9月14日(土曜日)金沢AZにて開催された、Gacharic Spinの主催ライブ 「ガチャっ10LIVE 2019」に行ってきました。 この日はゲストバンドに82回目の終身刑を迎えての2マンライブ。 82回目の終身刑といえば初めてライブを体験した時点でその凝った世界観に 衝撃を受けたと同時に、ダンサー2人を加えたライブパフォーマンスは Gacharic Spinの影響を受けてるんじゃないかと思ったバンド。(当時のレポはこちら) 案の定公式サイトのプロフィールを見てみるとメンバー達の好きなアーティストの欄には Gacharic Spinの名前が挙がっていたので、ぜひいつか対バンして欲しいと思っていたが ついにその日がやってきた!ということで北陸まで行ってきました。この日を待ち望んでた。 ・82回目の終身刑 今年の8月2日にはギタリストの新メンバーとして星井あおさんが加入したばかりの 「牢獄発囚人ガールズバンド」。さらにこの日はギターとベースにサポートメンバーを 加えての計7人が囚人服姿で登場。まずは会場内にSE-囚人点呼-が流れた後 1曲目にして現時点の代表曲「八つの大罪」[公式PV]を披露。聴いての通りの傑作。 そしてギター2人の重量編成による演奏とダンサー2人を加えた華麗な ライブパフォーマンスに、フロアではいきなりモッシュが起こるほどに盛り上がりまくる。 ファンのノリの激しさでいえばGachric Spinのライブよりも上ではないだろうか。 ライブは縛られた日常からの脱獄そして解放の場だと宣言しているバンドなのだから これぐらいがいい。2曲目では荘厳なシンフォニックロック曲「初公判GUILTY」を聴かせ、 3曲目「わんだふるカーニバル」では一転してハッピーなパーティーチューンで盛り上がる。 ダンサーの振り付けや掛け声をよく見聴きすると、氣志團の「One Night Carnival」の 影響を受けてる曲ではないかと思った。いつか氣志團万博にも出演が実現して欲しい。 4曲目「LEGEND WING」は当ブログの年間ベストソング記事でも絶賛した曲なのに なぜYouTubeチャンネルのライブ動画集にこの曲が無いかと書いたことがあったが ようやくアップされましたね[公式動画]アニソンみたいなサビの開放感抜群で 「♪そうさ僕らはひとつ」では観客達がサークルで盛り上がる。 5曲目にはミドルバラードの「MEMENTO」を披露。静と動のコントラストが見事なステージ。 そして6曲目にはおそらく新曲だと思われる曲を披露。ボーカルの葉月さんが 拡声器を手にして歌う姿は、まさに囚われの身が助けを求めているかのよう。 これは思わずステージを見入ってしまうほど圧倒的なライブパフォーマンスだった。 楽曲自体も重厚かつハードな曲で良かったにもかかわらずノることを忘れそうになるほどに。 続く7曲目もおそらく新曲で、今度は葉月さんがボイスチェンジャーを手にして歌う。 さらに間奏部分では新メンバーの星井あおさんがギターソロを見せてくれた。 ファンの間では早くも「可愛すぎるギタリスト」として評判になっているようだが 実力の方もこれからついてきて欲しいし、それを期待したくなるパフォーマンスだった。 そして8曲目のデジポップ系アイドルソング「しゅうしんけーになりたいな(かり)」では ダンサーのてのひらえるさんがメインボーカルとなり、葉月さんはギターにパートチェンジ。 ライブ中にフォーメーションチェンジをやるところもGacharic Spinの影響を受けてると 言えるだろうし面白い。さらに曲中でえるさんと優美さんの2人でマシュマロキャッチを 見せてくれたのも面白かったし全力エンターテイメント魂を感じられた。 10曲目はブラスロックナンバーの「黎明罪と罰」。Bメロ部分のラジオ体操風のダンスは Gacharic Spinの「シャキシャキして!!」の振り付けに似てないかと書いたことがあったが 今回ついに本人達の前でそれをやった。度胸あるなぁ。囚人だけにもう怖いもの無しか。 10曲目が終わった後、ボーカルの葉月さんによるMCへと突入。 Gacharic Spinは3年ほど前に対バンで初めて観た時に、ガールズバンドでありながら ダンサーも加わってこんなにも自由なライブをやるバンドがいたのかと衝撃を受けたそうで、 なので自身がガールズバンドをやる時にはダンサーを入れようと決めたとのこと。 葉月さんの口から「ゴムパッチン」という言葉が出たのは笑った。確かにオレオ様がやってた。 そしてumeda TRADで開催されたGacharic Spinとバックドロップシンデレラの対バンでは 観客として物販の列に並び、リーダーのKOGAさんとお話しすることができたそうで、 その時にはいつか一緒に対バンしようとお互い約束したとのこと。 おそらくこちらのライブでの話でしょうか?これには当ブログ管理人も行ってましたよ! そして82回目の終身刑を結成して1年目にはCOMING KOBEに出演を果たしたりと順調だったが 今年になってギターとベースが脱退、これには周りからは82刑は終わったと言われることも あったそうだが、それをも乗り越えてここまで来た、Gacharic Spinと対バンすることを 他の誰よりも望んでたという言葉を聞いて、あらためてこの日が来て本当に良かったと思えた。 当ブログ管理人も、Gacharic Spinと最も対バンして欲しいバンドは82回目の終身刑だと 言い続けてましたよ!魔法少女になり隊じゃなかったのかというツッコミはどうか無しで。 11曲目には最新シングル曲の「共犯BREAK OUT」[公式PV]を披露。 サスペンスドラマ風の寸劇を加えたライブパフォーマンスはこれぞ82刑ならではの魅力。 そして最後は「覚」「メシアライザー」を披露してライブ終了。約1時間の持ち時間で 計13曲もやってくれた。ほぼワンマンライブ並みの充実度。この日が82刑の大きな歴史の 1ページになるという葉月さんの言葉通りの最高のライブを見せてくれた。 いつもは最後に再びSE-囚人点呼-が流れた後に幕が下りてメンバー全員が退場するのに この日は囚人点呼の後にもあらためて観客達に向けてお礼をしていたのも印象的だった。 それぐらいこのライブに懸けていたんだなという思いが伝わりましたね。 ・Gacharic Spin [セットリスト] ・ゴー!ライバー ・赤裸ライアー [公式PV] ・LosT AngeL [公式PV] ・your place ・JUICY BEATS [公式PV] ・常識デストロイヤー ・ハンティングサマー ・More Power ・Redline [公式PV] ・ダンガンビート (アンコール) ・シャキシャキして!! [公式PV] ・WINNER 結成10年を過ぎてもなお進化をし続ける全力エンターテイメントガールズバンド。 先日のガールズロックバンド革命との対バンやロッキンに出演した時などは (レポはこちらとこちら)カッコいいハードロック路線中心のセトリだったのに対し この日は「ゴー!ライバー」に始まり「your place」「シャキシャキして!!」など ダンサブルなデジタルチューンが多めのセットリストとなったのは 同じくダンスパフォーマンスが加わる82刑が相手というのを意識したのかなと思った。 それだけにこのライブには久しぶりにサポートダンサーも加わるかと予想してたのだが、 今回も登場は無し。MUCHA BRISとは何だったのか。早坂美咲さんはソロ活動で忙しいのか。 だがその分マイクパフォーマーのアンジーが必死のダンスパフォーマンスを見せてくれた。 そしていつも通りけん玉にも挑戦するもまさかの失敗。そこは成功させないと。 MCではまず最初にギターボーカルにコンバートされたはな兄さんが話し始める。 これは新鮮に感じたと思いきやすぐにいつも通りリーダーのKOGAさんの熱血トークとなる。 まずは82刑と対バンできたこと、私たちを目標にしてくれたことが嬉しいと語った後、 先ほどの葉月さんのMCで、メンバーが脱退した時の苦労を語ったことに対しては 「気持ちすっごく分かる」そりゃそうだよな。ガチャピンはメンバー失踪経験もあるほどだし。 さらにGacharic Spinのライブを見てダンサーを入れようと思ったという話に対しては、 「Gacharic Spinはこの度ダンサーがいなくなりました!」これには会場から歓声(?)が。 切ないけどちょっと笑ってしまった。それでも「続けていれば何とかなるさ」 このリーダーの言葉は説得力を感じられた。先輩からの金言だ。82刑も末永く続いて欲しい。 さらに今回はライブ中盤にアンジーのMCコーナーが登場。まずは観客の皆さんに対して 「自分の好きなものに自信はあるか!?」と元気いっぱいにシャウトした後、 好きなものに夢中になっている人を鼻で笑うような人を見ると残念に思うといった言葉が。 まだ17歳の女子高生にしてその勢いに思わず圧倒されてしまうほどのMCだった。 自分は好きなものに自信があるとは言い切れない面がある・・なんで自分の好きなバンドは 揃いも揃って若い人や女性のファンが少ないのかとか、結局は若い人や女性ファンの多い バンドの方が売れるのかとか、そういうバンドや歌手を好きになって勝ち馬に乗るような リスナー人生を歩んでる人の方が幸せなのかとか思ってしまうことがあるだけに・・・ それでも自分の好きな音楽の魅力を多くの人に伝えたいからこそ、このブログを やっているわけなのだから、そこは自信を持って書きたいと思った。最高の音楽なのだから。 そのMCの直後に披露された「常識デストロイヤー」でのアンジーの目出し帽をかぶっての ダンスパフォーマンスにはこれまで以上の迫力を感じられたのは言うまでもない。 続く「ハンティングサマー」ではキーボードのオレオ様がセンターボーカルとなり、 さらにふと横を見るとフロアに降りてきたアンジーが自分の目の前で歌い踊っていて これにはビックリした(笑)さらに間奏部分では楽器隊のソロパートも次々と飛び出し 今回もまた演奏パフォーマンスのスゴさを見せつける。さっきまで歌っていたオレオ様も 一転して華麗なキーボードソロを披露するところにも実力を感じられるしさすが先輩だ。 さらにアンコールではMCでリーダーがセリフを噛んでしまったことに対して アンジーがリーダーに向けて「シャキっとしろよ!」と言い放ってからの 「シャキシャキして!!」を披露。この流れは即興なのか?最近はあまりやってなかった曲を 82刑の皆さんの目の前でやってくれた。Bメロ部分でラジオ体操風の振り付けが入る曲を。 しかし自分たちの後にダンサー2人を加えたガールズバンドというのが世に出てきて さらにそのバンドが曲中でラジオ体操風の振り付けまでやっているというのは、 これってパクリなんじゃないかと思われても仕方ないはずなのに、そんなバンドとも 喜んで対バンしてしまうGacharic Spinの皆さんはあらためて懐が深いなと思った。 こういうバンドこそがガールズシーンを引っ張っていくにふさわしいバンドだ。 2012年からガチャピンを追いかけ続けてたファンである当ブログ管理人としても 82刑が世に出てきたことは嬉しく思いましたからね。 影響を受けた後輩バンドが出てくるというのはトップアーティストの証なのだから。 そして最後は82回目の終身刑のメンバー全員をステージに招き入れ、 「WINNER」で曲に合わせて観客たちと一緒に5分間走ってフィナーレ。 どうかこれからもこの2バンドでガールズシーンを盛り上げていって欲しいと思える 最高の2マンライブでした。この流れでガチャピン主催フェスもまたやって欲しい。 もしくは82刑主催フェスなんてのも開催されるようならぜひ行きたい。お互い更なる躍進を 遂げられることを願ってますよ。これから何度も競演の機会があって欲しいですね。
ブログトップ
2019年9月21日土曜日
[ライブレポ] Gacharic Spin、82回目の終身刑「ガチャっ10LIVE 2019」
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿