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2019年12月9日月曜日

[CDアルバムレビュー]  鈴木このみ「Shake Up!」


「鈴木このみ 4thアルバム 「Shake Up!」【初回限定盤】」
(2019/11/6)

1. シアワセスパイス  [公式PV]
2. Sparking light
3. Humming Flight!  [公式PV]
4. 真理の鏡、剣乃ように  [公式PV]
5. ANOTHER REAL
6. アルカテイル
7. p.u.p.a.
8. Relight
9. MOTHER
10. 歌えばそこに君がいるから  [公式PV]
11. My Days
12. 蒼の彼方  [公式PV]
13. あなたが笑えば
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)

2019年3月10日日曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin、鈴木このみ「Gacharic Spin Presents ~五番勝負~Vol.4」

3月2日(土曜日)東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催された
「Gacharic Spin Presents ~五番勝負~Vol.4 Gacharic Spin × 鈴木このみ」
に行ってきました。昨年末にパフォーマーのまいちゃんが卒業して以来、
新体制の準備のため2ヶ月間ライブ活動を休止していたGacharic Spinの
(なお寺田リックスピン名義ではライブ開催)復活そして新体制披露ライブ。
新メンバーにマイクパフォーマーとしてアンジェリーナ1/3さんの加入が発表され、
さらにこれまでのライブにサポートダンサーとして参加していたガチャダンJr.の
早坂美咲さんと杏菜さんが新ユニット「MUCHA BRIS(ムチャブリス)」を結成。
美咲さんは本名の「るか」という名前になり、復活ライブでは以上のメンバーを加えての
計7人体制でやるという発表が。
この歴史的瞬間に立ち会えるというだけでも東京までライブで行く価値があるというのに
加えて今回の2マンライブの対バン相手が鈴木このみさんだと発表された瞬間、
うおおおおおーーーーっ!!まさかこんな日が来るとは!と感激してしまった。
元々Gacharic Spinの楽曲はアニソンっぽい曲が多いのだからアニメタイアップで
売っていって欲しいと思ってたし、ジャンルなんて関係ないがモットーのバンドなのだから
ライブではアニソン系アーティストとも対バンしたらいいと前から思っていたが、
ついにその日がやって来た。しかもアニソン系歌手の中でも当ブログが選んだ
2018年の最優秀ライブ賞受賞者の(記事はこちら)このみんを選んでくれたというのが
最高だ。さすがガチャピンだ。こんなの行くしかないだろと思いましたよ。



・鈴木このみ

[セットリスト]
・東のシンドバッド
・Beat your Heart
・DAYS of DASH
・yell!~くちびるからはじまる魔法~
・Nice to Me CHU!!
・フラジャイルな君
・蒼の彼方
・BE THE ONE
・Sky Blue OASIS
・join us

当ブログ的にはすっかりおなじみ、若手アニソンシンガーの中でも屈指の実力派歌手。
対バン形式のライブに出演するのはこの日が初めてということだったそうだが、
まず1曲目「東のシンドバッド」2曲目「Beat your Heart」を聴いた瞬間、
新生Gacharic Spinの登場前だというのにそんなことを全て吹き飛ばしてしまうほどの
なんちゅうライブやってくれてるんだ、圧倒的過ぎるじゃないかと感動。
ライブ序盤からこれだけ抜群の声量をもってエモーショナルな歌唱を聴かせながらも、
それでいて精密機械のごとく音程を全く外さずに歌い上げてしまうというのは、
もはや日本一のボーカリストである浜田麻里さんの領域に突入しているとすら感じた。
それに加えて躍動感抜群のステージング。あれだけアクションを交えながらも
息を切らすこともなくこんな歌唱ができるのかと。まさに全身全霊で歌を表現している。

そして直後のMCでは、Gacharic Spinのライブはこれまで観客として何度も見ていて
初めて知ったのはNAONのYAONを見に行った時になんてスゴいバンドがいるんだと思った、
さらにはDOLL$BOXXや寺田リックスピンのライブにも行ったなどという話が。
このみんの口からNAONのYAON、DOLL$BOXX、寺田リックスピン、こんな言葉が飛び出すとは
夢みたいだ・・・一生推していきたいと思った。ぜひNAONのYAONへの出演も実現して欲しい。

ライブ中盤にはこの日初めて会う観客が多いということから「Nice to Me CHU!!」を披露。
この曲では観客の中から「ラッキーさん」を決めるのが恒例ということで
曲中でその1人を指名。「どこから来たの」と質問すると「浜松から」という答えに歓声が。
さらに「浜松のおいしい食べ物は」と質問すると「餃子」「うなぎ」でまた歓声が。
浜松は2つもあっていいよなぁ。名物グルメが無い地域から来た人はどうするんだと思った。
さらにはGacharic SpinのKOGAさんとオレオ様が急遽ステージに登場して
5分間走らされる曲があったのも面白かった。エンタメ性を持ち合わせたライブで
スゴさと同時に楽しさも感じられるのはさすがガチャピンリスペクトな歌手なだけある。

全10曲、初の対バンライブとは思えないぐらいお見事なステージでした。
ぜひまたGacharic Spinと共演して欲しいし、バンドとの対バンもどんどん見てみたいし
アニソンフェス以外の音楽フェスにも出て欲しいと感じられた。
たた欲を言えば、選曲の方はもうちょい何とかならなかったかなとも
思ってしまったんですよね。シングル表題曲が10曲中わずか3曲しか無いというのは・・・
曲調の方もピアノロック調の明快な曲が多くて、それはそれで盛り上がる
楽しいライブではあったが、やっぱりこのみんには持ち前の圧倒的歌唱力を存分に生かせる
「AVENGE WORLD」「世界は疵を抱きしめる」「This game」「銀閃の風」といった
プログレ要素やシンフォニックロック要素を含んだドラマチックな曲を歌って欲しい。
今日の対バン相手であれば尚更ハードロック・メタル好きが多いのだから
壮大かつ劇的展開連発なアレンジで聴かせるこれらのシングル曲で悶絶させて欲しかったと
いう気持ちもあった。たとえアニソン好き以外の人から分かりにくいと言われようが、
せっかくアニソン歌手の世界はそういった壮大な曲を評価してもらえる世界なのだから
次作以降のシングル曲もこの路線で突き進んで水樹奈々さんのようにブレイクして欲しい!



・Gacharic Spin

[セットリスト]
・LosT AngeL
・Never say never
・赤裸ライアー
・ゴーストルール
・JUICY BEATS
・Across the now!!
・Ben-Jan-Dan
・シャキシャキして!!
・Shake hip!!
・WINNER

もうすぐ結成10周年を迎える全力エンターテイメントガールズバンドの復活ライブにして
新メンバーのアンジェリーナ1/3さん(以下アンジー)にとっては記念すべきデビューライブ。
まずはアンジーを加えての計5人でステージに登場し、1曲目にインディーズ時代の名曲
「LosT AngeL」を披露。キーが1つ下がっているのはさておき序盤のAメロ部分で
アンジーがスクリームを披露したのにはおおーーっ!やるじゃないか!と思った。
これぞマイクパフォーマー。はな兄さんとのツインボーカル曲として新たに生まれ変わった。
続く2曲目「Never say never」ではダンサーチームのMUCHA BRISが加わっての
計7人でのライブステージを見せてくれた。ボーカルはこれまで通りに
はな兄さんがドラムを叩きながら歌う一方で、これまではまいちゃんが
曲の最後にやっていたけん玉に、アンジーが挑戦。結果は見事に失敗。

そしてMCではアンジーの紹介が。リーダーのKOGAさんの話によると
新メンバーオーディションの時にアンジーは特技がけん玉ですと言ってたのに
失敗してしまったことを早速ツッコまれてしまう(笑)次のライブでリベンジをと
いうことになったが、もし失敗し続けたらツアーファイナルの頃には
いないかもしれないと言われてしまったのには会場から笑いが。
そしてアンジェリーナ「1/3」の由来は、日本とスペインとフィリピンの血が
入っているからだそう。「ハーフならスタイルがいいとか思われてそうだけど
こんなちっちゃいのが出てきた」とアンジー自ら笑いながらネタにするなど
MCでは終始ハイテンションで明るいキャラクターが発揮されていて、これには
他のメンバー達からお笑い芸人みたいだとツッコまれる。確かにそうだなと、
女芸人に例えるならば根菜キャバレーのきったんみたいだ(個人的に大好きです)
さらにリーダーは新体制を構築するにあたって2ヶ月間もライブ活動を休止することに
なってしまったということを他の方々に話すと、他のバンドだと2ヶ月ライブしないなんて
普通だと言われたとのこと。でもガチャピン的には一大事なんでしょうね。
(なおその間も寺田リックスピン名義では東名阪ツアーを開催してました)
さすが他のバンドが3年かけてやることを1年でやるバンドだと宣言しているだけある。
活動ペースがハイペースかつ演奏もバカテクで、女性ミュージシャンとしては超人レベル。
それだけにボーカルやダンサーがこれまで脱退を繰り返してきたのは、
音楽に対してあまりにもストイックな超人揃いの楽器隊メンバーに
一般人の方々はついていけなくなってしまったんだろうなということが想像できる。
それでも今回新たに加わったアンジーならば、持ち前のその明るさで
苦しいことがあっても乗り越えていけるのではないかと、期待できると感じられた。

「ゴーストルール」ではアンジーがお化けのかぶりものをして登場し、
るか&あんなとの計3人で曲に合わせて踊る。曲後半ではそのあまりの踊りっぷりに
お化けのお面が外れて顔が露出してしまったがそれもまた名演出といえる。
「JUICY BEATS」は新たにアンジーがメインボーカルをとる曲となったが
キーを2つ下げてしまったからかフロアの反応も良くなかった。これに関しては後述。
続く「Across the now!!」もアンジーボーカルでキー2つ下げ。
「Ben-Jan-Dan」では曲開始前に、鈴木このみさんがライブでよくやるという
「いいね!」の振り付けを曲中に入れてみることを、鈴木れおなさんことオレオ様が提案。
それをガチャマン&ピン子(ファン)の皆さんと一緒にやろうということで
振り付けをリハーサルするも、オレオ様の手の動きが「宮迫です」にしか見えないと
他のメンバー達からツッコまれたのには笑った。てかオレオ様いつの間にこんな痩せたんだ。
新体制になってハンバーガーの衣装を脱ぎ捨てたと同時にぜい肉も捨てたのか。
髪型も金髪ベリーショートヘアーになっているしイメチェンにも程がある。
今回アンジーという強力な新キャラが入ってきたことで、
これまでは一番のネタ要員だったオレオ様の存在感が薄くなってしまいそうで心配だ。
そして本編ラストナンバーの「WINNER」では鈴木このみさんもステージに再登場して
アンジーと一緒に5分間走る。どうせならこのみんに歌って欲しかったですけどね。

アンコールではいつもだとガチャピンコールが起こるところが
この日はアンジーコールが巻き起こる。ガチャマン&ピン子の皆さんは
優しい人達ばかりだなぁと感じられた。そしてメンバー5人が再登場、
アンジーはコールに感極まって涙を流す。そりゃ嬉しかっただろうなぁ。
そして五番勝負シリーズは最後にセッションをやるのが恒例ということから、
鈴木このみさんを再びステージに迎え入れてアンコール開始。



・Gacharic Spin×鈴木このみ


[セットリスト]
・Redo
・Don't Let Me Down

まずアンコール1曲目はGachcric Spinの楽器隊4人の演奏をバックに
このみんが「Redo」を披露。ついさっきまでアンジーがステージ上で泣いてたのに
その涙も蒸発して吹っ飛んでしまうほどに圧倒的過ぎる歌唱じゃないか。
てかアンジーはデビューライブでいきなりこんな日本屈指の歌手と対バンさせられて
ボーカリストとしてのハードル上げられまくりで大変だなと思った。
それでも目標にして欲しい、少しでも早くこのレベルに近づいて欲しいという
メンバー達の思いで対バンが企画されたのか?
そして2曲目ではガチャピンの楽曲をこのみんが歌う。「Don't Let Me Down」は
ドラゴンボール主題歌なのでアニソンということからこの曲が選曲された?
ともあれ夢のコラボ曲を聴くことができて良かった。はるばるここまで来た価値があった。

ライブ終了後には3月27日リリースのベストアルバムをライブ会場で予約した人が参加できる
ミュージックビデオ撮影会にも行ってきました。このベスト盤に収録される新曲の
生演奏がステージ上で行われ、観客の皆さんの表情も含めたライブの映像が
カメラに収められることに。まず撮影前にリーダーから発表された新曲のタイトルが
「逆境ヒーロー」と聞いた時点でうおおおおおーーーーっ!!となった。
そのタイトル通りの傑作を確信できる曲でした。やっぱりGacharic Spinには
アニソンっぽくてヒロイックな熱血系楽曲を中心に歌って欲しいとあらためて感じた。
ベスト盤リリース後はアニメタイアップに強いレコード会社に移籍できないだろうか?


結成10年目を迎えても新メンバーを加えて日々進化を続けていく姿を
その目で見ることができて良かったです。現時点ではそりゃ未完成なところも
あるだろうが、これからに期待できる。アンジーは素材としては間違いなく
良いものを持っていて、オーディションでメンバーの皆さんが惹かれたというのも
十分に納得できた。だが一方で今回のライブでアンジーがボーカルをとった曲は
軒並みキーを下げていたことについては不安に感じてしまった。
その中でも「JUICY BEATS」は、厳しい感想をはっきり言わせてもらうと、
アレンジを一部変えてキーを2つ下げてしまったことで、劣化したとしか思えなかった。
せっかくこの曲は当ブログ管理人が選ぶ2010年代の邦楽ベスト10にも
余裕で入るほどの屈指の大傑作なのに。ライブだとこれまではイントロが流れた時点で
フロアのガチャマン&ピン子の皆さんが光る手袋を取り出して、曲に合わせて一緒に
ダンスするのが恒例だったのに、今回のライブでは明らかにファンの反応も鈍く、
曲の後半ぐらいになってようやく手袋をつけ始めた人が多かった。
MCでのリーダーの話ではアレンジ変えたから気づかなかった?などと言っていたが
ちゃんとJUICY BEATSだと気付いてた人が多かったと思う上でこの反応だったかと・・・
今回のような対バンライブだとガチャマン&ピン子が光る手袋を取り出して
手を回し始めた瞬間、対バン相手のファンの皆さんからおおーーっ!と歓声が上がるのを
聞くのが快感で、この曲は我らガチャマンの誇りだと勝手に思っていたのに、
今回このまにあ(鈴木このみファン)の皆さんにその圧巻の光景を見せられなかったのは
悔しいとすら思ってしまった。昨年までのライブではダンサーのまいちゃんが
メインボーカルを務めてなおかつオリジナルキーで歌っていた曲なのだから、
アンジーもやれば原曲キーで歌えるはず。新曲の「逆境ヒーロー」では
アンジーが歌うパートの中に「JUICY BEATS」よりもキーが高い部分があった。
なのでやればできるじゃないかと。次回以降はどうかキー下げ無しでお願いしますよ。
新体制一発目のライブにしていきなりこんな感想を書くのは酷かなとも思ったが、
それでもアンジーには持ち前のあのキャラがあるだけに、ここからきっと元気に前向きに
頑張ってくれるはずだと信じてるので・・・期待してますよ!

以上でライブレポ終了となるはずでしたが、なんと昨日になって、
Gacharic Spinの6人目の新メンバーとしてドラマーのyuriさんが加入し、
現ドラマー兼ボーカルのはな兄さんはギターボーカルにパートチェンジすることが
発表されるという、まさかまさかの展開が。この6人で第5期スタートとのことだが
だから3月2日の新体制披露ライブでは第4.9期と言ってたのか。
どこまで予測不能な進化を続けるんだ。どこまで詰め込むんだ。なぜこんなにも生き急ぐんだ。
Gacharic Spinのそういうところが大好きだ。なので今は第5期のライブを早く見てみたいですね。



2018年4月11日水曜日

[ライブレポ]  鈴木このみ 4th Live Tour 2018 ~Magic Hour~

4月8日(日曜日)大阪・Zepp Osaka Baysideにて開催された
「鈴木このみ 4th Live Tour 2018 ~Magic Hour~」に行ってきました。
この日は行きたいライブが3つも重なった日でしたが、
昨年末にリリースされたベストアルバムを聴いてなぜ今までワンマンに
行ったことが無かったのかと後悔するレベルだったので決めたということで
「進化し続けるアニソンシンガー」の歌を2016年のアニサマ以来
(レポはこちら)約1年半ぶりに聴きにいってきました。

2017年4月3日月曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「lead」


「 鈴木このみ3rdアルバム「 lead 」【初回限定盤】」
(2017/3/8)

1. Love is MY RAIL
2. 「わたし」をくれたみんなへ
3. yell!~くちびるからはじまる魔法~
4. One day sky
5. Tears BREAKER with piano -inst-
6. MY SHINING RAY
7. BE THE ONE
8. Absolute Soul
9. 東のシンドバッド
10. Beat your Heart
11. Redo
12. Moment
13. 全部君がいたから知ったんだ
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




鈴木このみの3rdアルバム。あらためてさすがアニソングランプリ優勝者といえる作品。
今作ではまず前半の1~4曲目までは王道バンドサウンドにのせて
等身大の姿に近い歌詞を持った曲を中心に歌ってくれる。
そしてアニメタイアップの先行シングル曲である8、10、11曲目などが入った
アルバム後半は、これぞアニソン系アーティストの本領発揮とでもいうべきな曲が中心。
シリアスでカッコいい歌詞世界に、まるでジェットコースターのように抑揚に富んでいて
ドラマチックな曲展開が詰まっていてなおかつキーの高いメロディと、
歌いこなすにはあまりにも難易度の高い曲を、抜群の歌唱力で立派に歌いあげてくれる。
「Absolute Soul」は2ndアルバムではデジタルアレンジを強めたバージョンが
収録されたが、今作ではあらためてシングルバージョンの方を収録。
より自然に流れるかのように疾走感のあるデジロック曲でこちらの方がよりハマった。
「東のシンドバッド」はアルバムオリジナル曲で一番のお気に入り。
テンポの速いアコースティックロック風のサウンドと、タイアップは無くともアニソン風な
歌詞のハーモニーが何とも新鮮。続く「Beat your Heart」「Redo」は
アルバムであらためて聴いても編曲歌唱ともに圧巻。「♪ahーーーー fight on!!」
「♪ちーかいーをさあーきみーのー」(←キーがどんどん上がる)といったところは
さぁ自身の壁を打ち破れ、歌唱力の限界突破だ!と言わんばかりの歌いっぷりでもう最高っすよ。
最近では和島あみという新たな限界突破枠のアニソンシンガーも誕生したが(参照)
それには負けないとばかりに先輩の意地を見せてくれましたよ!
12曲目「Moment」はこのみん自身が作曲に参加したポップソング。
再び等身大の姿に戻って、大切な仲間達への感謝の気持ちを歌った曲で
ライブの定番曲にもなりそう。「♪円陣準備はいいかな? ぶつかっちゃっても大丈夫さ」
なるほどこれはサークルモッシュ曲だな(違う)

惜しくも活動休止となった藍井エイルさんに続いて躍進を遂げるべき
アニソン系女性ボーカリストは、普通に考えれば歌唱力的にも活動実績的にも
この歌手こそが第一候補なはずなのだが・・・
今作ではアルバム前半にポップを意識した曲をまとめて持ってきたのは
初めて聴く人にも入りやすい作品にしたいという気持ちがあったからだと思う。
それだけに、どうかより多くの人に聴かれて欲しい。
個人的には8~11曲目があまりにもエモーショナルなガールズロックということで
前半よりもそっちの方ばかりをリピート再生したくなるんですけどね。
昨年に生で観たアニサマのステージも素晴らしかったことを思い出させてくれる作品でした。









2016年9月8日木曜日

[ライブレポ]  Animelo Summer Live 2016(鈴木このみ、Girls Dead Monster、LiSA)

(前記事はこちら)

・鈴木このみ

[セットリスト]
・Beat your Heart
・Love is MY RAIL 
・Redo 

第5回全日本アニソングランプリで優勝、2012年に15歳にしてデビュー。
今回のアニサマのステージでも「Beat your Heart」「Redo」といった
歌いこなすには難易度の高い、劇的かつダイナミックな曲を立て続けに披露。
生歌を聴く機会は今回初めてだっただけに楽しみにしてましたが、期待通りスゴかった。
これぞ近年のアニソン系アーティストの楽曲及び歌唱のレベルの高さを実感できるライブだ。
MCはデビュー直後から今まで毎年ずっとアニサマに出演させてもらえたことへの
感謝の言葉が中心でした。さすが10代中盤からこの大舞台を経験してきただけある。
ワンマンライブも行きたいと思えるほど良かったですね。




・Girls Dead Monster
[セットリスト]
・Crow Song

まず中央スクリーンの大画面に、アニサマのトリを務めるLiSAさんの紹介映像が
流れたかと思いきや、すぐさま画面にGirls Dead Monsterのロゴが。
そしてLiSAさんとほぼ同時に、marinaさんもステージに登場し、
ガルデモの曲の中でも一番好きな曲だった「Crow Song」を披露してくれました。
アニサマ名物のシークレットゲストによるライブステージにて、まさかガルデモ復活ライブを
見られることになるとは思わなかった。これには会場の盛り上がりも最高潮。
サビでは座りながらジャンプしてしまいましたよ。立ち上がるのが禁止の席だから・・・


・LiSA

[セットリスト]
・Brave Freak Out
・oath sign
・シルシ

本日のトリを務めるのはもはや説明不要、若手アニソン系アーティストのトップランナー。
新曲「Brave Freak Out」に「oath sign」と今回も期待通りの盛り上がり。
近年のアニソン系歌手の中でも、ガールズロック歌手としての歌声の魅力が抜群。
そしてMCでは6年前にアニサマへ初出演した時の話に始まり、そこから今年のアニサマに
至るまでの思いを、感極まって泣きそうになりながらに語っていたのが印象的でした。
近年はロックフェスなどに出演することも多くなっていただけに、
ここまでアニサマに特別な思い入れを持っていたとは意外でビックリさせられた。
その直後にアカペラでバラード曲「シルシ」を歌い始めると、
途中からはバンドの音も加わり、会場全体が暖かい空気に包まれる。
てっきりラストナンバーは「Rising Hope」で盛り上がるのかと思いきやこうやって締めてくれるとは。

エンディングでは出演者全員がステージに登場し、2016年のアニサマテーマソング
「PASSION RIDERS」を歌ってライブ終了となりました。
ステージを立ち去った後、通路にてスタッフの皆さんとハイタッチをしている出演者達を
ステージサイド席から見ることができたとは、この席唯一の収穫か?



今まではNHKBSでしか見たことが無かったアニサマを初めて生で体験できて本当に良かった。
これぞ最高の贅沢。ステージの演出は超豪華、楽曲はアイドルソングからハードロックまで
非常に幅広い上にどれも質が高い、そして出演歌手みんな歌が上手い!
特に終盤はオーイシマサヨシ、鈴木このみ、LiSAと立て続けに圧巻の歌唱でしたからね。
ただ声優歌手の中には歌がとんでもなくアレな人もいるそうなので(参照)
あくまで自分が聴いている範囲のアニソン・声優歌手のみが抜群に上手いのかもしれないが
それでもアニサマに出演する歌手の皆さんは大舞台にふさわしい実力を持った方ばかり。
会場が遠いのでまた来年もとは簡単に言えないが、それでも機会があればまた行きたいものです。



2015年11月7日土曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「18 -MORE-」


「 鈴木このみミニアルバム「18 - MORE -」」
(2015/10/16)

1. Before too long
2. Nice to Me CHU!!! 
3. Tomorrow’s best (Remix.ver)
4. 鈴木このみアニサマ11thSPメドレー (Studio Rec ver.) 
5. 真聖輝のメタモルフォシス
6. 真聖輝のメタモルフォシス (duet.ver)
7. Hikari no Metamorphosis
8. Before too long (Instrumental)
9. Nice to Me CHU!!! (Instrumental) 
10. 真聖輝のメタモルフォシス (instrumental)  
お気に入り度:★★★★☆ (4.5/10)




鈴木このみのミニアルバム。前アルバム「18 -Colorful Gift-」(レビューはこちら)
に続いて今年2枚目のアルバムリリースとなりましたが、
今作の収録曲の中でオリジナルの新曲は1、2、5曲目のみ。
計3曲しか入っていないのでは、アルバムというよりもシングルでしょう。

1曲目「Before too long」は18歳の等身大の姿を歌った、元気満点なポップナンバーで
アニソン系アーティストのアルバムオリジナル曲ならではの魅力を持った曲。
2曲目「Nice to Me CHU!!!」は軽快なピアノロックチューン。
この曲の作詞作曲を担当した大石昌良さんが曲中の小芝居にて登場したのは
面白かったですが、肝心のメロディは印象に残らず。
3曲目「Tomorrow’s best (Remix.ver)」は前アルバム収録曲のリミックスバージョン。
原曲よりデジタルアレンジが強くなっている。しかし個人的には今まで
リミックス曲が原曲と同じぐらい良いと感じたことがほとんど無いんですよね。
5曲目「真聖輝のメタモルフォシス」は今作唯一のタイアップ曲ということもあってか
王道のアッパー系アニソンで、伸びやかな歌声と、ギターやストリングスのメロディが
共に響きあって盛り上がりをみせるのが素晴らしい。こういう曲は聴けば聴くほどに名曲。

6曲目に収録されている「真聖輝のメタモルフォシス (duet.ver)」は、
田村直美さんとのデュエットという、90年代ガールズロックが好きだった者には
注目せずにはいられない、嬉しいコラボが実現。
元PEARLのボーカルも今ではすっかりアニソン系アーティストの一員ですね。
どんな形でもこうして長く歌手活動できているだけでありがたい。
しかし一方で7曲目に収録されている英語詞バージョンの「Hikari no Metamorphosis」は
1コーラスでもう終わり!?という感想。これでは収録する意味があるのかと・・・

結局のところ今作は「真聖輝のメタモルフォシス」を表題曲にしたシングルで良かった。
あの手この手で水増ししたアルバムを出されても・・・
ミニアルバムと名乗るならば少なくともあと2曲はオリジナルの新曲が欲しかった。
来年はフルアルバムのみに一枚入魂でお願いしたいです。歌手としての素質は文句無しなだけに。



2015年3月8日日曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「18 -Colorful Gift-」


「 鈴木このみ 2ndアルバム「 18 -Colorful Gift- 」【初回限定盤】」
(2015/3/4)

1. Absolute Soul (ALBUM Ver.)
2. This game
3. 銀閃の風
4. 思い遣り
5. NOT PYGMALION
6. Tomorrow’s best
7. Fly to the stars 2015
8. フラジャイルな君
9. LLL:CONNECTION
10. 私がオバさんになっても
11. I believe
12. 卒業写真
13. 鈴木このみアニサマ10thSPメドレー (Studio REC Ver.) (BONUS TRACK!!)  
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)





若手実力派アニソンシンガー、鈴木このみの2ndアルバム。
アルバムタイトルは自身の年齢からとったものでありますが、
実際まだ18歳だとは思えないほどの貫録を感じられる作品でした。

まずアニメタイアップの先行シングル曲である1~3曲目の素晴らしさは文句無し。
1曲目「Absolute Soul」は打ち込みを取り入れたエモロックナンバーで
そのテンポの速さに切迫感を感じさせられる。カッコ書き多用の歌詞も印象的。
最初はこの編曲に驚かされたものの、慣れればやっぱりカッコいい曲だなと。
2曲目「This game」はピアノロックをベースにした曲ながらも、
そのピアノの速弾きっぷりとドラマチックな曲展開は聴けば聴くほどに凄みを感じる。
3曲目「銀閃の風」はクラシカルな編曲にパワーとスケール感を感じられる
シンフォニックロックナンバーで、これぞ戦姫と名乗っていいほどの勇壮な曲。
以上の3曲はどれもサビのキーが高い上に、歌メロは乱高下しまくるという、
これほどまでにハイレベルな曲を、見事なまでに歌い上げてしまうその歌唱力にはあっぱれの一言です。

そして4曲目以降のアルバムオリジナル曲については、デジタル系ポップスが中心の
作風となっており、ロック色の強かった前作とは違いを出してきました。
5曲目「NOT PYGMALION」はストリングスと打ち込みを取り入れた
シンフォニック系ハードポップで、この曲だけはシングル曲に近い雰囲気。
6曲目「Tomorrow’s best」はダンサブルなデジロック系のサウンドと
詰め込み歌詞をリズミカルに歌うサビが抜群にキャッチーで、
今作のアルバム曲の中でも一番の名曲だと感じました。
8曲目「LLL:CONNECTION」は王道ハードポップナンバーで、爽快感抜群の歌唱と共に
サビでパーンと弾ける音が入るのがツボ。この路線だとdatを彷彿させてしまうと
思ったのは私だけでしょうか? 歌声もmisonoと同系統ですし。

しかし10曲目以降の曲は、なぜこれをオリジナルアルバムに全部まとめて収録したのかと
思ってしまうような曲ばかりでした。終盤にカバー曲が2曲も入っているというのは・・・
「私がオバさんになっても」は森高千里さんの名曲でございますが、
これをアニソン系アーティストが歌うならば、せめて編曲に斬新さが欲しかったところ。
全英語詞曲の「I believe」も洋楽風ポップスをほとんど聴かない私としては
これじゃない感が・・・ アカペラ形式でコーラスを重ねた「卒業写真」のカバーは
「18」というアルバムのコンセプトを考えれば合っているといえますが。
ボーナストラックの13曲目に収録されているメドレーは、1stアルバムの収録曲が
中心の内容となっていますが、これを聴くとあらためて前アルバムの曲の数々が
どれだけ素晴らしかったかが分かります。やはりオリジナル曲を多く聴きたかったところ。

その歌唱だけでアルバムを聴いて良かったと思える作品でした。
18歳でこのレベルだと良い意味で先が恐ろしいです。前アルバムが良すぎただけに、
それと比べると今作は後半の楽曲が弱いと感じたのが惜しい。
次作は前半の勢いを最後まで感じられるほどの作品を期待したいです。







2014年4月3日木曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「17」


「 鈴木このみ 1stアルバム 「 17 」( Seventeen )【初回限定盤】」
(2014/2/26)

1. DAYS of DASH
2. 夢の続き
3. CHOIR JAIL
4. 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
5. 運命のEngagement
6. AVENGE WORLD(Album ver.)
7. 囚人 -Paradox 2013-
8. 世界は疵を抱きしめる(Album ver.)
9. あなたに
10. 約束の続き
11. Tears BREAKER(Album ver.)
12. 追憶の黒き魔剣士(2014MIX Ver.)
13. I say“Happy day! "
14. Open Heart
15. DAYS of DASH (Pf ver.)
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)





鈴木このみの1stアルバム。
第5回アニソングランプリで優勝の実績を引っ提げでデビューしただけあって
まだ17歳とは思えないぐらいの見事な歌唱を聴かせてくれる。さらに楽曲の方も良い。
特にアッパーチューンに関しては全曲素晴らしいです。まず3曲目「CHOIR JAIL」は、
イントロからしてシンフォニックメタルがベースになっており、
これに伸びやかでキャッチーなメロディと歌声が組み合わさるという曲構成は
まるでラブソングを歌うJAM Projectみたいだ。「情熱は罪じゃない」は名フレーズ。
4曲目「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」は同名アニメの主題歌とはいえ
そのタイトルや歌詞からして面白い。キバオブアキバとのコラボ曲ということもあり
男性シャウトが入ったりなど、メタルコア、ミクスチャー的要素が入ってるのもまた良い。
6曲目「AVENGE WORLD」も、その疾走感と、高音歌唱の切れ味が素晴らしい。
サビではコーラスと共に思わず掛け声を上げたくなる。
そして8曲目「世界は疵を抱きしめる」は、今作の中でも一番スゴい。
アコースティックギターをベースにした疾走感抜群のサウンドに
シンセのキラキラ感までもが加わることで、今までには無かったような
新たな曲世界が広がっている。そこには無限の広がりを感じさせてくれる。
それに加えてこの歌唱があれば、そりゃもう最高です。
11曲目「追憶の黒き魔剣士」は、元々はDragon Guardianのベストアルバムの中の
新曲として作られた曲で、これをこちらのアルバムにも収録してくれたのは嬉しい。
メロスピサウンドが最高。歌メロが良い上に透明感も感じられる。
Dragon Guardianの曲としてもこの曲は最高傑作なのではと思いました。

ポップス系やバラード系の曲は、上記のアッパーチューンと比べると
やや弱い気もしましたが、それでも1曲目「DAYS of DASH」は
微笑ましい雰囲気のポップチューンで良かったですし、
7曲目「囚人 -Paradox 2013-」は穏やかなシンフォニック系サウンドと
物語風の歌詞が特徴的な曲で、このような曲が中盤に入っているのも面白かったです。

1stアルバムと思えないぐらいに見事な作品でした。即ファンになりました。
歌唱に関しては現時点でも十分に上手いのに、まだ17歳ということで
これからさらに伸びる可能性も持っているというのだから楽しみの一言。
しかし今年はまだ2月までの時点で、藍井エイルといい彩音といい、
次々とアニソン系アーティストの傑作アルバムがリリースされているというのだから、
このままいけば年間ベストは昨年以上にとんでもなくハイレベルになりそうな予感・・・これは嬉しい悲鳴です。