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2019年11月21日木曜日

[CDアルバムレビュー]  EXiNA「XiX」


EXiNA「 XiX (初回生産限定盤) (DVD付) 」
(2019/8/21)

1. XiX ~Prologue~ [Instrumental]
2. EQ  [公式PV]
3. KATANA  [公式PV]
4. OVERTHiNKiNG BOY  [公式PV]
5. BERSERK  [公式PV]
6. NEON  [公式PV]
7. PERiOD  [公式PV]
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)



EXiNA(イグジーナ)の1stアルバム。2015年にアニソンシンガーとしてデビューを果たした
西沢幸奏さん率いるソロプロジェクトの第1弾となるアルバム作品。
ラウドロックにデジタルアレンジを融合させた、ド派手かつ迫力満点の楽曲と歌唱には
今作ってSALTY DOGプロデュースだったっけ?と勘違いしてしまいそうなほどだった。
むしろSALTY DOGがMay'nさんに提供した「Belief」「Banggin' Your Head」などの
傑作曲の数々よりも激ロック系な楽曲がズラリと並んでいるというからスゴい。

まずはインスト曲で始まり、その次の実質1曲目となる「EQ」からして衝撃的。
曲名はElectric Queenの略で、電子音を加えたヘヴィロックサウンドと共に放たれる
メッセージはまさに魂の叫び。「♪生命の旗かざせ」「♪共鳴起こす覚醒」
これはまるで吹きすさぶ嵐の中で命を削りながら訴えかけているかのよう。
艦これ主題歌のデビュー曲「吹雪」の頃はあどけなさが残る歌声だったのに
その当時からすれば想像もつかないほどにぶっとい歌声になって、
さらにはシャウトも加わって・・・ 大いに成長したと感じられる。
Bメロ部分などでデジタル加工されたボーカルのリフレインもツボにハマった。

続く「KATANA」も疾走感溢れるデジロック。電子音のメロディのキャッチーさは前曲以上。
4曲目「OVERTHiNKiNG BOY」はミドルテンポ曲にしてサビ部分での歌唱の威圧感がスゴい。
たとえガラガラ声になっても歌うんだと言わんばかり。のど飴のお世話になること必至な歌い方だ。
5曲目「BERSERK」は重厚感溢れるサビ部分にて一緒にヘドバンしたくなるような曲で
聴けばライブに行きたくなる。間奏のギターソロも圧巻でこういうのがあると嬉しい。
6曲目「NEON」は歌い出しの部分がバラード調でおっと思わせておいて結局アップテンポ曲。
サビメロは伸びやかながらもどこか哀愁を感じさせるものもあってエモーショナル。
7曲目「PERiOD」は今作の曲の中では一番歌メロが良いと感じられた曲であり
歌唱もAメロ部分とサビ部分で緩急がついていて、表現力を発揮できている。

2017年に伝説のガールズフェス「DRAGON GIRLS CARNIVAL」でライブを体験した時点から
大いに期待していたアニソン系アーティストの1組であり(当時のレポはこちら)
LiSAさんに続いてジャンルの壁を超えて躍進できるガールズロック歌手になれる
可能性があると感じたものだったが、どうやらLiSAさんとはまた違う方面で
全く想像していなかった形にて覚醒を遂げたみたいで笑ってしまった。
例えるならば甲子園で大活躍した投手が砲丸投げで日本代表に選ばれたぐらいの予想外な方向。
楽曲の幅という点ではどれも似た系統の曲ばかりに感じるし歌メロの良さと言う点でも
キャッチーな部分が減ったように感じたしアニソンっぽくなくなったとも言えるが、
こんな賛否両論になること必至と思われる作風にシフトチェンジしてまでも
新しく生まれ変わって、今やりたい音楽をやるんだという熱き決意表明を感じられたことは
スゴいと思ったしその生き様に感動した。分かる人だけ分かればいい音楽、
それでいいじゃないか!上等だ。人生は人それぞれなんだから。
何よりバンドサウンドに電子音を加えてシャウトする曲は大好きなので共鳴起こす覚醒。
なお10月に配信リリースされた新曲「JESUS KNOWS」を聴いてみると今作の曲の数々よりは
メロディアスで、以前の路線に若干戻しているようなのでそういった曲にも期待したい。
そしてamazonの方にあったこちらのレビューを読ませてもらうと、
ライブジャンキーの自分としてはぜひともライブに行きたくなりましたよ。
これまでリリースした西沢幸奏名義の楽曲も新しいアレンジにて披露されていると聞いたら
尚更それもどんなものなのか聴いてみたいし。12月8日のライブは行ってみようかな・・・






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