[ライブレポ] ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019（BLUE ENCOUNT、the GazettE、清水ミチコ）

（前記事はこちら）

・BLUE ENCOUNT　(PARK STAGE)

［セットリスト］
・バッドパラドックス
・T.K.
・ANSWER
・もっと光を
・#YOLO
・DAY×DAY
・VS
・アンコール

今回ようやく初見ということで楽しみにしていたバンドの１組。
まず１曲目に新曲の「バッドパラドックス」を披露。最初に試聴した時にはこのような
私ってセンスあるでしょ的楽曲は求めてないと思ったのだが、あらためてライブで聴くと
30曲に1曲ぐらいならこういう異色の曲があっても面白いなと思えた。
でもやっぱり裏声を多用する曲が増えて欲しくはないよなぁ。
最新ミニアルバムの曲に加えて初期の代表曲「もっと光を」「DAY×DAY」が
聴けたのは良かったし、ＭＣではボーカルの田邊さんがこのライブの瞬間に
死んでもいいと言い放つなど、音楽への熱き思いを感じられたのは期待通りだったが、
かつて当ブログで絶賛したメジャー2ndアルバム「THE END」（レビューはこちら）からは
１曲もやってくれなかったのは個人的にかなり惜しいものがあった。
「LAST HERO」か「Survivor」のせめてどちらかは聴きたかったんですけどね。
やっぱり初見が遅すぎたというか、2ndアルバムリリース直後にライブを体験したかった。
この頃のような熱血号泣エモロックナンバーを新曲でもまた作って欲しいですよ。



・the GazettE　（SOUND OF FOREST）

［セットリスト］
・Filth in the beauty
・INSIDE BEAST
・VORTEX
・UGLY
・ABHOR GOD
・TOMORROW NEVER DIES

ロッキンには３回目の出演となるヴィジュアル系バンド。こちらもライブは初見ながら、
CD音源を聴くよりもライブの方が10倍良かったって言えるぐらい最高に盛り上がれた。
ラウドな演奏に加えてボーカルがシャウトやグロウルを連発、
そして主に女性のファンの皆さんが長い髪を振り回して一斉にヘドバンする光景は圧巻。
これには重低音に合わせて一緒にヘドバンせずにはいられないほどテンション上がった。
楽曲の方も電子音や女性コーラスを加えた「INSIDE BEAST」は面白い構成だと思ったし
それらの曲の演奏パフォーマンスもさることながら、ファンの一体感もスゴい。
メンバーはそんなに頭を振ってない場面でもファンの皆さんは一斉に振り始めたりするし
そのタイミングもなんて息ピッタリなんだと。ライブはみんなで作り上げるものだと
あらためて実感できる。うらやましいよなぁ女性ファンが数多くいるというのは。

ＭＣではボーカルのルキさんがバリバリのヴィジュアル系ですと自己紹介した後、
最初にこのフェスへのオファーが来た時は信じられないと思ったという話が。
さらに前の方にいる観客全体を指して、これがバンギャですと初見の人達に向けて
解説したのには会場から笑いが。そしてこれを機にヴィジュアル系の文化を知って欲しい、
一緒にヘドバンして欲しいと観客全体に向けて宣言。かつてミナミホイールに
Jin-Machineが出てた時も似たようなこと言ってたなと思い出したし（レポはこちら）
そりゃＶ系バンドもロックフェスに出られた方がいいですよ。今までずっと有名フェスに
呼ばれにくいバンドばかり好きになってきた者としては、ジャンルとか関係なく
こういうフェスのボーダーレス化を願うバンドには頑張って欲しいなと感じますね。



・清水ミチコ　(PARK STAGE)

［セットリスト］
・コール&レスポンス
・ピアノ弾き語り
・私の好きな声メドレー
・作曲法
・私の夢のロッキンメドレー
・鬼（スペシャルゲスト尾崎世界観）

女芸人のパイオニア的存在の１人であり歌手としてもＣＤをリリースするなど
多才な活躍を見せるタレント。ピアノ弾き語りでは得意のモノマネを、10代の有名人から
年代順に次々と披露。最後は100歳代までいってしまったのはまさかの展開で笑った。
きんさんぎんさんって今の10代は知らないんじゃないだろうか？一番似てたと思ったが。

さらに昨年のロッキンに松任谷由実さんが出演したことにちなんで「ノーサイド」を
モノマネで披露。普通に名曲を聴かせてくれた。会場が微妙な空気になるとその度に
「ロッキンジャパン！」と言って観客から拍手をもらってたのは印象に残ってしまった。
さらにこちらも得意の作曲法シリーズでは、槇原敬之さんや星野源さんの作曲法について
歌にするも、個人的に興味対象外な男性ボーカルの普通のポップスな上に
何より生歌だと歌詞が聞き取りにくいのが惜しい。それでもMr.Childrenの作曲法で
「♪サビ～～」を強調するところは笑った。この曲の終了時点でBAND-MAIDに行ったため
最後まではいられなかったが、結局今回はオリジナル曲は歌わなかったのだろうか？
中島みゆきさんのパクリジナルもといオマージュ曲の「希望の星」は聴きたいなと
密かに願ってたんですけどね。ガチの名曲かと思いきや最後のオチの「船橋ゼミナール」で
台無しになってしまった曲を。やってくれる確率は低いだろうとは思ってましたが。


（続く）