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2019年6月8日土曜日

[ライブレポ]  Gacharic Spin「ガチャっ10LIVE 2019」

5月26日(日曜日)大阪・umeda TRADにて開催された、Gacharic Spinのライブツアー
「ガチャっ10LIVE 2019」に行ってきました。ついに結成10年目を迎え、
今年3月のライブでは新メンバーとなる17歳新人歌手のアンジェリーナ1/3(以下アンジー)
がデビューを果たし(レポはこちら)新体制がスタートしたかと思いきや、
その直後に新メンバーとしてドラマーに元LAGOONのyuriさんが加入し、
これまでドラムボーカルだったはな兄さんはギターボーカルにコンバートという
まさかの展開に驚かされることに。果たしてどんなライブを見せてくれるのか?


[セットリスト]
・MUSIC BATTLER  [公式PV]
・KAKUHEN  [公式PV]
・赤裸ライアー  [公式PV]
・Stay Gold...
・Your place
・Peacefully
・白がこの街と僕を染める
・今を生きてる  [公式PV]
・JUICY BEATS  [公式PV]
・LosT AngeL  [公式PV]
・爆弾娘(ボンバーガール)
・ハンティングサマー
・Don't Let Me Down  [公式PV]
・Across the Now!
・アルブスの少女
・常識デストロイヤー
・More Power
・Redline  [公式PV]
・BROKEN LOVER 
(アンコール)
・シャキシャキして!!  [公式PV]
・ゴー!ライバー

全21曲


まず1曲目は「MUSIC BATTLER」。ギターボーカルにコンバートされたはな兄さんが
アンジーと2人でステージの中央で歌う姿が、今回何よりも新鮮に感じられた。
ツインボーカルの掛け合いもバッチリで、傑作デジロックナンバーを
より一層盛り上げるライブパフォーマンスを1曲目から見せてくれた。
アンジーの歌唱の方も前回のデビューライブよりも良くなってるぞと、
この1曲目の時点では思ったが・・・それでもライブにおいて一番大事な
声量という点では既に合格レベルなので、これから更に歌唱力が伸びることを期待したい。
続く2曲目「KAKUHEN」ではサポートダンサーとしてMUCHA BRISの杏奈ちゃんが
ステージに加わり、アンジーと2人で踊ってライブステージを盛り上げる。
新加入のアンジーの担当パートがマイクパフォーマーと聞いた時は
ボーカル兼ダンサーってことかなと予想したが、まさにその通りの活躍を見せてくれている。
その後も新体制にふさわしい、これまでに無い新たなライブパフォーマンス連発で
「Your place」ではギターとベースの計3人がステージ中央でクルっと回る振り付けを
披露したりして、デジタル色の強いダンサブルな曲をより色鮮やかに見せている。

そして最初のMCでは、キーボード担当でなおかつ婚活中のオレオ様が
「人は一人で眠るようにはできていない」「赤ちゃんの頃からお腹の中で抱かれて」
といった話を突然始めてしまう。よほど寂しいからなのか、現在は寝る時は
ペンギンの抱き枕を抱いて寝ているとのことだが、そんなオレオ様が
近い将来の夢として語ったのは、「抱き枕を乗せられるような大きな機材車で移動したい」
これにはベース&リーダーのKOGAさんから「売れて新幹線で移動できるようにじゃないのか」
というツッコミが。てか2人とも恋人を抱いて寝たいとは言わないのか!
これには不覚にも笑ってしまった。オレオ様にはどうか幸せになって欲しいけど、
でも結婚してバンドを辞めて欲しくはないしということで複雑な気持ちだ。
そんな話をしながらも直後に披露された「白がこの街と僕を染める」は
オレオ様メインボーカルのバラード曲で、キーボードを弾きながらこれほどまでに
胸に迫りくる歌唱を聴かせてくれるというのだから、こう見えて実力が半端ない。

「JUICY BEATS」はアンジーのメインボーカル曲で前回に続いて今回もキー2つ下げかと
思ってしまったが、重低音を生かしたアレンジはあらためてよく聴いてみると
新バージョンならではの良さがある。そして光る手袋を使った演出はやめたのかと思いきや、
曲後半の間奏部分で登場。波を打つような動きもあったりとこちらも使い方を変えてきた。
続く「LosT AngeL」は今年3月にリリースされたベスト盤「ガチャっ10BEST」に収録された
新パージョンを披露。イントロからまるでヒーロー降臨みたく輝いていて爆発力があって、
加えてアンジーのスクリームも活躍。個人的にはむしろこちらの方が好きだと思えるほど。

そして「爆弾娘(ボンバーガール)」でははな兄さんのドラムボーカルが復活。
さらにドラマーのyuriさんがギターを弾くというパートチェンジに驚かされた。
続く「ハンティングサマー」は以前まではオレオ様がセンターで歌っていた曲だったが
今回からはなんとyuriさんがセンターボーカルに就任。
そしてアンジーと杏奈ちゃんはそれぞれビーチボールとイルカの浮き輪を持って踊る。
曲の中盤ではフロアにビーチボールを投げ入れて、ガチャマン&ピン子(ファン)達が
ボールをリレー。さらに後半ではリーダーのカッコいいベースソロも飛び出したりと、
1曲の中に全力エンターテイメント満載、ここまで面白いライブステージを見せる
ガールズバンドが他にいるだろうか? yuriさんのボーカルは声優歌手みたいな
キュートな歌声で、はな兄さんやオレオ様とは一味も二味も違った歌声。
ならばこの次はTOMO-ZOさんボーカルの曲も披露されるのか?と思いきや今回は無しでした。
メンバー6人中5人が歌う、それも5者5様の味があるというのはスゴいと思う。
だがこうなるとリーダーだけはかたくなに歌わないのはなぜだとツッコミたくなったが(笑)

直後のMCではリーダーから新メンバー2人の紹介が。
yuriさんはマルチプレイヤーとしての活躍を期待して加入が決まったという話には納得した。
元LAGOONという経歴は出たがあの話は出なかったな。今回のライブ中でなくても
yuriさん自身の口からちゃんとした説明があった方が良かったと思いますけどね。
なおyuriさんはライブ中にちょっとしたミスをしても表情を変えないそうで、
その一方でアンジーは何か間違えた時には顔の3分の2が口になるから
すぐ分かると話したのには笑ってしまった。やっちまった表情が想像できる。
そしてTOMO-ZOさんのMCコーナーでは、この前ニコリン星(長野県)に里帰りしたそうで
ニコリン星ではギターで会話をするということから、ギターソロをいつもの笑顔で披露。
さらにこの前は、バンド内の会議にてニコリン星のキャラ設定はそろそろ辞めるか
どうしようかという話が出たそうだが、続けていくことが決まったという報告が。
そんなことまで正直に言うか!こりん星(千葉県)は爆発したのにニコリン星はまだやるか。
その一方でオレオ様のセクシーキャラは会議で辞めることを決めたのだろうか?

「アルブスの少女」からははな兄さんが楽器を置いてセンターボーカル一本に専念。
これまではドラムを叩きながら歌うというのは体力的にもさぞ大変だっただろうと思うが
ボーカルに専念することで歌唱パフォーマンスがより向上したのが分かる。
以前から思ってたが、ボーカリストとしてのはな兄さんはこれまで過少評価されていた
気がしてならない。今年から新ボーカルが加入予定だったのがドタキャンしたという
事件もあったばかりなだけに、ガチャピンはボーカルが定着しない、
ボーカルに恵まれないバンドみたいに言う人もいるようだが、すぐ目の前に
優秀なボーカルがいるじゃないかと。当ブログ管理人的にははな兄さんの芯のある歌声は
最初からずっと好きだったし、こうなるとむしろ歌う運命にあるのではと思えてくる。
「常識デストロイヤー」では覆面をかぶったアンジーがステージを縦横無尽に
駆け抜けながらライブを盛り上げる。その見た目はまるでキン肉マンとオバケのQ太郎を
足して2で割ったように見えるがそれもまたパフォーマーらしくて愛嬌もあっていい。

そして終盤はライブ定番曲の「More Power」「Redline」「BROKEN LOVER」といった
アッパーチューン連発で、ロックバンドらしいド迫力な演奏パフォーマンスを見せてくれた。
アンコールのMCではリーダーから、10月に大阪松下IMPホールにて
関西圏では初のホールライブがあるということでぜひ来て欲しいという宣伝があったが、
今回のツアーはこれまでで一番厳しいものになると言われてるという発言は気になった。
おそらく動員的な意味ででしょうね。本当に大丈夫なのかと心配になる。
てかそもそも大阪で2回もワンマンライブをやる必要があるのだろうか?
なので今日のライブは奈良でやればよかったのに。今回のライブツアー、
なんで関西2府4県の中で奈良だけライブが無いの・・・
ともあれ今回もダンサブルな曲からハードロック系の曲まで、それぞれの楽曲の魅力を
より一層引き出すライブならではの演出が満載、これぞ全力エンターテイメントと
呼びたくなる最高のライブでした。曲ごとにフォーメーションを変えるのに加えて
楽器のパートまで変えてきたのは、このメンバー6人による新体制ならではの進化。
ガールズバンドで10年続くってスゴいことだと思う。それは見る者を飽きさせないから、
常に進化を続け新たなパフォーマンスを見せて楽しませてくれるからこそでしょう。
次は7月に滋賀で開催されるガールズロックバンド革命との対バンに行きたいですね。
ライブツアーがどうか成功となることを願いたいです!






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