水樹奈々「 CANNONBALL RUNNING【初回限定盤CD+2DVD】」 (2019/12/11) 1. Higher Dimension 2. カルペディエム 3. Love Fight! 4. DAYBREAKERS 5. Knock U down [公式PV] 6. BLUE ROSE 7. Sweet Dealer 8. WHAT YOU WANT [公式PV] 9. マーガレット 10. METANOIA -Aufwachen Form- [公式PV] 11. glitch 12. NEVER SURRENDER [公式PV] 13. Light Births Shadow 14. REBELLION 15. UPSETTER 16. ALL FOR LOVE 17. FINAL COMMANDER -Aufwachen Form- お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 水樹奈々の通算13枚目のオリジナルアルバム。 アニソン系アーティストのトップランナーが、アルバムタイトルの通りに 弾丸のように最初から最後までひたすら走り抜ける作品でありながらも、 その景色に合わせて走り方を変えて楽しんでいるかのような余裕と貫録も感じられて やっぱり格が違うなと思った。それでは全曲レビューにいってみましょう。 まず1曲目「Higher Dimension」は曲名や歌詞から予想したイメージとは全く違う ジャズ風味の軽快かつおしゃれなポップスで私的名盤紹介さんが好きそう(参照) サビ終盤のハイトーンボイスはいきなりの貫録モノ。 2曲目「カルペディエム」は速弾きピアノとバイオリンのメロディにイントロから圧倒。 ハイテンポかつ歌詞も詰め込み型でボカロ曲っぽくもある2010年代型音楽で 作曲編曲がElements Gardeメンバーでもこれまでの曲とは一味違うスリリングさ満点。 歌う方も演奏する方も難易度ハイレベルな曲を華麗にやってのける姿はお見事。 どんだけ疾走するんだ。まさに止まったら死んでしまうマグロのような曲だ。 さすがラジオで私マグロなんですと言ってのけただけある(参照) 3曲目「Love Fight!」は奈々様流行進曲。歌詞を見てみるとラブソングにもかかわらず まるで革命でも起こすかのようなパワーを感じられるのがキャラに合ってる。 4曲目「DAYBREAKERS」はデジタルビートとストリングスを組み合わせたサウンドに これまたイントロからテンション激上がり。それに加えてビブラートを交えながら 伸びやかな歌唱をたくさん聴かせる場面があるのが最高。奈々様の音楽には華がある。 このようなキラピカドーンとした曲を高評価しまくるブログって他に無いんだろうか? 5曲目「Knock U down」はセクシーな洋楽ポップス風のミドルテンポ曲。 Bメロのアハーンアハーン♪で某女芸人のネタを思い出してしまうのはさておき、 こういう個人的に聴かないFMラジオが好みそうな曲調でも良いと思えるのがミラクル。 6曲目「BLUE ROSE」はしっとりした歌謡曲テイストを感じさせつつも アッパーで熱情がこもっているお得意路線の曲。 7曲目「Sweet Dealer」はストリングスアレンジを適度に加えつつも 大人の雰囲気を漂わせている楽曲。まるで舞踏会で流れる曲のよう。 8曲目「WHAT YOU WANT」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。 近年のアニソン系アーティストの曲はハードロックがむしろ主流だという話は 聞いたことがあるが、その割に音楽系ブログをやってる人達の中においては こういった曲は過少評価されている気がしてならない。 奈々様ですら聴いてる人は少数派なのかと錯覚しそうになるのはなんでなんだろう。 9曲目「マーガレット」はアコースティックなアレンジで聴かせる系の楽曲だが サビのメロディが盛り上がりに欠けるような気もする。 10曲目「METANOIA -Aufwachen Form-」はこちらのシングルレビューで書いた通りの 傑作でありシンフォギアの曲ということで今作ではイントロがさらにパワーアップ。 11曲目「glitch」はサビのなんでなんでなんでなんでの弾丸15連射に 耳を撃ち抜かれること確実なダンサブルロックナンバー。 12曲目「NEVER SURRENDER」は今作の流れで聴くと先行シングル曲として 聴いた時以上に良さを感じられた。13曲目「Light Births Shadow」は楽曲歌唱ともに アニソン歌手ではなく声優歌手寄りのキュートな曲。実際声優歌手なのだが。 しかしこれだけ歌手としての活動歴を重ねても、まるで永遠の17歳であるかのごとく 甘酸っぱい恋の歌を歌えるのはなんでなんでなんでなんだ!?不老不死かと思えてくる。 14曲目「REBELLION」はRPGゲーム主題歌でTHEアニソンって感じの曲で当然お気に入り。 15曲目「UPSETTER」は本人作詞作曲によるライブ感のある応援ソング。 「♪楽しもう?百も承知!明日を掴もう」このサビ終盤は特にライブ映像が目に浮かぶ。 16曲目「ALL FOR LOVE」はこれまでのバラード系の曲の中でも上位クラスに感じられた。 歌詞はシンプルなのにその一言一言に深みを感じられるのは名曲の証拠。 そして17曲目「FINAL COMMANDER -Aufwachen Form-」ではラストナンバーにして 今作最大級の疾走曲が登場するというまさかの展開が待っていた。 ストリングスアレンジもコーラスも歌詞も何もかもが勇壮かつ最高にドラマチックで シンフォニックメタル好きはとりわけ歓喜間違いなしの悶絶級傑作。 今作もジャンルの壁を飛び越えて、若さ溢れる曲から大人っぽい曲まで バラエティに富んだ音楽を全17曲、CD収録可能時間の目一杯まで存分に楽しませてくれた。 その中には普段ならば個人的には敬遠してしまうような系統の楽曲だって入っていたが それでも聴いてみれば良さを感じられるほどに、この歌唱があれば何でも聴けてしまう。 ジャンルだとかファン層がどうだとかいった余計な先入観などは無しに 純粋に音楽を楽しんでいたあの頃を思い出させてくれるかのような歌の数々だった。 過去のシングルレビュー記事でも書いたが「METANOIA」の終盤の 「♪いーのちのーおーとをぉぉおおおおぉーー~~~っ」この浜田麻里様ばりの 超絶ハイトーン&ビブラートには感動したし、これを聴かされた時点で 歌唱は今でも日々進化を続けているんだということがよく分かる。 きっと人知れず相当な努力をしているに違いない。こういう歌手が アニソン系アーティストのトップランナーになれたのは本当に良かったなと思う。 これぞ理想の女性ボーカリストだ。麻里様は理想を超越してるので奈々様こそがね。
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2019年12月27日金曜日
[CDアルバムレビュー] 水樹奈々「CANNONBALL RUNNING」
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