蟲ふるう夜に「 スターシーカー」 (2015/4/1) 1. 君という光、僕の走る道 2. スターシーカー 3. それでも鳴らす 4. 二十歳の朝 5. 同じ空を見上げてた featuring GOMESS お気に入り度:★★★★★★★ (7/10) 蟲ふるう夜にのミニアルバム。2007年に結成された4人組女性ボーカルバンドの作品。 紅一点ボーカルの蟻さんの凛とした歌唱と、メロディアスでありながらも 作り込まれた編曲の数々は、インディーズとは思えないほどのクオリティを感じられる。 前半の1~3曲目はどれもアップテンポで躍動感がみなぎっている。 2曲目「スターシーカー」は、宇宙や銀河にまで舞台を広げた曲世界が 何ともロマンチックなラブソング。これほどまでに高い次元で、 ポップ感とスケール感を両立させた曲を作れるのは素晴らしいとしか言いようがない。 ラストの大サビの「♪道のり照らす光であれ」でこれまで以上にキーが上がるところは 最もツボにはまった。まだ2曲目にしてクライマックス級の盛り上がり。 続く3曲目「それでも鳴らす」はピアノやストリングスを組み合わせた編曲にのせて たとえ何があったとしても大切な音楽をあなたに届けたいと歌いかける曲で、 これにはアーティストとしての情熱を感じられる。そのメッセージに励まされる。 4曲目「二十歳の朝」ではこれまでと一転してバラード系の曲となるが こちらも美メロ。Do As Infinityやいきものがかり辺りが歌ってもおかしくなさそう。 5曲目「同じ空を見上げてた」はデジタルポップ系のサウンドに男性ラッパー・GOMESSによる ラップが組み合わさったツインボーカルナンバー。ラストにしてずいぶん異色な曲を もってきたが、こういった曲でも自分たちのものにしているのはさすが。 今作はJ-POPの進化系といえるのでは。ここまで良質でポップなメロディを軸にしたバンドは 近年意外と少ないような気もする。それだけに今すぐにでもメジャーデビューして、 アニメタイアップなどで広く売り出されても良さそうであるにもかかわらず、 未だにインディーズなのが不思議だなと思っていましたが、ここにきてなんと、 2016年2月をもって現在のバンドとしての活動は終了し、ボーカルの蟻さんのソロプロジェクト "mushifuru project"に生まれ変わるという発表が・・・ これまでバンドでリリースした曲は名曲揃いなだけに、新プロジェクトになっても 「スターシーカー」などの曲は歌い続けて欲しい。いつかライブでも聴きたいところです。
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2015年12月24日木曜日
[CDレビュー] 蟲ふるう夜に「スターシーカー」
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