ブログトップ


2019年12月20日金曜日

[CDアルバムレビュー]  BAND-MAID「CONQUEROR」


BAND-MAID「 CONQUEROR (初回生産限定盤A)」
(2019/12/11)

1. PAGE
2. glory  [公式PV]
3. Liberal
4. endless Story  [公式PV]
5. Mirage
6. At the drop of a hat
7. Wonderland
8. azure
9. Dilemma
10. Bubble  [公式PV]
11. The Dragon Cries
12. flying high
13. カタルシス
14. Blooming  [公式PV]
15. 輪廻  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)



BAND-MAIDのメジャー4thアルバム。メイドのガールズバンドとして国境や年代を超えて
人気の幅を拡大するとともに、日々実力もつけていっているのが分かる作品。
今作の楽曲も、作詞はくるっぽーでおなじみの小さい鳩の小鳩ミクちゃん(810歳)が
全15曲中14曲を担当。そして作曲は全曲がBAND-MAID名義。

前アルバム「WORLD DOMINATION」(記事はこちら)は
1曲目から10曲目までアッパーチューンで押しまくる作品だったのに対し、
今作ではアルバム前半からほぼ交互にミドルテンポ曲やバラード系の曲を交えてきた。
4曲目「endless Story」では序盤からうおおおおーおーおーと合唱したくなるような
一体感を持ったスタジアムロックナンバーを歌ったり、
5~7曲目では前アルバムの作風とはうって変わって甘く切ないラブソングを
次々と歌ったりと、楽曲の幅に関しては前作以上といえる。
全体的にメロディが洋楽ロックテイストに感じられる曲が多いが、
それがミドルテンポ曲やバラード曲となると平坦な印象に感じる曲もちらほら。
11曲目「The Dragon Cries」に至ってはアメリカの超有名音楽プロデューサーの
トニー・ヴィスコンティさんがプロデュースした全英語詞の楽曲。
これはどう聴いても洋楽ロックにしか聴こえない曲であり、今やこんなコラボが
実現するまでに世界的躍進を遂げたのかと感心させられる半面、
ミドルバラード系の曲といえばシングル「Bubble」のカップリング曲で
今作には収録されていない阿久津健太郎さん作曲の「Smile」って相当良かったのになぁと
思ってしまったのは、やっぱり自分は歌謡曲脳なのか、それとも同じ所属事務所で
同じ作家から楽曲提供を受けていたPASSPO☆の幻影を見たような気がしたからなのだろうか。

ということで個人的には前半よりも後半の楽曲の方がツボにハマりまくった。
やっぱりアッパーチューンの急展開に一気にもってかれるような曲がいい。
9曲目「Dilemma」のBメロのベース、そしてサビ終盤の「♪Let me see it」からの
ギター演奏なんてもうカッコ良過ぎで思わずぽっぽっぽーと声が出てしまうほど興奮したし、
14曲目「Blooming」ではこれまでに無いようなメロコア風のパンキッシュなノリを
交えたのも新鮮だった。そして何よりラストナンバーの「輪廻」の覚醒っぷりときたら
そりゃもう半端ない。イントロや間奏からして圧倒的なまでの重低音を聴かせ、
そしてサビではボーカルのSAIKIさんの切れ味鋭い歌唱と共にメロディの展開も
一気に盛り上がる。今作の中でも最もハードな曲をリード曲としてYouTubeにも
公開してしまうのも最高にガチロックでぽっぽぽっぽー!と叫びたくなるほどでしたよ。

ここに来てハリウッドデビューも決まったり、世界最大級のエージェントである
「United Talent Agency」との契約も決定したりといったビッグニュースも
次々と舞い込んできたのには驚かされた。ほんのつい最近までは
所属事務所のプラチナムプロダクションはBAND-MAIDこそ事務所総出で売り出すべきだと
思っていたところだったのに、もはやそんな次元をも超えてしまった。
もしかすると間近な距離からお給仕(ライブ)を楽しめるのは今だけなのかもしれない。
行くなら今のうち。なので12月22日には京都で開催されるお給仕に行ってくるっぽーと
いうことで楽しみにしてます。お給仕を体験してこそアルバムも一層良さを感じられるはず。








0 件のコメント: