ボーカルのハイトーンボイスもお見事だが、それに加えて歌詞が素晴らしい。
1曲目「Dynamite words」の後半のCメロ部分で一転して哀愁漂うサウンドをバックに
「♪もしも言葉が無ければ 僕ら争わないのだろうか」などと歌う姿は
誰かの言葉に苦しんできた者として泣けるほど共感できる。たまらなくエモいよ。
だがそれでもラストのサビで再び加速すると同時に「♪君と分かり合いたい」などと歌う。
それでも希望を追い求める姿が最高にエモいよ。これぞエモロックアイコン。
そして3曲目「Reloaded」も歌詞のメッセージ性抜群で一曲入魂っぷりに胸熱。
「♪何もしないという選択ももちろんあって」「♪それでもこの道を選んだのは僕だ」
これには音楽という道を選んだバンドメンバー達の思いも伝わってくるし
例えインディーズになろうが何としてもこの世界で成功して欲しいなと応援したくもなる。
4、5曲目ではミドルチューンを聴かせた後、6曲目「Love Bites (So Do I)」では
アメリカ出身のハードロックバンド「Halestorm」の代表曲のカバーを披露。
ボーカルにエフェクトをかけたことでダンサブルなデジロック風に聴こえるのが面白い。
こちらの原曲はさすがの名曲だったがそれと聴き比べても名カバーだと感じられた。
余談だがHalestormの曲をYouTubeで何曲か試聴してみたらこれはハマりそうなバンドだ。
ボーカルはLAST MAY JAGUARの女豹yuricaさんに負けず劣らずのド迫力女性ボーカルで
こちらもまた猛獣系女子。骨付き肉が似合いそうだなと思いましたよ。

やっぱりメタルだと売れないから多少の路線変更をすることになったのかなと
想像できてしまうのには複雑な思いがあるものの、だがそれでも
電子音入れまくり生かしまくりのバンドサウンドに熱き魂こもった歌詞とボーカルという
個人的に大好きな路線で突っ走ってくれたので結果的には良かった。
この調子で編曲の幅を広げていけば一層素晴らしいバンドになれるはずと期待したくなる。
とりあえずGacharic SpinやSALTY DOGなどが好きな人にはハマる可能性大では。
ライブの方は3年前にGacharic Spinの主催フェスで見たことがありましたが
(レポはこちら)あらためて進化した姿を生で見てみたくなりましたね。







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