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2015年2月15日日曜日

[CDレビュー]  LAST MAY JAGUAR「Ready for...」


LAST MAY JAGUAR「 Ready for...(初回限定盤)」
(2014/12/10)

1. Ready for ...
2. Sense of Junk
3. Priority
4. Hunger
5. ずっとふたりで
6. Flight
7. Get Real
8. Dirty Party
9. The Last Beauty
10. You will be
11. マリーゴールド
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




LAST MAY JAGUARの1stアルバム。嬢メタルシーン期待の新人バンドの作品です。
今までこれといった活動実績も聞かず、突然降って湧いたように世に出てきて
いきなりメジャーデビューまでしてしまったバンドが現れるとは、
いつからこんなにも日本の音楽シーンにおいて女性Voメタルが盛んになったんだ!?
と思いましたが、それはさておき今作は、女性ロックアルバムとして聴きやすくも、
他のメジャー所属バンドには無い独自の魅力を持った曲が詰まったアルバムとなりました。

まず前半の1~3曲目を聴いた時点で、90年代のガールズロックを彷彿させるような
ほんのり歌謡曲テイスト漂うキャッチーなメロディに心を掴まれました。
それでいてサウンドの方はメタル要素をしっかりと感じさせてくれるのが良い。
特にドラムの高速での叩きっぷりは印象的。
ボーカルのyuricaさんは、かつては芸能人としての活動実績もあるようですが、
大学時代はメタルサークルに入っていたというだけあって、
本当にこの音楽が好きなのが伝わってくる、気合いのこもった歌唱を聴かせてくれています。

4曲目「Hunger」はAMARANTHEというトリプルボーカル擁する洋楽メタルバンドのカバー曲で
この曲をyuricaさん1人で歌ってしまうという面白い試みが。
Bメロ部分ではデスヴォイスも決めたりと、インパクトがある。
6曲目「Flight」は前向きかつ突進力のあるアッパーチューンで、
こういう曲はモロに個人的に大好きな部類の曲。アニメタイアップもいけそう。
8曲目「Dirty Party」はライブ感満点な曲で、サビの「♪ウォウォウォ!」で
ぜひ一緒に声をあげて盛り上がりたいなと思えてきます。

さらに特筆すべきなのは5、11曲目に収録されたロックバラード曲がこれまた良い。
11曲目「マリーゴールド」は力強い曲ながらも同時に優しさを感じさせてくれる。
これからもあなたのために歌い続けるというメッセージが込められた、ラストを飾るにふさわしい名曲でした。

今作はメロディが全曲ハイレベルで良かったので一発で好きになりました。
大衆ウケする要素も十分あるだけに、これから幅広いリスナーを獲得していって欲しいと思えるバンドです。
90~00年代の歌手で例えれば、相川七瀬さん辺りが好きな人にはオススメしたいところ。
ぜひメジャーで大きく羽ばたいてくれることを期待いたします。







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