3月2日(土曜日)東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催された 「Gacharic Spin Presents ~五番勝負~Vol.4 Gacharic Spin × 鈴木このみ」 に行ってきました。昨年末にパフォーマーのまいちゃんが卒業して以来、 新体制の準備のため2ヶ月間ライブ活動を休止していたGacharic Spinの (なお寺田リックスピン名義ではライブ開催)復活そして新体制披露ライブ。 新メンバーにマイクパフォーマーとしてアンジェリーナ1/3さんの加入が発表され、 さらにこれまでのライブにサポートダンサーとして参加していたガチャダンJr.の 早坂美咲さんと杏菜さんが新ユニット「MUCHA BRIS(ムチャブリス)」を結成。 美咲さんは本名の「るか」という名前になり、復活ライブでは以上のメンバーを加えての 計7人体制でやるという発表が。 この歴史的瞬間に立ち会えるというだけでも東京までライブで行く価値があるというのに 加えて今回の2マンライブの対バン相手が鈴木このみさんだと発表された瞬間、 うおおおおおーーーーっ!!まさかこんな日が来るとは!と感激してしまった。 元々Gacharic Spinの楽曲はアニソンっぽい曲が多いのだからアニメタイアップで 売っていって欲しいと思ってたし、ジャンルなんて関係ないがモットーのバンドなのだから ライブではアニソン系アーティストとも対バンしたらいいと前から思っていたが、 ついにその日がやって来た。しかもアニソン系歌手の中でも当ブログが選んだ 2018年の最優秀ライブ賞受賞者の(記事はこちら)このみんを選んでくれたというのが 最高だ。さすがガチャピンだ。こんなの行くしかないだろと思いましたよ。 ・鈴木このみ [セットリスト] ・東のシンドバッド ・Beat your Heart ・DAYS of DASH ・yell!~くちびるからはじまる魔法~ ・Nice to Me CHU!! ・フラジャイルな君 ・蒼の彼方 ・BE THE ONE ・Sky Blue OASIS ・join us 当ブログ的にはすっかりおなじみ、若手アニソンシンガーの中でも屈指の実力派歌手。 対バン形式のライブに出演するのはこの日が初めてということだったそうだが、 まず1曲目「東のシンドバッド」2曲目「Beat your Heart」を聴いた瞬間、 新生Gacharic Spinの登場前だというのにそんなことを全て吹き飛ばしてしまうほどの なんちゅうライブやってくれてるんだ、圧倒的過ぎるじゃないかと感動。 ライブ序盤からこれだけ抜群の声量をもってエモーショナルな歌唱を聴かせながらも、 それでいて精密機械のごとく音程を全く外さずに歌い上げてしまうというのは、 もはや日本一のボーカリストである浜田麻里さんの領域に突入しているとすら感じた。 それに加えて躍動感抜群のステージング。あれだけアクションを交えながらも 息を切らすこともなくこんな歌唱ができるのかと。まさに全身全霊で歌を表現している。 そして直後のMCでは、Gacharic Spinのライブはこれまで観客として何度も見ていて 初めて知ったのはNAONのYAONを見に行った時になんてスゴいバンドがいるんだと思った、 さらにはDOLL$BOXXや寺田リックスピンのライブにも行ったなどという話が。 このみんの口からNAONのYAON、DOLL$BOXX、寺田リックスピン、こんな言葉が飛び出すとは 夢みたいだ・・・一生推していきたいと思った。ぜひNAONのYAONへの出演も実現して欲しい。 ライブ中盤にはこの日初めて会う観客が多いということから「Nice to Me CHU!!」を披露。 この曲では観客の中から「ラッキーさん」を決めるのが恒例ということで 曲中でその1人を指名。「どこから来たの」と質問すると「浜松から」という答えに歓声が。 さらに「浜松のおいしい食べ物は」と質問すると「餃子」「うなぎ」でまた歓声が。 浜松は2つもあっていいよなぁ。名物グルメが無い地域から来た人はどうするんだと思った。 さらにはGacharic SpinのKOGAさんとオレオ様が急遽ステージに登場して 5分間走らされる曲があったのも面白かった。エンタメ性を持ち合わせたライブで スゴさと同時に楽しさも感じられるのはさすがガチャピンリスペクトな歌手なだけある。 全10曲、初の対バンライブとは思えないぐらいお見事なステージでした。 ぜひまたGacharic Spinと共演して欲しいし、バンドとの対バンもどんどん見てみたいし アニソンフェス以外の音楽フェスにも出て欲しいと感じられた。 たた欲を言えば、選曲の方はもうちょい何とかならなかったかなとも 思ってしまったんですよね。シングル表題曲が10曲中わずか3曲しか無いというのは・・・ 曲調の方もピアノロック調の明快な曲が多くて、それはそれで盛り上がる 楽しいライブではあったが、やっぱりこのみんには持ち前の圧倒的歌唱力を存分に生かせる 「AVENGE WORLD」「世界は疵を抱きしめる」「This game」「銀閃の風」といった プログレ要素やシンフォニックロック要素を含んだドラマチックな曲を歌って欲しい。 今日の対バン相手であれば尚更ハードロック・メタル好きが多いのだから 壮大かつ劇的展開連発なアレンジで聴かせるこれらのシングル曲で悶絶させて欲しかったと いう気持ちもあった。たとえアニソン好き以外の人から分かりにくいと言われようが、 せっかくアニソン歌手の世界はそういった壮大な曲を評価してもらえる世界なのだから 次作以降のシングル曲もこの路線で突き進んで水樹奈々さんのようにブレイクして欲しい! ・Gacharic Spin [セットリスト] ・LosT AngeL ・Never say never ・赤裸ライアー ・ゴーストルール ・JUICY BEATS ・Across the now!! ・Ben-Jan-Dan ・シャキシャキして!! ・Shake hip!! ・WINNER もうすぐ結成10周年を迎える全力エンターテイメントガールズバンドの復活ライブにして 新メンバーのアンジェリーナ1/3さん(以下アンジー)にとっては記念すべきデビューライブ。 まずはアンジーを加えての計5人でステージに登場し、1曲目にインディーズ時代の名曲 「LosT AngeL」を披露。キーが1つ下がっているのはさておき序盤のAメロ部分で アンジーがスクリームを披露したのにはおおーーっ!やるじゃないか!と思った。 これぞマイクパフォーマー。はな兄さんとのツインボーカル曲として新たに生まれ変わった。 続く2曲目「Never say never」ではダンサーチームのMUCHA BRISが加わっての 計7人でのライブステージを見せてくれた。ボーカルはこれまで通りに はな兄さんがドラムを叩きながら歌う一方で、これまではまいちゃんが 曲の最後にやっていたけん玉に、アンジーが挑戦。結果は見事に失敗。 そしてMCではアンジーの紹介が。リーダーのKOGAさんの話によると 新メンバーオーディションの時にアンジーは特技がけん玉ですと言ってたのに 失敗してしまったことを早速ツッコまれてしまう(笑)次のライブでリベンジをと いうことになったが、もし失敗し続けたらツアーファイナルの頃には いないかもしれないと言われてしまったのには会場から笑いが。 そしてアンジェリーナ「1/3」の由来は、日本とスペインとフィリピンの血が 入っているからだそう。「ハーフならスタイルがいいとか思われてそうだけど こんなちっちゃいのが出てきた」とアンジー自ら笑いながらネタにするなど MCでは終始ハイテンションで明るいキャラクターが発揮されていて、これには 他のメンバー達からお笑い芸人みたいだとツッコまれる。確かにそうだなと、 女芸人に例えるならば根菜キャバレーのきったんみたいだ(個人的に大好きです) さらにリーダーは新体制を構築するにあたって2ヶ月間もライブ活動を休止することに なってしまったということを他の方々に話すと、他のバンドだと2ヶ月ライブしないなんて 普通だと言われたとのこと。でもガチャピン的には一大事なんでしょうね。 (なおその間も寺田リックスピン名義では東名阪ツアーを開催してました) さすが他のバンドが3年かけてやることを1年でやるバンドだと宣言しているだけある。 活動ペースがハイペースかつ演奏もバカテクで、女性ミュージシャンとしては超人レベル。 それだけにボーカルやダンサーがこれまで脱退を繰り返してきたのは、 音楽に対してあまりにもストイックな超人揃いの楽器隊メンバーに 一般人の方々はついていけなくなってしまったんだろうなということが想像できる。 それでも今回新たに加わったアンジーならば、持ち前のその明るさで 苦しいことがあっても乗り越えていけるのではないかと、期待できると感じられた。 「ゴーストルール」ではアンジーがお化けのかぶりものをして登場し、 るか&あんなとの計3人で曲に合わせて踊る。曲後半ではそのあまりの踊りっぷりに お化けのお面が外れて顔が露出してしまったがそれもまた名演出といえる。 「JUICY BEATS」は新たにアンジーがメインボーカルをとる曲となったが キーを2つ下げてしまったからかフロアの反応も良くなかった。これに関しては後述。 続く「Across the now!!」もアンジーボーカルでキー2つ下げ。 「Ben-Jan-Dan」では曲開始前に、鈴木このみさんがライブでよくやるという 「いいね!」の振り付けを曲中に入れてみることを、鈴木れおなさんことオレオ様が提案。 それをガチャマン&ピン子(ファン)の皆さんと一緒にやろうということで 振り付けをリハーサルするも、オレオ様の手の動きが「宮迫です」にしか見えないと 他のメンバー達からツッコまれたのには笑った。てかオレオ様いつの間にこんな痩せたんだ。 新体制になってハンバーガーの衣装を脱ぎ捨てたと同時にぜい肉も捨てたのか。 髪型も金髪ベリーショートヘアーになっているしイメチェンにも程がある。 今回アンジーという強力な新キャラが入ってきたことで、 これまでは一番のネタ要員だったオレオ様の存在感が薄くなってしまいそうで心配だ。 そして本編ラストナンバーの「WINNER」では鈴木このみさんもステージに再登場して アンジーと一緒に5分間走る。どうせならこのみんに歌って欲しかったですけどね。 アンコールではいつもだとガチャピンコールが起こるところが この日はアンジーコールが巻き起こる。ガチャマン&ピン子の皆さんは 優しい人達ばかりだなぁと感じられた。そしてメンバー5人が再登場、 アンジーはコールに感極まって涙を流す。そりゃ嬉しかっただろうなぁ。 そして五番勝負シリーズは最後にセッションをやるのが恒例ということから、 鈴木このみさんを再びステージに迎え入れてアンコール開始。 ・Gacharic Spin×鈴木このみ [セットリスト] ・Redo ・Don't Let Me Down まずアンコール1曲目はGachcric Spinの楽器隊4人の演奏をバックに このみんが「Redo」を披露。ついさっきまでアンジーがステージ上で泣いてたのに その涙も蒸発して吹っ飛んでしまうほどに圧倒的過ぎる歌唱じゃないか。 てかアンジーはデビューライブでいきなりこんな日本屈指の歌手と対バンさせられて ボーカリストとしてのハードル上げられまくりで大変だなと思った。 それでも目標にして欲しい、少しでも早くこのレベルに近づいて欲しいという メンバー達の思いで対バンが企画されたのか? そして2曲目ではガチャピンの楽曲をこのみんが歌う。「Don't Let Me Down」は ドラゴンボール主題歌なのでアニソンということからこの曲が選曲された? ともあれ夢のコラボ曲を聴くことができて良かった。はるばるここまで来た価値があった。 ライブ終了後には3月27日リリースのベストアルバムをライブ会場で予約した人が参加できる ミュージックビデオ撮影会にも行ってきました。このベスト盤に収録される新曲の 生演奏がステージ上で行われ、観客の皆さんの表情も含めたライブの映像が カメラに収められることに。まず撮影前にリーダーから発表された新曲のタイトルが 「逆境ヒーロー」と聞いた時点でうおおおおおーーーーっ!!となった。 そのタイトル通りの傑作を確信できる曲でした。やっぱりGacharic Spinには アニソンっぽくてヒロイックな熱血系楽曲を中心に歌って欲しいとあらためて感じた。 ベスト盤リリース後はアニメタイアップに強いレコード会社に移籍できないだろうか? 結成10年目を迎えても新メンバーを加えて日々進化を続けていく姿を その目で見ることができて良かったです。現時点ではそりゃ未完成なところも あるだろうが、これからに期待できる。アンジーは素材としては間違いなく 良いものを持っていて、オーディションでメンバーの皆さんが惹かれたというのも 十分に納得できた。だが一方で今回のライブでアンジーがボーカルをとった曲は 軒並みキーを下げていたことについては不安に感じてしまった。 その中でも「JUICY BEATS」は、厳しい感想をはっきり言わせてもらうと、 アレンジを一部変えてキーを2つ下げてしまったことで、劣化したとしか思えなかった。 せっかくこの曲は当ブログ管理人が選ぶ2010年代の邦楽ベスト10にも 余裕で入るほどの屈指の大傑作なのに。ライブだとこれまではイントロが流れた時点で フロアのガチャマン&ピン子の皆さんが光る手袋を取り出して、曲に合わせて一緒に ダンスするのが恒例だったのに、今回のライブでは明らかにファンの反応も鈍く、 曲の後半ぐらいになってようやく手袋をつけ始めた人が多かった。 MCでのリーダーの話ではアレンジ変えたから気づかなかった?などと言っていたが ちゃんとJUICY BEATSだと気付いてた人が多かったと思う上でこの反応だったかと・・・ 今回のような対バンライブだとガチャマン&ピン子が光る手袋を取り出して 手を回し始めた瞬間、対バン相手のファンの皆さんからおおーーっ!と歓声が上がるのを 聞くのが快感で、この曲は我らガチャマンの誇りだと勝手に思っていたのに、 今回このまにあ(鈴木このみファン)の皆さんにその圧巻の光景を見せられなかったのは 悔しいとすら思ってしまった。昨年までのライブではダンサーのまいちゃんが メインボーカルを務めてなおかつオリジナルキーで歌っていた曲なのだから、 アンジーもやれば原曲キーで歌えるはず。新曲の「逆境ヒーロー」では アンジーが歌うパートの中に「JUICY BEATS」よりもキーが高い部分があった。 なのでやればできるじゃないかと。次回以降はどうかキー下げ無しでお願いしますよ。 新体制一発目のライブにしていきなりこんな感想を書くのは酷かなとも思ったが、 それでもアンジーには持ち前のあのキャラがあるだけに、ここからきっと元気に前向きに 頑張ってくれるはずだと信じてるので・・・期待してますよ! 以上でライブレポ終了となるはずでしたが、なんと昨日になって、 Gacharic Spinの6人目の新メンバーとしてドラマーのyuriさんが加入し、 現ドラマー兼ボーカルのはな兄さんはギターボーカルにパートチェンジすることが 発表されるという、まさかまさかの展開が。この6人で第5期スタートとのことだが だから3月2日の新体制披露ライブでは第4.9期と言ってたのか。 どこまで予測不能な進化を続けるんだ。どこまで詰め込むんだ。なぜこんなにも生き急ぐんだ。 Gacharic Spinのそういうところが大好きだ。なので今は第5期のライブを早く見てみたいですね。
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2019年3月10日日曜日
[ライブレポ] Gacharic Spin、鈴木このみ「Gacharic Spin Presents ~五番勝負~Vol.4」
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