竹原ピストル「 BEST BOUT」 (2014/10/22) 1. RAIN 2. 俺のアディダス~人としての志~(Album ver.) 3. 東京一年生 4. ばかやろ。 5. どっちみち どっちもどっちさ 6. LIVE IN 和歌山 7. ちぇっく! 8. テイク イット イージー 9. カウント10 10. カモメ 11. わたしのしごと 12. マイメン お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) 竹原ピストルの通算5枚目のフルアルバム。 アコギ弾き語り形式、バンド形式合わせて年間250~300本ものライブをやってきただけあって その実力は文句無し。気合いのこもったアルバム作品となりました。 まず1曲目「RAIN」は渋く切ないフォーク調の曲でありながらも、 エレクトロなアレンジがなされていたのが斬新。 これにはチャレンジ精神を感じました。ボーカルと歌詞も素晴らしいの一言。 「このまま土足でおじゃましていいかい? 裸足の方が汚れているんだ」 この歌い出しの時点から、モノが違う!と思わせてくれる。 2曲目「俺のアディダス~人としての志~」はラップを取り入れたフォークナンバー。 ちなみにこのタイトルは、以前に自身の曲を映画の主題歌に起用してくれた ダウンタウンの松本人志さんへの感謝の意味も込められているらしいです。 この曲は歌詞の一語一句が、胸に突き刺さるかのように響いてくる。 特にサビの「走り出し続けろ 変わり続けろ」のリフレインと 「ウォーーーーー」という雄叫び、そしてCメロの 「一等星に生まれてくることができなかった以上は 一等星より目映い大金星を狙ってやるのさ」 などといった熱いメッセージの数々には、泣けた。感動した! これほどまでに、魂を揺さぶられた曲に出会ったのは久しぶり。 こんな曲を作れるのは天才的だと思いましたし、 我こそが本物だと名乗ってもいいぐらいの実力を持っているにもかかわらず、 「ホンモノぶっ倒す極上のバッタモン」だと歌ってしまうなんて・・・そこにまたシビれる! 3曲目「東京一年生」は心地よいバンドサウンドが響くバラード曲で、 彼の優しい一面が発揮された応援歌。この曲も歌詞が素晴らしい。 「私の長所は 過去はすべて汚点だと思えるところ 私の短所は 過去はすべて汚点だと思ってしまうところ」は特に響きました。 前曲もそうでしたが、個人的にも共感できる歌詞を作ってくれる歌手だなと。 4曲目「ばかやろ。」はアコギ一本での弾き語り形式で歌うラブソング。 「そーゆーとこだぞってーのばかやろ」というセリフは何だか微笑ましい。ビートたけしっぽい。 5曲目「どっちみち どっちもどっちさ」はジャジーなアレンジで聴かせる曲。 陽気な曲調ながらも、歌詞はいい意味でひねくれているのが面白い。 収録時間2分弱の短い曲でしたがもう少し聴いていたかったぐらいの名曲。 6曲目「LIVE IN 和歌山」はタイトルからは想像もつかないほどに衝撃的な曲でした。 精神を病んでしまったと自称する、和歌山在住の1人のファンに向けて作った曲で、 歌詞には薬というフレーズなどが含まれていることから、 おそらく一般メディアでは放送禁止に指定されそうな曲でしょうが、 だが1人のファンを救うためならばそんなことはどうでもいい!と言わんばかりの メッセージがこの曲には詰まっている。これには心を打たれました。 7曲目「ちぇっく!」はバンドサウンドと共にアコギをガンガン弾き鳴らしながら歌う曲で、 今作の中では最もライブで盛り上がりそうな曲です。 歌詞の方からも攻めに攻めた姿勢が伝わってくる。荒削り感が良いです。 8曲目「テイク イット イージー」は穏やかなフォーク系バラード。 やっぱり彼は詩人だなと思わせてくれる。ピアノの旋律も良いです。 9曲目「カウント10」はアコギ1本で歌う弾き語りナンバー。 大学時代までやっていたというボクシングをうまくモチーフに使った曲で、 絶対に諦めない、自分との戦いに勝つんだというメッセージが 込められた曲となっている。熱さが心に響きます。 10曲目「カモメ」はドラムがズシっと響くバンドサウンドをバックに歌うバラード曲。 サビの伸びやかかつ男気を感じる歌唱が素晴らしい。歌詞も切ないながら味わい深いです。 11曲目「わたしのしごと」は約2分の短い曲ながらも、どこかコミカルで微笑ましい。 「わたしのしごと ひそひそ話をする為に何故かマイクロフォンをつかうこと」 というのは自らのことを歌ったのでしょうかね?これはうまい表現だなと思いました。 12曲目「マイメン」はライブで全国を駆け巡る姿を自ら歌った曲。 カントリー風のアレンジもいい味を出しています。 中盤のラップは攻めているなと感じさせてくれる。らしさが存分に出た曲です。 これほどまでに歌詞と歌声が胸に迫りくるアーティストに出会ったのは久しぶり。 その歌声はガッツが溢れ、魂がこもっている。その上に歌詞に関しては、 今年聴いた全アルバムの中でも間違いなくトップクラス。 それこそ中島みゆきさんに肩を並べるぐらいの実力があるのではないだろうか。 多彩なテーマの曲を、多様なアレンジで聴かせてくれたのも良かったです。 編曲面に関してはamazonのレビューでは賛否両論あるようですが、 バンドサウンドが好きな私的には、それも含めて大きくハマりました。 ぜひライブにも行ってみたいです。元お笑い芸人だった経験もあるとのことから、 歌だけでなくトークの実力もあるんじゃないかなと期待してみたり・・・
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2014年12月13日土曜日
[CDレビュー] 竹原ピストル「BEST BOUT」
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