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2018年5月12日土曜日

[CDアルバムレビュー]  BRIDEAR「HELIX」


BRIDEAR「 HELIX」
(2018/4/11)

1. HELIX (instrumental)
2. Reason For My Life
3. In The Labyrinth
4. G・A・M・E
5. Dear Bride
6. cluster amaryllis 
7. NEXUS 
お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10)




BRIDEARの通算2枚目のミニアルバム。福岡出身5人組ガールズバンドが
初めて聴いた時には思わず感激したほどの1stミニアルバム(レビューはこちら)
をも超えようかというほどの傑作をリリースしてくれた。百発百中レベルの美メロ復活。

まず1曲目にてピアノアレンジがシリアスなインスト曲「HELIX」から始まり、
2曲目「Reason For My Life」で一気に最高の開放感が押し寄せる。
とことん明るくてメロディアスで間奏のギターソロも熱くて
まるでアニソンみたいな曲。Aメロからヒロインという歌詞が登場しているし
水樹奈々さんや藍井エイルさんが好きならばハマる確率99%説を提唱したい。

3曲目「In The Labyrinth」は哀愁漂うエモーショナルハードロック。
「♪壊れてしまえば 砕けてしまえば」ここまで悲しさ迫りくる失恋ソングでありながらも
ボーカルのKIMIさんの歌いっぷりの良さとキャッチーな歌メロが加われば
それすら感動的で何度も聴きたくなるほどの曲へと昇華されてしまう。

4曲目「G・A・M・E」はサビの抜群の疾走感に加えてAメロでグロウルも入るなど
より激しさを押し出した曲でガールズメタルバンドとしての本領発揮。

5曲目「Dear Bride」はこちらの記事に書いた通りの輝きに満ちた傑作曲。
歌詞の通りにBRIDEARにとってもリスナーにとっても新しいストーリーが
始まる曲であって欲しいと思えてくる。

6曲目「cluster amaryllis」も3曲目と同じく歌詞はダークで切ないのに
メロディの良さがそれ以上に光る。サビのキーの高さに負けないほどの迫力を持った
KIMIさんの歌唱も聴いていて気持ちいい。人知れず筋トレしてるのではと思うほどの歌声。

7曲目「NEXUS」はイントロのギターのノリの良さからして痛快で
抑揚に富んだサビメロの盛り上がりも抜群。夢や希望を叶えたいという
前向きな思いが詰まった歌詞も気持ちいい曲でアルバムのハッピーエンド。


ハードロック・メタル系のバンドの中ではもちろんとして、
バンドシーン全体の中で見ても今最もメロディの良い曲を作っている
若手バンドではなかろうかと思えてくる。今作ではよりポップな曲からヘヴィな曲まで
どれもアニソンみたいにキャッチーで、なおかつ楽曲の幅も多彩。
BRIDEARからメタルに入る人が現れて欲しい、BRIDEARをメジャーなバンドに
したいといったメンバーの皆さんの思いが伝わる作品にもなっている。
つくづく宣伝さえされればそうなれる可能性があるはずなのに。
メロディが単調なバンドの曲よりもBRIDEARの「Dear Bride」などの曲の方が
より多くの人に気に入ってもらえる可能性があるはずなのに・・・
激ロックの記事だけでは宣伝が足りない。やはり早くメジャーデビューも果たして
BAND-MAIDに続くぐらいには一般層にも浸透していくようなバンドになって欲しい。
近年のバンドシーンは歌メロの良さが重視されない時代になったのかと
思うところもあるだけに、こういうメロディセンス抜群なバンドには頑張って欲しい。
この記事を見ている皆さんもBRIDEARを聴いてみるという新しいストーリーを
怖がらずに始めてみませんかと、歌詞の通りにおすすめしたくなる傑作です。







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