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2019年5月22日水曜日

[ライブレポ]  BRIDEAR、矢島舞依、Leetspeak monsters、THE SHEGLAPES「SWEAT FALL LEGENDS vol.3」

5月11日(土曜日)京都MOJOにて開催された対バンイベント
「SWEAT FALL LEGENDS vol.3」に行ってきました。
出演者は、BRIDEAR、矢島舞依、Leetspeak monsters、THE SHEGLAPES(O.A.)の計4組。
ガールズロック系アーティスト3組にヴィジュアル系バンド1組という組み合わせで
私的メインアクトはBRIDEARながらも、初見となる他の3組、
その中でも特に矢島舞依さんは期待して行くことになりました。



・THE SHEGLAPES

2017年に大阪を拠点に活動を開始した5人組ガールズメタルバンドが
オープニングアクトとして登場。事前に全く調べずに観ることになったバンドだったが、
これがライブステージ終了後に即物販に行ってCDを衝動買いしてしまうほどに良かった。
2曲目に披露された「Singularity」の伸びやかでキャッチーな歌メロと共に広がる
圧倒的スケール感・・・90年代頃のガールズロックにテクニカルなキーボードやギターの
演奏を加えてより深く進化させたかのような傑作楽曲。近年のハードロック・メタル系の
ガールズバンド全般に言えることだがこのバンドもまたメロディが良い。
このメロディの良さこそがもっと幅広い層に評価されて欲しい。
ボーカルの蟹江敬子さんの歌唱も、自称大人向けアイドル出身というのが意外に思えるほど
女性ロックボーカリストとして完成度が高く、ビブラートにも迫力を感じられる。
ちなみに俳優の蟹江敬三さんとは親戚だったりするのだろうか?
MCでは観客に女性が多いことを真っ先に挙げて嬉しそうにしていたのが印象的。
確かにこの日のこの時間は女性客が約2~3割もいたというからそりゃ多い。
この後に登場するV系バンドのLeetspeak monstersのファンもいたからでしょうね。
こういった対バンはお互いのファン層を広げるためにもどんどんやればいいと思いましたよ。



・Leetspeak monsters

こちらも2017年に結成された、墓場の街グレイヴタウン出身のモンスター4人組による
ミクスチャーロックバンド。ヴィジュアル系バンドということで
NoGoDや摩天楼オペラみたいなメタル系楽曲を期待してたが全然違った。
楽曲はゴシックロック系の曲が中心ながら、ロシア民謡っぽいメロディの曲があったり
ピアノロック系の曲があったりと編曲の質が高い上に幅が広くて、
結成2年とは思えないほどの実力を感じられるバンドだった。
そして何よりボーカルの歌唱力はこの日出演の計4組の中でも一番だと言えるほどに
素晴らしかった。いわゆるV系っぽいセクシーな声を聴かせる場面もあったが
それ以上にロックボーカリストらしいガツンとした歌声を
抜群の声量と共に聴かせてくれた。MCではそんなボーカルのD13さんが
この日の観客は男性が多い、そして年齢層が高いということを指摘するも
そんな観客達に向けて「大丈夫、私はおじいちゃんだから」どうやらボーカルは
おじいちゃんだったようでそれならば安心ですね。年齢は10万歳とかいう設定なのか?
さらには現在全国ツアー中ということで、ワンマンだとお客さんの3分の1か
半分ぐらいは男性だから、男性客も安心して来て欲しいという宣伝が。
さすがにそれは盛ってるんじゃないのとツッコミたくなったが(笑)ともあれこういった
思わぬ実力派V系バンドと出会える対バンは面白いしどんどんやればいいと思いましたよ。



・矢島舞依

2014年にデビューを果たした、京都出身のシンフォニックメタル歌手。
まずは最初の語りで闇に生きる歌手だといった自己紹介が入ったり、ライブのことを
「サバト」と呼んだりと、独自の世界観を見せつけながら
昨年10月リリースの最新アルバムの収録曲を中心としたセットリストで
「箱庭」に始まり「LUNATIC ISOLATION」まで華麗に疾走してくれた。5人組バンド編成で
楽器隊の男性陣の演奏パフォーマンスに合わせながら一緒にヘドバンしたくなる曲ばかりで
その中のセンターで歌う舞依さんの歌唱そしてステージ上での立ち振る舞いは
これぞ闇の世界で輝く女王様と呼びたくなる。中盤に「REPLICA」が来たのには
ヘドバンしまくりで悶絶そして絶頂でしたよ。これまで多種多様なライブに行ってきたが
やっぱりメタルのライブこそが他の何よりもブチ上がれるし最高だ。
以前から気になっていた歌手だったがようやく初めてサバトを体験出来て本当に良かった。
最新アルバムの感想記事も書きたいがこちらはなかなか時間がとれないのがなぁ・・・



・BRIDEAR

[セットリスト]
・Rebirth  [公式PV]
・Dear Bride  [公式PV]
・IGNITE  [公式PV]
・Pray  [公式PV]
・(新曲)
・Voice Is To Silence
・NEXUS
(アンコール)
・Light In The Dark  [公式PV]

2012年に福岡で結成されたガールズバンドだったがメンバーチェンジを繰り返し
現在はオリジナルメンバーは5人中2人だけに。今年の2月にはギタリストに
元AstroveryのAYUMIさんが加入、そして4月に新加入が発表されたばかりの
ドラマーのNATSUMIさんはこの日がBRIDEARとしての初ライブでもあるということで
バンドの歴史的瞬間に立ち会えるのを楽しみにしていました。
まず1曲目に披露された「Rebirth」は当ブログの2016年の年間No.1楽曲候補に挙げたほどの
ヘヴィネスとメロディアスが融合した傑作。しかしこれまで生で聴いた中においては
ライブでCD音源の素晴らしさを再現できていないと感じていた曲でした。
だが今回のライブでは今まで聴いた中では一番良かった。
ツインギターのメロディが今まで以上に生きていた。これはメンバーチェンジ効果なのか?
続く2曲目「Dear Bride」は当ブログの2018年の年間No.1楽曲候補に挙げたほどの
ポップなメロディを生かした傑作。しかしこちらはイントロから演奏があれっ?と思った。
それはキーを2つ下げてしまったからでしょうね。昨年のワンマンライブでは
オリジナルキーでやってくれた曲だったのに。だがそれでも3曲目以降では立て直して
これまでの代表曲連発のセットリストで最後まで盛り上がりまくることができた。
楽器隊の重厚な演奏に合わせてヘドバンしたくなる曲ばかりで
やっぱりハードロック・メタル系のバンドのライブこそが他の何よりも
ブチ上がれるし最高だ。5曲目にはCD化されていない新曲も披露されたが
タイトルが分からないので誰か知ってる方がいれば情報をお待ちしてます。
終わってみれば現体制初ライブとは思えないほどのものを見せてくれて大満足でした。

つくづくこのバンドも不利な条件下において必死に頑張ってるのが伝わってくる。
ヨーロッパツアーを開催するなどして海外に活路を求めたり、
6月に群馬で開催される音楽フェス「GBGB2019」にオープニングアクトとしての
出演を決定させたり(ちなみにこのフェス、なんとJAM Projectも出演するらしい!)
そして何よりメンバーチェンジの際にあったはずの苦難の数々をも乗り越えて
活動を続けていることがスゴいと思う。なんせ初めてアルバムを聴いた時点から
メロディセンスが最高だと絶賛しまくったバンドだっただけに(記事はこちらどうか報われる日が来て欲しいと願う。より多くの人たちにBRIDEARの音楽が届いて欲しい。




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