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2014年4月3日木曜日

[CDレビュー]  鈴木このみ「17」

鈴木このみ 1stアルバム 「 17 」( Seventeen )【初回限定盤】」
(2014/2/26)

1. DAYS of DASH
2. 夢の続き
3. CHOIR JAIL
4. 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
5. 運命のEngagement
6. AVENGE WORLD(Album ver.)
7. 囚人 -Paradox 2013-
8. 世界は疵を抱きしめる(Album ver.)
9. あなたに
10. 約束の続き
11. Tears BREAKER(Album ver.)
12. 追憶の黒き魔剣士(2014MIX Ver.)
13. I say“Happy day! "
14. Open Heart
15. DAYS of DASH (Pf ver.)
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)





鈴木このみの1stアルバム。
第5回アニソングランプリで優勝の実績を引っ提げでデビューしただけあって
まだ17歳とは思えないぐらいの見事な歌唱を聴かせてくれる。さらに楽曲の方も良い。
特にアッパーチューンに関しては全曲素晴らしいです。まず3曲目「CHOIR JAIL」は、
イントロからしてシンフォニックメタルがベースになっており、
これに伸びやかでキャッチーなメロディと歌声が組み合わさるという曲構成は
まるでラブソングを歌うJAM Projectみたいだ。「情熱は罪じゃない」は名フレーズ。
4曲目「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」は同名アニメの主題歌とはいえ
そのタイトルや歌詞からして面白い。キバオブアキバとのコラボ曲ということもあり
男性シャウトが入ったりなど、メタルコア、ミクスチャー的要素が入ってるのもまた良い。
6曲目「AVENGE WORLD」も、その疾走感と、高音歌唱の切れ味が素晴らしい。
サビではコーラスと共に思わず掛け声を上げたくなる。
そして8曲目「世界は疵を抱きしめる」は、今作の中でも一番スゴい。
アコースティックギターをベースにした疾走感抜群のサウンドに
シンセのキラキラ感までもが加わることで、今までには無かったような
新たな曲世界が広がっている。そこには無限の広がりを感じさせてくれる。
それに加えてこの歌唱があれば、そりゃもう最高です。
11曲目「追憶の黒き魔剣士」は、元々はDragon Guardianのベストアルバムの中の
新曲として作られた曲で、これをこちらのアルバムにも収録してくれたのは嬉しい。
メロスピサウンドが最高。歌メロが良い上に透明感も感じられる。
Dragon Guardianの曲としてもこの曲は最高傑作なのではと思いました。

ポップス系やバラード系の曲は、上記のアッパーチューンと比べると
やや弱い気もしましたが、それでも1曲目「DAYS of DASH」は
微笑ましい雰囲気のポップチューンで良かったですし、
7曲目「囚人 -Paradox 2013-」は穏やかなシンフォニック系サウンドと
物語風の歌詞が特徴的な曲で、このような曲が中盤に入っているのも面白かったです。

1stアルバムと思えないぐらいに見事な作品でした。即ファンになりました。
歌唱に関しては現時点でも十分に上手いのに、まだ17歳ということで
これからさらに伸びる可能性も持っているというのだから楽しみの一言。
しかし今年はまだ2月までの時点で、藍井エイルといい彩音といい、
次々とアニソン系アーティストの傑作アルバムがリリースされているというのだから、
このままいけば年間ベストは昨年以上にとんでもなくハイレベルになりそうな予感・・・これは嬉しい悲鳴です。







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