Cocco「 パ・ド・ブレ」 (2014/3/12) 1. ありとあらゆる力の限り 2. 花明り 3. 東京ドリーム 4. キラ星 5. 夢見鳥 6. ゆりかごのうた お気に入り度:★★★★★★★☆ (7.5/10) Coccoのミニアルバム。約3年半ぶりとなる待望のCD作品です。 まず1曲目「ありとあらゆる力の限り」は、これぞCoccoさんの優しい一面が 存分に出たバラード曲。別れを歌った曲でありながらも、その歌詞やサウンドからは 故郷である沖縄の美しい海辺の景色を連想させるものがある。 2曲目「花明り」はアコギ1本のアレンジで歌われるラブソング。 3曲目「東京ドリーム」はピアノバラード。雨空の景色が目に浮かんでくる。 そして4曲目「キラ星」は、配信限定シングルとして昨年12月に 先行リリースされた曲ですが、これは素晴らしいの一言です。 愛する人に向けて、星となって歌いかけてくれているかのよう。 バンドサウンドの美しさも今作で一番。完全復活を感じさせてくれる曲でした。 5曲目「夢見鳥」も優しい雰囲気のバンドサウンドが聴ける曲ながら、 歌詞はどことなく初期っぽい。美しさの中にもトゲがある。 6曲目「ゆりかごのうた」は子守唄。ラストを飾るにはピッタリな曲でした。 穏やかな曲調ばかりという点では、6thアルバム「きらきら」 に近い作風といえるでしょうが、しかし6thアルバムとは違うところは、 計6曲全て、収録時間が4分を超えているということ。 このことからも、楽曲をしっかり作り込んだということが分かります。 ただ2、3、6曲目のようなシンプルなアレンジの曲ばかりだったら アルバムとして聴き通すのがしんどいところでしたが、 1、4、5曲目はバンドサウンドの曲となっていていたので一安心。 曲ごとの個性も保たれていました。 そして何より、この歌声の綺麗さは天性のもの。これぞ歌姫。 この声があるからこそシンプルなバラード曲が生きている。 歌詞はどことなく抽象的な表現が多く、ストレートなものは少ないですが、 それだけに聴き手は曲世界についての想像を膨らますことができる。 じっくりと浸りたくなる作品です。どこか懐かしい気持ちにさせてくれる曲ばかりでした。 これからも、新曲をリリースしてくれることを楽しみにしたいと思います。
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2014年4月7日月曜日
[CDレビュー] Cocco「パ・ド・ブレ」
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