ROTTENGRAFFTY「 PLAY (初回限定盤[CD+DVD])」 (2018/2/28) 1. 寂寞 -sekibaku- 2. PLAYBACK [公式PV] 3. 世界の終わり [公式PV] 4. SHRED 5. Just One More... 6. hereafter 7. 「70cm四方の窓辺」 [公式PV] 8. Rainy 9. 夏休み 10. P.I.L 11. アイオイ [公式PV] 12. So...Start [公式PV] お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10) ROTTENGRAFFTYの通算6枚目のフルアルバム。ラウドミュージックの雄が放つ傑作。 まず1曲目「寂寞 -sekibaku-」から哀愁を漂わせながら疾走する姿が迫力抜群、 それでいてBメロや間奏などで表情を変える曲展開の多彩さもドラマチックに感じる。 そして今作のリード曲である2曲目「PLAYBACK」ではラップやスクラッチ音などを 組み込んだミクスチャーロックサウンドと共に、熱きメッセージを放つ名曲。 「♪日々チャレンジャー!!」「♪俺は絶対逃げねぇ人間!!」これぞ魂の叫び、 こんなにもガッツと男気溢れる最強楽曲を歌うバンドは今や貴重な存在だ。 この序盤2曲だけでもスゴいのに、それに加えて4曲目「SHRED」はなんと ワールドプロレスリング主題歌という傑作確定最強タイアップが付いた曲。 プロレス曲らしくイントロや間奏はとりわけメタル。その一方でサビはクリーンで カクテルライトが目に浮かぶほどのヒーロー降臨感。Wikiによるとジャンルの欄に オルタナティブメタルというフレーズも書かれてたがそれはこういう曲のことだな。 アルバム後半では7曲目に先行シングル曲の「「70cm四方の窓辺」」が。 ストリングスを加えてサビで一気に疾走するシンフォニックロックナンバーで 愛する人に会いたいという歌詞のメッセージがたまらないほどに伝わる、 胸に迫りくる名曲。なおこの曲はアニメ「ドラゴンボール超」の ED主題歌だったそうだが、ドラゴンボールに合ってるかとなるとどうだろう? むしろOPの方で「CHA-LA HEAD-CHA-LA」みたいな曲を歌って欲しいバンドなのに。 終盤のミドルバラード曲である11曲目「アイオイ」はAメロや終盤部分の歌唱が ラップというよりも熱い語り。それでいてサビはクリーンかつ伸びやかで気持ちいい。 これと似た構成の曲ならFLOWの「PRIDE」も傑作だったがこちらもさすがの曲でした。 タイトルの時点でいらない山陽新幹線の駅を連想した自分がアホみたいだったなと。 そしてラストを飾るのが「So...Start」。終わりは始まりだと言わんばかりに 「♪まだ誰も見ぬ旅路へ」と高らかに歌い、メタリックなギターのメロディが響く 曲終盤には果てしなく広がるスケール感が・・・これには泣けるほどに感動。 歌詞も素晴らしいとしか言えない。「♪散々雨に打たれた僕はまるでピエロさ」 などと歌いながらもしかしそれでも下剋上だとばかりに「♪今から取り戻しにゆくのさ」 「♪まだここで終わってたまるか!」こんなん俺のために作られた音楽なのかと 思えるほどに自身の人生と重ね合わせたくなる。魂を震わす、生きる糧となる曲だ。 なんでこの曲シングルリリースの時点で年間マイベスト10楽曲に入れなかったのかと 後悔するほどだった。アルバムの最後にもってくることで一層化けたってことでしょう。 当ブログはなんで今までもっとROTTENGRAFFTYを推してこなかったんだろうかと 思えてくるほどの名作アルバムを届けてくれた。てか当ブログは最初から ROTTENGRAFFTYやBAND-MAIDやRoseliaなどを中心とした激ロックマガジン系ブログに していればそういう音楽が好きな人に見てもらえてアクセス数がもっと伸びてたのかなと。 ラウドロックにミクスチャー要素を交えつつも、そこにキャッチーなメロディを融合させた 多彩な楽曲の数々は、音楽的に高く評価されて欲しいと思えるし それに加えてボーカルの歌いっぷりや歌詞のメッセージにこれでもかとばかりの 熱き魂がこもっているのが最高。数年前の時点からロックフェスへの出演数は トップクラスな上に、今作はフルアルバムとしては初のオリコンベスト10入りも 達成するなど活躍の場を広げているが、しかしその割にネット上の音楽系ブログなどでは あまり評価されてる所を見ないのはなんでなのかなと思う。 その理由として一つ考えられるのは、やはりパクリ騒動があったからですかね? 8曲目「Rainy」10曲目「P.I.L」は発売中止になったミニアルバムの曲の 再録という形になってしまったということで、今作にもその余波が来てしまったし。 パクリジナルまではOKだとしてもサビメロ丸パクリはもうしないで下さいね。
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2018年12月28日金曜日
[CDアルバムレビュー] ROTTENGRAFFTY「PLAY」
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