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2013年12月29日日曜日

[CDレビュー]  ももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」


ももいろクローバーZ「 5TH DIMENSION」
(2013/4/10) 

1. Neo STARGATE
2. 仮想ディストピア
3. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
4. 5 The POWER
5. 労働讃歌 
6. ゲッダーン!
7. Z女戦争
8. 月と銀紙飛行船
9. BIRTH □ BIRTH
10. 上球物語 -Carpe diem-
11. 宙飛ぶ!お座敷列車
12. サラバ、愛しき悲しみたちよ
13. 灰とダイヤモンド
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)




ももいろクローバーZの2ndアルバム。
ジャンルの壁を超え、様々な作曲家から提供を受けて作られた楽曲は
ポップスありロックあり、さらにデジタル系の曲やラテンっぽい曲もありといったように
実に多彩。これらの音楽をどれも見事にももクロ流に染め上げている。
元気さが存分に伝わってくる作品でありながらも、その一方で
アーティスティックな要素も感じさせる作品となっていたのはさすがでした。

まずシングル曲では、マーティ・フリードマンさんがギターで参加した
3曲目「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」が素晴らしかった。
メタルの要素が入ったダイナミックな曲展開は、聴けば聴くほどにスゴさを感じる。
文句無しに今作の私的ベストトラック。やはりマーティさん参加曲に外れ無しです。
さらに5曲目「労働讃歌」も賑やかなブラスバンドサウンドと5人の歌唱が
聴いていて楽しい。やはり大槻ケンヂさん作詞曲という時点で外れ無しです。

アルバムオリジナル曲では、飛行船や列車といったように旅的要素を感じる曲が多い。
異世界にトリップさせてくれる作品でもあるといえるでしょう。
しかし、イントロだけで約2分半あり収録時間8分台の「Neo STARGATE」や
約7分ある、やくしまるえつこさん作詞作曲の「Z女戦争」あたりは
冗長過ぎる気がしたのも確か。同じ大作志向でも、エレガのメンバーが作った
水樹奈々さんの曲などはたとえ7分台でも長さを感じさせない、
息もつかさぬ展開美がある。それがこの曲にも欲しかったです。

歌唱については、CD音源なのに音程が外れまくっていた前作に比べると
今作は改善されたと思いました。声に力があるのは良い。
しかし、FNS歌謡祭での生歌を聴いてみると、やっぱりこれは厳しいなと。
頑張ってるのは分かるけどもう少し何とかならないものだろうか・・・

確かにスゴさは感じられる作品で、アニソン系の曲が好きな人にもオススメな内容ですが
個人的には、ももクロの曲に関してはヒャダインこと前山田健一さんの作る曲こそが
好きだったんだなと、今作で実感してしまいました。
作詞作曲前山田健一という曲が1曲しか無かったのはやっぱり惜しい。
しかもそれがマーティさんとのコラボ曲だとか最強にも程があるだろと!
次作以降も、様々なアーティストとのコラボ曲が聴けることを期待していますが、
たまにはヒャダインさんにも作曲のオファーを出して欲しいところですね。







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