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2018年3月9日金曜日

[CDアルバムレビュー]  カノエラナ「キョウカイセン」


カノエラナ「 「キョウカイセン」(初回限定盤)」
(2018/2/7)

1. カノエラナです。改  [公式PV]
2. トーキョー  [公式PV]
3. おーい兄ちゃん  [公式PV]
4. サンビョウカン  [公式PV]
5. 恋する地縛霊  [公式PV]
6. 地縛霊に恋をした
7. 嘘つき
8. たのしいバストの数え歌  [公式PV]
9. エスカレーターエレベーター
10. ダイエットのうた  [公式PV]
11. あーした天気になぁれ
12. シャトルラン  [公式PV]
13. ツキウサギ
14. ヒトミシリ  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




カノエラナの1stフルアルバム。これまでミニアルバムを計3枚リリースした
佐賀県唐津市出身のギター弾き語り系シンガーソングライターが
初のフルアルバムをリリースしたということで1stにしてベスト盤的な内容。

可愛さと力強さを兼ね備えた歌声と、人間味に溢れた歌詞はさすが
たんこぶちん、がんばれ!Victoryに続く唐津三連星のメンバーなだけある。
1曲目の自己紹介曲「カノエラナです。改」から九州弁が入った微笑ましい歌を
聴かせてくれる。3曲目「おーい兄ちゃん」は飲み会をテーマにした曲で
偉そうな発言や行動を繰り返す上司を皮肉った歌詞に共感せずにいられない。
こういう某坂上や某梅沢みたいな上司ってどこにでもいるからなぁ。
しかしアルバム前半のブラスバンドで味付けしたような曲はどれもメロディが
印象に残らなかったのが惜しい。aikoっぽい曲が個人的に苦手なだけかもしれないが。
むしろ哀愁漂うメロディが光る6、7曲目のようなバラード曲や
アルバム後半の8曲目以降のアップテンポの曲の方が魅力を感じられた。
8曲目「たのしいバストの数え歌」はABCのうたのパロディソングで
AカップBカップなどと歌うのには笑ってしまった。
9曲目「エスカレーターエレベーター」はまさかのゲーム音楽風エレクトロナンバーで
これは思わぬ中毒性がある。最後ゲームオーバーって言ってるのも面白い。
10曲目「ダイエットのうた」は女性らしさが感じられる可愛らしい曲の中にある
「♪インナーマッスル鍛えましょ」というキラーフレーズが耳から離れない。
同じインナーマッスル鍛える系の曲でも当ブログの2017年No.1ソングの
DEADLIFT LOLITAの曲とはなぜこんなにも違うのかと思った(参照)
12曲目「シャトルラン」は部活女子の青春ソングで爽快感がある。
同郷の先輩のがんばれ!Victoryが達成できなかった熱闘甲子園のテーマ曲を
歌うことを秘かに狙ってるんじゃないかと思わせられるほどの名曲。
13曲目「ツキウサギ」は和楽器アレンジが効いた曲でアニソンの影響も受けてるのが分かる。
14曲目「ヒトミシリ」は自身の人見知りっぷりを歌った歌詞がキラーフレーズ満載。
自分のことが話題になると凍り付くってこれ自分のことだ・・というのはさておき
「♪なんで歌を歌おうと思ったの 自分の意思を喋るのが苦手だからに決まってんじゃん」
という歌詞には、これこそが歌の持つ力なんだ!!とあらためて共感させられた。
当ブログでも度々、カラオケで歌を歌ってる時は思いっきり感情を解き放てると
書いたことがあるだけにましてや自分で曲を作って歌うなんてことができれば
尚更解き放てるでしょうね。だから音楽は素晴らしい。

自称人見知りなどと歌いつつもアルバム作品全体を聴いてみると
親しみやすさ満載、パーソナルな魅力が詰まった音楽を届けてくれた。
やっぱり音楽と人間性は切り離すなんでできるわけないだろと思ったし
こういう歌手こそライブにも行って生でその音楽や人柄に触れてみたくなるよなと
思わせてくれた作品。弾き語り系のライブは近年あまり行ってないがいつかは・・・







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