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2018年3月7日水曜日

[CDアルバムレビュー]  BAND-MAID「WORLD DOMINATION」


BAND-MAID「 WORLD DOMINATION(通常盤)」
(2018/2/14)

1. I can't live without you.
2. Play
3. One and only
4. DOMINATION  [公式PV]
5. FATE
6. Spirit!!
7. Rock in me
8. CLANG
9. Turn me on
10. Carry on living
11. Daydreaming  [公式PV]
12. anemone
13. Alive-or-Dead
14. DICE  [公式PV]
15. ハニー (Bonus Track)
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




BAND-MAIDのメジャー2ndフルアルバム。
今作では収録曲のほぼ全曲がメンバー自作曲となり、
「メイドのバンドのガチロック」がよりガチで進化したのが分かる作品。
変に流行に乗ったような曲作って日本国内でウケようなんてことは全く考えてない、
それよりも自分たちの本当にやりたい音楽をもって世界で勝負してやるんだと、
ハードロックにとことんこだわった、素晴らしい曲の数々を作ってくれた。
それでいて日本でも十分に多くの人に受け入れられる可能性のある
キャッチーなメロディを持ち合わせているのはさすがとしか言いようが無い。

まず1曲目「I can't live without you.」からいきなりキラーチューンがやってきた。
聴けばBAND-MAIDの作る世界へと堕ちていく、まさに堕天使のようなラブソング。
さらに今作のリード曲である4曲目「DOMINATION」は世界征服を歌った曲で
こちらも抜群にカッコいい。Cメロの展開は新たな世界が開けていくかのような開放感。
歌詞は「くるっぽー♪」でおなじみの小鳩ミクちゃんが全曲の作詞を担当、
これまた本当に全曲ミクちゃん本人もとい本鳩が作詞したのか!?とビックリするほどに
カッコいいフレーズが詰まった曲ばかり。あと相変わらずラブソングが少ない。
1曲目の後は9曲目までラブソングが無いというのだから、ここまでくると
お給仕(ライブ)で「萌え萌えー♪」とか言ってたのは一体何だったんだと思うほどだが
それよりも魂を揺さぶられるような熱いメッセージのこもった曲こそが
ガチロックなんだと言わんばかりの説得力。6曲目「Spirit!!」では
「♪逃げ出したくても 面倒くさい壁 蹴り飛ばせ Spirit!!」にパワーをもらい、
8曲目「CLANG」は今作の中でも最もメタルなサウンドで疾走する曲で
「♪高い壁にぶつかってもI don't give up」にまたパワーをもらう。
どんだけ壁が壊れるんだ!今なら空手用の板なら何枚でも割れそうなほどに聴けば力がみなぎる。

1曲目から10曲目までひたすらアッパーチューンで攻めまくった後、
11曲目「Daydreaming」でついにバラード曲が。先行シングルにもなった曲なだけあって名曲。
哀愁漂う美しいメロディと、ツンデレ系ボーカルの彩姫さんの愛情こもった歌声がたまらない。
12曲目「anemone」もバラード曲ながらこちらはアコースティック系の
アレンジが効いている曲で新境地を開拓した曲となっている。
そして通常版のみ収録されているボーナストラックである15曲目「ハニー」は
ムックの曲のカバー。番組終了が発表された赤モジャではなくV系バンドの方ね。
イントロがEDM風でおーっ!?と一瞬思ったがやっぱりガチロックだった。
Bメロでセリフが入ったりなどもするのはカバー曲ならではの面白さといえる。

ガールズバンドシーンで次のブレイクは間違いなくBAND-MAIDが来るっぽーと
当ブログにおいては言い続けていたが、それが少なくともアルバム作品の質においては
現実になったと言っていい。これまでの作品の中でも最高傑作と言っていいでしょう。
楽曲の幅に関してはそれほど広くなく、同系統の曲が多いともいえるものの
それを補って余りあるほどの熱き魂のこもった曲の数々に感動。
あらためて小鳩ミクちゃんの作った歌詞がのった楽曲を聴いていると、
元アイドルだからといって舐められたくないんだとばかりに
全力で音楽に魂をぶつけたんだろうなというのが伝わる。
ガールズバンドシーンはアイドルが大化けすることがあるのが素晴らしいなと思える。
Gacharic SpinのリーダーもCYNTIAのボーカルも元アイドルだし。
とりあえず2018年にリリースされたアルバム作品の中では
今作が暫定1位です。まだ10作品も聴いてないというレベルの中でですが
それでも2018年の音楽シーンを代表する名盤アルバムには間違いないでしょう。







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