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2019年7月11日木曜日

[ライブレポ]  FLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」

6月22日(土曜日)大阪・なんばHatchにて開催された、
FLOW LIVE TOUR 2019「TRIBALYTHM」に行ってきました。

FLOWのライブはこれまで学園祭ライブやアニソンフェスなどで体験してきましたが
ライブハウスでのワンマンライブは意外にも今回が初めて。当ブログ的には数少ない、
一般人に好きなアーティストであることを話せてカラオケでも歌えるバンドであるにも
かかわらずワンマンに行ってないのはおかしいだろと我ながら思ったのに加えて
最新アルバムが素晴らしかったということで期待を胸に膨らませ行ってきましたよ。


[セットリスト]
・Break it down  [公式PV]
・Hey!!!
・HERO~希望の歌~
・火花
・PENDULUM
・太陽
・サンダーボルト
・Believer
・INNOSENSE  [公式PV]
・Around the world
・UNION
・音色  [公式PV]
・ブレイブルー  [公式PV]
・Smell like 40 spirit
・ONENESS  [公式PV]
・アイオライト
・愛愛愛に撃たれてバイバイ  [公式PV]
・BURN  [公式PV]
・WORLD END  [公式PV]
・GO!!!  [公式PV]
・風ノ唄  [公式PV]
(アンコール)
・Steppin' out  [公式PV]

全22曲

4月にリリースされた最新アルバム「TRIBALYTHM」はワールドミュージックの
要素を取り入れ、国境を超えて世界を繋ぐというコンセプトで作られた作品。
その収録曲を中心としたライブツアーなだけあって、まるで世界を旅する船に乗せられて
大海原を進んでいくかのごとく雄大でスケール感に溢れたライブを届けてくれた。
最新アルバム曲の中でも最も大好きな曲である「火花」は
切ないメロディの中に秘められた爆発力が、生歌でより一層輝いていたし、
さらにケルト音楽をとり入れた「サンダーボルト」の大航海感ときたら半端ない。
そして最新アルバム曲以外からは「Hey!!!」やドラゴンボール主題歌の「HERO~希望の歌~」
などを組み込んでくる辺りも良い選曲。歌詞通りのバリバリ☆パワーが詰まった曲連発で
バンドを結成して20年を過ぎても、大人しい作風などにはならずに
まるでアニメや漫画の主人公の少年達のように、世界をまたにかけた大冒険を一緒に
続けていこうと言わんばかりのライブを届けてくれるところがたまらなく好き。
それでいて実際に海外でもライブを成功させたりと夢を現実にしているところがスゴい。

これらのジャンルをも国境をも超えた幅広い楽曲の魅力をより一層引き出すのが、
男性ツインボーカルを軸としたライブパフォーマンスの素晴らしさ。
今の時代は男性ロックボーカリスト冬の時代ではないかと思ってる。
そんな中で、KEIGOさんのクリーンながらも伸びやかな歌声と、
そしてKOHSHIさんの魂を削って歌ってるかのような骨っぽくてガッツに溢れた歌声、
こんな魅力的な歌声を持ったボーカリストが、よくぞ2人も集まったなと思えてくる。
今の時代は1人ですらなかなかいないのに。この2人がステージ全体を使って躍動しながら
タイプの違う歌声を組み合わせることで楽曲がより鮮烈に聴こえる。

MCではメンバー全員がそれぞれ話す場面があった中で、一番印象に残ったのは
唯一の大阪出身メンバーであるドラマーのIWASAKIさんが、本日のライブで
東京駅からここに来た際に、新幹線の切符で大阪市内のJRに乗れるかと思いきや
今回買った切符では乗れなくて自動改札機で引っかかったことに対してご立腹、
その話に会場からは笑いが起きていたことでしたね。
他のメンバーは音楽に関する真剣な話もしてたはずなのになぜこれが一番覚えてるのか。
まぁでもライブツアーで新幹線移動ができるってだけでも恵まれてますよ。
メジャー所属でも小さな機材車で移動しているバンドだってたくさんいるわけだし、
抱き枕を乗せられる大きな機材車で移動したいなんて言う人もいるんだから(参照)

ライブ後半では、最新アルバム収録曲でラップを取り入れたミクスチャーロック
「Smell like 40 spirit」が期待通りライブ映え抜群。
さらにベッタベタなパーティーロックチューンの「アイオライト」では
KEIGOさんがキーボードを肩にかけて弾きながら歌うなどしてハッピーな世界を演出。
そして代表曲である「GO!!!」にてクライマックス。観客を巻き込む形で
会場内でウェーブを起こしたり、サビ部分をみんなで一緒に歌ったりとライブならではの
一体感に包まれながら最高に盛り上がった。この曲がシングルでリリースされた頃は
個人的には特に好きなわけでもなかったはずなのに、それが今では傑作としか思えない。

アンコールは、観客の1人に曲名が書かれた3つの札の中から1つを引いてもらい
その引かれた曲を披露するという形式。なお札の中身は伏せられているので、
札を引く人の好きな曲が選ばれるかどうかは分からないという仕組みでした。
その結果選ばれたのは、まさかの当ブログ管理人が一番聴きたかった「Steppin' out」で
思わずガッツポーズ。GARNiDERiAのとくさんが編曲に加わったデジロックナンバーで
ライブではタオル回し曲としても盛り上がった。最高のフィナーレでした。

結成20年を迎えても世界規模で新たな進化を続けるバンドの底力を見せられたライブでした。
FLOWはアニソン系アーティストを聴いている人達からは多くの支持と人気を得ている一方で
いわゆる音楽好きの皆さんからは圧倒的に過少評価な気がしてならない。
コンセプトアルバムである最新作を聴いただけでも音楽的にもっと評価されていいと
思わずにはいられないほどだったのに。ライブ終了後に受け取ったアンケートには
ロックフェスとアニソンフェスどちらに行きますかという内容もあったが
そういえばFLOWはロックバンドでありながらロックフェスには滅多に呼ばれないなと
思ってしまった。アニソンのイメージが付くと呼んでもらえなくなるのだろうか?
むしろFLOWよりもアニソン歌手出身のLiSAさんの方がフェスにたくさん出てないかと
思うぐらいだし。どちらもジャンルレスな活動をしているがそれでもやはり現実は
アニソン村邦ロック村などと言ってカテゴライズしたがる人達がまだまだ多いのかとも思う。
まぁ狭い日本国内のフェス出演数なんかでアーティストの価値が決まるわけでもないので、
どうかこれからもワールドワイドな活動で音楽という名の旅を続けながら
聴く者全てを一緒に新たな世界へと連れていってくれることを期待してますよ。






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