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2013年12月8日日曜日

[CDレビュー]  ALI PROJECT「桂冠詩人 SINGLE COLLECTION PLUS」


ALI PROJECT「桂冠詩人 SINGLE COLLECTION PLUS」
(2008/12/10)

1. わが臈たし悪の華 
2. 麤皮
3. 勇侠青春謳
4. 鎮魂頌
5. 亡國覚醒カタルシス
6. 水月鏡花
7. KING KNIGHT
8. 白堊病棟
9. GOD DIVA
10. 汚れなき悪意
11. 少女殉血
12. MOTHER
13. 桂冠詩人
14. 鬼帝の剣 (orchestral arrange ver.)   
お気に入り度:★★★★★★★☆ (7.5/10)




2008年にリリースされた、ALI PROJECTのベストアルバム。
1~6曲目はシングルの表題曲とカップリング曲から、
そして7曲目以降はアニメのサントラなどから選曲されており、
彼らのアルバム作品としてはこの作品にしか収録されていない曲が多い。
それだけに今作は価値のある内容となっています。

ゴシックをベースにした、優雅かつ劇的な音楽の数々が聴ける作品。
初めて彼らの楽曲である「亡國覚醒カタルシス」を聴いた時の衝撃は半端なかったです。
こんなにもスゴい音楽をやっている人たちがいたのかと!
荘厳なストリングスアレンジと作り込まれた歌詞世界に圧倒されました。

しかし、これは他の楽曲もスゴいのではないかと思い、聴き進めていったところ
シングルA面曲はどれも似たような曲ばかりに感じてしまったという・・・
今作でもシングル曲の1、3、5曲目はほぼ同じような楽曲構成に聴こえてしまう。
アルバム全体ではアップテンポ曲とバラード曲が交互に配置された構成になっている分
緩急がついた内容になっていますが、しかしバラード曲については、
どれもクラシカルで作り込まれたアレンジを聴かせてはくれるものの、
肝心のメロディが冗長に感じるものばかりで、個人的には軒並みハマらず・・・
なので、たとえ似たような曲であってもシングルA面曲のようなアッパーチューンが
一番素晴らしいという結論になってしまいました。
クラシックが好きな人なら、彼らのバラード曲についても気に入るのかもしれませんが。

オペラチックな歌唱や、電子音などを楽曲に取り入れた9曲目「GOD DIVA」
あたりは、同じアッパーチューンでも変化をつけてきた印象。
ラスト曲の「鬼帝の剣」はオーケストラのみのアレンジで聴かせてくれますが
クラシック色の強い曲でもこれぐらいにテンポが良いと最後までダレずに聴けました。

今後はシングルA面曲でも楽曲のバリエーションが増えることを期待したいです。
今作には収録されていないですが「跪いて足をお嘗め」のような、ヤバいぐらいに
インパクト抜群なミドルテンポ系の曲なども、また出せばいいのになと思います。


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