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2018年5月30日水曜日

[CDアルバムレビュー]  Pile「Tailwind(s)」


Pile「 Tailwind(s) (初回限定盤A)」
(2017/4/26)

1. DASH
2. 素晴らしきSekai  [公式PV]
3. Heroic Philia
4. VENGEANCE
5. FLY
6. angel song
7. 花と翼
8. 816 not found
9. Vivid Vision
10. Melody  [公式PV]
11. ROAD
お気に入り度:★★★★★★★★★☆ (9.5/10)




Pileの3rdアルバム。2017年リリース作品だが実はこのアルバムの存在を知ったのは
今年に入ってから。リリース情報を見落としていたことに気付いてしまった。
ラブライブ声優歌手でありながらも、ソロ作品は当ブログ管理人の周りにおいては
ほとんど話題になってないばかりにそうなってしまった。一体なぜなんだ、
もっともっと話題になるべきなのにと思わずにはいられないほどの傑作アルバムだったのに。

まず序盤の1曲目「DASH」2曲目「素晴らしきSekai」からバンドサウンド全開、
この楽曲と歌唱には元気をもらえる。希望の世界が目の前に広がっているかのよう。
それに加えてシンセのヒュルヒュル音の使い方がうまい。曲がより一層盛り上がる。
前アルバム感想記事のGARNiDELiAが電子音パーンならばPileは電子音ヒュルヒュル。
そして3曲目、なんとなんとタイトルが「Heroic Philia」。
曲名からしてヒロイックな曲が登場ですよ!弦楽器系のアレンジと透き通ったハイトーンボイスが
ともに美しくて、まるで女神様へと転生を遂げようとしているかのよう。
4曲目「VENGEANCE」はポップなメロディにハードロックの影響を受けたアレンジが全開、
重低音にピアノのメロディが絡む間奏部分などもツボにハマった。
5曲目「FLY」6曲目「angel song」といったミドルバラード曲も幻想的でスケール感抜群。
7曲目「花と翼」もストリングスを中心としたアレンジに加えて
サビの真ん中で転調する曲展開がドラマチックで美しい。

そして今作の中でも最大の衝撃を受けた曲が8曲目の「816 not found」。
イントロからしてシンフォニックメタルの影響を受けたアレンジがエモい上に
全編通して哀愁漂う極上のメロディを聴かせてくれる。サビの盛り上がりも素晴らしい、
歌唱もヒュルヒュル音も間奏のギターソロも含めて最高で、まさに感動、そして悶絶!!
なお曲名はFile Not Foundとかけたのだろうが816とはどういう意味?と思いきや
「816」「パイル(Pile)」とも読めることに気が付いた。ともかくこの曲は
リリース直後の時点で聴いていれば2017年の年間ベスト10楽曲に入れてた。
なぜ2018年までこの曲の存在がNot Foundになってたのか・・・


声優歌手といったら水樹奈々とPileの2強じゃないの?そんな説を本気で
唱えたくなるほどの名作アルバムでした。アニソン系アーティストの曲は
ポップでありながらも芸術性に優れた曲が多いという象徴のような作品。
そして今年3月リリースの4thアルバム「SHOWCASE」の感想記事へと続く・・・



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