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2014年12月7日日曜日

[CDレビュー]  榊原ゆい「Amazing」

榊原ゆい 9thアルバム「 Amazing 」【初回限定盤】」
(2014/8/27)

1. Amazing
2. Endless Fighter
3. 聖剣なんていらない
4. memories remember U
5. ひとなつの
6. “光あれ”と願う心を
7. やがて消える幻でも
8. 紅蓮獄華
9. ReANSWER
10. 美しき勇者
11. 愛、羽風、亜、美遊時空 -I Have A Music-
12. ココロルート
13. ANGELIC DESTINY
14. 路地裏猫の正体
15. いたいけなリビドー (Bonus Track)
お気に入り度:★★★★★★★★☆ (8.5/10)




声優歌手、榊原ゆいの9thアルバム。
アニソン・ゲーソン系アーティストのアルバムは
多彩な音楽性を有したものになっていることが多いですが、
今作はそれに加えてボーカルの変幻自在っぷりが目立つのが大きな特徴。
普通に歌えば切なげな歌声で、喜多村英梨さんや黒崎真音さんにも似ている。
しかし、熱くカッコよく決めた2曲目「Endless Fighter」から、
続く3曲目「聖剣なんていらない」の萌え萌え歌唱にはズコーッっとなってしまった。
この落差はさすが声優歌手としか言いようがないです。

作風としてはポップス~ハードポップ・ロック系の曲が中心となっており、
カッコいい系の曲とカワイイ系の曲で2極化されていないのがこれまた良い。
アニソン系ハードポップと洋楽ポップスの中間のような「Amazing」、
キュートでセクシー、もはや完全に洋ポップス風の曲「memories remember U」
アッパーな曲を甘めの声で歌うも、ギターはやたらメタリックな「美しき勇者」、
そして極めつけは、ラストのボーナストラックにして最も激甘な曲をもってきた、
ノスタルジックなアイドルポップ「いたいけなリビドー」などといったように、
何でもありな組み合わせとなっている。この多彩さは聴いていて面白いです。

私的には、シンフォニックロック風の2曲目「Endless Fighter」と
疾走メタルナンバーの8曲目「紅蓮獄華」の2曲が飛び抜けてハマりました。
どちらの曲も間奏以外はギターが控えめで、シンセ主体のアレンジとなっているのにも
斬新さを感じられた。アニソン系の歌手ならではの名曲といえるでしょう。

なお、シリアス系の曲で固めたアルバムも聴いてみたいという人には、
別名義のバンド「ファンタズム」の作品もオススメしたいです。(レビューはこちら)
このバンドの新曲も早く聴いてみたいところなのですが・・・







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