FROZEN CAKE BAR「 パンデミック」 (2013/11/27) 1. 凛 2. spice 3. horizon 4. 異なる意の追憶 5. ParkA 6. REAL 7. wound 8. 和双ISM 9. SALT-Remix- 10. パンデミック。 お気に入り度:★★★★★★★★★★ (10/10) 2013年にリリ-スされた、FROZEN CAKE BARの2ndフルアルバム。 「異端的ロック系バンド」「甘くも異様な香りを吐き出す不思議なアンバランス感が 印象的なサウンド」といったキャッチコピー通りの、唯一無二の迫力を持った曲が並ぶ作品。 これはスゴ過ぎるとしか言いようがないです! まず1曲目「凛」は女性ボーカルのくりざべすさんの甘くとろけるような歌声と、 メランコリックなシンセの旋律が、バンドサウンドに絡んでいくのが何とも味わい深い。 男性ボーカルのBAWさんのラップも楽曲を盛り上げる役割を果たしている。 演奏の迫力を押し出している分、ボーカルの音量は小さめに設定されているのかなと 思われますが、そこはもう少し大きな声で歌ってもいいはず。 2曲目「spice」は男女ツインボーカルの魅力が存分に発揮されたロックナンバー。 疾走感があって素晴らしい。しかしここでいうスパイスとは、 明らかにクスリのことを歌ってますよね。ダメ、ゼッタイな方の。 3曲目「horizon」はダンサブルなデジタルサウンドにヘヴィロックが融合。 BAWさんの高速ラップが見事。さらにくりざべすさんのボーカルは加工されて 初音ミクみたいな声になっている。これぞ進化系ロック。ライブでも盛り上がる曲です。 4曲目「異なる意の追憶」はシンセのキラキラ感が光るセツナロック。 サビの高音ボーカルがやや不安定に感じてしまうがそれを差し置いても名曲。 5曲目「ParkA」はパーカーについて歌った曲。こんなことを歌にするのかという面白さを 歌詞から感じることができる。くりざべすさんのアニメ声もこの曲では特にハマっている。 本物の声優歌手みたい。サビの「♪割とダサダサ」の素っ頓狂っぷりがツボです。 6曲目「REAL」は今作唯一のミディアムバラード。 メタルコア調の序盤から、サビに向かうにつれて曲の表情が変わっていくのが切なげで良い。 7曲目「wound」はミステリアスな雰囲気漂うハードロック。 良い曲ではあるが、名曲がズラリと並ぶ今作の中ではややメロディが印象に残りにくいか。 8曲目「和双ISM」はバンドサウンドに美しいシンセの音色、BAWさんの激しいシャウト、 そして今作の中で最も初音ミク度の高いボーカルが加わった、唯一無二の和風ロック。 特にボーカルはこれ本当にくりざべすさんが歌ってるんですか!?と思うほどで、 最初に聴いた時にはここまで声を変えるかと思いましたが、ハマればそれも含めて面白い。 9曲目「SALT」はピアノ+デジタルビート+機械的ボーカルが乗っかった 疾走ロックナンバー。この曲も進化系といった感じで素晴らしい。 今作の全曲にいえることですが、これだけ多種多彩な音楽要素を 1曲の中に全部加えてしまえばカオス状態になりそうなところを、 キャッチーな曲にまとめているというのがスゴいです。 そしてラストとなる10曲目「パンデミック。」は 煌びやかなシンセと、サビメロの伸びやかさが光る男女ツインボーカルロックナンバー。 これこそがFCBを知るきっかけとなった曲で、ギターのさりぃさんの自作によるMAD動画を 1コーラス試聴しただけで、このCDを買うことを即決させたほどの超名曲。 歌詞はニワカのオタクを揶揄した内容で、こんなことを曲にするバンドはそういない。 それに加えて「先人達の居場所はどこに」「1000年の刻を越えて」など表現がいちいち大げさ過ぎるだろと! だがそこが面白い。本人達も中二病と自称しているだけある楽曲でございます。 前作よりもボーカルの初音ミク成分が増し、声の色がより多彩になり、 さらにサウンド面ではシンセの活躍がより一層目立つようになりました。 重厚感とサビのポップ感は保ちつつも、1stアルバムとはまた違った魅力を持った作品を 作ってくれたのは素晴らしいの一言。そして2014年リリースの最新作へ・・・(続く)
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2014年11月30日日曜日
[CDレビュー] FROZEN CAKE BAR「パンデミック。」
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