ブログトップ


2018年5月25日金曜日

[CDアルバムレビュー]  GARNiDELiA「G.R.N.D.」


GARNiDELiA「 G.R.N.D.(初回生産限定盤B)(DVD付)」
(2018/3/28)

1. G.R.N.D.  [公式PV]
2. SPEED STAR -Album Ver.-  [公式PV]
3. Jesus
4. HystericBullet  [公式PV]
5. Poppin'Trip -GARNiDELiA vs HEAVYGRINDER-
6. アイコトバ  [公式PV]
7. 桃源恋歌  [公式PV]
8. 紅葉愛唄  [公式PV]
9. Love Swing
10. After glow
11. Error  [公式PV]
12. Desir  [公式PV]
13. 最後の恋
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




GARNiDELiAのメジャー3rdアルバム。
今作も1曲目「G.R.N.D.」から王道デジタルポップの魅力が全開。
「♪その手を挙げろ」といった歌詞にもライブ感がある曲で早く行ってみたくなる。
2曲目「SPEED STAR」は先行シングル曲で聴いた時点から傑作確定。
輝かしくて疾走感にも溢れた曲で初期のm.o.v.e同様に夜の高速道路で
カーステレオから流して颯爽と駆け抜けていきたくなる。
そして3曲目「Jesus」には今作で一番驚かされた。何だこの超絶カッコいいデジロックは。
イントロのドラムやベースといいサビの電子音の入れ方といい
この切迫感と疾走感はまさに何かにとり付かれたかのよう。
苦しくても愛することをやめられないという思いを歌った歌詞がより一層響く編曲。
メイリアさんの歌声もシャープで魅力的、まさにこのアルバムで一番の大収穫。
4曲目「HystericBullet」もサビの「♪心臓撃ち抜いて」という
歌詞の通りにカッコ良さが胸に響くデジポップの名曲。
5曲目「Poppin'Trip」ではHEAVYGRINDERとのコラボが前アルバムに続いて実現。
イントロからハイパーデジタルサウンドとでも形容したくなるような曲で
うりゃー!という男声コーラスもお祭りの始まりみたいで盛り上がる。
こういうのにはハマってしまうんですよ、うりゃー!と腹筋鍛えながら聴きたい。

アルバム後半では7曲目「桃源恋歌」8曲目「紅葉愛唄」と立て続けに
和風アレンジのデジタルポップが登場。和楽器のメロディもクサメロでいい感じ。
その後の9曲目「Love Swing」ではまさかのジャズ路線。10曲目「After glow」
ではR&B系の曲を披露したりと曲調の振り幅の大きさを見せつけてくれる。
そして今作最大のクライマックスが先行シングルにもなった12曲目「Desir」。
これほどまでに、願いを叶えたいというひた向きな思いが
エモーショナルかつ美しく響く、幻想的でスケール感に溢れた名曲があっただろうか。
2017年の年間ベスト10楽曲にも選出された(記事はこちら)
GARNiDELiA史上最高のバラード曲でこのアルバムの終盤を飾る曲としても最高。

前半までを聴いた時点では最高傑作アルバム確実だと思ったものだったが・・・
先行シングル曲の数々からしてそうだったがやっぱりGARNiDELiAの楽曲は
個人的ハマり度にムラがある。メロディの良さという点でもそうだが
そもそもこのユニットにジャズやR&Bを求める人はどれぐらいいるのか、
こういう曲の需要は本当にあるのだろうかと思ってしまう。
楽曲のアレンジが多彩なのはアニソン系アーティストの大きな魅力の一つではあるが、
GARNiDELiAに関していえばアッパーなデジタルポップとデジロックと
幻想的バラード曲の計3つに絞ってもいいのではないかとも思えてきた。
ともあれ今の時代においてはデジタルサウンド系の歌手でトップクラスに
充実した内容の作品を作るアーティストの1組なのでこれからも頑張って欲しいですね。







0 件のコメント: