[ライブレポ] ちょこロックフェス（少女は狼を食べました。、Amilie、虎の子ラミー、エルフリーデ）

9月29日（日曜日）大阪・心斎橋のライブハウス計6会場で開催された
「ちょこロックフェス！2019inOSAKA」に行ってきました。
ガールズロックバンド革命の主催フェス「ガルロックフェス」と
chocol8 syndromeの主催フェス「ちょこフェス！」が合体する形で
今回初開催となった、計64組もの出演者が登場するサーキットイベントで
こちらのタイムテーブルを見ての通りガールズロック系のバンドや歌手が中心のフェス。
この日は個人的事情 （草野球の試合）により14時過ぎからの参加となってしまい
13時と13時半に出演していた82回目の終身刑、ES-TRUSの２バンドを観られなかったのと
20時半にはSALTY DOGとカミツキがかぶっていて片方しか観られないことが
悔しいと思いつつも、それでも14時半から21時半までの計7時間で
少女は狼を食べました。→Amilie→虎の子ラミー→エルフリーデ→
CODE OF ZERO→びわ湖くん→砂糖ココアとHinawa銃→サディスティック仮面ちゃん→
大阪☆春夏秋冬→アイスクリームネバーグラウンド→ガールズロックバンド革命→
カミツキ→chocol8 syndrome　以上の計13組のライブを観てきました。
まずは全組初見となる計４組のライブ感想を書いていきたいと思います。



・少女は狼を食べました。 （BRONZE）

2018年10月に結成されたばかりの３人組ガールズバンド。
ＭＣでの話によると初のフェス出演ということで緊張していたそうですが
楽曲とボーカルは素晴らしい。その一方で演奏とコーラスは・・・
中盤で演奏が乱れてしまったのは本人達が一番悔しい思いをしているはず。
これを悔しいと思わないと伸びない。だがそれでも楽曲はアニメのOP曲に
起用されてもいいようなメロディの良い曲ばかりで、さらにボーカルのnemoさんの
水樹奈々さんみたいなエモーショナルな歌い方も好きだなと思ったし、
「どうか引かないで下さいね」という前置きの後に披露されたダークかつハードな曲にも
むしろ盛り上がれた。この曲はまさに狼が乗り移った少女のようだった。
そしてラストナンバーで披露された曲が「gifted girl」だったかな？
これが何より最高だった。YouTubeの音源より更に歌唱の迫力が増していた。
結成１年未満にしてこれだけ光るものを見せてくれたならば将来が楽しみな
バンドだと思いましたよ。ウソじゃなく本当ですよ。自分は狼少年ではないですからね。



・Amilie （SUN HALL）

2011年結成、紅一点ボーカルのmickさん擁する４人組バンド。
個人的にお世話になっている方からIRabBitsみたいなエモいバンドだという
オススメを受けていたこともあり以前から気になってました。確かにボーカルの声質は似てる。
楽曲はそれよりもギターロック寄りな感じだったがメロディが良くて盛り上がれる曲が
多かったし、曲と曲の間で挟まれるボーカルのmickさんのしゃべりの一言一言に
熱さが感じられたのも良かった。ＭＣによると今回のフェスを開催するにあたって
Amilieを呼んで欲しいという声が多くあがったそうで、縁も無いのに呼んでいただけたと
語っていたのも印象的でした。やはりそれだけ人気が上がっている証拠でしょうね。



・虎の子ラミー （Pangea）

「立体型サファリロックバンド」というキャッチコピーでおなじみの
3人組ガールズバンド。この日はサポートメンバーを加えての計4人で登場。
実は会場に着いたのは開始時間を１分ほど過ぎた頃だったが、ドアを開けて中に入った直後に
ボーカルのマザー・ヤナギさんがフロアにダイブしたのには笑ってしまった。
玄関開けたら５秒でダイブ。１曲目にして圧倒的な盛り上がり。
この直後に会場は満員となり入場規制になったようだから間に合って本当に良かった。
楽器隊の演奏パフォーマンスも良かった上に、ボーカルのヤナギさんが終始無双状態。
その歌いっぷりの素晴らしさは聴いていてとても気持ち良かったし、
おまけに女芸人みたいなキャラやしゃべりも面白いというからそりゃ好きになる。
まず最初のＭＣでは観客達を（この後登場の）CODE OF ZERO待ちの皆さん呼ばわりしたり、
最前列で盛り上がってくれてる人達を「前２列はバイトです」と言い放ったりと笑いの連続。
その後に披露された新曲のタイトルが「めっちゃ元気」。キャラに合い過ぎだ。
サビは一度聴けば耳から離れないほどにキャッチーな曲で会場中を元気にしてくれた。
続く「ゲゲゲのパクチー」ではちょこロックフェスにちなんでか、板チョコを模した
かぶりものをつけて歌い「こんなにもピースフルな現場でしょ！」こんなんやっぱり笑うしかない。
ますます女芸人みたいだ。肝が据わってるよ。マザーヤナギという芸名だけに
将来結婚したら子供をたくさん産んで大家族の肝っ玉母さんみたいになりそう。
さらにライブ終盤では、顔写真を加工できるアプリを愛用していることを
自らカミングアウトしてまたしても観客達を笑わせたかと思いきや、
音楽もいろいろと加工できる時代だが自分達は剥き出しのありのままの音楽をこれからも
届けていきたいと決意表明。ここにきて真剣にビシっと決めてくれてのには感心した。
その直後にラストナンバーとして披露された新曲がとんでもなく素晴らしかった。
「♪鳴らせ～～～！！」こういう伸びやかなメロディと歌唱を
思う存分エモーショナルに聴かせる曲って大好きだ。調べてみたところ10月2日リリースの
ミニアルバムの6曲目に収録された「音楽」というタイトルの曲のようなので（参照）
これはぜひCDも聴きたいと思った。前半の登場にしてちょこロックフェス総合優勝です。
初見のバンドの中では間違いなくこの日一番の収穫。100点に近いライブだったが
１つだけ気になったのは虎の子ラミーという名前にもかかわらずメンバー全員ライブの衣装が
赤の衣装しか着てなかったことですかね。せっかく関西でのライブなのだから
虎党の俺的には阪神タイガースグッズの１つでもつけてくれてたら150点だった。
セット内にトラのぬいぐるみは置かれていたがそこはトラッキー人形もって思いましたよ。



・エルフリーデ （SUN HALL）

2017年8月結成にして早くもメジャーデビューを果たした４人組ガールズバンド。
こちらもツイッターなどでお世話になっている方からのオススメがあったということで
行ってきました。メンバーみんな可愛くてボーカルの歌声もキュートでありながらも
バンドサウンドはしっかりとしていたのはさすがメジャー所属なだけある。
現状はこれといった特徴が無い気がするのであとはこのバンドならではの魅力というのが
出てくればさらに良くなるはず。まだ超若手なだけに今後に期待ですね。


（続く）