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2012年8月24日金曜日

[CDレビュー]  BUGY CRAXONE「blanket」


BUGY CRAXONE「 blanket」
(1999/12/8)

1. ことり
2. ミシェル
3. 罪のしずく
4. 朝靄
5. 泣きたい(New-Type)
6. まちがえさがし
7. ピストルと天使
8. ルナルナ
9. アリの行進,ゾウの群れ (インスト)
10. オレンジみかづき
11. 退屈で乾いた部屋
12. てんとうむし。
13. ミュウ
14. 終わらないもの
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)





1999年にリリースされた、BUGY CRAXONE(ブージークラクション)の1stアルバム。
北海道出身、紅一点ボーカルの鈴木由紀子さん擁するオルタナティヴロックバンドのメジャーデビュー作です。

さすがオルタナティヴロックバンドを名乗るだけあって、楽曲の方は
Aメロ・Bメロ・サビごとに表情が変わるような曲があったりといったように
アレンジ面で凝った曲が多く、深みを感じる曲が多いです。
シングル曲の「罪のしずく」「終わらないもの」はまさにその変則的な曲構成と
美しいメロディとが見事なまでに融合した傑作。
特に「罪のしずく」の、ラストに向かうにつれどんどん空間の広がりを感じるかのような
スケール感溢れるロックサウンドには圧倒される。これは文句無しに素晴らしい!

しかしデビューシングルの「ピストルと天使」は、
こんなにも暗い曲を、よりにもよってデビュー曲にするのかということに驚き。
「アタシが死んでも 誰も泣いてくれない」「被害妄想チークダンス止まらない」
など、歌詞がこれでもかとばかりにネガティブ。
最後の最後に「まだまだ飛べる」と希望を持たせて終わる曲ではありますが・・・
でもこの曲も、Aメロやサビの旋律が綺麗だから聴けてしまう。これはこれで良い曲です。

なお、以前に音楽雑誌にて見た本人達のコメントによると、
今作は、次の2ndアルバムと比べると明るいアルバムだったとのことです。
確かに「ピストルと天使」以外の曲はまぁ明るいと言えなくはないものの・・・

今もインディーズにて現役で活躍中のバンドですので、
また機会があれば久々に作品を聴いてみたいと思っています。
新曲を試聴してみたら「♪コングラデュレーション キスキス ハレルヤ」などと
これまた昔とはえらく曲の雰囲気が変わっていたことには驚きましたが・・・


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