Mary's Blood「 CONFESSiONS (初回限定盤)」 (2019/6/12) 1. Labyrinth of the Abyss [公式PV] 2. Karma 3. アルカディア [公式PV] 4. Laylah 5. エイム 6. Hello 7. Mermaid Serenade 8. HIGH-5 [公式PV] 9. GO AHEAD & LAUGH 10. VirtuaReaL 11. 贖罪の鐘~Requiem for the victims~ お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8/10) Mary's Bloodのメジャー5thアルバム。ハードロック・メタル系ガールズバンドとして メジャーでこうして長く活動を続けられている貴重な存在。 今作では人間が持つ闇や、心の深い部分を掘り下げることをテーマに作ったそうだが 全編聴いた感想では、言うほど闇じゃない。前作同様に音楽性の幅を広げて より多くの人達に音楽を届けたいという思いが伝わる作品だけに、そうなって欲しい。 まず1曲目「Labyrinth of the Abyss」はサビで一気に疾走するメタルナンバー。 ボーカルのEYEさんの歌声は激しくもセクシーでガールズ系バンドならではの魅力満載。 2曲目「Karma」はサビの「♪かもめ かもめ」がキラーフレーズそのもので 切ない歌詞に加えて演歌・歌謡曲風味のメロディにも哀愁を感じさせる歌謡ロック。 なんなら曲名もKarmaよりKamomeの方が良かったのではないかと思うほど。 3曲目「アルカディア」は今作のリードトラックである王道メタル系楽曲だが 個人的には1、2曲目の方がインパクトあったんじゃないかと思う。 4曲目「Laylah」はインド方面の音楽を取り入れたエキゾチックなミドルチューンで 演奏の重厚感は残しつつも新たな地へと連れていってくれるかのよう。 5曲目「エイム」はダークネスでカッコいいミドルバラード曲でサビ終盤のEYEさんの 歌唱のド迫力っぷりがとんでもない。「♪消ーーえーーた!!」が耳から消えない。 6曲目「Hello」はえらくポップな曲でキーボードアレンジも軽快で全然闇じゃない。 7曲目「Mermaid Serenade」は広がる青い海のように大らかで美しい歌声を聴かせる曲で こういう曲を聴くとあらためて歌唱の表現力が多彩で素晴らしいと思う。 8曲目「HIGH-5」はダミ声混じりの歌唱で聴かせる痛快ロックンロールナンバーで PVからも楽しさが伝わってくる。歌詞にバナナというフレーズが出てきて連呼する部分は まるでメスゴリラみたいだなと大変失礼なことを思い浮かんでしまった。 9曲目「GO AHEAD & LAUGH」はライブだと一緒にヘドバン必至の高速メタルナンバーで アルバム後半では一番のお気に入り曲。歌詞の内容も仕事が終わったらさぁライブハウスに 突撃だーーって感じで全然闇じゃない。EYEさんの歌声も前曲に続き骨っぽいし、 日本一骨付き肉が似合う女性ボーカリストではないかと思う。 ケンタッキーなどの肉系の店のCMソングのオファーが来ればいいのに。 10曲目「VirtuaReaL」は今作一の激情をぶつけた楽曲で8曲目以上にダミ声歌唱が全開。 11曲目「贖罪の鐘~Requiem for the victims~」はシンフォニック要素を加えた 荘厳なバラード曲で、多彩な楽曲が詰まったアルバムの最後を綺麗に締めくくってくれた。 かつての最重量ガールズメタルバンドというキャッチコピーからはやや離れたものの 軸はブレずにやっているのが分かる作品で、個人的には今作も全然良いと感じたのだが、 一方でamazonのレビューでは酷評が多いというのはどういうことだろうか。 所属事務所の先輩であるSHOW-YAも、ハードロックを中心としながらも多彩な楽曲を 歌っていたはずだし、そうして人気バンドの座を獲得したはずなのに。 音楽の表現の幅が広くなったならば、それに比例してファン層の幅も広がって欲しいし そうでないと作風を広げた意味が無いように思うのだが、現状では時代の流れが こっちに向いていないのか・・・うらやましいよなぁSHOW-YAがブレイクした時代が。
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2019年8月29日木曜日
[CDアルバムレビュー] Mary's Blood「CONFESSiONS」
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