BABYMETAL「METAL GALAXY (初回生産限定盤 - Japan Complete Edition -) [2CD+DVD]」 (2019/10/11) ディスク:1 1. FUTURE METAL 2. DA DA DANCE (feat.Tak Matsumoto) [公式PV] 3. Elevator Girl [公式PV] 4. Shanti Shanti Shanti [公式PV] 5. Oh! MAJINAI (feat.Joakim Broden) 6. Brand New Day (feat.Tim Henson and Scott LePage) 7. ↑↓←→BBAB 8. Night Night Burn! ディスク:2 1. IN THE NAME OF 2. Distortion (feat.Alissa White-Gluz) [公式PV] 3. PA PA YA!! (feat.F.HERO) [公式PV] 4. BxMxC 5. Kagerou 6. Starlight [公式PV] 7. Shine 8. Arkadia お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) BABYMETALの3rdアルバム。今作は前半の曲を中心にワールドミュージックの要素を取り入れ より世界を巻き込んで自分たちの音楽を響かせるという意思を感じられる作品となっていた。 世界を超えてアルバムタイトル通りに宇宙や銀河にまで響き渡れと言わんばかりだなと アルバム前半の5曲目までを聴いた時点では思ったし、大傑作になるかと期待したが・・・ まずはオープニング曲となる約2分の半インスト曲「FUTURE METAL」で始まり、 続く2曲目「DA DA DANCE」ではB'zの松本さんとのコラボによるトランスメタルを聴かせ 序盤にしていきなり最高潮。イントロからのギターの速弾きはさすがの一言だし それに加えてコーラスの「♪フゥー!」もユーロビートっぽくてノリノリで、抜群に華やか。 トランスメタルといえば女性ボーカルがいた頃のBLOOD STAIN CHILDが これに近い曲をやってたなと思い出した。「Stargazer」は特に大好きな曲だったが こんなにもキラキラを通り越してギッラギラでバッキバキな曲を 年間ベストソングの上位に挙げるような音楽系ブログは当ブログ以外無さそうと思ってた。 なので世界のベビメタがこんな曲をやってくれたのは嬉しい。やっと認められた気分。 3曲目「Elevator Girl」はダークファンタジーな世界観の広がる曲で こんな綺麗な声で「♪次は地獄にとまります」ってむしろ面白いし俺的には天国だ。 余談だが当ブログ管理人は子供の頃から夜中に何度も、乗っているエレベーターが ボタンを押しても止まらなくなるという夢を見てきた。なのでこの曲には人一倍共感する。 4曲目「Shanti Shanti Shanti」はアラビアン風で異国情緒漂うメロディが美しい、 妖艶なメタルソング。シャンティだけに島谷ひとみさんが歌いそうな曲だなとも思った。 5曲目「Oh! MAJINAI」はロシア民謡っぽいメロディが印象的な疾走曲。 ボーカルのSU-METALのピュアな歌声と、男性コーラスのゴリゴリでゴツい歌声が 手を組んで走り抜けるサビはカオスティックで最高に面白かったし、 1stアルバム曲の数々の衝撃を彷彿させるものがあった。 実際これを運動会の二人三脚や借り物競争のBGMで流せば意外と合うんじゃなかろうか。 ここまではとても良かったのだが、続く6曲目「Brand New Day」7曲目「↑↓←→BBAB」 は洋楽ポップスみたい曲でこれって言うほどメタルか?と感じてしまった。 そしてディスク2ではデジロック色強めでカッコいい路線ど真ん中の 2曲目「Distortion」や、お祭りソングの3曲目「PA PA YA!!」は素晴らしかったが、 続く4曲目「BxMxC」はメロディが単調でどうしてしまったんだ!?と思ったほど。 5曲目「Kagerou」は日本の歌謡曲を彷彿させる切ない歌メロが光るミドルバラード曲だが これも言うほどメタルか?とも感じてしまった。今作全体に言えることは ギャラクシーなだけあってキラキラとしたキーボードのメロディは印象に残ることが多いが それに対してギターのメロディにグッとくる場面は少ないなぁとも感じてしまった。 近年ギターソロが世界的に減ってきているといった記事を見た時には危機感を持ったが その傾向が今作にも表れたのか? バンドの曲でもアニソン系アーティストの曲でも イントロや間奏でJAM Projectや遠藤正明さんのソロ曲みたいなメタルなギターがあれば 最高だと思うほどのギターソロ大好きリスナーとしてはどうか減らないで欲しい。 だがそれでも最後の最後でやってくれた。8曲目「Arkadia」はイントロのギターからの 曲展開にいきなり圧倒された。無限の広がりを感じさせるメロディックメタル。 サビメロも伸びやかでSU-METALの芯のある歌声も生きているし、これぞ銀河系楽曲だ。 アイドルとメタルの融合というこれまでに誰も成しえなかった発明的な曲が並び 音楽的価値の高さを感じられた1stアルバムの路線を、より進化させたような曲が 多いと感じられた作品。ガールズメタルをより極めた2ndアルバムとはやはり作風が違うが、 どちらかというと前作は他のメタル系ガールズバンドの皆さんもやっているような曲が 多かっただけに、むしろ今作の方がベビメタらしいと言えるのではないだろうか。 世界のベビメタだけにこれからも様々な洋楽の影響を受けながら進化していくのだろうが、 その中でどうかメロディの良さが後退するようなことだけはあって欲しくないなと思う。 なんだかんだ言っても当ブログの歴史上ほぼ唯一といっていい、 無名の時点から注目してブレイクを当てたアーティストなだけに頑張って欲しいですよ。
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2019年12月29日日曜日
[CDアルバムレビュー] BABYMETAL「METAL GALAXY」
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