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2012年8月10日金曜日

[CDレビュー]  Gacharic Spin「Virgin-A」


Gacharic Spin「 Virgin-A」
 (2011/5/25) 

1. JUICY BEATS
2. LosT AngeL 
3. どうする事もできない愛の行方
4. イヤリング  
5. Ben-Jan-Dan (インスト)
6. ALIVE ~がんばれ!日本~  
7. Across the now!! (Live ver.) 
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




2011年にリリースされた、Gacharic Spinの1stミニアルバム。
通称「ガチャロック」と呼ばれる、彼女たちの手により独自の進化を遂げたデジロック作品。
多彩過ぎるぐらいに多彩なサウンドの数々を、激しくかつポップに詰め込んだ作品です。

まず1曲目「JUICY BEATS」は、ユーロビートとヘヴィロックを融合させたサウンドの上に
全編でエフェクトがかかったボーカルが乗っかったいう曲で、この1曲目の時点でスゴい。
この曲のPVにおいては、メンバー全員でパラパラを踊っているシーンも印象的ですが、
しかし、こんなにも頭の中をグルングルンにかき乱され、名実ともにトランス状態にさせられるぐらいに、激しくて重厚でロックなパラパラサウンドは聴いたことがないです。
かつては、m.o.v.eもユーロビートとロックを融合させたような曲をやってましたが
それらの曲ともまた違う、圧倒的なものを感じました。
いきなりこんな異次元レベルの曲を1曲目にしてやってのけて、 この後はどうしてくれるんだって思いましたが、しかしその直後の曲である、 洋楽ロックっぽい歌い出しからスリリングなサビまで、ラップやスクラッチ音などの ミクスチャー的要素が存分に詰め込まれたロックナンバー「LosT AngeL」も素晴らしい。 そして3曲目「どうする事もできない愛の行方」は、 しょこたんが歌ってそうなぐらいにポップでキャッチーなガールズロックですが、 1・2曲目が凄すぎたせいで、なんとこれが普通の曲に聴こえてしまう。 この曲も十分過ぎるぐらいに良い曲なのに・・・ さらに4曲目の「イヤリング」では、着うた系の歌手が歌っていてもおかしくないような、 ピアノ中心のサウンドにより作られたセツナ系ラブバラード。 こういう曲は個人的には求めてないのですが、こんな曲も作れてしまうということには あらためて彼女たちの音楽性の幅の広さを感じることができました。 5曲目のインスト曲「Ben-Jan-Dan」は、その演奏の弾けっぷりもさることながら、 ベースの音である「♪ベンベンベベン~」を口で言ってみたり、 さらには曲の中で笑い声が入ったり、メンバーの電話番号を暴露しかけたりと まさにやりたい放題にやってしまった曲。とても面白い曲です。 6曲目の「ALIVE ~がんばれ!日本~」は、あの震災を歌った曲。 エモーショナルなイントロから、さぁ私たちと一緒にがんばろうという メッセージが込められた力強くて一体感のあるサビまでの、曲の構成が素晴らしい。 こういう曲を作ってくれるバンドは好感が持てますし実力もある証拠だと思います。 そしてラスト曲「Across the now!!」は最後にしてとんでもない曲をやってくれた。 こんなにも、希望と輝きと勢いに満ち溢れている曲はそう滅多にない。 そのあまりにもキャッチーなメロディと、レベルの高い編曲にはもはや感激。 こんな素晴らしい曲だからこそ、この曲はちゃんとしたスタジオ音源という形で 綺麗な音質にて聴きたかった。今回あえてライブバージョンで収録した理由は、 もしかすると、この曲がスタジオ音源化される時というのは、 メジャーデビューシングルとしてリリースする時の予定だからなのでしょうか!? 確かにこれはメジャーデビュー曲にしても全然良いです。 最も分かりやすい形で彼女たちの音楽の魅力が詰まった曲といえるから。 次のアルバムはぜひメジャーの場にて、フルアルバムをリリースして欲しい! 今作はたった6曲+ライブ音源1曲だけしか収録されなかったというのが残念に感じてしまった。 もっと曲を聴いてみたかった。今後のさらなるブレイクを期待したいです。

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