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2019年12月14日土曜日

[ライブレポ]  EXiNA LiVE 2019 “XiX GiG”

12月8日(日曜日)大阪・ESAKA MUSEにて開催された
EXiNAの1stワンマンライブ「EXiNA LiVE 2019 “XiX GiG”」に行ってきました。
西沢幸奏さんのライブを体験するのは、個人的にはぜひ復活を希望したい
伝説のガールズロックフェス「DRAGON GIRLS CARNIVAL」(レポはこちら)
以来2年ぶり3回目で、ワンマンに行くのはそもそも初めて。
今年に入ってソロプロジェクトの「EXiNA」が始動、そして8月にリリースされた
新作ミニアルバムを聴いた結果(レビューはこちら)行こうと決めました。
最近はアニソン現場にあまり行けてないだけにそろそろまた行きたいと思ってたのに加えて、
本人公式ツイッターによるとヘドバンも思う存分にできる現場だとは一石二鳥にも程がある。

そして会場入りするも、観客の数が思ったより少ないではないか・・・なぜだと思いきや、
そもそもアニソン現場といえばこの日は京都で大型アニソンフェスの
「京Premium Live 2019」も開催される日だったことに今更気付いてしまった。
そちらの方は後半の出演者がASCA→鈴木このみ→藍井エイル→TRUEって最強じゃないか。
後半だけ行きたかった。なぜよりにもよってこの日に大阪ワンマンをやってしまったんだ。
それでもアーティストをより間近な距離から観られるのはこちらのライブハウスの方だ。


[セットリスト]
・KATANA
・BERSERK
・Gemini
・Reason To Scream
・OVERTHiNKiNG BOY
・NEON
・INSIDE BLUE(アコースティック)
・EQ
・JESUS KNOWS
・Shark
・The Asterisk War
・KiLLiNG ME(SiMカバー)
・BABEL
・PERiOD
(アンコール)
・Brand-new World

全14曲

今回は行く前の時点で、最近はアニソン現場にあまり行けてないだけに行きたいなどと
ツイッターにも書いてしまってましたが的外れでした。こんなんアニソン現場と違う(爆笑)
このツアーをもって、名実ともに激ロック系アーティストEXiNAが誕生した。
4人組バンド編成による重厚な演奏と共に聴かせる、魂のこもった歌唱とシャウト、
そしてその圧倒的パフォーマンスに応えるファンの熱狂っぷりはこれぞロックの最前線。
観客の層についてはガールズ系バンドのライブ会場に来てそうな人達もいれば
京都大作戦TシャツやSiMのTシャツを着ているライブキッズなどもいて、
それらが曲に合わせてヘドバンやツーステやモッシュ。サイリウム?何それ?
「BERSERK」のサビにてフロア前列みんなで一斉にヘドバンしたのはライブ序盤にして
いきなり最高潮だった。なお会場には女性エリア・レストエリアなども設置されていたので
ロックバンドのライブ初心者でも全然大丈夫な現場であることはちゃんと書いておきたい。

ライブ中盤ではバンドメンバーが一旦退場。そして新曲を発表するということで
まさかの幸奏さん1人によるアコギ弾き語り形式で「INSIDE BLUE」を披露。
この流れでアコースティックコーナーは無茶ではないか?今回のライブには
合わないのではと一瞬心配したが、いざ観てみると弾き語りでもエモーショナルだった。
早口で歌唱する場面は特に迫力があったし、これがCD音源になると果たして
どんなアレンジで聴かせてくれるのか楽しみにもなった。今回のライブのいいアクセント。
その直後には観客達にジャンプすることを呼びかけ、待ってましたの「EQ」が。
Aメロからまさかこんなにもみんなでジャンプして盛り上がる曲になるとは
予想外で最高。共鳴起こす覚醒。その次には頭振れますかという掛け声の後に
西沢幸奏の1stアルバムオリジナル曲「Shark」のEXiNAバージョンを披露。
Aメロからサビまで終始ツーバスドコドコのパンクメタル風の曲へと
生まれ変わったのには笑ってしまった。ドラマー大忙しだ。でもやっぱりこの編曲は
ちょっと単調にも感じてしまったかな。ギターソロなどがあればなお良かったのに。
その次にはようやくアニソンのシングル曲が登場。大好きな「The Asterisk War」が!
こちらは原曲に近いアレンジで、ライブだとより演奏の重厚感マシマシで最強だった。
さらには幸奏さんが大好きな曲だという紹介でSiMの「KiLLiNG ME」も披露。
カバー曲でも激ロック系バンドを代表するようなアーティストの曲を
選曲するあたりがさすがだ。そして新曲の「BABEL」も傑作だったがこの曲は
間奏のダンサブルな電子音のメロディがドツボで一緒に踊って熱狂するはずだったのに
この日はライブハウスの音響のせいかそれがほとんど聴こえなかったのは惜しく感じた。
バンドメンバーにはキーボードも入れて欲しいなぁと思いましたよ。

アンコールではまずMCにて、今回の1seワンマンライブはみんなで作りたい、
一体感を大事にしたいと語っていたのが印象的でした。そしてバンドメンバー紹介では
EXiNAの作曲を担当しているギタリストの篤志さんに向けて、EXiNAで一番好きな曲は
何かという質問が。それに対してまだ発表されてない曲があるのでその曲かなぁと
答えたのには歓声が上がった。さらにEXiNAというプロジェクト名について、
「i」が小文字の理由は私が低身長だから・・・というのは冗談だそうで、
iは私という意味で私が中心になって音楽をやるという思いを込めて名付けたらしい。
自分が一番!自分の色を思いっきり出して、歌いたい曲を歌いやりたいライブをやる、
いいんですよそれで。それに共鳴する者がついてくればいい。
俺だって本当はもっとラウド・メタル系のライブの方に行きたいという願望は持っている。
でもそっちに振り切れない理由は、やっぱりアニソンなども含めて色んなジャンルの曲を
聴きたいと思うからというのもあるがそれ以上に、この路線を突き進むと
引いてしまう人が多いんじゃないかと周りの目を気にしてしまうから振り切れない。
なので振り切ったEXiNAには共鳴する。だからこそライブに行って応援したいと思った。
そしてアンコール曲では、本日2曲目のアニソンのシングル曲「Brand-new World」が。
最後まで声を枯らすことなく、サビのキーがこんなにも高い曲を抜群の声量と表現力で
歌いきってしまう。あらためてじっくり聴いてみると生歌でも歌唱レベルが非常に高い。
ラウドロック系のバンドのボーカルの中でも、ライブだと声量不足を感じたり
高音が十分に出てない部分があった歌手をこれまで男女問わず何度も見てきただけに
そんな心配が全く無い歌手ってのは貴重。だからこそ安心して盛り上がれたに違いない。

この日は他にも行きたいライブがあった中で、こちらに行って本当に良かった。
あまりにも盛り上がり過ぎて脳みそがひっくり返りそうになるほど楽しかったし
それでズボンのポケットもひっくり返ったのか、車の鍵をライブハウス内に落としたことに
駐車場で気付いてしまった。危うく帰れなくなるところだった。こんなことは初めてだ。
ライブ時間はアンコールも含めて1時間20分ぐらいで終わってしまったので
もうちょい長くやって欲しかったぐらいだ。まだあと2~3曲はいけたのでは?
これまでの代表曲であるはずの艦これ主題歌のデビュー曲「吹雪」は果たして今回
やるのだろうかと注目していたが結局やらず。次回以降のライブでは
この曲のEXiNAバージョンも聴きたい。原曲からしてシンフォニックメタル風の
傑作楽曲なのでライブではより重低音の効いたアレンジで新たに聴かせて欲しい。
だが今回のライブで以前よりも観客数が減ってしまったように感じられたのは、
やはりこれが現実なのか。現実は辛い。でもまた新たなファンを獲得すればいいんですよ。
そのためにはぜひこれからロックバンドと対バンしたりロックフェスに出たりして欲しいし
個人的にはやっぱりこの音楽性ならばGacharic SpinやSALTY DOGなどといった
ガールズシーンで頑張っているバンドとも対バンして欲しいと思ってしまう。
今回のライブだけ観るとアニソンフェスにはもう2度と出なさそうに思えてくるのだが、
現在はアニソン系レーベルのSACRA MUSICに所属しているからやっぱり出る機会は
あるかもしれないし、次のシングル曲でまたアニメタイアップとなるのだろうか?



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