恒例となりました、2018年版・私的名盤アルバムランキングを発表したいと思います。 今年聴いた作品はこちらのCDアルバム視聴リストの方にも掲載されている全66作。 その中からベスト盤・カバー盤・企画盤を除いた、オリジナルアルバム全56作よりベスト20を発表いたします。 ちなみに昨年の結果はこちらでした。全69作から選んだのと比べると案の定枚数は 減ってしまいましたし、前記事に書いた通り本当はJAM Projectのアルバムも (レビューはこちら)5位以内に入れたかったのに名目上はベスト盤ということで 入れられなかったことなどは残念でしたが、それでも数多くの名作アルバムを ランクインさせることができました。まずは第20位~11位の発表です。
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2018年12月31日月曜日
2018年 私的名盤アルバムランキング
[CDアルバムレビュー] JAM Project「JAM Project BEST COLLECTION XIII A-ROCK」
JAM Project「 JAM Project BEST COLLECTION XIII A-ROCK」 (2018/10/31) 1. A-ROCK ~電脳Wars~ 2. 慟哭の彼方 3. 残像のリベンジャー 4. 鋼のWarriors 5. 神ノ牙 ~The Fang of Apocalypse~ 6. ENTER THE HEROES 7. NEW BLUE 8. The Brave 9. EMG 10. THE EXCEEDER 11. 豪腕パンチ 12. DRAGONFLAME 13. ヒトヒラ 14. Burning Blue ~蒼炎のソルジャー~ 15. The Oath ~夜明けの誓い~ お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) JAM Projectの通算13枚目のベストアルバム。全15曲中新曲は計3曲、 まずアルバムリード曲となる1曲目「A-ROCK ~電脳Wars~」はタイトル通りの デジタルロックナンバーながらもミドルテンポで聴かせる曲調が斬新。 コーラスワークもお見事でここまで重厚感あるデジロックはそう滅多にないレベル。 2曲目「慟哭の彼方」は煌びやかなギターが響くイントロと重低音響くAメロの時点から 傑作を確信するレベル。そしてサビで一気に疾走、メンバー5人の歌唱の迫力にも圧倒、 紅一点ボーカルの奥井雅美さんの歌声の絡みが絶妙なのも毎度ながらツボにハマる。 さらに間奏ではキーボードソロにギターソロとドラマチックなメロディの連発で これぞ2018年の当ブログ的メタルアニソンNo.1楽曲。 13曲目「ヒトヒラ」はバラード曲ながらも中低音の歌声の響きが力強く胸を打つ曲で これまでにはあまり無かったような曲に感じられた。新曲はやはり期待通り。 そして今作には3、6、11、14曲目にJAMのCDには初収録となるワンパンマン関連楽曲が 入っていてこれがあらためて聴くと軒並み素晴らしかった。 近年のスパロボや牙狼の曲と比べるとまだまだ鮮度があるように感じられるからか? 6曲目「ENTER THE HEROES」はダンサブルなデジタルアレンジに加えて Bメロのノリの痛快さがたまらない。サビで疾走して更に盛り上がる傑作デジロック。 作詞作曲が遠藤正明さんで編曲がR・O・Nさんという時点でゴールデンコンビ過ぎる。 14曲目「Burning Blue ~蒼炎のソルジャー~」はイントロのギターのメロディから うおおおおおおおおーーーーっ!!となったし、歌い出しの「♪無骨たるそれ故に」から これだーーっ!と言いたくなるほどの迫力そして筋力を感じる。 何よりサビメロが素晴らしい。ダイナミックでスケール感あって本来ならば こちらを2018年の当ブログ的メタルアニソンNo.1楽曲にしたかったほどだが、 2017年にリリースされているということで出来なかったのが惜しまれるほどに。 これだけ初収録曲が傑作揃いならば既発曲もアルバムの中でより映えるというわけで。 7曲目「NEW BLUE」は今作のプログレ楽曲枠。バラード曲かと思いきや 3分50秒から劇的展開連発、キーボードソロの素晴らしさがとりわけ印象的。 もうちょい早くから展開してくれても良かったのにと思うほどでしたけどね。 前ベストアルバムはいつも通りといった感じで特に当ブログには書くことが 無かったのと比べると、今作は2000年代のベストアルバムと同じぐらい胸に響く 作品を届けてくれたことに驚かされた。オリジナルアルバムではまだまだいけるけど ベストの方はTHE ALFEEの大阪国際女子マラソンの曲以上にマンネリなのではと 思っていたのを吹き飛ばすほどに。歌詞のメッセージ的には今作も同じように 燃え上がれ立ち上がれとしか歌ってないとも言えるが、それでも全然大歓迎、 メロディや演奏のカッコ良さと、衰え知らずのメンバー5人の歌唱の魅力が抜群だから。 JAM Projectこそがヒロイックな音楽の究極形。 当ブログでは移転前から含めてもう10年近くゴリ押しし続けているにもかかわらず アニソン系アーティストを聴いている人達の中でも、この時期恒例の各音楽ブログや ツイッターの年間ベストなどでJAMの作品を挙げてる人を今までほとんど見たことがないのが 残念でならない。あらためて音楽的に高く評価されて欲しい、 2018年の当ブログのCDアルバムレビューのトリを飾るにもふさわしい傑作でした!
2018年12月29日土曜日
[CDアルバムレビュー] 空野青空「Beginning」
2018年12月28日金曜日
[CDアルバムレビュー] ROTTENGRAFFTY「PLAY」
2018年12月27日木曜日
[CDアルバムレビュー] Tokyo Rockets「ANGEL NOIZ」
Tokyo Rockets「 ANGEL NOIZ」 (2018/7/25) 1. SHA-LA-LA [公式PV] 2. 愛なんていらない 3. ピノキオドール 4. アオゾラブルー [公式PV] 5. さよならナミダ 6. 瞬間少女崩壊 [公式PV] 7. 愛哀DOLL 8. JUMP!! 9. 断然超絶KISS 10. もしも君があと2時間で死ぬとしたら 11. アフリカ象が好き! (Bonus track) お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) Tokyo Rocketsの1stアルバム。 ロックなガールズユニット「Party Rockets GT」の妹分的な存在としてデビュー、 全曲の作曲をParty Rockets GTと同じく三宅英明さんが手掛けているだけあって ロック系アイドルが好きならば間違いなく好きになれるはずな作品。 まず今作のリードトラックである1曲目「SHA-LA-LA」ではシリアスで悲壮感すら漂う ミドルチューンをバックに、叫べ拳をあげろ立ち上がれと歌う曲で 逆境をも跳ね返すほどの確かなパワーを感じられる名曲。「存在意義」と書いて 「いのち」と読ませるとはアニソン歌手もびっくリのレベル。 そして今作には6曲目に収録されたデビューシングル曲「瞬間少女崩壊」は サビメロの良さがピカイチ、さらにダークテイストな歌詞が ヴィジュアル系もしくはガールズメタル系の名曲を彷彿させるものもあり カッコ良さ抜群、今作の中でもダントツの傑作。 さらにアイドル現場の模様を歌った7曲目「愛哀DOLL」や8曲目「JUMP!!」などを聞くと ライブで盛り上がることを意識した曲が多いのも今作の特徴だといえる。 だがハードロック系の傑作曲がこれでもかと並ぶParty Rockets GTと比べると・・・ やはりアルバムオリジナル曲にも「瞬間少女崩壊」に並ぶレベルの傑作曲が欲しかった。 だがそんな中で最後の最後にボーナストラックとして収録された11曲目 「アフリカ象が好き!」では見事なまでにやってくれた。 今作の中でも最もメタル色の強いサウンドにのせて、サビではひたすら アフリカ象が好きと連呼、そして「♪パオ~~~~ン!!」という野生の雄叫びを 高らかに響かせるという、あまりにも動物的本能剥き出しな曲で 某サイトでは「偏差値3ソング」と書かれてたが、よく聴けば決してそんなことないぞ! 少なくとも編曲偏差値は60は超えてると言ってもいいほどに間奏部分などでは 劇的展開連発、ギターの演奏を聴くだけでもハイレベルで素晴らしいと感じられる。 それにしても歌詞の最後のオチが「♪太くて長いよね 象の鼻」だとは。こんな可愛い女の子達に太くて長いなんて歌わせるとは、やらしいなぁ別の意味を 想像してしまったじゃないか、俺の象さんもぶっといぞと言いたくなってしまった。ともあれParty Rockets GTとの違いを出すためには今後も このようなSEX MACHINEGUNS路線の曲に挑戦し続けていけば良いのではないかと、 そっちの方がより面白いのではないかと思いましたよ。
2018年12月26日水曜日
[CDアルバムレビュー] 筋肉少女帯「ザ・シサ」
筋肉少女帯「 ザ・シサ (初回限定盤A)」 (2018/10/31) 1. セレブレーション (Instrumental) 2. I,頭屋 3. 衝撃のアウトサイダー・アート 4. オカルト 5. ゾンビリバー ~Row your boat 6. なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか? 7. 宇宙の法則 8. マリリン・モンロー・リターンズ 9. ケンヂのズンドコ節 10. ネクスト・ジェネレーション 11. セレブレーションの視差 12. パララックスの視差 お気に入り度:★★★★★★★☆ (7.5/10) 筋肉少女帯の通算19枚目のオリジナルアルバム。アルバムタイトルの「シサ」とは 「視差」で、同じ物でも見る人によって全く異なるものに見えるという意味らしい。 当ブログ管理人から見れば、今作も天才的プログレッシヴロックアルバムにしか見えない。 1曲目「セレブレーション」は約1分半のインスト曲。 メタリックなギターのメロディが胸に響く、オープニングにふさわしい壮大なインスト。 2曲目「I,頭屋」では昭和テイストな歌謡ロックでラップも交えた歌唱に痛快さがある。 「顔にヒビを書いて」といった歌詞を聞くと筋少の自己紹介的な曲にも聴こえる。 3曲目「衝撃のアウトサイダー・アート」はラブソングを絵画に例えた歌詞と ピアノを交えたメロディが抜群に美しいロックナンバーで、ボーカルのオーケンこと 大槻ケンヂさんの歌唱も衝撃的なまでに刺さる。これぞアーティスティックそのもの。 4曲目「オカルト」は今作のリードトラック。神様が願いを1つ叶えると言ってるのに そんなことを願うのかとツッコみたくなる歌詞が面白いし、ラストのオチもまさかの展開。 ただサビがどこなのか分からない曲がアルバムリード曲ってのはどうなんだろう? 前後の曲が傑作だっただけにそちらをリード曲にしていた方が・・・ 5曲目「ゾンビリバー ~Row your boat」は今作の中でもダントツの疾走感に溢れた メタルナンバーで、速弾きピアノを含めた楽器隊の演奏もスゴい。 それでいてゾンビが題材の曲ながらも怖いではなく面白くて芸術的だと感じられる。 例えるならば名作漫画を読んでいるかのようなワクワク感。文句無しの傑作! 6曲目「なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?」は ポップなバンドサウンドとはあまりにもアンバランスな歌詞がインパクト抜群な曲。 葬式などでの服装に悩む者としてはよく分かる曲・・とはやっぱり言えるわけがない。 7曲目「宇宙の法則」は筋少にしては歌詞が普通のラブバラードに聞こえる曲だが サビで変拍子が加わったりする編曲はやはりさすがだとしか言えない。 8曲目「マリリン・モンロー・リターンズ」はジャジーなサウンドをバックに セリフをつぶやき続ける曲かと思いきや一転シャウトする展開がプログレッシヴ。 9曲目「ケンヂのズンドコ節」は盆踊り風の曲ながらもその割に歌メロが単調に聴こえる。 10曲目「ネクスト・ジェネレーション」は昔のバンドマンとの恋を描いた曲で 他のバンドがこんな曲を作れば面白いと絶賛するレベルだが筋少にしては既視感ある曲。 こちらもサビメロに盛り上がりが足りないのが惜しいところか。 11曲目「セレブレーションの視差」は1曲目にオーケンのポエトリーリーディングが 加わることでより一層ドラマチックにパワーアップした曲。 アルバムのラストを飾るにふさわしい・・と思いきやまだ終わりじゃないんですね。 12曲目「パララックスの視差」はラストにしてはあまりにも地味なバラード曲。 オーケンが上坂すみれさんに提供した「パララックス・ビュー」の続編的な 傑作を期待してたんですけどね。こちらにも「視差」というフレーズがあっただけに。 メジャーデビュー30周年記念を飾るアルバムで、前半は期待通り素晴らしかったが それと比べると後半の楽曲はメロディが単調に感じる部分が多かったのが やはり惜しいところ。長くやってるとどうしてもメロディがネタ切れ気味になるのかなぁ。 だがそれでもオーケンの描く歌詞は相変わらずネタ切れなんて無縁なほどに 抜群の天才性を感じられるし、歌唱の方も上手いとか下手とかを超越するほどに 魂を震わす歌声が健在。さらにピアノの活躍は前作以上だったりするのも良かった。 何よりこの年になってもほぼ1年に1枚のペースでニューアルバムのリリースを 続けてくれているのが嬉しい。これからも活動が続く限り一生聴き続けるバンドでしょうね。
2018年12月23日日曜日
[ライブレポ] 椿鬼奴 ソロデビュー・アルバム「IVKI」リリース記念イベント
12月22日(土曜日)イオンモール大和郡山・1F北小路コートにて開催された 「椿鬼奴 ソロデビュー・アルバム「IVKI」リリース記念イベント」に行ってきました。 2018年のライブはBAND-MAIDがラストだと思っていたものの 今年のNAONのYAONに初出場を果たしたガールズロック歌手兼お笑い芸人が フリーライブですぐ近所まで来てくれるというならば行くしかない。 イオンモール大和郡山はこれまで買い物や昼食などでは何度も行ったことがあり これまでもたまにアイドルや歌手のフリーライブイベントが行われていた会場。 ちなみに直近のイベント情報を見てみると12月8日にオール巨人さんのアルバムリリイベが あったのには笑ってしまった。いつの間にCDを出してたんだ? 相方のオール阪神さんならば「車にポピー」という代表曲があるのは知ってたが。 [セットリスト] ・運命のリビルド ・Brace yourself ・Galactic Galapagos 司会は漫才コンビの学天即のお2人。またしても芸人さんが出てくるとはビックリ。 そして紹介と共に椿鬼奴さんが登場。まずはBon Joviの「You Give Love A Bad Name」 (原曲はこちら)を歌う。名曲だしそりゃカッコ良かったのでフルで聴きたかったが 1コーラスのみで終了。すぐさま学天即との計3人によるトークへと入り、 まずはこの年齢にして歌手デビューできたことが嬉しいといった話が。 現在46歳ということで「あさま山荘事件世代です」この自己紹介には会場から笑いが。 そして学天即の2人が、会場の皆さんはお笑いのネタも見たいと思ってるよねと振ると、 早速ネタ開始ということで八代亜紀さんのモノマネを披露。 だがこれが館内放送とかぶるというアクシデントが。せっかく盛り上がるはずだったのに なぜここで車のナンバーをコールしてお客さんを呼び出すんだ?タイミングが悪いなぁ。 その後には待望のオリジナル曲が。会場の子供達はBon Joviとかは知らなかったと思うけど 新曲はこの会場にいる人みんな平等に知らないから大丈夫だよという紹介に笑わされた後、 「地球玉」と称した、光る球体を右手に抱えて踊りながら 仮想アニメ「超空のギンガイアン」主題歌となったアルバムリード曲 「運命のリビルド」を披露。あらためて生で聴くと持ち前のハスキーボイスを生かした ボーカルは魅力的でCD音源以上に上手いと感じられた。90年代風アニソンにも合う歌声。 2曲目には同じくギンガイアン主題歌で林原めぐみさんが作詞を担当した 「Brace yourself」を歌った後、再びトークへと入ることに。 まずはアニメ「超空のギンガイアン」は知ってますかと観客に問いかけるも反応が無い。 それもそのはず、「このアニメは無いんです」に会場はややウケ。 なお超空のギンガイアンで鬼奴姉さんは声優としても伊吹・レッドスター役を務めたり、 さらに他の声優陣には林原めぐみさんが起用されるなど配役も全て決まっていたり 篠山紀信さんから撮ってもらったという実写版のポスターも紹介するなどしていたが 「アニメだけが無い」このオチには笑った。なおアニソンを歌いたいと思ったきっかけは パチンコが好きで、アニメを題材にした台にて曲が流れるとテンション上がるからとのこと。 これには納得した。パチンコのアニソンも名曲が多いですからね。「Fight On!」とか。 ラストにはPUFFYの大貫亜美さん作詞の「Galactic Galapagos」を歌ってイベント終了。 個人的には楽しかったしいっぱい笑ったが、全体的に観客の年齢層が高かったからなのか 会場の雰囲気が重く感じたのは気になってしまった。 歌もしゃべりも面白かったしもっと盛り上がってウケてもよかったはずなのに。 ともあれこれらの曲を引っ提げて来年のNAONのYAONにも出て欲しいが、しかしお笑い枠は 2016年が水谷千重子(友近)、2017年がはるな愛、そして2018年が鬼奴姉さんと 毎年出演者が変わってるからなぁ。ボーカリストとしての魅力は一番あると思うが・・・
2018年12月21日金曜日
[CDアルバムレビュー] カミツキ「Secret Whisper」
カミツキ「 Secret Whisper」 (2018/10/24) 1. Calling 2. パラノイアスーパースター 3. Silver 4. VAMPiRE KiSS 5. Sixth Sense お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10) カミツキの通算3枚目のミニアルバム。今作は視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の 五感をテーマにした楽曲が並び、それらが集結して第六感が覚醒するという コンセプトアルバム。相変わらずアーティスティックで感心させられる。 まず1曲目「Calling」は「聴覚」がテーマ。これがリード曲じゃないのか!? と言いたくなるほどの傑作を届けてくれた。どこまでも伸びやかに突き抜けていくような サビのメロディと歌声は圧巻で、アニソンっぽい歌詞にも迫力があり、 それでいて間奏で転調するなど編曲もドラマチック。これぞ希望の歌を聴かせてくれた。 2曲目「パラノイアスーパースター」は「嗅覚」がテーマ。 1曲目に続いて勢いのあるアッパーチューンでありながらも、 イントロのキーボードやギターのメロディからして深遠さを感じられる。 幻想的な世界が広がる歌詞も魅力的なラブソングでこちらも見事なまでの名曲。 3曲目「Silver」は「視覚」がテーマ。今作唯一のバラード曲でありながら メロディの質の高さ、振り幅の大きさが抜群なのでこちらも聴いていて気持ちいい。 バンドサウンドもガツンと響いているし、良い意味でCYNTIAのバラード曲みたいだと思った。 4曲目「VAMPiRE KiSS」は「味覚」がテーマ。激情ラブソング。 「♪夢中で運命に噛みつく」これはカミツキというバンド名にもかけてるのだなと。 ともあれこちらも迫力という点ではこれまでの曲以上のスゴみを感じられた。 5曲目「Sixth Sense」は「触覚」がテーマ。サビの「♪燃えて燃えて」がたまらなく燃える。 よりラウドロック色を増したバンドサウンドと、ボーカルのMIZUKIさんの力強い歌声が 胸に響きつつも、この曲もさりげなく転調を加える辺りに展開美を感じられるのがスゴい。 これまでのミニアルバムや4曲入りシングルと比較しても今作が最高傑作に違いない。 歌詞、メロディ、そして何より編曲がインディーズとは思えないほどのクオリティなだけに ぜひ来年にはメンバー自ら念願だと語っているアニメタイアップ曲をもって メジャーデビューを飾って欲しいと願うばかり。そして検索ワードの予測変換でも カミツキと打てばバンドの方がカミツキガメよりも先に出てくるぐらいになって欲しい。 なお今作を引っ提げての全国ツアーも現在開催中であるが、 その中にまさかまさかの奈良ネバーランドでのライブがあるということで これはチケット予約して来年の1月11日に行くことを決めました。前記事に書いた通り ライブツアーにて関西2府4県の中で奈良だけ飛ばすようなバンドもいる中で カミツキは結成わずか2年で来てくれるとは本当にありがたいですよ。楽しみですね。
2018年12月19日水曜日
[CDアルバムレビュー] ROOKiEZ is PUNK’D「The Sun Also Rises」
ROOKiEZ is PUNK’D「 The Sun Also Rises(初回限定盤)(DVD付)」 (2018/9/12) 1. リクライム 〔Album Ver.〕 [公式PV] 2. party up!! 3. リバイバル [公式PV] 4. 轍-wadachi- [公式PV] 5. モラトリアム 6. リマインド 〔Album Ver.〕 [公式PV] 7. ever since [公式PV] 8. Light a Fire 9. Fight against yourself [公式PV] 10. Wake your mind up, Get your loss back 11. self hate 12. Fight song 13. Breathing [公式PV] 14. リアライズ 〔Album Ver.〕 [公式PV] お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) ROOKiEZ is PUNK’Dの2ndアルバム。1stから6年ぶりとなる待望のアルバムリリースで アニメ「弱虫ペダル」の主題歌である「リクライム」「リマインド」「リアライズ」の 計3曲を含むシングル曲が多数収録されており、ベスト盤に近い充実度。 あらためて聴いてみて、なんでこのバンド今まであまり注目してなかったんだ!? 最高じゃないか!!と驚かされたほどの作品でした。 バンド名からしてパンクがルーツであることが分かるも、それにありがちな単調さが無く ここまでメロディの良さと、エモロック風な熱さを兼ね備えたバンドはそう滅多にいない。 FLOWやSPYAIRやTHEイナズマ戦隊などといった熱血体育会系バンドや ヒロイックなアニメタイアップ曲を多く歌うバンドが好きならば即ハマり確実。 それでいてボーカルのシンノスケさんの歌声には風を切るような清涼感があり、 自転車競技をテーマにしたアニメの主題歌を歌うにはそりゃジャストフィット。 THEイナズマ戦隊が雷神ならばROOKiEZ is PUNK’Dは風神と呼びたくなる。 アルバムリード曲である3曲目「リバイバル」も汗と涙と燃えたぎる情熱を 爽やかに聴かせる曲で最高。この曲も弱虫ペダル主題歌みたいだなと思ったしそれどころか サビメロがMAGIC OF LiFEの「弱虫な炎」に似てないかとすら思ってしまった。 パクリジナルに挑戦しても傑作を生み出してしまうというから恐るべしだ。 さらに9曲目「Fight against yourself」はプロ野球・中日ドラゴンズの平田良介選手の 入場曲として作られた曲で、こちらもイントロの演奏の時点からして高揚感抜群の傑作曲。 「♪空高くアーチを描いて」がたまらなく爽快だし「♪期待と栄光背負うNo.6」と聴くと 自分も草野球で背番号6をつけたくなった。阪神だと金本前監督の背番号だったけど。 全体的に似た系統の楽曲が多いアルバムではあるが、それでも2曲目「party up!!」では ディスコサウンドとロックを融合させAメロではラップも交えるなど 楽しいパーティーチューンを聴かせたり、さらに11曲目「self hate」では 自身のダークで弱い一面を歌ったミドルチューンを聴かせる場面も。 「♪その痛みがお前ならば分かるだろ?」分かるよ痛いほどに。 そしてシングル曲でもある13曲目「Breathing」に至ってはストリングスを思いっきり入れた シンフォニックロックナンバーでシリアスな迫力満点、こんな曲も歌えるんだと感心する。 当ブログでももうすぐ2018年の年間ベストアルバムを発表するがようやくここに来て ついに2018年下半期を代表するほどの傑作が現れてくれた。 これはお気に入り度満点にしようかなとも思ったし、当然ライブの方にも 行ってみたいなと思ったが、しかし公式サイトのスケジュールの欄を見てみると 関西では大阪ワンマンの後に対バンで神戸京都和歌山滋賀と来るにもかかわらず 奈良だけ無かったのでお気に入り度が下がりました。冗談です。次回こそ来て欲しいですね。
2018年12月17日月曜日
2018年10月度 マイベスト10
恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。 この10月度は前月度と比べるともう一つかもしれないなぁと思っても 終わってみれば今月も次点投票をしたくなるほどに名曲が溢れてしまうんですよね。 ということで第11位タイからいってみましょう。 第11位 はなわ「拝啓、かっこ悪い親父」 [公式PV] 前月の椿鬼奴さんに続く今月のお笑い枠。だが楽曲の方は真剣そのもの。 歌詞もさることながら、その人間味を感じられる歌声が特に魅力的だと思う。 以前好きだったMALCOというバンドのボーカルの声にも似てると思う(分かる人いないと思うが) 風男塾の楽曲プロデュースもぜひ続けて欲しいですね。 第11位 Innocent Material「Remember Me」 [公式PV] ガールズロック系ブログとしてはぜひ紹介したかったバンドの1組。 美声と美メロの詰まった曲でサビの真ん中で転調するドラマチックな展開もツボにハマった。 サビ中転調といったらElements Gardenというイメージが未だにあるが、ともあれこういうのは大歓迎ですよ。
2018年12月15日土曜日
[ライブレポ] BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】
12月8日(土曜日)京都・FANJにて開催された 「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR 2018-2019【侵略】」に行って来ました。 BAND-MAIDのお給仕(ライブ)のためにご帰宅するのは2016年のNAONのYAONでのお給仕 (レポはこちら)以来2年半ぶり3回目で、ワンマンは初めて。 会場のFANJは京都の北の端の方で、以前に黒崎真音さんのライブで来た時にも なんでこんな所にライブハウスがあるのかと思った会場でした。ここまで来た理由は、 京都でのお給仕ならばあのレア曲をやってくれるんじゃないかという期待もあって・・・
2018年12月3日月曜日
「第7回アイドル楽曲大賞2018」に投票してきました
ピロスエさん主催の年末恒例の投票企画「第7回アイドル楽曲大賞2018」に参加してきました。 昨年度(記事はこちら)などに続いて3回目の参加です。楽曲の試聴については今年も サブコンを中心として多種多様な曲を聴かせていただくことができました。 なお個人的ルールとして今回も楽曲部門の投票については 各グループ1曲のみといたしました。それではいってみましょう。
2018年12月1日土曜日
[CDアルバムレビュー] Gacharic Spin「Go Luck!」
Gacharic Spin「Go Luck!<Type-GACHA>」 (2018/11/21) 1. ゴーストルール 2. Shake Hip! 3. 涙 4. YELLOW YELLOW HAPPY 5. RPG お気に入り度:★★★★★★★ (7/10)
2018年11月28日水曜日
[ライブレポ] LiSA「LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[core]」
11月25日(日曜日)福井・フェニックスプラザにて開催された LiSAさんのライブツアー「LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[core]」 に行ってきました。今年5月にリリースされた2枚のベストアルバムが オリコン1・2フィニッシュを獲得するなど昨年以上に躍進を遂げたということで、 年末には紅白歌合戦に初出場が決定してこの日のライブで祝賀報告が行われ 一緒におめでとうとお祝いする準備万端でチケットをとったはずだったのですが・・・ ともあれベストアルバムを聴いてあらためてぜひライブに行きたいと思ったので 恒例の北陸行きも兼ねて行ってきましたよ。これで今年だけで北陸3県制覇ですね。
2018年11月21日水曜日
歌姫ピラミッド 2018年11月版
2018年11月16日金曜日
[ライブレポ] Gacharic Spin TOUR 2018「Go Luck!」ワンマン
11月11日(日曜日)三重・CLUB ROOTSにて開催された 「Gacharic Spin TOUR 2018「Go Luck!」ワンマン」に行ってきました。 今月の21日にリリースされるカバーミニアルバム「Go Luck!」を引っ提げてのツアーで あると同時に、今年末をもって卒業を発表したパフォーマーのまいちゃんのラストツアー。 管理人的にはおそらく見納めになるというまいちゃんの活躍の姿も目に焼き付けてきました。 さらに胃腸の病気で入院していたギタリストのTOMO-ZOさんも、 前日の名古屋から復帰を果たしたということでその快気祝いでもあるライブ。 なおTOMO-ZOさんの入院中にもGacharic Spinとしてイベントライブには参加してたようで その時にはドラマーのはな兄さんがギタリストにパートチェンジし、 サポートドラマーに元SORAMIMI、現在はレディビアードさんとのコラボなどでも活躍中の (レビューはこちら)むらたたむさんを迎えて曲を披露したというから相変わらずのライブ命っぷり。 そりゃ過去にはボーカルが失踪してもツアーをやったほどだからこれぐらいは平気でやるか。 そしてこの日はサポートメンバーとしてガチャダンJrの早坂美咲さんもパフォーマーとして 参加しての計6人でのライブが実現。現時点でのフルメンバーが揃ってくれました。
2018年11月10日土曜日
2018年9月度 マイベスト10
2018年11月2日金曜日
[ライブレポ] 柳瀬蓉、てふてふ、他「BiVi二条×京都三条会商店街 ハロパ!2018」
10月27日(土曜日)京都・BiVi二条 1階特設ステージにて開催された 「BiVi二条×京都三条会商店街 ハロパ!2018 ~ハロウィンパーティへいこう!~」 に行ってきました。出演者の1人である柳瀬蓉さんの新曲を試聴したところ あまりにも素晴らしかったので急遽行くことにしたイベントでした。 13時開始予定ということでしたが途中ラーメン屋さんで30分も待たされたせいで 会場に着いたのは、てふてふのライブの開始予定時刻である13時15分になってしまい 何とか1人目の歌手のライブに間に合ったと思いきや、始まったのは13時00分開始予定の ウラガミマサヨシさんの落語のライブ。まだ開始早々だというのに15分押しだとか ここのイベント運営はミナーラフェス運営かとツッコミたくなったが、 しかしこの日の司会も担当していた柳瀬蓉さんの話によると、 ウラガミマサヨシさんはメタルバンドのベーシストから落語家に転身したという 経歴の持ち主とのこと。ならばこれは見てみたい!間に合って良かった!と思いました(笑) なおネタの方は至って正統派でした。メタル要素の入った落語をやるのかと期待したのに。 ・てふてふ 神戸を拠点に活動する女性ロックシンガーで、読み方はそのまま「てふてふ」。 ちょうちょうでは無いとのこと。確か以前に1度当ブログに出てきたはずと思いきや 案の定2013年1月度 マイベスト10にて「夢と愛の中に彷徨う音」を 紹介していました。ということで柳瀬蓉さんと並んで楽しみにしていた歌手。 なおこの日はアコースティックギター1本での弾き語りライブでした。 バンドじゃないのか・・・バンドセットも組めないほど小さい野外ステージだからなぁ。 そう思ったのも束の間、いざライブが始まるとその熱唱・熱演っぷりに驚かされた。 時に足踏みをしたりジャンプしたり、さらには地べたに寝っ転がったりしながら 歌い演奏する姿は、まさに全身全霊で歌を表現してるといっていい。 足首には鈴をつけており、足踏みする度に鈴が鳴るのも印象的。体の一部も楽器になる。 アコギ1本の弾き語りライブでここまで心を揺さぶられたのはいつ以来だろうか。 やはり月間マイベスト10で選んだだけあった。次はバンドセットでライブを体験してみたい。 ・IGUCCHEESE イベントの公式サイトによると「オリジナルロック」と紹介されていた 今年が前厄の覆面男性ソロシンガー。まずは2曲続けてギター弾き語りでジミヘンの曲を歌う。 オリジナルと言いながらいきなりコピーか。しかし普通に歌い続けても面白くないということで 2曲目には日本語の歌詞をつけて歌うと宣言。だがその歌詞の内容はパタリロにちなんで 登場人物が全員男の恋愛ソングにしたとのこと。これには何と言ったらいいのか、 分かりやすく例えると日出郎さんの「燃えろバルセロナ」みたいなものですかね? その後はオリジナル曲も1曲披露。歌声は男らしくて良かったのだがこの歌手の情報は 検索してもほとんど出てこない。数少ない情報によると8月に京都の別のイベントに 出演した時は歌手ではなく「大喜利」と紹介されてたのだがこれってどういうことだ? ・柳瀬蓉 [セットリスト] ・惡の華 [公式PV] ・蜉蝣 [公式PV] ・光みたいな笑顔に今 ・南瓜ノ訪レ ・祇現ノ燈。 ・alive [公式PV] ・閃光前夜 本日の私的メインアクトである「圧倒的京都イチノアイドル」。 ライブを体験するのは5月に行われた葉月フェス以来でした(レポはこちら) まず1曲目は「惡の華」という和風EDMで華麗に舞い踊りながら歌う。その姿は早くも圧倒的。 そして2曲目にはこの日最も楽しみにしていた「蜉蝣」が来たーーっ!! 9月にリリースされた計3曲入りニューシングル「エフェメラル」のリード曲であり 貫録たっぷりの演歌風歌唱とクサメロ全開で突っ走る歌謡ロックナンバー。 これは最初に試聴した瞬間から鳥肌が立つレベルだった。あらためて生で見られて良かった。 さらにこの日はハロウィンイベントということから4曲目にかぼちゃの曲を披露。 調べてみると1stアルバム収録曲「南瓜ノ訪レ」という曲らしい。 高速テンポで盛り上がれる曲で和洋折衷の魅力が詰まった曲でした。 つくづく1stアルバムをミナーラフェスで時間が無くて買えなかったのが悔やまれる・・・ なおamazonを見てみるといつの間にか配信リリースが開始されていたようなので もうこちらの方で聴いてみようかなぁ。それだと歌詞カードがつかないけど。 5曲目「祇現ノ燈。」はニューシングルのC/W曲で自ら作詞作曲を手掛けた曲。 和楽器を生かした歌謡バンドサウンドをバックに歌う姿が相変わらず華麗。 6曲目にはライブ定番曲の「alive」でこの日も一緒に振り付けをやって盛り上がる。 ラストナンバーの「閃光前夜」もニューシングルのC/W曲。 アップテンポでノリの良い曲ながらもサビの「♪サヨナラ祭囃子」には ちょっぴり哀愁を感じさせてくれて味わい深い。ライブの締めくくりにふさわしい名曲でした。 持ち時間30分のステージで計7曲も聴けて一緒に盛り上がれてとても楽しかったです。 11月10日には関西では史上初となる、アイドルが主催するサーキットフェス 「やなぎフェス」を開催するということからこちらにも期待したくなる。 バンドにアイドルに弾き語りに和楽器演奏とジャンル関係なく出演者を集めるフェスは好き。 つくづくもっと人気が出てもいいはずの歌手なのにと思う。この日の観客数は 後ろの方で見てた人を含めても50人強ぐらいか?なぜもっと見つけてもらえないのかとなると この歌手もまたGacharic Spinなどと同じく、ジャンルとしてどこにいるのか問題というのが あるような気がする。この日も自己紹介では「京都のアイドル」と名乗っているものの アイドルにしてはアーティスティック過ぎる。シンガーソングライターとして作詞作曲もやるし 歌唱力もパフォーマンス力も個性もありまくりなだけにアーティストにしか見えない。 だからといってアーティストとして売ることにしても誰と対バンするのかとなるし、 ガールズバンドと対バンしてもおっさんしかファンがつかなさそうな気がするし、 そうなるとやっぱりアイドルで売る方がまだ多くの人に見てもらえそうだとなるし。 でもアイドルシーンは実力がちゃんと評価されない世界だと思う所があるんですよね・・・ 当ブログ管理人みたいに歌唱力&楽曲第一主義な人ばかりならもっと売れてるはずだと思う。 だがそれでも個人的にはジャンルの壁を超えて頑張ってる歌手こそ応援したくなるんですよ。 同じく関西インディーズアーティストの82回目の終身刑やANIME GIRLなどと共に これからも注目したい歌手ですね。次は「alive」を収録した2ndアルバムを出して欲しい!
2018年10月22日月曜日
[CDアルバムレビュー] 浜田麻里「Gracia」
浜田麻里「 Gracia (初回限定盤)」 (2018/8/1) ディスク:1 1. Black Rain [公式PV] 2. Disruptor 3. Orience 4. Zero 5. No More Heroes 6. Lost 7. Melancholia 8. Right On 9. Heart Of Grace 10. Dark Triad 11. Mangata ディスク:2 (初回限定盤のみ) 1. Seventh Sense お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) 浜田麻里の通算23枚目のオリジナルアルバム。日本一のボーカリストの 約2年半ぶりとなる待望の新作は、序盤の1~4曲目や9、10曲目などでは ハードロック・メタル系の楽曲中心で超絶歌唱を聴かせてくれる一方で、 中盤の5~8曲目などでは90年代を彷彿させるようなポップス中心で 優しい歌声を聴かせる場面も有り。2010年代のアルバムの中では最も幅広い曲調で 歌声の魅力を余すところなく引き立てた作品となりました。 まず1曲目「Black Rain」は2010年代の曲の究極形ともいえる必殺メロスピナンバー。 サビ部分でのハイトーンボイスとビブラートが泣けるほど圧倒的過ぎる。 そして今作では全曲の作詞も麻里さん自ら担当しており、作詞家としても才能を発揮。 「♪鼓動のない平面に 温かい涙は流れない」この序盤の1フレーズだけでグッとくる。 麻里さんの曲は歌唱もメロディも起伏に富んでいて魂の鼓動を感じられるからこそ 聴いていて温かい涙も流れてくる。「♪魂の鋭気よ」「♪燃え上がれよ」 これこそがメタルの王道であり醍醐味。燃え上がれファイヤー!!ってな歌を歌えば 当ブログの脳筋管理人は即感動して即年間ベスト上位入りですからね。 続く2曲目「Disruptor」はミドルテンポで聴かせるハードロックナンバーながら 変拍子の組み合わさった曲展開がドラマチックで、聴けば聴くほどに味わいがある。 3曲目「Orience」で再び神々しい世界観を持った疾走メタルナンバーを聴かせた後、 4曲目「Zero」では超大作バラードを披露。曲のラストの部分で放たれた、 魂の超ハイトーンボイスは聴いた瞬間、時が止まった。思わず凍り付くほどだった。 ちなみに当ブログ管理人は車のカーステレオでCDを聴くことが多いのだが、 この瞬間は呆然となって車を路肩に止めた。車のエンジンも止まった。こんなことは史上初。 それぐらい奇跡的な歌声だったということですよ。 5曲目「No More Heroes」は90年代ポップス風のラブソング。 サビのハイトーンとロングトーンを生かした伸びやかさ抜群の歌唱に加えて ギターソロも迫力がある。90年代の曲よりもさらにパワーアップしていると感じられた。 6曲目「Lost」、7曲目「Melancholia」はラブバラード曲で哀愁を帯びた 美しい歌声を聴かせてくれる。8曲目「Right On」は傷ついた心を癒してくれるような メッセージが込められたアッパーチューンで元気をもらえる。 90年代のガールズポップ時代のアルバム作品は、 個人的にはシングル曲>>>>アルバムオリジナル曲という印象が強過ぎだったのだが、 今作の5~8曲目は全曲シングルでもいけるほどにメロディの質が高い曲ばかりで良かった。 そして9曲目「Heart Of Grace」ではシンフォニックメタルの要素が加わった ドラマチックな重厚ミドルバラード。歌詞に勇者や聖者などといったフレーズが 登場する世界観はアニソンみたいでヒロイックそのもので最高です。 10曲目「Dark Triad」で再び疾走感溢れるメタルナンバーを披露。 こちらも歌詞のカッコ良さ抜群。「♪人は粗暴な生き物だから」 「♪邪悪な影から 私は私をただ守り抜きたい」この力強さが最高。 どこの世界にも粗暴な人はいるものだろうが、それにも立ち向かえるほどに 麻里さんの歌が私に勇気をくれる。メタルは強くなりたい者が聴く最強音楽だ。 11曲目「Mangata」はラストを飾るにふさわしいロックバラード曲で コーラスワークの美しさも際立っている。曲の終盤に行くほどにスゴいのはもはや恒例。 初回限定版のみに付属のボーナストラック「Seventh Sense」は これまたスケール感の際立つミドルチューンでボーナス扱いがもったいないほど。 これまで1980年代~2010年代の長きに渡って歌ってきた音楽の総決算的な作品で 当ブログ史上最大級の衝撃だった21枚目のアルバム「Legenda」(レビューはこちら)にも 並ぶほどの傑作が誕生した。なお今作では22年ぶりとなるオリコントップ10入りも達成。 世間的にはほとんど宣伝されてないも同然であるにもかかわらず こうして再評価されつつあるのは、それだけの圧倒的な実力が口コミで広まっているから。 熱狂的なファンが多いのも特徴だが、そりゃこの歌声を聴けば神格化もしたくなりますよ。 これほどまでに激しく魂を揺さぶられる歌でありながらも、 それでいて抜群に綺麗で美しいと感じさせられるのも大いなる魅力。 ここ最近でハードロック系サウンドを軸に美しい歌声を聴かせてくれた歌手や曲といえば 水樹奈々さんの「WHAT YOU WANT」(レビューはこちら)なども真っ先に思い浮かぶし 他にもバンドだとOctaviagrace、CROSS VEIN、Amiliyahなどまだまだ数多く存在するが 元祖は浜田麻里さんだとあらためて感じた。当ブログでは年がら年中エモいエモいとばかり 言ってるので説得力無いかもしれないが、麻里さんこそが日本一エモいシンガーです。 ライブでもCDで聴く以上にスゴい歌唱を見せてくれるだけにぜひ多くの人に聴かれて欲しいが 今やチケット入手困難な歌手の1人となってしまった・・・また行きたいんですけどね。
2018年10月15日月曜日
2018年8月度 マイベスト10
恒例企画、サブコンにより選ばれた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。 このブログもすっかり更新意欲が低下してしまいましたがその理由としては、 所詮狭い世界の中だけの話でしょうがツイッターの音楽好きの人達を見ていて思うのが 結局の所は自分とは何もかも好みが逆の人の方が人気を得られるのかと・・・ 例えば男性ボーカルも女性ボーカルも繊細・可愛い系より骨太・カッコいい系が好きだとか 言ってくれる人はあんまりいなくて、流れてくるのはその逆ばかりですし。 こんな自分のブログでも見てくれる皆さんにはあらためて感謝しかないです。 来年からはどうなるか分からないですが今年いっぱいは続けるということでいってみましょう。
2018年10月10日水曜日
[CDアルバムレビュー] 相坂優歌「屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま」
相坂優歌「 屋上の真ん中 で君の心は青く香るまま (初回限定盤A)CD+BD」 (2018/1/31) 1. 瞬間最大me [公式PV] 2. 透明な夜空 [公式PV] 3. セルリアンスカッシュ [公式PV] 4. Insomnia 5. 今はここに 6. 翡翠蝶の棲む処 7. Look back 8. Dependence 9. Impulse 10. Anti Geometry 11. Prime Point 12. ひかり、ひかり [公式PV] お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) 相坂優歌の1stアルバム。その名前の通り、今最も優れた歌を歌う声優歌手の作品。 何が優れているかといったら楽曲提供者の人選の面白さと編曲の質の高さ、 そして何より声優離れしてると言ってもいいほどの高い歌唱力。 まず1曲目、大森靖子さんが作詞作曲を担当した「瞬間最大me」を聴けばそれが一目瞭然。 歌詞やメロディの詰め込み度が高い上にサビでキーが一気に上がる展開が面白い曲で 歌うには相当難易度の高そうな曲を、いとも簡単に軽やかに歌いこなすのがお見事。 2曲目「透明な夜空」、3曲目「セルリアンスカッシュ」では1曲目とは一転して ストレートなバンドサウンドで盛り上げる曲で、サビのハイトーンボイスが圧倒的。 「♪照らし出すよーー~~!」この歌声だけで希望の光を照らしてくれてるかのよう。 4、5曲目にはデジタルポップ調の「Insomnia」、アコギバラードの「今はここに」を挟んで 6曲目「翡翠蝶の棲む処」ではALI PROJECTのお2人が作詞作曲を担当したというのが クレジットを見ずとも分かるほどの曲を歌う。妖艶なゴシック系楽曲でアニソンらしさ全開。 そして圧巻だったのが7~9曲目。 7曲目「Look back」はイントロのギターのメロディからしてうおおーーっ!となった 傑作エモーショナルロック。歌謡曲テイストで抑揚に富んだサビメロも魅力的で そのサビの熱唱っぷりは水樹奈々さんの後継者に指名したくなるほどだった。 本人作詞による歌詞のメッセージも切迫感があって胸に響くものがある。 「♪誰かと同じでは 居る意味が無いんだよ」 本当にそうだ、誰かと同じ曲ばかり聴いていては居る意味が無いんだよ。 8曲目「Dependence」もイントロの電子音のメロディからしてヒーロー入場曲みたいで サビメロも間奏のギターの重低音も全てが最高にカッコいいデジロックナンバー。 9曲目「Impulse」は疾走デジタルポップ系楽曲でサビメロが7曲目と少しかぶってるが それでも全然良いと思えるほどだった。これらの曲全て細部まで作り込まれた編曲が 聴けば聴くほどに味わい深くて、近年のアニソン系アーティストの楽曲らしい。 てか7~9曲目って全部先行シングルのカップリング曲だったのか!表題曲を超えてる。 10曲目「Anti Geometry」も間奏がユーロビート風で盛り上がる曲でありながらも メロディがちょっぴり切ないのがこれまた魅力的。fripSideが好きならハマるに違いない。 11曲目「Prime Point」はキュートで優しい歌声と開放感に溢れた編曲が魅力のポップス。 12曲目「ひかり、ひかり」はクリープハイプの尾崎世界観さんが作詞作曲を担当した 楽曲でありながらも意外なほどに爽やかなバンドサウンドで聴かせる曲でエンディング。 現在は喉の不調のために短期休業中ということだが、今作を聴いた限りでは 声優よりもアニソン歌手中心路線でいって欲しいと思えてくる。 それほどの歌唱と楽曲の魅力が詰まった作品でした。ポスト水樹奈々さんの一番手には、 個人的には楽曲が可愛い系に寄った印象のある水瀬いのりさんよりは アッパーで盛り上がるデジポップ&ロック系の曲が多い相坂優歌さんを推したいが・・・ むしろ奈々様とキャラがかぶり過ぎてもどうなのかという心配をしてしまうのだが、 今作を聴いた限りはストリングスを取り入れた曲があまり無いという所が決定的な違いか? ともあれ2018年のアニソン系作品の中ではトップクラスのおすすめ。復帰が待ち遠しいです。
2018年10月7日日曜日
[CDアルバムレビュー] LAST MAY JAGUAR「Reloaded」
LAST MAY JAGUAR「 Reloaded」 (2018/6/13) 1. Dynamite words [公式PV] 2. Last Hope 3. Reloaded [公式PV] 4. Because of me 5. Do not forget that day 6. Love Bites (So Do I) お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) LAST MAY JAGUARのミニアルバム。「女豹yurica率いる嬢メタルバンド」というコピーで 2014年に初のCD作品にしていきなりメジャーデビューアルバム「Ready for...」 (レビューはこちら)がリリースされた時はビックリしたものでした。 あれから約3年半もの間CDリリースが途絶え、その間にメンバーチェンジもあった中で ようやくリリースされた待望の新作。結局インディーズからとなったようですが・・・ そんな今作の特徴を一言でいうと、メタル色が薄くなりデジロック色が強くなった。 バンドのキャッチコピーもYouTubeによると「ハイトーン・エモーショナルロックの ニューアイコン」となったようで。その名の通りに1~3曲目まで立て続けに サビのキーが高くてアッパーで盛り上がるデジロックチューンを聴かせてくれる。 ボーカルのハイトーンボイスもお見事だが、それに加えて歌詞が素晴らしい。 1曲目「Dynamite words」の後半のCメロ部分で一転して哀愁漂うサウンドをバックに 「♪もしも言葉が無ければ 僕ら争わないのだろうか」などと歌う姿は 誰かの言葉に苦しんできた者として泣けるほど共感できる。たまらなくエモいよ。 だがそれでもラストのサビで再び加速すると同時に「♪君と分かり合いたい」などと歌う。 それでも希望を追い求める姿が最高にエモいよ。これぞエモロックアイコン。 そして3曲目「Reloaded」も歌詞のメッセージ性抜群で一曲入魂っぷりに胸熱。 「♪何もしないという選択ももちろんあって」「♪それでもこの道を選んだのは僕だ」 これには音楽という道を選んだバンドメンバー達の思いも伝わってくるし 例えインディーズになろうが何としてもこの世界で成功して欲しいなと応援したくもなる。 4、5曲目ではミドルチューンを聴かせた後、6曲目「Love Bites (So Do I)」では アメリカ出身のハードロックバンド「Halestorm」の代表曲のカバーを披露。 ボーカルにエフェクトをかけたことでダンサブルなデジロック風に聴こえるのが面白い。 こちらの原曲はさすがの名曲だったがそれと聴き比べても名カバーだと感じられた。 余談だがHalestormの曲をYouTubeで何曲か試聴してみたらこれはハマりそうなバンドだ。 ボーカルはLAST MAY JAGUARの女豹yuricaさんに負けず劣らずのド迫力女性ボーカルで こちらもまた猛獣系女子。骨付き肉が似合いそうだなと思いましたよ。 やっぱりメタルだと売れないから多少の路線変更をすることになったのかなと 想像できてしまうのには複雑な思いがあるものの、だがそれでも 電子音入れまくり生かしまくりのバンドサウンドに熱き魂こもった歌詞とボーカルという 個人的に大好きな路線で突っ走ってくれたので結果的には良かった。 この調子で編曲の幅を広げていけば一層素晴らしいバンドになれるはずと期待したくなる。 とりあえずGacharic SpinやSALTY DOGなどが好きな人にはハマる可能性大では。 ライブの方は3年前にGacharic Spinの主催フェスで見たことがありましたが (レポはこちら)あらためて進化した姿を生で見てみたくなりましたね。
2018年10月2日火曜日
[CDシングルレビュー] 水樹奈々「WONDER QUEST EP」
水樹奈々「 WONDER QUEST EP」 (2018/9/26) 1. WHAT YOU WANT [公式PV] 2. 結界 3. Birth of Legend 4. Hungry Hungry 水樹奈々の通算37枚目のシングル。前シングルから1年2ヶ月ぶりとなる待望の新作。 まず1曲目、「WHAT YOU WANT」はイントロ・歌い出しの時点からストリングスや電子音や エフェクトボーカルや重低音ギターサウンドのカッコ良さ抜群で傑作を確信した。 最高レベルの編曲擁するエモーショナルロックの決定版。Aメロ部分のコーラスも熱いし サビの伸びやかなメロディと歌唱の迫力は毎度ながら最高。加えて今回特筆したいのは歌詞。 「♪気高き敗者よ声を揚げろ 奢れる勝者の懐に噛みつけ」 この2番Aメロにはとりわけ感動。自分みたいな敗北感や劣等感を抱えて生きてきた者には こんなこと歌ってくれる奈々様こそが希望の星。本人作詞ではないけれど、 それでも下剋上を見せてやれ、一泡吹かせてやれと魂込めて歌ってくれてるからシビれる。 アニメ「モンスターストライク」EDテーマ曲ということであらためてアニソンって 元気になれるし勇気をもらえる。アニソンにハマった理由ここにありなモンスター級傑作。 2曲目「結界」は和風イントロから始まるシンフォニックロックナンバー。 こちらもダイナミックでドラマチックな編曲と歌唱が最強レベルで素晴らしい。 ゲストボーカルとして参加の宮野真守さんはこれまではナヨナヨ系で苦手な印象だったが、 この曲に関して言えばコーラスワークが良くてBメロ部分ではカッコいいラップも 披露してくれたりと、意外なまでに全然いける。また新たな境地を開拓した楽曲。 和楽器バンドがストリングスを取り入れたらこんな曲になるのかなとも思ったり。 3曲目「Birth of Legend」はシンフォニックアレンジが効いたポップスで イントロや間奏のメロディはアイリッシュ音楽風にも感じられる。 キュートで元気いっぱいな曲でありながらも、どこか幻想的なのが魅力的。 4曲目「Hungry Hungry」は疾走感のあるデジタルポップナンバーながらも細かく表情を 変えるかのような編曲が面白い。奈々様の歌声はデジタルアレンジの曲にも合う。 久しぶりのシングルにしてリード曲が年間ベスト上位級の傑作で嬉しい限り。 どうかこれからも1、2曲目のような路線の曲を歌い続けて欲しい。 このようなドラマチックでヒロイックでカッコいい曲をメジャーの音楽シーンにおいて より多くの人々にキャッチーな形で届けてくれることこそが、アニソン系アーティストの 最大の魅力だと感じてきたから。例えばインディーズのガールズハードロック系の バンドなどにも同系統の曲を歌うアーティストはいるが、残念ながらそのほとんどは 楽曲が多くの人に届いていってないのが現状なだけに・・・だからこそ頼もしい。 そして早くも10月24日には通算38枚目のニューシングル「NEVER SURRENDER」が リリースされるということでこちらも楽しみにしたいです。曲名からして期待しかない。
2018年9月30日日曜日
[CDアルバムレビュー] Octaviagrace「Polyhedra」
2018年9月27日木曜日
[ライブレポ] PASSPO☆「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」
9月22日(土曜日)東京・中野サンプラザにて開催された、PASSPO☆のラストフライト 「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」に搭乗してきました。 会場には数多くのアイドルグループや芸能関係者から花束が贈られていました。 フェスや対バンなどで競演したあゆみくりかまきや大阪☆春夏秋冬、 さらにはバンド勢からオメでたい頭でなによりなどの名前があったのも良かった。 そして風男塾の贈り物がデカ過ぎ目立ち過ぎ(笑)さすが男前だなと思いましたよ、 今年のTIFでのコラボステージもお見事でしたからね(レポはこちら)
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