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2019年11月8日金曜日

[CDアルバムレビュー]  Do As Infinity「Do As Infinity」


Do As Infinity「 Do As Infinity(CD+Blu-ray Disc)」
(2019/9/25)

1. Engine  [公式PV]
2. Forever Young ~不死鳥であるために~
3. Blueprint
4. Let Me Be With You
5. Parallel World
6. Alright!
7. 野良のしっぽ
8. 落葉
9. Original
10. Believe In Your Emotion
11. Tangerine Dream ~20th Anniversary 1999-2019~  [公式PV]
(Bonus Track・通常盤のみ)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)



Do As Infinityの通算13枚目のオリジナルアルバム。
デビュー20周年記念作としてリリースされたこれまでの集大成的作品。
前オリジナルアルバムは澤野弘之さんが全曲をプロデュースした作品だったのに対し、
今作はまず亀田誠治さんが復帰を果たし10曲中9曲の編曲を担当。
そして何より今回の最大の注目は、初期メンバーである長尾大さんが計2曲の
楽曲を提供してくれたということ。かつてライブで先生どこ行っちゃったの、
探しにいかないとと言っていたことは鮮明に覚えていたが(当時のレポはこちら)
あれから約4年、ついに見つかりましたよ。ということで全曲レビューいってみましょう。

1曲目「Engine」はタイトル通りにエンジンをかけて車を走らせながら
カーステレオで聴きたくなるような王道ロックナンバー。
イントロがオリエンタル風味でがあって、さらに間奏部分では
亮さんによる圧巻のギターソロも飛び出す。やっぱり亀田さんのアレンジは
DoAsに合っていて素晴らしいし笑福な気持ちにさせてくれると感じられた名曲。

2曲目「Forever Young ~不死鳥であるために~」は
台湾の人気ボーカルグループのF.I.R.とのコラボにより作られたミドルチューン。
はるか遠い大空までどこまでも飛んでいけるかのような圧倒的スケール感。
これがリード曲じゃないのかと思ったほどの、今作の中で断トツで一番のお気に入り曲。
結成20年を迎えてもフォーエバーヤングと歌い続けてくれることも嬉しいし
自分もそうでありたいと思える。歌詞の通りに何歳になってもまだ生きてやるんだと思える。

3曲目「Blueprint」は長尾大先生作曲のラブバラード。先生の曲にしてはサビメロが
単調かなと思ってしまったが、歌詞や編曲からは深遠さを感じられる。

4曲目「Let Me Be With Youは亮さん作詞作曲による洒落た雰囲気のポップス。
個人的には亮さん作詞作曲の楽曲といえば、自身がボーカルを務める
ミサイルイノベーションの「モロヘイヤダンディー」で
「♪究極のS〇Xマシーン マジスゲェ~」などと歌ってた印象が強過ぎたのだが
それとはあまりにも対照的な世界観で笑った。こういう曲も作れるとは何気に幅が広い。

5曲目「Parallel World」も亮さん作詞作曲。ストリングスアレンジを加えながらも
カラっとしたロック系の曲に仕上がっていてまずまず。歌詞はクレジットを見ずとも
「♪嗚呼・・・何で・・・」「♪見放されたのか!?」で亮さんワールドだなと感じられる。

6曲目「Alright!」は伴ちゃん作詞、大先生作曲による懐かしい雰囲気のポップソング。
旅はどこまでも続くと歌ってくれてるということで当ブログ的にはピッタリの曲。

7曲目「野良のしっぽ」は伴ちゃん作詞作曲のバラード曲。
作曲を自ら担当したのはいつ以来だっただろうか?もっと挑戦してもいいのにと思えるほど、
今作のバラード系の曲の中では一番なのではと感じられた。
歌詞のテーマは野良犬か野良猫か?どちらにしろフレーズの1つ1つに温かみを感じられる。

8曲目「落葉」は亀田先生作曲による、別れを歌ったバラード曲。
歌詞もメロディも切なくて、笑福とは言えないような曲だがそれでもピアノの音色を生かした
編曲の美しさはさすがだといえる。まるでサスペンスドラマのエンディング曲みたいだ。

9曲目「Original」は軽快なポップソングだが個人的にはあまり印象に残らず。
「♪勝ち負けなどない」の後に「♪あなたは負けない」って矛盾してるような気も・・・

10曲目「Believe In Your Emotion」は今作の中で唯一、澤野弘之さんが作曲と編曲を
担当したロックナンバー。デジタルアレンジの施しっぷりがサイボーグ感あってカッコ良過ぎ。
命が尽きても改造人間になって突き進めと歌ってくれてるみたいだと感じたのは自分だけか?
ともあれこういうヒロイックな曲は大好き。ラスト曲にして今作屈指の傑作を届けてくれた。

通常盤のみに収録されたボーナストラックである11曲目
「Tangerine Dream ~20th Anniversary 1999-2019~」は
1999年にリリースされたデビューシングル曲のリアレンジバージョン。
珠玉の名曲という言葉はこの曲のためにあるといっても過言ではないほど。

1、2曲目を聴いた時点では年間トップクラスの傑作アルバムになるかと思ったのだが、
中盤以降はちょっと小さくまとまってしまったかなと思う曲があったのと、
あと何よりDoAsといえばバラード曲が日本一だと思ってるアーティストなので
バラード系の楽曲で「Tangerine Dream」に並ぶレベルの傑作が欲しかった。
とか言いつつも今作も1、2曲目とラストの曲を聴いただけで買って良かったと思えるほどの
高品質保証作品であることは間違いないので、これからもDoAsの音楽という名の旅は
まだまだ続いて欲しいし、一緒にどこまでも旅を続けていきたいと思える作品でしたね。







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