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2017年4月30日日曜日

歌姫ピラミッド 2017年4月版

2016年5月以来の更新となりました、歌姫ピラミッドの発表です。
歌姫ピラミッドとは、以前からお世話になっている音楽ブログ
「日本の歌姫たち」にて不定期で行われている企画で、
現在活動中の女性歌手や女性ボーカルバンドを、自分の好きな順に
第1階層(計1組)から第5階層(計5組)までランク付けするという企画です。
当ブログでは毎年4月と10月更新が恒例のはずでしたが、2016年10月の段階では
前回の5月とピラミッドの中身がほとんど変わってなかったという理由から
ひっそりと公開中止にしてしまいました(汗) 2017年に入ってからは
ピラミッドの顔ぶれがかなり変わったということで企画復活です。
なお今回からはアーティスト名をクリックすると最新曲を試聴できるようにいたしました。
やはりこの歌姫系ブログをやっているからには、ピラミッドに登場する計15組の曲は
全て聴いて欲しい。ということでさっそくいってみましょう。

2017年4月28日金曜日

[日記]  「NAONのYAON 2017」の出場者発表の感想

いよいよ明日からゴールデンウィーク突入ということで、
全国各地において様々なイベントや音楽フェスなどが開催されますが
歌姫系ブログ&ガールズロック系ブログとしてぜひ取り上げておきたいのが
4月29日に東京・日比谷野外大音楽堂で開催される、SHOW-YAプレゼンツによる
女性ミュージシャンだけのロックフェス「NAONのYAON 2017」。
このフェスの歴史及び過去の出演者一覧はWikipediaの方を参照するとして
昨年は初めて生で観に行き、当ブログでもライブレポを書かせて頂きました(記事はこちら)
ガールズロックファン的にはまさに夢のような共演の数々に感激しまくりでしたね。
2017年は果たして誰が出演することになったか、発表を見ての感想を書いていきます。


・SHOW-YA
言わずと知れた主催者。80年代に大ヒットした代表曲「限界LOVERS」は
ハードロック・メタル系のガールズロックナンバーの元祖的存在。
もはやそれだけで偉大だ。寺田恵子姐さんを女王様と崇めたくなる。

・相川七瀬
こちらも説明不要、90年代後半のガールズロックシーンで天下を獲った歌手。
NAONのYAON復活後は今や不動のレギュラー出演者。楽曲の良さは保証済みなだけに、
HEY!HEY!HEY!でのタンスに関する某発言が無ければ当時からもっとCD聴いてただろうなぁ。
今の時代こんなこと言ったら大炎上して活動休止必至、てかそもそも放送できない。

・久宝留理子
1990年以来のNAONのYAON出演。90年代ガールズポップ&ガールズロックシーンを
代表する存在として紅白歌合戦にも出場を果たした歌手。
「男」「早くしてよ」といった代表曲からして強気な女性歌手のイメージがあるが
一番の名曲は「Perfect Circle」だと思う。当時父親が見ていたドラマの主題歌だった。

・渡辺敦子(ex.PRINCESS PRINCESS)、富田京子(ex.PRINCESS PRINCESS)
元プリンセスプリンセスのお2人が今年もバンドメンバーとしての出演。
昨年は岡本真夜と組んでの「Diamonds」が披露されたが、今年は誰が歌うのか?

・SILENT SIREN
Silent Sirenから大文字表記に改名。2015年に1度NAONのYAON出演経験があり
それ以来約2年ぶりの出演。名実ともに日本一のガールズロックフェスを名乗るならば
SCANDALとSILENT SIRENには毎回レギュラーで出演して欲しい。
(SCANDALは2008年、2013年の計2回出演経験あり)
やはり今の時代を代表する人気バンドには出てもらわないと。

・Gacharic Spin
もはや説明不要の全力エンターテイメントバンド。今回で5回連続の出演。
6月24日には日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブも決定、
パフォーマー3号のねんねちゃんの状態が心配だが治り次第復帰してくれますよね?

・Mary’s Blood
4人組ガールズメタルバンド。昨年のライブの盛り上がりは前半の出演者の中で
一番スゴかったのを鮮明に覚えている。SHOW-YAと同じ事務所所属となったことから
来年以降もレギュラー出演者として安泰でしょう。てか公式サイトのライブ記録によると
昨年度の音楽フェス出演は計3つしか無いとはあまりにも少なすぎる・・・
そしてその3つ全部観てるって我ながら何なの(レポはこちらこちら・荻野目洋子
初出演。代表曲は「コーヒールンバ」。紅白歌合戦に計5回出場しているらしいです。

・小比類巻かほる
初出演。90年代ガールズポップ歌手の1人だが曲の方が思い出せない・・・
Mステなどにも出てたのは名前のインパクトもあって覚えているのに。

・はるな愛
昨年の友近もとい水谷千重子に続くエンタメ枠ということで初出演。
しかし曲は何を歌うんだ?「Yeah!めっちゃホリデイ」か?
調べてみたところ2016年に演歌歌手デビューし、シングル「えぇねんで」を
リリースしたらしい。またしても昨年の水谷千重子に続く演歌枠か!

・夢みるアドレセンス
メジャーデビュー後は数多くの若手バンドから楽曲提供を受けている
4人組アイドルグループ。ロック系アイドル枠が復活したのは嬉しいものの、
ファンには申し訳ないがこのグループは運営が大失態をやらかしたという印象が強すぎる。
よりにもよってアイドル及び女性歌手ファンとしては最も関わって欲しくないような人に
楽曲を依頼するなんてもうね・・インディーズ時代の「証明ティンエイジャー」は良かったのに。

・CYNTIA
昨年にボーカルのSAKIさんが「あー、近い、近い、好きー!!」と叫びながら
SHOW-YAの寺田姐さんに抱きついたのは伝説。今年も出演できて良かったですね!

・Chelsy
ビーイング系列所属の3人組ガールズバンド、2015年に出演経験ありとのことだが
実はほとんど知りませんでした。試聴してみたところビーイングらしいポップソングでいい感じ。

・ЯeaL
メンバー全員10代の大阪出身ガールズバンド。今回が初出演。
インディーズデビューアルバム曲の「セナカアワセ」を聴いた時は期待したものでした。
最近の曲はいかにも今風な感じなだけに近いうちにブレイクあるか?

・Li-sa-X
天才ギター少女として海外でも話題になっている12歳。
2017年3月度マイベスト10でも取り上げたアーティストがCDデビュー即出演とは
さすが目の付け所が当ブログと一緒だ(笑)大人達をアッと驚かす演奏を期待。

・中野ミホ(Drop’s)
ブルーズロックを奏でる若手ガールズバンドのDrop’sから
今回はボーカル1人のみが、おそらくコーラスとしての出場。
Drop’sは2014年に出演経験があるが最近は名前自体をあまり聞かないような。
似たタイプのGLIM SPANKYに押され気味なのか?

・NANA(Lily’s Blow)、モリユイ(しなまゆ)、石田ミホコ、稚菜、むらたたむ、さはら
コーラス及びバンドメンバーとしての出場。この中だと石田ミホコはソロで聴いてみたい。
ポスト中村あゆみ、ポスト鈴木彩子の素質があるハスキー系シンガーなのに。



そしてオーティションにより選ばれたオープニングアクトはこちらの3組。

・佐藤ゆき(軽音部門)
東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の生徒さんらしいです。
オリジナル曲「こんなもんじゃない」を試聴してみたところ良い歌声ですね。

・チロル(インディーズ部門)
藤沢発元気ハツラツ青春スリーピースバンド(Twitterの紹介文より)
とりあえず、検索してもHPや試聴音源が出てこないのは何とかして欲しいです。

・ポタリ(敗者復活枠・インディーズ部門)
2015年にはCOMIN'KOBEにも出演した愛知県出身ガールズバンド。
なぜ1度敗れたのか。どうみても3組の中で一番実績あるのに。


以上の出演者に加えて、シークレットゲストの出演もあると思われます。
昨年のことがあるので誰なのか全く予想がつかないのが楽しみですね。



なお、昨年以前に出演しながらも今年は出演ならなかった主な歌手はこちら。


・杏子
2008年にNAONのYAONが復活してからは毎回出演していたにもかかわらず今回は名前が無かった。なぜだ?

・中村あゆみ
ハスキーボイスが魅力のシンガーだが連続出場が3回で途切れてしまった。翼が折れた。

・田村直美
昨年の私的MVPだったのだが連続出場はならず。
6月2日にはなんと、名古屋でGacharic Spinと対バンするということで
ぜひ行きたいのだが金曜日に名古屋まで行くのは厳しい・・・

・BAND-MAID
昨年あれだけカッコいいライブを見せてくれたのに今年は出演ならず。
トークコーナーでは一転して「♪くるっぽー」の連発にも笑わせてもらったのに・・・
あの後に楽屋裏で小鳩ミクちゃんが寺田姐さんからシメられてNAONのYAON出禁になったなんてことが無いのを願ってますよ。

・Charisma.com
昨年は前半アウェーだったからなぁ。個人的にはフェスで異色の存在が混じるのは好きなのだが。

・Zwei
滅多にライブをやらないアーティストだからしょうがないね。もったいないけど。

・中川翔子
2013年から計3回の出演経験があるが復活ならず。しょこロックは生歌だとギザ迫力あるのに。

・平野綾
2013年と2015年に出演も復活ならず。あーや流ガールズロックはぜひ一度生で聴いてみたい。
まさかとは思うが、とある個人ブログのNAONのYAONライブレポにおいて出演時の
会場のアニヲタのノリを叩く人がいたせいで以降の出演が遠ざかったんじゃないだろうな・・・
違うジャンルの客層が混ざるのを嫌うような人は音楽フェスなんかに行くな、
好きな歌手のワンマンだけ行っとけと言いたい。アニソン系歌手達も気にせずに出て欲しい。

・中ノ森文子
バンド解散後の2014年に出演するも以降は呼ばれず・・・
日本のガールズロックシーンをしょって立つべき逸材がなぜこうなった。



なお、初出演を期待していたのに今年も出演ならなかった主な歌手はこちら。


・たんこぶちん、がんばれ!Victory
佐賀県唐津市出身のガールズバンド2組、よりにもよって同じ4月29日に
大阪で2マンライブをやるとはどういうことだ!?NAONのYAONを目指して欲しかったのに。
でも今はそれよりも、がんばれ!Victoryの解散がショックで・・・
5月20日のラストライブは行けないだろうかと考えてます。会場は東京ですが。

・AIMI(ex.ステレオポニー)
公式ブログによると昨年のNAONのYAONを観に行っていたらしいです。
つくづくステレオポニーは中ノ森BANDと並んで今頃ガールズロック界を
背負って立つべき逸材だったのになぜこうなった。
なお昨年のライブレポでは客層について意外と若い女性客もいると書きましたが、
今思えば実はその若い女性の大半は現役ミュージシャンの方々だったのではと・・・

・BAND PASSPO☆
まぁまだ始めたばかりですからね。これからライブで経験を積んでいって
NAONのYAON含めたロックフェスの数々にも堂々と出られるぐらいになって欲しい。
てかロック系アイドルグループ枠があるならばPASSPO☆やParty Rocket GTなどもこれから出て欲しいですよ。

・ベッド・イン
今回最も初出演の可能性が高いのはこの地下セクシーアイドルだと思ってました。
なぜならライブでSHOW-YAの「限界LOVERS」をカバーしていたから。
90年代ガールズロック的な作風を持っているという意味でもドンビシャだし、
寺田姐さんとのトークも聞いてみたい。ブレイク候補に名前を連ねながらも
未だ本格ブレイクまで至ってないのが惜しい・・そうなってしまった最大の原因は、
平野ノラに人気を取られてしまったからではないかと思うようになった。

・安室奈美恵
こちらは2015年にSHOW-YAのアルバム曲「限界LOVERS feat.安室奈美恵」で
コラボしたことから、昨年のシークレットゲストの有力候補だと思ってました。
それに加えて昨年はオリンピックイヤー企画として五輪主題歌コラボの数々も披露決定、
ならば昨年のNHKリオ五輪中継主題歌「Hero」を歌った安室さんは出演待ったなし!
と思いきやシークレットで出てきたのはまさかの加藤登紀子師匠。
果たして2年越しのシークレット出演はあるのでしょうか・・?

・浜田麻里
昨年は会場に花束を届けられたということでいつか本出演を期待してます!



以上、長文記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
こんなにも書いておいて言うのもなんですが、私は残念ながら今回は行くことはできません。
行かれる方はぜひ楽しんできて下さい! なお当日券もあるということなので
この記事を読んで興味を持った方はぜひ行ってみることをおすすめします。
私の次回の東京遠征は5月20日のがんばれ!Victoryのラストライブが
目標ということで・・・まだ行けるかどうか分かりませんけどね。


2017年4月27日木曜日

[CDレビュー]  喜多村英梨「Revolution【re:i】」


喜多村英梨「 Revolution 【re:i】初回限定盤」
(2017/3/22)

1. Revolution【re:i】
2. バラユリxxxx
3. 恋華火
4. FORTiTUDE
5. Miracle Premonition
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




喜多村英梨の1stミニアルバム。2ndフルアルバム「証×明 -SHOMEI-」より3年ぶり、
シングル「凛麗」からも約2年半ぶりとなるCDリリース。
祝・歌手キタエリ復活!!もう音楽活動をすることはできないのだろうかと
一時は諦めかけていただけに、レコード開始を移籍してでも活動再開してくれたことが嬉しい。
アニソン好きでなおかつメタルかV系も好きな人はみんなヘドバンしながら復活を待ってたはず。
なんならレコード会社のお偉いさんに向けて土下座ヘドバンしてでもキタエリには戻って来て欲しかったですからね(大げさ)

まず今作の1曲目「Revolution【re:i】」はPENICILLINのHAKUEIプロデュースにより
作られたシンフォニックメタルナンバーで、キタエリがいかにこういう曲を
歌いたかったかが伝わる、メタルへの愛に気づいて下さいと言わんばかりの傑作曲。
革命そして新たな進化を歌った歌詞がまたカッコ良くて、
なおかつ中低音の響きの美しい歌声も健在。女王様復活だ。

2曲目「バラユリxxxx」はイントロからキーボードが大きく鳴り響く
キラキラ可愛いデジロックチューンでありながらも、
そこにクールで凛としたキタエリの歌声が加われば曲がピリっと引き締まる。
白と黒が兼ね備わった名曲。2番のAメロでベースを効かせたアレンジなどを聴くと
まるでキーが低めのGacharic Spinみたいな曲だなとも思ってしまった。

3曲目「恋華火」は作曲和楽器バンドかと間違えそうなほどに
和風テイストが満ち溢れたミドルチューン。過去のシングル曲でいえば
「紋」と同系統の曲とも言えるが、この曲はそれをも超えるほどに
美メロ和メロの雨あられ。自ら手掛けた歌詞にも進化を感じられる。

4曲目「FORTiTUDE」はデジタルアレンジを効かせたメタルチューン。
この曲も作詞はキタエリ自身が担当、1曲目以上に前向きさを感じる。
「♪心音が鳴りやまず 繰り返し騒音轟音」という歌詞は特に良かった。
残念ながら世の中にはこういう音楽を騒音扱いしてしまうような人もいる中で
まるで開き直ったかのようにこんな歌詞を作りあげたのは上手いなぁと思った。
当ブログは轟音鳴り響く激ロック系の曲大歓迎だ!聴いてる自分もドキドキと心音鳴りやまずだ。

5曲目「Miracle Premonition」は今作の中では最もポップで開放感のある曲。
過去のシングル曲でいえば「Miracle Gliders」と同じ系統の曲ともいえるが
ブラスバンド風味のアレンジが加わったことでより豪華に感じられる。
これにて今作はハッピーエンド。次に必要なのは「Miracle promotion」だ。
どうかレコード会社はこれから全力でキタエリの音楽活動をプロモーションして下さい。

空白の2年半を少しでも埋めるんだとばかりに、計5曲という少ない曲数の中に
キタエリの音楽の魅力を濃縮させて詰め込んだ傑作ミニアルバム。
今作は数多くの候補曲からメロディのより良い曲を厳選して収録したのだろうか?
グレイテストヒッツ2015~2017というタイトルでも信じてしまいそうなほど。
基本的にやってる音楽に関しては過去のアルバム2枚とそれほど変わっておらず、
ポップで聴きやすい一面も持ち合わせているのでより多くの人が聴ける作品ともなっているが
1曲1曲の輝きは前作前々作以上に強く感じられるのはなぜだ・・それが進化ともいえる。
てかそもそも前のレコード会社でもCDは十分に売れていたにもかかわらず
なぜ契約終了になったんだ?女性メタル系アーティストの中では
1位BABYMETAL2位喜多村英梨3位Aldious4位妖精帝國ぐらいの売り上げ実績はあったのに。
ともあれ今はまず、おかえりキタエリと言いたい(ダジャレじゃないですよ)
以前から好きだったアニソン系アーティストの中でまだライブを見たことがない
数少ない歌手の1人でもあるので、そちらも早く行ってみたいところです。









2017年4月25日火曜日

[CDレビュー]  ぜんぶ君のせいだ。「アニマあにむすPRDX」


ぜんぶ君のせいだ。「 アニマあにむすPRDX」
(2016/11/9)

1. やみかわぐんまーち
2. 無題合唱
3. オルタナティブメランコリー
4. 痛カルマバ◯ス
5. ルーザーごすぺる
6. ぼっちコネクト終
7. 拝啓、おとなグラム
8. フィリアフィリア
9. WORLD END CRISIS feat.◎屋しだれ
10. 僕喰賜君ノ全ヲ
11. 独唱無題
12. うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~
13. ねおねおじぇらす めろかおす
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




ぜんぶ君のせいだ。の2ndアルバム。
「病みかわいい」をコンセプトにした5人組アイドルグループの作品。
キュートな電波ソング系の曲に加えて今作ではロック系の曲が更に増え
楽曲の表現の幅も広がり、前作から一気に躍進を遂げた。
作詞GESSHI類という謎の作詞家により描かれたアナーキーな歌詞や
2曲目「無題合唱」などでみられるピアノロック系のサウンドなどを聴くと
やはりこのグループもBiSの影響を受けているのがはっきりと分かるが、
時に可愛く、時にけだるいアニメ声歌唱がバンドサウンドに合わさるのは
このグループならでは。前半の4曲目「痛カルマバ◯ス」などでは
そこにラップも絡んできたりといったカオスな電波ロックっぷりに笑ってしまう。
「♪ぱきゅーん」って間寛平さんか?チャチャマンボを思い出してしまった。
6曲目「ぼっちコネクト終」は浮遊感漂うEDM系のミドルチューンで
エフェクトのかかったボーカルも幻想的。こんな曲も歌えるんだと思いきや
7曲目「拝啓、おとなグラム」からはラウド系アイドル色がより強くなっていく。
そして今作のクライマックスが、ゆくえしれずつれづれの◎屋しだれさんを
ゲストボーカルもといゲストシャウターに迎えた9曲目「WORLD END CRISIS」。
この曲はライブで衝撃を受けた曲としても伝説となった。
あまりにも悩ましくて痛々しいほどの愛を歌えばこうなるとばかりに
狂気を芸術へと昇華した楽曲であり、従来のアイドル楽曲の枠なんてのは軽く超えた
ガールズエモーショナルロックの大傑作。サビの終わりのシャウトも圧巻、そして悩殺!
ゆくえしれずつれづれは今や激ロックの常連グループとして紹介されているのに対し
ぜんぶ君のせいだ。は紹介されたことが無いのか・・・載る資格はあるのに。
続く10曲目「僕喰賜君ノ全ヲ」は一転して明るいノリで突き進むデジロックチューンで
何とも微笑ましい。前曲とはうってかわってヤンデレだな。
12曲目「うぇゆうぇゆうぉっ~ヒネクレノタリ~」はラウドロックから
ダンサブルなEDMへと展開、文字通りひねくれた曲ながらもそれでいて
起承転結がバシっと決まっているのが素晴らしい。ライブでも一緒に踊って盛り上がれる。

アイドルであっても曲はアーティスティックで、これまでには無かったような
新たな世界を作り上げたアルバム。自分は例えどんなに陰でバカにされたり煽られたりしても
今日紹介したぜんぶ君のせいだ。、さらにはBiS、椎名ぴかりんなどといった
型破りで面白い楽曲、面白いコンセプトを持った女性アイドル歌手達が好きです。
ガールズロックが好きだからというのも大きな理由ですが。むしろそれが一番だ。
現在はインディーズで活動中だが、もしこの先メジャーデビューとなると
アルバムタイトル通りにアニメタイアップで売り出されたりするのだろうかと
期待してる自分がいる。ジャンルの枠を超えた活動もこれまで通り楽しみにしたい。
ミオヤマザキ、R指定(V系バンドの方)主催の対バンイベント「メンヘラの集い」に
呼んでもらえたのはさすがだなと思いましたよ。ヤンデレだからしょうがないね。









2017年4月24日月曜日

[ライブレポ]  遠藤正明 LIVE TOUR 2017 ~V6遠神~

4月22日(土曜日)大阪・BIG CATにて開催された
「遠藤正明 LIVE TOUR 2017 ~V6遠神~」に行ってきました。
当ブログにおいてこれまで何度も日本屈指のボーカリストなどと書いておきながら
ソロ歌手としてのライブに行くのは実は初めてでした。
やはり1度は生でソロの曲を聴きたいと思い続けていただけに念願が叶いました。



[セットリスト]
・エンジン
・SCRAP & BUILD
・FLOPPY
・笑いのありか
・BRING IT ON!
・OYMGSG
・EASTERN GALE -Theme Song of MAF-
・Hang in there
・会いたくて~I miss you~
・LOVE SONG
・終わらない歌
・スーパーソニックフルソウルダイナマイト
・Re:START
・SPEC
・FIRST COMES ROCK
(アンコール)
・BELIEVE IN NEXUS
・サンシャインズフォーユー
・Winding Road
・戦士よ、起ち上がれ!
・爆竜戦隊アバレンジャー
・勇者王誕生!

全21曲


まずライブ前半は最新アルバム「V6遠神」の収録曲を全曲披露。
1曲目の「エンジン」のサビを聴いた瞬間から感動した。CD同様に歌上手過ぎ。
ハイトーンもロングトーンもどこまでも伸びていく。これを生で聴けるのを待ってた。
続く「SCRAP & BUILD」や「BRING IT ON!」といったハードロック系の曲には
言うまでもなく興奮しまくりで、これがロックバンドのライブだったならば
モッシュが起こって自分もその中に飛び込むのにとか思ってしまった。
その一方で「笑いのありか」や「EASTERN GALE」といったポップでハートフルな曲や
「Hang in there」といった壮大なバラード曲などもちゃんと歌ってくれる。
この多彩さがまた魅力的、アニソン系アーティストは楽曲の幅が広い(定期)

MCでは豪快な歌声とは対照的なまでに丁寧な口調だったのも印象深かった。
まず今回のオリジナルアルバムはJAM Projectでの活動の合間に製作されたそうで
時間との戦いだったとのこと。後になって歌詞を直したくなることもあるそうだが、
でも時間をかけたら良いものができるとは限らない、締め切りがあるからこそ作れるとのこと。
あらためてこんなにも多忙な中で素晴らしいソロアルバムを作り上げたことに感心させられた。
この締め切り日までに良いものを作るという姿勢を見習って欲しい人もいますね・・・
具体的に誰とは言わず匿名にしておくけど某X氏とか早くアルバム出して下さいよ。

さらに「終わらない歌」の前のMCでは、この曲は昨年惜しくもこの世を去った
和田光司さんのことを思って作られた曲だったという話が。
さらにこれまでの思い出話として、和田さんは大の野球好きで
その中でも特に高校野球が好きだったため、このプロ野球選手は
どこの高校出身かといったことまで話しかけてきた時は
マニアック過ぎてついていけなかったといった話が聞けたのも面白かった。
惜しいなぁ、自分ならば和田さんと話が合うこと確実なのにと思ってしまったが(笑)
こういった話を聞いた後に「終わらない歌」を生で聴くと、CDで聴いた時以上に
名曲に感じられる。これもまたライブならではの魅力なんですよね。

ライブ後半は「スーパーソニックフルソウルダイナマイト」「Re:START」「SPEC」と
前作以前のオリジナルアルバムの曲から立て続けに大好きなアッパーチューンを
次々と披露。これには盛り上がるに決まってる。中でも驚いたのは
「Re:START」を歌ってくれたことですよ!まさか今回生で聴けるとは・・・
遠ちゃんのソロ曲で一番大好きな曲を挙げるならこの曲かもしれない。
正面突破のバンドサウンドにのせて聴かせる、夢と希望に溢れた応援歌。
これほどまでに王道の傑作曲は、近年の若手歌手や若手バンドの楽曲には
ほとんど無いのではないかと思う。サブコンで探してもなかなか見つからない。



アンコールではまず「BELIEVE IN NEXUS」を歌った後、
ライブの本編は1時間半ぐらいがちょうどいい、JAMのライブの長さは異常だとか
そんなことを言いつつも、「ライブはここからが長い」この一言には歓声が。
実際本当にここからが長かった。アンコールなのに約1時間ぐらいありましたからね。
続くバンドメンバー紹介では、遠ちゃんとのトーク形式で
大阪の好きな所や、これまでの大阪に来た時のエピソードなどを併せて披露。
ベースのヒロポンからは、以前に大阪でライブをするためにバンドメンバーと共に
車で出発した際に、その車のギアが途中で壊れてしまったため静岡までしか行けず
代車を手配して荷物を積み替えたりして大変だったことがあったという話が。
なので大阪に着いたのは開演時間直前だったため、リハーサル全く無しで
ライブをやったとのこと。「そのライブが一番良かった」これには笑った。
さすがバンドメンバーも含めて超実力者揃いだからこそだ。伝説のエピソードを聞けて良かった。
さらにドラマーのひできさんは手持ちのキャリーバッグが縦縞であることから
大阪でタクシーに乗った時は運転手さんに阪神タイガースの話題を振られるが
ひできさんは横浜出身なので阪神のことはあまり詳しくないといった話が。
だが遠ちゃんが「筒香選手のバッティングの調子はどうですか、解説の掛布さん」と振ると
「ひじょうに、そうですね~」 まさかの掛布さんのモノマネ、これには会場が沸いた。
野球のことは全然知らないのかなと思わせておいてこれだからやられましたよ。

バンドメンバー紹介の後はラブソングを披露。
タイトルは「Winding Road」と言ってたような?この曲だけは知らなかった。
調べてみたところ、2000年代前半に活動しボーカルを務めていたインディーズバンド
「BLIND PIG」のアルバム曲に同タイトルの曲があった。なおバンドメンバーの方は
SHOW-YAの五十嵐美貴、元SLYの寺沢功一との計3人で組んでいただと・・!?
これはぜひ再発して欲しい! SHOW-YA主催のNAONのYAONファンとしてもお願いしたい!

そしてライブも終盤となり、8月28日に開催される誕生日ライブの告知が。
この日をもってついに50歳になるが、アニソンの世界においては50歳は若手だとのこと。
「兄さん(影山ヒロノブ)は未だにプリンスと呼ばれているから」 確かにそうだな(笑) 
遠ちゃんもアニソン界の若獅子と呼ばれてますからね。実際この歌声を聴くと
もうすぐ50歳の声とは思えないよなぁ・・・自分の中では35歳ぐらいで止まってる。
そして最後の最後でついに「戦士よ、起ち上がれ!」「爆竜戦隊アバレンジャー」
「勇者王誕生!」と代表曲のアニソン3連発。
ラストナンバーとなった勇者王誕生では「♪ガガガッ ガガガッ ガオガイガー!」を
観客たちに振って、みんなも一緒に歌う。この一体感はライブならでは。
さらには女子と男子に分けて振ったり、草食系男子、肉食系男子、肉食系女子、
しまいにはもう食べなくていいから成仏してしまった系などという
無茶ぶりまでも飛び出したが、これにも声をあげる人がいたのには笑ってしまった。
間奏部分においてはバンドメンバーも交代で「♪ガガガッ ガガガッ ガオガイガー」
と歌う。この中ではギターのなべさんこと鍋嶋圭一さんの歌声がすごく良かった。
例えるならば大友康平か竹原ピストルに近いような。歌手経験が無いならもったいない。
そして曲終盤で再び、会場がガオガイガーコールに包まれる。観客たちと一緒に
思いっきり大きな声が出せて気持ち良かった!一体感に溢れた最高のエンディング。

JAMではメンバー5人が交代で歌うのに対してソロでは果たして最後まで
あれほどまでの歌声が完璧に持つのだろうかと、行く前までは思ってましたが
これが完璧でしたよ。生歌の上手さに加えて、MCでのトークからは
ファンやバンドメンバーの皆さんへの気配りが感じられて親しみやすかったのも良かった。
また行きたいと思わせてくれるライブでした。終演後に配られたアンケートの
今後歌って欲しい曲の欄には「蒼星-アオイホシ-」や「侍ハリケーン」なども
書いておけば良かった・・・「Re:START」だけで頭がいっぱいになってたから抜けてしまった!



2017年4月21日金曜日

[CDレビュー]  和楽器バンド「四季彩-shikisai-」


和楽器バンド「 四季彩-shikisai-(BD付)(スマプラムービー&スマプラミュージック)(MUSIC VIDEO COLLECTION)(初回生産限定盤Type-A)」
(2017/3/22)

1. 起死回生
2. Howling
3. Strong Fate
4. ミ・ラ・イ
5. 雪よ舞い散れ其方に向けて
6. 蛍火
7. ワタシ・至上主義
8. 望月
9. オキノタユウ
10. Valkyrie-戦乙女-
11. MOON SHINE
12. 浮世heavy life
13. 鳥のように
14. 空の極みへ
15. CLEAN
16. 流星
17. チルドレンレコード (Bonus Track)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




和楽器バンドの3rdアルバム。オリジナルアルバムとしては2枚目の作品。
まず今作の2曲目「Howling」のイントロのギターの重低音を聴いた瞬間
よっしゃー来たぞ!と思った。おなじみの歌謡曲風メロディと和楽器隊の演奏と
演歌歌手並みの高い歌唱力を持つボーカルに加えて、間奏のギターソロがまた最高で
メタラー・V系好き・アニソン好きなどが揃って歓喜すること間違いなし、
最も陰陽座に近いと思われる曲を序盤からやってくれたかとガッツポーズしてしまった。
だが3曲目以降を聴いてみると、今作はミドルテンポ曲~バラード曲中心の
アルバムであることがはっきりと分かった。前作とは趣向を変えてきた。
それでも一本調子にはならず、前半の曲を中心に和風プログレと称してもいいほどに
多彩な展開が組み込まれていたりもするので、聴き込むほどに芸術性の高さを感じさせられる。
それでいて歌メロはどの曲もキャッチーにまとまっているので、良質なJ-POP作品として聴ける。
バラード曲を次から次へと連発するようなアルバムは途中でダレてしまって
もう暇だからカップ麺でも作りながらシャドーピッチングしたくなるような自分でも
今作は飽きることなく最後まで聴けたのが良かった。
そんな中でアッパーチューンの名曲を挙げるならば、まずは7曲目の
「ワタシ・至上主義」は2番の部分でボーカルの鈴華ゆう子さんから
萌えボイスが飛び出すというサプライズ。和楽器バンドサウンドと
電波ソングの融合という新たな境地へと踏み入れたかのような曲でお見事。
14曲目「空の極みへ」はイントロから楽器隊の速弾きに圧倒された上に
サビでは伸びやかさ抜群のメロディとボーカルの歌声が響き渡る。
これからどこまでも羽ばたいていけそうな王道飛翔ソングで素晴らしい。
終盤の15~17曲目はメロディの訴求力がいまいちに感じたのが惜しいところか?
ラストのボーナストラックは有名ボカロ曲のカバーだが・・・

これだけ楽曲の質が高い上に、近年では海外でも活躍を見せているバンドなだけに
将来は日本のバンドシーンを代表するほどの大きな存在にもなれるはず。
にもかかわらず現状ではまだ局地的な所でしか評価されてないのかと、前アルバムが
各有名音楽系サイトの年間ランキングにほとんど入ってなかったのを見て感じてしまった。
自分の周りでは前作はあれだけ話題になってたのにと思いきやよく考えてみると
実は盛り上がってたのはメタラーV系好きアニソン好きだけだったのだろうかと。
アニメ「SHOW BY ROCK!!」の世界ではロックフェスなどにおいても
徒然なる操り霧幻庵という和楽器バンドが出まくっているというのに現実は・・・
キャッチーなメロディを持ったバンドなだけに、まだまだ幅広い層から新たな人気を
得られる可能性はあるはず。まずは紅白出場を果たすほどに飛躍して欲しいところ。









2017年4月20日木曜日

[私的名曲ランキング]  2017年3月度 マイベスト10

恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。
先月度はサブコンのランキングの20位以内に当ブログで推薦した曲は1曲も入りませんでした。
沼倉愛美「Climber’s High!」という大傑作曲はサブコンでも1位の可能性あるぞと本気で思ってましたが・・・
当ブログは2007年から今まで他のどのサイトのランキングと比べてもずっとこんなんでしたし
これからも一生こんな感じになるんだろうなと思います。では3月度もいってみましょう。





第10位 QoN「-Precious-」 [公式PV]

横浜出身の5人組若手バンド。ボーカルにまだ甘さがあるが、
曲の方はサビメロの入りからして伸びがあって突破力を感じられるのが良い。





第9位 イケてるハーツ「罪証のルシファー」 [公式PV]

志倉千代丸プロデュースのアイドルグループ。クレジットを見なくても作曲者が想像つく。
ノリの良いアッパーチューンでありながらも聴けば聴き込むほどに深みを感じられる編曲は
近年のゲーソンがいかに音楽として優秀かを実感させてくれる。





第8位 りーさーX「Serendipity」 [公式PV]

「天才ギター少女」として海外でも話題となっている12歳。
インスト曲が10位以内に入ったのは当企画6年目にして史上初。それぐらい鮮烈だった。
メロディにも演奏にも生命力を感じられる。案の定HR/HM系の人達中心に注目されているようですね。





第7位 LACCO TOWER「怪人一面相」 [公式PV]

短編のドラマを見てるかのごとく劇的な展開が光るピアノロックナンバー。
相変わらず不変の魅力を持った曲を届けてくれる。マイベスト10登場はもう何回目だろうか?





第6位 2&「ちっぽけヒーロー」 [公式PV]

先日のIDOL ROCKS(レポはこちら)でも大活躍をみせてくれた女性ソロシンガー。
曲や歌唱から伝わる一生懸命さに元気をもらえる。決してちっぽけなんかじゃないヒロインだ。





第5位 ゆるめるモ!「孤独な獣」 [公式PV]

イントロのギターのメロディからして哀愁があって曲の世界に引きずり込まれる。
歌声は可愛いのに歌詞が切なくてなおかつカッコ良くて・・・まさに荒野に佇む野生動物のよう。
しかも個人的に共感できる歌詞。まるで当ブログのランキングのことを歌ってるみたいな(んなわけない)





第4位 カミツキ「Where to go」 [公式PV]

2016年結成の超若手女性ボーカルロックバンド。
バンド名は「神」「月」とかけてるのかと想像してしまうほど美麗な歌声とバンドサウンドは
結成してわずか1年で作り上げた曲だとは思えない。完成度の高さに驚かされた。
メジャーデビューしたらまずはアニメタイアップで売り込んでもらえそう。





第3位 イヤホンズ「サンキトウセン!」 [公式PV]

ハッピーがふんだんに詰まった電波ソング。これだけ勢いがあって言葉数が多いにもかかわらず
歌詞の一語一句が練られてるなと感じられるのがスゴいし、歌声も可愛くてヤミツキになる。
ところどころに演歌・歌謡曲風なアレンジが入ってるのもこれまた面白い。





第2位 喜多村英梨「Revolution【re:i】」 [公式PV]

祝・歌手キタエリ復活! 本当に待ちに待ってましたよ、CDを出せるようになって良かった。
新曲もまたシンフォニックメタルの女王だと激ロックで紹介されるほど女王様感があって
中低音の歌声の響きも相変わらず美しくて魅力に溢れている。
まだライブを体験できていないアニソン系歌手の中では最もライブに行きたい歌手。





第1位 オメでたい頭でなにより「あられ雛DANCE!!」 [公式PV]

ダンサブルな曲調に、言葉の面白さがこれでもかとばかりに詰まった歌詞が組み合わされば
もう最強だ。「♪今すぐしたいだろ?セック(節句)」この序盤からして笑ってしまうし
曲後半ではコウメ太夫まで登場してきて一層カオスで面白いことになってる。
これぞ最高のエンターテイメント。不動の1位。



2017年4月17日月曜日

[CDレビュー]  遠藤正明「V6遠神」


遠藤正明「 V6遠神(初回限定盤)(DVD付)」
(2017/2/1)

1. System All Green ~deus ex machina~ (instrumental)
2. エンジン
3. SCRAP & BUILD
4. FLOPPY
5. 笑いのありか
6. EASTERN GALE -Theme Song of MAF-
7. Hang in there
8. BRING IT ON!
9. OYMGSG
10. LOVE SONG
11. 終わらない歌
12. FIRST COMES ROCK
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




遠藤正明の6thオリジナルアルバム。シングル曲無し、アニメタイアップ曲無しで
自ら全曲の作詞と、半数以上の曲の作曲を手掛けた完全オリジナル作品。

「日本で最も魅力的な男性ボーカリストは遠藤正明説」がまたしても証明された。
これまで当ブログにて、ボーカルを語る際に何度も使ってきた言葉である
声に伸びがある、キレがある、聴いていて心の底からスカっとさせられる開放的な声質、
ハイトーン、ロングトーンにどこまでも突き抜けるかのような爽快感、
そして何より歌に魂がこもっている、これら全てを兼ね備えた究極系の声。
今作のリードトラックの「エンジン」には一発ノックアウトで心を撃ち抜かれた。
歌声同様に伸びやかなメロディも素晴らしいし、歌詞がタイトル通りに
車のエンジンかけてアクセル踏んでぶっ飛ばしたくなるような曲でもあるし、
なんなら自分の車を街宣車仕様に改造してハンドルとマイクを手に持って
この曲をカラオケで思いっきり歌いながら運転したいぐらいだ(近所迷惑)
2017年に聴いた全ての音楽の中でも最高レベルの大傑作曲。まだ4月の時点でもそう言い切れる。

その後の曲も「SCRAP & BUILD」「BRING IT ON!」といった曲では
「エンジン」同様に王道正面突破のハードロックを聴かせてくれる。
「OYMGSG」はそれに加えてキーボードの入れ方が90年代っぽいキラキラ感があって
さらにはアウトロなどのギターのメロディも最高。
その一方でピアノロック調のラブソング「FLOPPY」などは
意外性があってオリジナルアルバムの曲ならではの魅力が出ている。
バラード系では「Hang in there」が良い。大多数の女性ボーカル曲よりもキーが上て
なおかつ声量抜群、「♪高く強く 迷わずに飛べ」って自身の歌唱のテーマ曲みたいだ。
ラストナンバーの「FIRST COMES ROCK」はTOTALFATのJoseさん作曲。
これはまた意外でビックリした。昨年末の年間ベストソング記事の総括にも書いた、
ロックバンドがアニソン系アーティストに楽曲提供するという大きな流れは
ここにもやってきたのかと。お祭り男みたいな曲も作るバンドの曲ならば合うに決まってる。

かつてはバンドのボーカルを担当、ブレイクとまではいかなかったものの
アニソン歌手の道が開いたことがきっかけて成功を果たしたのは本当に良かった。
あらめてアニソン歌手の世界は、歌が抜群に上手い人がちゃんと評価される世界であることが素晴らしい。
だがそれと同時に並行してバンドの方も続けていたらどうなってたのだろうか、
そっちでも成功できた可能性があったのでは・・・と思ってしまった。
ロックフェスなどでもこんな曲が聴けたらより最高だったんじゃないのかと。
そうなるとJAM Projectの方には入ることができなかっただろうが、
最近のバンドでこんなにも王道のメロディアスハードロック曲を
歌ってくれる人達は本当に少ないだけに、こんなことを思ってしまった。
若手バンドの曲で21g「魂ノ歌」という遠藤正明さんの曲みたいなスゴいのが来たーっ!と
思いきや若手ではなくメンバー全員そこそこベテランだったってことが去年あったなぁ・・・
ともあれ今作も、アニソン系&ロック系の男性歌手の作品の中では屈指の名盤でした。







2017年4月16日日曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(GANG PARADE、大阪☆春夏秋冬、BiS)

(前記事はこちら)

・GANG PARADE

この後登場のBiSの後輩にあたる7人組グループ。カミヤサキさんは今年9月まで
BiSへのレンタル移籍が決定したものの、この日のライブには出演。
髪型が坊主になっていてビックリ。そういえばICONIQっていたなぁ。
EDM系サウンドが中心の楽曲をロックなノリで楽しめたのが良かった。
「pretty pretty good」という近年のアイドル楽曲の中でも最高レベルの曲で
あんなに一緒に踊って声出して盛り上がれるとは、CDだけでは想像つかなかった。
新曲の「FOUL」も素晴らしい曲で、この感想は4月度のマイベスト10の記事で書くことを予約しました。




・大阪☆春夏秋冬

昨年のIDOL ROCKSで初めてライブを観た時は、リードボーカルのMAINAさんの歌唱力と
ダンスパフォーマンスのレベルの高さに驚かされた、地元大阪出身の6人組グループ。
実力を考えたらもっと一気に躍進してもいいはずだが、ここで勝負の曲となるはずの
新曲「New Me」は、マドンナやBoyz II Menらを手がけるJenson Vaughanの
提供曲らしいが路線的にこれでいいのか?と思ってしまった。
これからは洋楽ポップスに完全転向というわけではないですよね・・・
ラストナンバーに「Let you fly」をやってくれたのは相変わらず良かったが。




・BiS

[セットリスト]
・Give me your 全部
・My Ixxx
・Nerve
・gives
・primal.
・CHANGE the WORLD
・BISBIS

伝説のグループが2016年9月に、新メンバーと共に5人で再始動。
ロック系アイドルという新たなジャンルの波を作り上げ、
今のアイドルシーン全体にも大きな影響力を与えてくれたグループ。
BABYMETALと並ぶ2大功労者といっていい。復活を果たしてからは初めて
ライブを体験して、何だかとても懐かしい気持ちになってしまった。
「Nerve」で研究員(ファン)のみんなと一緒に前へ押し寄せたり、
「primal.」でグルっと後ろ向きになる振り付けを一緒にしたりといった
BiSのライブならではのノリと楽しさが、まさにあの頃のまま詰まっていた。
それに加えて新曲の「gives」や「BISBIS」といった曲も
誰が作曲したのか一発で分かるほどにBiSらしい曲だった。
プールイさんの歌唱力がバンドを経験したことで上がったのも良かったし、
さらに新メンバーの皆さんも総じてライブパフォーマンスも良くて
おまけにルックスは前メンバー以上に感じられるしということで楽しみ。
MCでメンバーの面白い自己紹介が無かったのは時間の関係でやむを得なかったのかな・・・

グループとしての完成度は再結成前よりも上がったと感じられたが、
その一方でBiSの最大の特徴であった、型破りな楽曲やパフォーマンスという点は
まだまだこれからにも思えるので、今後に期待したくなる。もう脱ぐことはないのかな?



以上、13時から20時位まで全14組のグループのライブを、
相変わらずほぼ休憩無しでたっぷりと楽しめて、とても良い1日となりました。
さすがに20時頃には疲れてしまい、最後のPassCodeはやっぱり楽曲にまとまりが無さすぎて
自分には合わないなぁということで途中で抜けることになりましたが・・・
あらためて500枚が即完売というプラチナチケットを取れてよかった。
唯一残念に感じたのは、ライブ会場に女性専用エリアが設けられていたにもかかわらず
それが2~30人ぐらいしか入れないほどに小さくて、しかもガラガラだったということぐらいか?
ここまで女性客が少ないのは、危ないイメージがあるからなのか?
本当はみんな優しくて♪と歌ってくれてるし大丈夫ですよ(前記事参照)
まだこのイベントに出演経験がないグループだと、DISDOL、アンダービースティーはぜひ次回以降見てみたい。
てかアイドル楽曲大賞にエントリーされていたグループから出演希望を選ぶならば
がんばれ!Victoryや仮面ライダーGIRLSやベッド・インも呼んでくれたら嬉しいですよ(笑)
これからもIDOL ROCKSが開催されるならば定期的に行きたいです。



2017年4月12日水曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(椎名ぴかりん、Hauptharmonie、偶想Drop)

(前記事はこちら)

・椎名ぴかりん

[セットリスト]
・魔界のI LOVE YOU 
・魔界女子恋モード
・魔界行進曲
・土下座ロード第一章
・下僕 GEBO GEBO!!
・バババーババウムクーヘン
・ドゲザナイ~お前をひざまずかせてやろうか~

魔界からやってきた魔界人アイドルがIDOL ROCKSに降臨。
昨年2月に出演したでらロックフェス(レポはこちら)で初めてライブを観た時の衝撃は
そりゃもう半端なかっただけに、今回も非常に楽しみにしてました。

可愛い歌声とデスヴォイスは健在、加えてシャウトがより一層迫力を増していたのには驚き。
時には白目を剥きながら歌ったり、「土下座ロード第一章」ではヴォオオオオオオの後に
ギャーーーーーーという叫びが響き渡ったりと、まさに会場が魔界へと堕ちていった。
新曲の「下僕 GEBO GEBO!!」では下僕(男性ファン)どもに向けて吐くまでヘドバンを要求、
そして最前列の魔界女子(女性ファン)と共に一斉にヘドバン。
その光景はまさに圧巻だった。一緒にヘドバンできてとっても楽しかった。
同じく新曲の「バババーババウムクーヘン」を歌い一旦退場した後は
下僕どもが観客全員に土下座を呼びかけるアナウンスが響き渡る。
「前の方はゆっくりと後ろに下がっていって、ぶつからないように土下座を・・」
「清掃員の皆さんも御協力お願いします!」これには笑った(清掃員=BiSHのファン)
そして全員で土下座をすると、ぴかりんが再び登場。すぐさま「ドゲザナイ」が始まり
ぴかりんがステージの柵を乗り越えて客席に、しかも目の前に来たーっ!
ついに土下座で背中を踏んづけてもらえる!!と思いきや直前で右方向に
カーブしてしまい、結局踏んでもらえなかった(泣)
なぜだ・・・魔界人は魔界人でも自分は悪魔教(聖飢魔Ⅱ)の方の信者だったからか?

サウンドの作りや、土下座ヘドバンなどを加えたライブのノリは
ヴィジュアル系バンドに近いものを持ってると思うだけに、
これからもアイドルフェスだけではなくバンドとも共演したり
フェスに出演したりなどにも期待したい。実際人気も確実に上がってきているのが
この日のライブの盛り上がりで実感できた。地球侵略は着々と進んでいる・・・




・Hauptharmonie

2014結成、スカ系サウンドが特徴的な5人組アイドルグループ。
今年2月のでらロックフェスに続いて早くもライブを観るのは2回目と思いきや
3月に公式ブログにて解散を発表するというまさかの事態に・・・
ライブ前半に披露された、管楽器を多く取り入れたジャジーな曲は
やはり近年のアイドルグループの楽曲の中では唯一無二に感じられる。
後半ではよりロック色の強い曲も披露されたりと、バリエーションにも富んだ
ステージを見せてくれただけに、解散はもったいないと思うんですけどね。




・偶想Drop

「世界で1番激しいIDOL」をキャッチコピーに活動する4人組。
今回のライブで披露されることを楽しみにしていた曲「偶神」が
1曲目からいきなり来てくれた!しかもそれに加えて1曲目からメンバー全員が
次々と客席にダイブするという圧巻のステージを見せてくれた!
この日1、2を争うほどにフロアは熱狂、加えて歌詞にこめられたメッセージも素晴らしい。
「暴れまくって たまりにたまったストレス発散」「音楽は裏切らない」
「危ないイメージ強いけど 本当はみんな優しくて」「何度も助けてもらったよ」
これぞロック系アイドルのアンセム。当ブログの記事においても
ぜひ伝えたかったライブの魅力や感動を、そのまま歌にしてくれた。

その後もファンがライブハウスの天井部分の棒にぶらさがるというヲタ芸を見せれば、
メンバーは客席に向けて桜吹雪をばらまくライブパフォーマンスで応える。
最後の曲では再びメンバー全員が次々と客席にダイブすると、
その中のメンバーの1人はファン2~3人ほどに担がれ、
仰向け状態のままライブハウス内をぐるりと一周しながら歌ってくれた。
こんなにもブッ飛んでいて面白いライブが見られて本当に良かった!
そんじょそこらのガールズロックバンドのライブ以上にロックで
演者もファンも思いっきり弾けることができて、たまったストレスも発散できる。
ライブハウスに行って実際に体験しないと味わえない興奮がそこにあるんですよ。



(続く

2017年4月10日月曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(絶叫する60度、ヤなことそっとミュート、There There Theres)

(前記事はこちら)

・絶叫する60度

名古屋出身2人組覆面アイドルユニット。昨年9月にはGacharic Spin主催の音楽フェス
「Electric Lady Loud」にも出演、その時点から大いに注目していたが
今回初めてライブを体験することに。やはり知名度が上がって来てるだけあってか
前半の出演グループの中では観客たちが一番盛り上がってました。
見た目も楽曲もパンクなアイドルでカッコ良かった。MCでの話によると
ライブハウスの外で覆面をつけていると怖がられることもあるそうだが
素顔はきっと可愛いはず。ラストナンバーで「三年days」が聴けたのは良かった。




・ヤなことそっとミュート

2016年6月デビュー、「ロックサウンドに切ないメロディ」という
楽曲コンセプトを掲げる4人組アイドル。このグループに限っては
名前からはかけ離れたような序盤のアッパーチューンよりも、
中盤以降に披露されたミドルテンポ曲の方が良いと感じられた。
文字通りに切なげで、ラウド系アイドルとは対照的な個性があった。
デビューしてまだ1年未満とは思えないほどにメンバーの歌唱力もそれなりにあるし、
早くも人気が出始めているのも納得。「ホロスコープ」をやらなかったのは意外だったが・・・




・There There Theres(ex.BELLRING少女ハート)

昨年まではBELLRING少女ハートという名前で活動、休止期間を経て
改名そして大幅なメンバーチェンジを行い、見事復活を果たした5人組グループ。
カラスのような黒い羽根をまとった衣装と、ダークテイスト漂う楽曲は健在。
新曲の「♪ペリカンペリカンペリカン」は一度聴いたら耳から離れない。
やはりこのグループは独特の存在感がある。不死鳥のごとく甦ってくれて良かった。
MCでの話によると、現体制になってからは初めての大阪でのライブだったそうですが
新メンバーの中に「大阪の街はもっと汚いと思ってたけどめっちゃ綺麗だった!」
って言った人がいたのはそりゃ失礼だろ!(笑)しかも黒いカラスがそれを言うか!



(続く

2017年4月9日日曜日

[ライブレポ]  IDOL ROCKS!(Cure。、代代代、uijin、2&)

4月8日(土曜日)大阪・心斎橋SUN HALLにて開催されたライブイベント
「IDOL ROCKS! SPRING SPECIAL!!」に行ってきました。
2016年3月開催の第6回以来(レポはこちら)以来久しぶりに行くことになったIDOL ROCKS。
この日は13時開演ということで、その3分ぐらい前にライブハウスに入ると
既に女性2人組ユニットが弾き語り形式でライブをしていました。
会場の壁に貼られたタイムテーブルを見てみると・・・
「死んでるねんガールズ」って何なんだ!?こんなグループが出るとは知らなかった。
何やらオープニングアクトとして最後の1組で出演が決まったと、後から調べて分かりました。
曲は意外と普通かなと思いきや、退場時のBGMがユル~い歌声で「♪死んで~るね~ん」で
ズッコケそうになった。これは最初からライブを観てみたかった!




・Cure。

[セットリスト]
・WonderWonderPalette
・MONSTIME
・パスタはやっぱりアルデンテ
・mark。
・哀夢アイロニー
・届かない右手
・LonelyDayDreamer
(メンバーの蒼葉みささんのツイッターより引用)

2013年結成、地元大阪出身の"ちょうどいいラウド系"アイドルグループ。
公式サイトによると5人組のようだがこの日は計2人しか出演せず。なぜだ?
曲の方は期待通り。観客達がツーステで盛り上がる曲もあったようでしたが
そこでメンバーの望まひろさんが「骨折中」「ツーステ禁止」などと書かれた
プラカードを出しながら歌ったことで、初めて骨折していることを知ってしまった。
MCでの話によると、前回出演までは椅子に座って歌ってたそうで
この日からサポーターをつけてダンスを再開したとのこと。鉄人だ!
その後に披露された「届かない右手」はアニソンみたいで素晴らしい曲だった。
だが歌唱の方が声量不足でサビで高音も出てなかったのはもったいない・・・
沼倉愛美さんか中川翔子さん辺りがアニメのOP曲で歌えば傑作となってただろうに。
とはいえメンバーが骨折したり2人に減ったりと満身創痍な状態の中で
そんな苦難を感じさせないほどに、見事にトップバッターで盛り上げてくれました。




・代代代

2016年11月にデビューしたばかりの大阪出身6人組グループ。
楽曲はデジタルパンク系が中心か?「ケーニッヒケニッヒー」のシュールな世界観はスゴい。
それとは対照的にメンバー達はみんな初々しかった。MCでの話によると
デビューライブは昨年11月に行われた、このIDOL ROCKSのステージだったそうで
当時はすごく緊張したという声が次々と聞かれたのがこれまた初々しかったですね。




・uijin

こちらは昨年12月にデビューしたばかりの東京出身4人組グループ。
「001」はYouTubeのあなたへのおすすめで紹介されていた曲ということで
既にチェック済みでした。楽曲はまぁまぁだが現時点ではまだ特徴が無いかなぁ。
MCではこの日のIDOL ROCKSで唯一の初出演であることを喜んでたのが印象的でした。
死んでるねんガールズは初出演じゃなかったのか? 生きてる人達の中では初出演ってことか。




・2& (ダブルアンド)

2人組ユニットとしてデビューするも、現在はSakiさんのソロとなり
「Saki+お客さん=2&」というコンセプトで活動している歌手。
歌唱力が段違い。さすが1人でここまで頑張ってきただけある。
前半はあまり踊らずに、静止して歌ったり徐々に体を傾けながら歌ったりと
独自路線のステージ。その分歌唱の方に全力投球ができている。
もはやアイドルというより女性ボーカリスト。だが普段は東京で活動してるだけあって
大阪まではファンが来なかったのか、それとも派手なダンスが無かったからなのか、
前半はアウェー感あったなぁ。ここまでの出演者の中で一番歌が上手いんだから
前列の方のお客さん達はもっと盛り上がってやれよ!と言いたかった。
だが中盤以降はよりアグレッシブなダンスなどを交えながらのステージを見せると
客席も徐々に盛り上がり始め、しまいにはモッシュも起きたりと
見事にこの会場をホームにした。さすがに激しいダンスをしながら歌うと
声量はやや落ちるが、それでも余裕でアイドルの平均以上の歌唱はできている。
MCでははるばる大阪まで来てIDOL ROCKSに初出演できたことを喜んでいましたが、
uijinが唯一の初出演じゃなかったのか!?その後に歌われた曲が「間違いダラけ」
というタイトルの曲だったのは本当にそうだなとツッコみたくなった(笑)

この日のIDOL ROCKSの会場の盛り上がりだけで見れば、終盤に登場した
BiSやPassCodeなどの方がより盛り上がってたのかもしれないが、
それでも私の中では2&優勝です。たとえアイドルであったとしても
歌唱力の高い人は大いに持ち上げるのが当ブログですからね。これからが楽しみな歌手だ!



(続く

2017年4月8日土曜日

[CDレビュー]  西沢幸奏「Break Your Fate」


西沢幸奏「 Break Your Fate (DVD付初回限定盤)」
(2017/3/15)

1. Break your fate
2. Shark
3. Gemini
4. Goodbye Graffiti
5. ピアチェーレ
6. Light and Shadow
7. Brand-new World
8. Reason To Scream
9. The Asterisk War
10. 吹雪
11. 帰還
12. Feel This Moment
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




西沢幸奏の1stアルバム。
アニソン系レーベル、フライングドッグのオーディションでグランプリを獲得して
2015年に歌手デビューを果たしてから約2年、待ちに待ったアルバムリリース。

デビュー前からギターを習い、さらに今回の1stアルバムでは全12曲中8曲を自ら作詞し
そのうち1曲は作曲も手掛けるとは、アーティスト志向の高さが伝わってくる。
てか自作曲である4曲目「Goodbye Graffiti」が最も飛び抜けてサビのキーが高いとは
なんて怖いもの知らずなんだ!自らこんな高いハードルを設置しながら、
それをも乗り越えていくほどの歌唱を聴かせてしまうあたりは、
ダテにグランプリ獲ってないなと感じられる。
しかも初作曲とは思えないほどの良質なメロディを作れてるのがスゴい。

そして今作のアルバムオリジナル曲がここまでハードロック系の曲連発になるとは
予想してなかった。2曲目「Shark」ではいつの間に声変わりしたんだと思うぐらいに
あどけなさが消えて鋭い歌声になってるし、歌詞の方も「炎になれ」とか歌ってるし、
これってガールズメタルバンドのアルバムと聴き間違えたっけ?と思ってしまうほど。
3曲目「Gemini」はピアノとキーボードを絡めた歌謡曲テイストのメロディが
90年代ガールズロックの進化形っぽくて、アルバムオリジナル曲では一番印象に残った。
シングル曲ではやはり、キーボードの入れ方がまるでGacharic Spinみたいで
キャッチーなデジロックナンバーの9曲目「The Asterisk War」、
艦これED曲でデビュー曲にして見事にヒットを果たした、スケール感抜群の
シンフォニックロックナンバーである10曲目「吹雪」の計2曲が最高だった。
同じシングル曲でも5曲目に収録された「ピアチェーレ」のヒーリング系サウンドは
このアルバムの中では異色過ぎる。前半4曲で連続して興奮させられた後は
心地よい眠りに・・・ってまだアルバム半分もいってないぞ!
だがこういった曲も同じアルバムに入れてしまえるほどに作風が多彩な所こそが
アニソン系アーティストの大きな魅力の1つなんですよ。
バラード曲はどれも雰囲気的には良いのだが、メロディが冗長に感じたのは自分だけか?

1stアルバムにして会心の作品。同じアニソン系アーティストの中では
LiSAさんと比較する声もあるようだが、パンクロックがルーツのLiSAさんよりも
HR色が強くてメロディがより90年代っぽいと感じられたのは新たな収穫だった。
自らギターや楽曲製作などにも取り組んでいるだけに尚更注目していきたい
若手女性アーティストの1人。今後どこまで化けるか楽しみ。



アクション女優と化したPVもこれまたスゴい。
足蹴りなども連発、M男どもが歓喜すること間違いなしのPVだ。




2017年4月5日水曜日

[CDレビュー]  プルモライト「リインカーネイション」


プルモライト「 リインカーネイション」
(2016/10/12)

1. 8回目のマニフェスト
2. ぼくのスペクタクル
3. さよなら、リベルタ
4. scape goat
5. 真実の瞳
6. 絶対的幸福論
お気に入り度:★★★★★★ (6/10)




プルモライトの2ndミニアルバム。北海道出身・札幌在住の
4人組女性ボーカルバンドが輪廻転生をテーマにした作品を届けてくれた。
アルバム前半から聴かせるテンポの速いバンドサウンドはいかにも今風で
勢いに乗っている上に、ギターボーカルの上林唯愛さんの歌声が良い。
このタイプのバンドのボーカルにしては図太くて地に足ついている感があるのは
きっと北海道十勝の牛乳をいっぱい飲んで大きく育ったからだろうな。
サビメロも抑揚があってキャッチーなものが多い。今作を代表する曲である
1曲目「8回目のマニフェスト」はとりわけインパクトがあった。
ダンサブルなリズムにのせて「♪死にたいでも生きたい」とは、
歌詞の内容はずいぶん重いが、そんな辛いことも痛快に笑い飛ばすかのごとく前向きな曲だ。
これはライブで一緒に踊って楽しみたくなる。死ぬまで生きてやろうじゃないか、
そして生まれ変わってまた会おうじゃないか!と言わんばかりのアルバム作品だ。

曲数が全6曲と少なかっただけに、これがフルアルバムとなると
どこまで音楽の幅が広がるのか、今後に期待したい。
当ブログで登場した若手女性ボーカルバンドにしては珍しく(?)
これからブレイクもありえそうな近年の邦楽ロック的な音楽性なので、
たまにはこういうのも取り上げておかないと。
あらためて北海道や北日本出身のアーティストはいいのが多い。
きっと大空と大地の中ででっかい声出しながら大きく育ったからだろうなぁ。







2017年4月3日月曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「lead」

鈴木このみ3rdアルバム「 lead 」【初回限定盤】」
(2017/3/8)

1. Love is MY RAIL
2. 「わたし」をくれたみんなへ
3. yell!~くちびるからはじまる魔法~
4. One day sky
5. Tears BREAKER with piano -inst-
6. MY SHINING RAY
7. BE THE ONE
8. Absolute Soul
9. 東のシンドバッド
10. Beat your Heart
11. Redo
12. Moment
13. 全部君がいたから知ったんだ
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




鈴木このみの3rdアルバム。あらためてさすがアニソングランプリ優勝者といえる作品。
今作ではまず前半の1~4曲目までは王道バンドサウンドにのせて
等身大の姿に近い歌詞を持った曲を中心に歌ってくれる。
そしてアニメタイアップの先行シングル曲である8、10、11曲目などが入った
アルバム後半は、これぞアニソン系アーティストの本領発揮とでもいうべきな曲が中心。
シリアスでカッコいい歌詞世界に、まるでジェットコースターのように抑揚に富んでいて
ドラマチックな曲展開が詰まっていてなおかつキーの高いメロディと、
歌いこなすにはあまりにも難易度の高い曲を、抜群の歌唱力で立派に歌いあげてくれる。
「Absolute Soul」は2ndアルバムではデジタルアレンジを強めたバージョンが
収録されたが、今作ではあらためてシングルバージョンの方を収録。
より自然に流れるかのように疾走感のあるデジロック曲でこちらの方がよりハマった。
「東のシンドバッド」はアルバムオリジナル曲で一番のお気に入り。
テンポの速いアコースティックロック風のサウンドと、タイアップは無くともアニソン風な
歌詞のハーモニーが何とも新鮮。続く「Beat your Heart」「Redo」は
アルバムであらためて聴いても編曲歌唱ともに圧巻。「♪ahーーーー fight on!!」
「♪ちーかいーをさあーきみーのー」(←キーがどんどん上がる)といったところは
さぁ自身の壁を打ち破れ、歌唱力の限界突破だ!と言わんばかりの歌いっぷりでもう最高っすよ。
最近では和島あみという新たな限界突破枠のアニソンシンガーも誕生したが(参照)
それには負けないとばかりに先輩の意地を見せてくれましたよ!
12曲目「Moment」はこのみん自身が作曲に参加したポップソング。
再び等身大の姿に戻って、大切な仲間達への感謝の気持ちを歌った曲で
ライブの定番曲にもなりそう。「♪円陣準備はいいかな? ぶつかっちゃっても大丈夫さ」
なるほどこれはサークルモッシュ曲だな(違う)

惜しくも活動休止となった藍井エイルさんに続いて躍進を遂げるべき
アニソン系女性ボーカリストは、普通に考えれば歌唱力的にも活動実績的にも
この歌手こそが第一候補なはずなのだが・・・
今作ではアルバム前半にポップを意識した曲をまとめて持ってきたのは
初めて聴く人にも入りやすい作品にしたいという気持ちがあったからだと思う。
それだけに、どうかより多くの人に聴かれて欲しい。
個人的には8~11曲目があまりにもエモーショナルなガールズロックということで
前半よりもそっちの方ばかりをリピート再生したくなるんですけどね。
昨年に生で観たアニサマのステージも素晴らしかったことを思い出させてくれる作品でした。









2017年4月2日日曜日

2017年 CDアルバム視聴リスト

随時更新予定。2016年以前の視聴作品も含めた全リストはこちら。



[1月]
Party Rockets GT「Time of your life」 (2017/1/11) [レビュー]
BAND-MAID「Just Bring It」 (2017/1/11) [レビュー]
BLUE ENCOUNT「THE END」 (2017/1/11) [レビュー]
DISDOL「HARERUYA」 (2017/1/13) [レビュー]
COLOR COLOR CLOWN「COLOR CREATION」 (2017/1/18) [レビュー]
四星球「メジャーデビューというボケ」 (2017/1/25)

[2月]
遠藤正明「V6遠神」 (2017/2/1) [レビュー]
THE ORAL CIGARETTES「UNOFFICIAL」 (2017/2/1)
鬼束ちひろ「シンドローム」 (2017/2/1) [レビュー]
1.G.K「Circle」 (2017/2/3)
PASSPO☆「Cinema Trip」 (2017/2/15) [レビュー]
TRUE「Around the TRUE」 (2017/2/22) [レビュー]
BiS「Re:STUPiD」 (2017/2/22)
和島あみ「I AM」 (2017/2/22) [レビュー]

[3月]
鈴木このみ「lead」 (2017/3/8) [レビュー]
デーモン閣下「EXISTENCE」 (2017/3/15) [レビュー]
西沢幸奏「Break Your Fate」 (2017/3/15) [レビュー]
LACCO TOWER「薔薇色ノ怪人」 (2017/3/15)
V.A.「TVアニメ「風夏」サウンドコレクション」 (2017/3/15)
岸田教団&THE明星ロケッツ「LIVE YOUR LIFE」 (2017/3/22) [レビュー]
喜多村英梨「Revolution【re:i】」 (2017/3/22) [レビュー]
和楽器バンド「四季彩-shikisai-」 (2017/3/22) [レビュー]
V.A.「AKIBA'S COLLECTION」 (2017/3/22)

[4月]
竹原ピストル「PEACE OUT」 (2017/4/5)
GLIM SPANKY「I STAND ALONE」 (2017/4/12)
摩天楼オペラ「PANTHEON -PART 1-」 (2017/4/12)
Pile「Tailwind(s)」 (2017/4/26)
MYTH & ROID「eYe's」 (2017/4/26)
ANIME GIRL「FANTASIUM」 (2017/4/30)

[5月]
THEイナズマ戦隊「LIVE GOES ON!」 (2017/5/3) [レビュー] 
北出菜奈「VIOLET BLAZE」 (2017/5/3)
Aldious「Unlimited Diffusion」 (2017/5/10) [レビュー]
小松未可子「Blooming Maps」 (2017/5/10)
ЯeaL「19.」 (2017/5/10)
おがさわらあい「東京忘れ」 (2017/5/17)
さユリ「ミカヅキの航海」 (2017/5/17)
HER NAME IN BLOOD「FROM THE ASHES」 (2017/5/17)
ASH DA HERO「A」 (2017/5/24)
LOVEBITES「THE LOVEBITES EP」 (2017/5/24)
LiSA「LiTTLE DEViL PARADE」 (2017/5/24) [レビュー]

[6月]
FROZEN CAKE BAR「BATTLE OF GUILD イザナギ式」 (2017/6/7) [ベスト盤]
FROZEN CAKE BAR「BATTLE OF GUILD イザナミ式」 (2017/6/7) [ベスト盤]
沼倉愛美「My LIVE」 (2017/6/14) [レビュー]
ANTHEM「ENGRAVED」 (2017/6/21)
FATE GEAR「OZ -Rebellion-」 (2017/6/21)
BISH「GiANT KiLLERS」 (2017/6/28)
milktub「M25」 (2017/6/28)

[7月]
KNOCK OUT MONKEY「HELIX」 (2017/7/5)
欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」 (2017/7/19)
Rakshasa「六道羅刹」 (2017/7/26)

[8月]
PassCode「ZENITH」 (2017/8/2)
仮面ライダーGIRLS「invincible」 (2017/8/23) [レビュー]

[9月]
あいみょん「青春のエキサイトメント」 (2017/9/13)
GLIM SPANKY「BIZARRE CARNIVAL」 (2017/9/13)
ベイビーレイズJAPAN「THE BRJ」 (2017/9/20)
Octaviagrace「Polyhedra」 (2017/9/27) [レビュー]
黒崎真音「MAON KUROSAKI BEST ALBUM –M.A.O.N.-」 (2017/9/27) [ベスト盤]
SHOW-YA「AURORA」 (2017/9/27) [レビュー]
NoGoD「proof」 (2017/9/27)
風男塾「All Time Best」 (2017/9/27) [ベスト盤]
魔法少女になり隊「魔法少女になり隊~まだ知らぬ勇者たちへ~」 (2017/9/27) [レビュー]

[10月]
fripSide「crossroads」 (2017/10/4) [レビュー]
SPYAIR「KINGDOM」 (2017/10/11) [レビュー]
アカシック「エロティシズム」 (2017/10/18)
カミツキ「CLOCKWISE HERO」 (2017/10/18) [レビュー]
JAM Project「TOKYO DIVE」 (2017/10/18) [レビュー]
May'n「PEACE of SMILE」 (2017/10/18)
筋肉少女帯「Future!」 (2017/10/25) [レビュー]
田所あずさ「So What?」 (2017/10/25) [レビュー]
THE 夏の魔物「THE 夏の魔物」 (2017/10/25)
ミオヤマザキ「choice」 (2017/10/25)
LOVEBITES「Awakening from Abyss」 (2017/10/25)

[11月]
ANIME GIRL「MONSTER MARKET」 (2017/11/8)
デーモン閣下「うただま」 (2017/11/8)
DOLL$BOXX「high $pec」 (2017/11/8) [レビュー]
中島みゆき「相聞」 (2017/11/22)
Aldious「We Are」 (2017/11/29)
THEイナズマ戦隊「PUNP IT UP!」 (2017/11/29) [レビュー]
B'z「DINOSAUR」 (2017/11/29)
BiSH「THE GUERRiLLA BiSH」 (2017/11/29) [レビュー]

[12月]
ベッド・イン「TOKYO」 (2017/12/6) [レビュー]
V.A.「WACK & SCRAMBLES WORKS」 (2017/12/6)
angela「Beyond」 (2017/12/20) [レビュー]
鈴木このみ「LIFE of DASH」 (2017/12/20) [ベスト盤]
EGOIST「GREATEST HITS 2011-2017 "ALTER EGO"」 (2017/12/27) [ベスト盤]