11月22日(日曜日)大阪・umeda AKASOにて行われたGacharic Spinのライブに行ってきました。 関西でのワンマンは約2年ぶり、メジャーデビュー後は初となるワンマンツアーで なおかつ最新アルバムが大傑作だっただけに、非常に楽しみにしていました。 [セットリスト] まず1曲目は「MUSIC BATTLER」、2曲目は「デジタルフィクション」と最新アルバムから傑作曲を立て続けに披露。 楽器隊の皆さんの演奏パフォーマンスは今回もまたスゴかったです。 ベース&リーダーのKOGAさんは首にコルセットを巻いてステージに立ってましたが そんな首の不調なんてのは全く感じさせないぐらいでした。 それに加えてガチャガチャダンサーズの2人によるダンスが素晴らしい。 特にこの序盤2曲のダンスの激しさはスゴかった。2人とも楽器隊の皆さんより 1回り年下の高校生だとは思えない。相当な練習がないとあれだけ踊れないはず。 こんなライブステージを見せられたら、観ている方も思わず一緒に踊りたくなりますよ。 1回目のMCはキーボード&ボーカルのオレオ様が担当。 今回の大阪でのライブ前にはリハーサルの時間ができたということで、 メンバー揃ってガッツリと練習、それも皆さんが思っている以上にガッツリと練習したそうですが その後に、KOGAさんやTOMO-ZOさんがSNSに「たくさん練習できて嬉しい」と書いていたのには 思わず目を疑ったとのこと。バンド活動にかける情熱のスゴさが分かるエピソードでしたね。 「ノスタルジックブルー」はオレオ様とねんねさんによるダブルキーボードでのステージ。 今年新たにメンバーに加わったパフォーマー3号のねんねさんは、 まだ高校生にしてあれだけダンスが踊れて、なおかつルックスも可愛い、 それに加えてピアノも弾けてしまうとは、もはや化け物かと(誉め言葉) 「夢言実行」ではオレオ様がセンターに立って歌い、キーボードはねんねさんが担当。 この曲のオレオ様の歌唱は素晴らしかったです。サビの高音の伸びが最高に気持ちいい。 これだけ立派に歌えるのに、バンド内でのボーカルとしてはドラムのはな兄さんに次ぐ No.2的存在だとは・・・ 魅力的なボーカルが2人もいるのはあらためてスゴいなと。 続く「夢喰いザメ」ではガチャダンの2人がそれぞれ大きな旗を持ってダンスを披露。 ダイナミックなステージングで沸かせてくれました。 「ガチャガチャダンサーズによるMCの時間の時間」ではグッズ紹介と共に 先輩メンバー達のスゴい所について語られました。まずKOGAさんに対しては、 元グラビアアイドルなだけあってジャケット写真撮影が手馴れていることと、 おばさんになっても、お胸が垂れていないのがスゴいと感じたらしいです。 それに対して、オレオ様はお胸が垂れているとのこと。 そして私たちはお胸が無いと、最後は自虐ネタで締めてくれました。 なお今回のMCの点数は、オレオ様の採点によると 言われたくない胸のことについて言われたので65点とのことでした。 ツアーファイナルの東京では100点をとれるように頑張って欲しいですね。 はな兄さんのドラムソロのコーナーでは、頭にヘルメットをかぶり、 そのヘルメットの上に取りつけてある様々なものをドラムと一緒に叩くのが面白かったです。 さらにTOMO-ZOさんが登場し、手持ちのスティックを振って呪文をかけると、 ドラムが一斉に光り、超高速でそのドラムを叩きまくるパフォーマンスが。何ともド派手だ。 TOMO-ZOさんによるMCでは、バンドメンバー紹介と共に暴露話を次々と発表。 はな兄さんはバンド界の志茂田景樹、オレオ様はバンド界の岡本夏生ことセクシーおばさん、 KOGAさんはバンド界の松岡修造などといったキャッチコピーがこれまた面白い。 さらにメンバー内での会話で、オレオ様が「最近年のせいか甘いものが食べられなくなってきた」 と言っていたことを暴露。これに対してオレオ様は「キャラがブレる!」と猛反発(笑) 年だといってもまた20代後半なはずなのに・・・老け込むにはまだ早過ぎるぞ! 「常識デストロイヤー」ではガチャダンの2人が銀行強盗が使うような目出し帽をかぶりダンスを披露。 続く「ダンガンビート」では客席一帯がタオル回しで盛り上がり、 本編ラストの「WINNER」ではガチャダンの2人とガチャマン・ガチャピン子(ファン)の皆さんが その場で5分間走り、最後はゴールテープが切られ本編終了となりました。 アンコールではKOGAさんから、今回の大阪のワンマンライブについて、 これまで東名阪ワンマンツアーをやった時は、いつも大阪が一番動員が厳しかったが 今日は初めて動員数が名古屋を超えたという発表が。これには歓声があがりました。 後ろの方までビッシリ埋まった客席を見て、嬉し涙を流すKOGAさん。 思えば2年前の大阪ワンマンはソールドアウトできなかったことに悔し涙を流してたよなぁ・・・ (レポはこちら) それが今こうして嬉し涙に変わるとは、何とも感慨深いです。 その後に、バラード曲「宝物」をガチャマン・ピン子と一緒に合唱。 そして終了後にKOGAさんが一言。「Gacharic Spinはこんなしんみりと終わるバンドじゃありません」 すぐさまオレオ様がセンターに立ち、「ケーキよりたこ焼き」「ケーキよりいか焼き」 などといったコール&レスポンズを繰り返した後、インディーズデビュー曲の 「Lock on!」で思いっきり盛り上がって、ライブ終了となりました。 今回も素晴らしいの一言に尽きるライブステージでした。メンバー6人揃ってあんなにも スゴいライブパフォーマンスをみせてくれるガールズバンドなんて他にいない。 ライブが好きな人ならば老若男女問わず絶対に一度は観るべき。 観ればその圧倒的なスゴさが分かるはず。メジャーデビュー効果もあってか ライブ動員は確実に増えていることが分かるものの、しかしその一方で、 ファン層についてはほとんど広がっていないように感じたのが惜しかった。 なんでもっと10代20代のファンが増えないのかが不思議。知る機会が無いのかなぁ? せっかくアニメタイアップなどもつき始めたというのに。今回のライブ会場では子供連れの ファンの姿も見ましたが、その子はもしかしてドラゴンボールでガチャピンを知ったのだろうか。 てかその主題歌の「Don’t Let Me Down」をやらなかったとは・・・ 来年こそは本格的なブレイクを期待したいです。ライブに全力を注いできた、その努力がどうか報われて欲しいです。
ブログトップ
2015年11月28日土曜日
[ライブレポ] Gacharic Spin「6th Anniversary ONEMAN TOUR」
2015年11月21日土曜日
[CDレビュー] ROTTENGRAFFTY「Life Is Beautiful」
ROTTENGRAFFTY「 Life Is Beautiful (初回限定盤)」 (2015/10/7) 1. Life Is Beautiful 2. P.I.L 3. アンスキニー・バップ 4. かぞえ詩 5. Rainy 6. 一撃 お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) ROTTENGRAFFTYのメジャー復帰第1弾ミニアルバム。 近年ライブでの人気が高まっている5人組バンドで、 さらにCDセールスにおいても今作はオリコン初登場6位を記録するなど 結成16年目にして大躍進。その一番の理由はやはりメロディの良さでしょう。 今作でも、歌謡曲テイストを感じさせられるキャッチーな歌メロと多彩な編曲は健在。 表題曲「Life Is Beautiful」は、ラップや電子音などを曲中にうまく組み込み、 さらにボーカルにも一部エフェクトをかけるなど、ミクスチャー要素をふんだんに 盛り込んだハードロックナンバーで、これぞロットンらしさが大いに発揮された名曲。 アルバムの全体的な感想としては、前作までと比べるとラウド感がやや薄れ、 さらにボーカルが激しくシャウトする場面も減ったという印象。 熱いセリフを言い放つ場面が無かったのは惜しい。「マンダーラ」とか好きだったのになぁ。 近年はメジャーレーベルに行って音楽性がおとなしめになるバンドというのは そんなに多くはいないイメージだったのだが・・・ その代わりといってはなんだが3曲目「アンスキニー・バップ」には驚かされた。 スーパースターをテーマにした楽曲で、これまで以上にポップな曲調もさることながら 後半の間奏部分に入る子供たちのセリフが何とも健気で、温かみを感じる。 これはこれで面白い曲。 お祭り感のあるイントロから和テイストのメロディが光る「かぞえ詩」、 コーラスや掛け声などにツインボーカルの迫力を感じられる明快疾走ロックナンバー 「Rainy」なども期待通りの名曲でした。 これまでの彼らの曲をあまり知らない人が聴けば今作でも十分ハードなのかなと。 彼らの真骨頂はライブにあると思ってるので、今度の全国ツアーも対バン相手次第では 行きたいところ。これからメジャーでどういう軌跡を歩むのか注目していきたいです。
2015年11月18日水曜日
[CDレビュー] 坊坊主「励ます」
坊坊主「励ます(初回限定盤)(DVD付)」 (2015/8/26) 1. 励メタル 2. 坊主 & Girls 3. DREAMER 4. 坊坊主の親父の小言 5. 坊坊主のテーマ 6. 天使の涙 7. RUNNER -30th ANNIVERSARY Ver.- 8. 東京CALLING 9. 結婚の約束果たせなかった彼 10. 駅前には中野サンプラザ お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 坊坊主の1stアルバム。かつて爆風スランプのボーカルとして活躍したサンプラザ中野くんと お笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二さんによる、スキンヘッド2人組の作品。 収録曲のほぼ全曲の作詞を中野くんが自ら手がけ、さらに作曲については 爆風スランプのギタリストのパッパラー河合さんが手がけた曲が計3曲ある。 そんな今作は、実質的に爆風の新作アルバムといっていい。 活動休止から15年以上経った今、再びこんな形で中野くんの歌を聴けるとは嬉しかったです。 1曲目「励メタル」は今作のリードトラック。作曲はパッパラー河合さん。 メタルというよりもパンクに近い、ハゲしくもキャッチーなサウンドと サンプラザ中野くんのハスキーかつガッツ溢れる歌声を聴くと、 爆風スランプ復活だ!とすら思える。 人生は人それぞれだが共に励まし合おうというメッセージがこれまた良い。 歌詞自体はシンプルなのになぜこんなにも説得力を感じられるのか。やはりボーカルだ。 2曲目「坊主 & Girls」はイントロでお経が流れてきた瞬間から笑ってしまった。 タイトルだけでも面白いというのに。前曲からは一転、エレクトロ系のサウンドに ラップ風のツインボーカルが絡む曲で、浮遊感を感じられる何ともシュールな楽曲。 3曲目「DREAMER」はこれまた爆風の楽曲の魅力の1つであった、ダイナミックなバラード曲。 中野くんの歌唱力が全盛期の頃に及んでないのが惜しいが、それでも名曲なことに変わりはない。 小峠さんの歌声が入ってくる場面もコーラスとしては十分良いのではないでしょうか。 4曲目「坊坊主の親父の小言」は陽気なブラスロックナンバー。 人間味を感じられる歌詞が良い。こういう歌詞が書ける人ってなかなかいない。 5曲目「坊坊主のテーマ」は河合さん作曲によるデジタルパンクチューン。 コミックソングも復活! 自分はハゲであると開き直った2人の暴走っぷりが素晴らしい。 勢いよく演説されるセリフがこれまた最高。何なんだ薄毛こそが人類の未来って! 「こんな頭に誰がした」の後に「こんな日本に誰がした」と続くあたりも中野くんらしいなと。 6曲目「天使の涙」は小峠さんのソロによる爆風スランプの曲のカバー。 ザ・ジャイアンリサイタル。声の出し方は中野くん風だが、音程の方は・・・ それでも、かつて中野くんと河合さんがプロデュースした女性ユニットの YURIMARIのMARIさんよりは歌唱力はまだ上だと思う。 芸人なだけあって声量は十分過ぎるほどにありますし。 ちなみに原曲は名バラード曲ですよ。卍固め回転エビ固めのインパクトも含めて。 7曲目「RUNNER -30th ANNIVERSARY Ver.-」は中野くんのソロによるセルフカバー。 ご存知の通りの爆風スランプの代表曲。この曲はあまりにも名曲過ぎて今更語るまでもない。 私がまだ幼稚園児か小学生の頃の運動会で流れていたのを聴いた時から素晴らしいと感じた。 この曲こそが生まれて初めて大好きになったバンドの曲。いわば原点なのです。 今回新たに録音されたことで音質が良くなった。しかしそれでいて歌声は20数年前の頃と 変わらない輝きを感じられる。「DREAMER」では歌うのがちょっと苦しそうだったのに 「RUNNER」ではなぜこんなにも歌が輝いてるんだ。これこそが楽曲の持つ力なんだなと。 8曲目「東京CALLING」はこれまた爆風時代にも数多くあった社会派楽曲。 庶民の生活の苦しさ、政治への怒りを歌った曲であるが、 以前の曲と比べると歌詞がストレート過ぎるような気がする。 9曲目「結婚の約束果たせなかった彼」は太平洋戦争で亡くなった親戚について歌った曲。 反戦平和への願いを、アコギとハーモニカのみのシンプルな編曲でじっくりと聴かせる。 これは世に訴えかけるものがある。ついさっきまで薄毛こそが未来などと歌っていた歌手の曲だとは思えない。 10曲目「駅前には中野サンプラザ」は中野くん作詞作曲による失恋ソング。 ラストナンバーとしては地味な印象。それでもこの歌声があれば名曲になる。 新ユニットのデビュー作といいながらも、実質的にはサンプラザ中野くんのワンマンユニット。 小峠さんの存在は6曲目以外ではほとんど目立っておらず、ほぼコーラス要員と いっていい扱いだが、だからこそ名作アルバムになったと思う。(小峠さんには大変失礼だが・・・) 多彩なサウンドと多彩な歌詞、そして中野くんの歌声が魅力的。それはさておき、 せっかく音楽界・芸能界において話題となりえる新ユニットを結成したというのに 大して宣伝もされず、話題になっているところも見かけないという現状はもったいない。 実は私もつい最近まで存在を知らなかったぐらいでしたから・・・ せっかくキングオブコントのチャンピオンを起用したならば、各種バラエティ番組などにも 2人揃って出演して宣伝をしまくればいいのに。そうでないと小峠さんがいる意味が無い。 ただのコーラス要員を入れて再デビューするぐらいならば、 それよりも爆風スランプの再結成を望みたいと、今作を聴いてあらためて強く感じました。 以前から当ブログで書いていることですが、爆風スランプは伝説級のバンドでありながらも 音楽好きからもミュージシャンからも過少評価されてるような気がするのが非常に残念。 数年前にリリースされた爆風トリビュートアルバムに、若手人気バンドの参加が 全く無いところを見ると何だか悲しくなってしまった。私が知っていた若手アーティストは オズぐらいしかいない、それも残念ながら解散してしまったというから・・・ 熱い青春ロックナンバーから、ぶっ飛んだコミックソング、 さらには鋭い社会風刺がこめられた曲、果ては感動的なバラード曲、 これらすべてが高水準なバンドなんて他にいるのだろうか。 それ以前に中野くんのような声質のボーカルがいるバンドという、 その一点ですら近年のバンドでは他に誰も思い浮かばない。 もうこんなバンドは一生出てこないと思う。だからこそ再結成を願いたいのです。
2015年11月17日火曜日
[日記] 第一旭のトマトラーメン
11月9日(月曜日)に神戸で行われたマシンガンズとTHE冠のライブの帰りに、 三宮駅のすぐ近くにあるラーメン店「神戸ラーメン第一旭」に行ってきました。 たまたま近くを通りかかったということで入ってみたのですが メニューを見てみると、トマトチャーシューメンという気になるラーメンがあったので 早速それを注文してみました。 今まで食べたトマト味のラーメンは、トマトベースのスープスパゲッティを ラーメンにアレンジしたかのような、イタリアンな風味のラーメンが多かったが この店のトマトラーメンは、スープが醤油ベースでなおかつ豆板醤が効いている。 いわばスタミナ系ラーメンに、トマトを融合させたという 今まで全く食べたことのないようなラーメン。 これは文句無しに美味しかったし、軽く衝撃を受けました。 これからも神戸に行く時は晩御飯はこの店で食べることになるかも。 来年のCOMIN'KOBEの帰りにも行ってこようかな?
2015年11月16日月曜日
[ライブレポ] angela 「DEAD OR ALIVE 発売記念イベント」
11月15日(日曜日)阪急西宮ガーデンズ4階スカイガーデンで行われた、 angelaのイベントライブ「DEAD OR ALIVE 発売記念イベント」に行ってきました。 開演時間の17時直前に到着するも、ステージ前の客席はすでに満員で入れず ステージの真横や真後ろに立ち見客がごった返すという盛況っぷり。 ここまでたくさん観客が来るとは思わなかっただけにこの光景には驚き。 [セットリスト] ・イグジスト ・雪 ・ホライズン ・DEAD OR ALIVE (アンコール) ・六甲おろし まず1曲目は「イグジスト」。「♪follow me follow you」は 客席も一体となって声をあげて盛り上がりましたが、しかしこの日は 会場のオケやマイクの音量が小さく感じてしまったのが惜しかった。 今までこの会場のイベントライブに行った時はステージ前列の客席で聴いていたのに対し 今回は真横の後ろの方と位置が良くなかったせいかもしれませんが・・・ それでもボーカルのatsukoさんはステージ上から360度見回すように、 真横や真後ろにいるお客さんに向けても、歌いかけたり手を振ったりしていたのが印象的でした。 MCも聴き取りづらい部分がありましたが、しかしそれでも、 angelaの原点は路上ライブであったという話については聞くことができました。 多い時は週5回、仕事かというぐらいやっていたと・・・ そんな話の後、インディーズ時代に路上で歌っていたという曲「雪」が披露されました。 寒くなりつつある今の季節にぴったりのバラード曲でしたが、この選曲は意外。 1stアルバムにも入ってない曲だし、これは文字通り隠れた名曲だった。 ボーカルのatsukoさんの歌唱はCDで聴く通り特徴的な良い声をしてました。 それに加えてしゃべりが達者だなと。 ライブ会場にて「CDの方が歌えてます」などと言う人は初めて見た。これには笑いが。 その一方でライブにはライブでしか味わえない臨場感があるということを、 新曲のタイトルにかけて「DEAD OR LIVE」などと表現していました。 さらに、atsukoさんが両手で拳銃の形を作って「パーン!」と言うと お客さん達が撃たれたマネをして一斉に倒れかけるという、お決まりのやりとりも。 アニソン系アーティストの皆さんは関西のライブでほぼ全員これをやっているのでは!? ラストナンバーは新曲「DEAD OR ALIVE」。angela節炸裂のドラマチックなアッパーチューンで 期待通りの曲でした。曲終了後にはギターのKATSUさんが今回のライブについて 「昔の路上ライブとは全然違う景色が広がっていた」と、 360度見渡す限り会場に入ってくれたお客さん達への感謝の言葉が。 そしてまたこの会場に戻ってくることを宣言し、ライブ終了となりました。 その後すぐさまアンコールが巻き起こるも、スタッフからはライブ終了のアナウンスが。 やっぱりこの会場でアンコールは無いよな・・・と思いきや、 なんとスタッフ達を振り切る形でatsukoさんとKATSUさんがステージに再登場! そしてお客さん達と一緒にアカペラで、六甲おろしの大合唱が行われました。 Wikiによると関西でのイベントでは必ず六甲おろしを歌うと書かれてたがその通りだった。 そりゃ阪神タイガースのお膝元の兵庫県西宮市のライブで歌わないわけがないよな! ある意味このアンコールが本日一番盛り上がったのではないだろうか(笑) たとえ終了時間を過ぎて止められようがファンのアンコールの期待に応えてくれる、 このサービス精神は素晴らしいですね! 以前から観たいと思っていたangelaのライブステージを今回初めて観ることができましたが、 とても楽しいライブでした。楽曲が良いのは今更言うまでもないとして、 しゃべりやステージ上の立ち振る舞いから人柄の良さが伝わってくるのも素晴らしかった。 ただ前述の通り会場のオケは物足りなかったので、次回はフルバンドでのステージを、 ホールかライブハウスにて体験したいと思いました。おそらく迫力が段違いなのでは?
2015年11月14日土曜日
[ライブレポ] SEX冠TOUR 2015(SEX MACHINEGUNS、THE冠)
11月9日(月曜日)神戸・太陽と虎で行われた、SEX MACHINEGUNSとTHE冠の2マンライブ 「SEX冠TOUR 2015」に行ってきました。 先日リリースされたTHE冠のニューアルバムがとても良かったこともあり、思い立ったように チケットを買って、ジャパニーズメタルの両雄の共演を観に行ってきました。 会場の太陽と虎は、三宮駅近くの電車の高架線の下にあるライブハウスでしたが、 ここはなんと、COMIN'KOBE主催者の松原裕さんがオーナーを務めるライブハウスでもあったんですね。 中に入るといきなりガガガSPのライブツアーのポスターが目に飛び込んできて思わず納得。 そして開演時間の19時となり、まずはTHE冠のギターのBETCHIさんと、 SEX MACHINEGUNSのベースのSHINGO☆さんが登場。 この2人で漫才さながらのオープニングトークが繰り広げられました。 2人とも関西弁でしゃべってましたが、しかし話の途中でBETCHIさんは 福島県出身であることが明かされる。別に福島弁でしゃべっても良かったのに! ・THE冠 [セットリスト] ・傷だらけのヘビーメタル ・最後のヘビーメタル ・断裂 ・WW3 ・エビバディ炎 ・帰郷 ・糞野郎 ・初志冠徹 ・担がれた冠 ライブステージを観るのは昨年のCOMIN'KOBE以来(レポはこちら) 今回はまず1曲目に、NHKのMUSIC JAPANでも歌われた「傷だらけのヘビーメタル」、 2曲目には「最後のヘビーメタル」と鉄板曲を立て続けに披露。 ハイトーン連発の歌唱と、ダンスや顔芸を交えたライブパフォーマンスが圧巻でした。 マイクを振り回し、口元にマイクが近づくと声を出すパフォーマンスなども面白かった。 元々顔の表情だけで笑わせようとするお笑い芸人のネタにはそんなに笑ったことがないのに、 冠さんの顔芸には笑ってしまうのはなぜだろう。 楽器隊の皆さんの演奏もハイレベル。ギターは1人しかいないとは思えないほどの迫力。 MCでは、先ほどのオープニングトークを聞いた冠さんがBETCHIさんに対して 「関西弁バカにしてるやろ」というツッコミが。生粋の関西人は冠さんだけですからね。 さらにベースのTHUNDERさんも関西弁でしゃべることとなり、観客に向けてしゃべるも あまりの下手さに客の反応は悪く、これには「♪ゾン」とギターを鳴らしてオチをつけるというやりとりが繰り返されました。 その後にはニューアルバムから新曲を歌うと宣言。観客は冠さんの指示通りに拳を上げ、 まずはQUEENの「We Will Rock You」を歌い始める。洋楽を歌うとあらためて歌上手い。 「新曲でこんなにも盛り上がってくれてる!」と喜ぶ冠さん。しかしすぐさま 「間違えた、人の曲だった!」と気づく。いや普通間違えないだろ!(笑) 気を取り直して新曲「WW3」を披露。あらためてお客さんも拳を上げて盛り上がりました。 続いては「エ、エービ、エ、エ・・・エビ、おさむちゃんです!」 と、ぼんちおさむ風に曲紹介をした後「エビバディ炎」が。 この曲のライブパフォーマンスもスゴかった。振り付けを交えて全身全霊で曲を表現。 そして曲後半の間奏部分では、一転してムード歌謡風のサウンドが流れ始め、 それをBGMに、冠さんが自身のオカンから言われたことを舞台上で熱演。 「あんた、まだヘビメタやってるの? 44歳にもなって」 これには観客たちから笑いが。しかしその後に「NHKのMUSIC JAPANに出たらしいわね」 「マネージャーもいないようなバンドが出たのは初めてらしいわね」 これには歓声が起こりました。ぜひこれからも定期的に呼ばれて欲しい。かと思えば 「NHKでお尻を出して歌ったのも初めてらしいわね」「あんたどこへ向かおうとしてるの!」 やっぱりオチをつけずにはいられないのか(笑) さらに「LOUDNESSとB'zの対バンにも呼ばれたらしいわね」 この話にも歓声が起こりました。 「♪夢じゃないあれもこれも」とB'zの「ultra soul」を歌い始め、これには会場が盛り上がる。 先日の対バンでは本人達の前でも歌い、その結果喜んでもらえたらしいです。 そりゃあれだけ歌が上手ければ歓迎されますよね! ラストナンバーは祭囃子のメロディを取り入れた「担がれた冠」で盛り上がりライブ終了。 後半3曲はとりわけ真剣さが伝わってくるライブステージでした。 こんなにもカッコ良く決めることができるにもかかわらず、なぜこんなにも面白いのか。 いかにも実力者気取りでお高い感じのアーティストよりも、 本当はものすごい実力を持ってるにもかかわらず、低い所から笑いをとりにいってでも お客さんに見て楽しんでもらおうと必死な、冠さんのようなアーティストの方が好感持てる。 もっと評価されるべきだし、今後更なるブレイクを期待したいです! ・SEX MACHINEGUNS [セットリスト] ・みかんのうた ・とうちゃん ・森のくまさん ・白金マダム ・ONIGUNSOW ・メタル経理マン ・愛人28 ・BURN~愛の炎を燃やせ~ ・桜島 ・German Power (アンコール) ・METAL FIRE 以前に単独ライブへ行ったのはアルバム「45°」がリリースされた頃だったので 約6年ぶりのライブ参戦となりました。90年代から2000年代の間には「みかんのうた」 をはじめとした数々の傑作曲を生み出した伝説のバンド。 しかし6年前のライブでは、オープニングアクトとして出演していたTHE冠の方が 生歌が上手かったということは覚えており、さらに近年は肝心の楽曲の方も メジャーで売れていた頃と比べるとメロディも歌詞も質が下がってきた印象で・・・ それだけに今はどんなライブを見せてくれるのか不安な気持ちもあったのですが、 だが1曲目から代表曲「みかんのうた」を歌われたらそりゃ盛り上がるに決まってる! 周りの観客たちが一斉にヘドバンする光景も圧巻。THE冠の時よりも前列の方に 行けたということもあり、一緒に思いっきりヘドバンして盛り上がりました。 あぁやっぱりライブは最高に楽しい!! ボーカルのANCHANGの歌唱は「ONIGUNSOW」などを聴いてるとやっぱり物足りないかなぁと 思ってしまう場面もありましたが、これだけギターを弾きながらメタルを歌うというのは難易度が高いのも確か。 さらにベースのSHINGO☆さんとサポートギターのSUSSYさんのライブパフォーマンスに 躍動感があり、ボーカルだけが動き回っていたTHE冠とはまた違った魅力がある。 MCではまずANCHANGが、今回のツアーの動員が寂しいという話をしてたのが印象的でした。 皆さんぜひ行きましょう!この後には京都や東京でもライブがありますからね。 さらに、このライブハウスのオーナーである松原さんは現在山口県に行っていて 不在という話になり、それに乗じてSHINGO☆さんがライブハウスの壁を引っ掻くという イタズラをしようとするも、スタッフが見てるということで止められたのが面白かったです。 さらには、LOUDNESSとB'zの対バンになぜ自分たちは呼ばれなかったのかという話が。 LOUDNESSとはイベントで何回か共演したことがあるそうで、ライブの方は やはりスゴかったらしいです。「いつか対バンでLOUDNESSを倒したい」と宣言。 「その前に倒したいのが、THE冠。だがなかなか倒れない」 これにはSHINGO☆さんも「向こうにはムード歌謡もあるから」 確かにあれは難攻不落だ(笑) さらに12月にはニューアルバムがリリースされるという告知がされました。 ということで、早速リリースに先駆けて新曲が披露されるのかと思いきや、 この次の曲は「廃盤になった曲をやります」と宣言、これには会場から笑いが。 そして歌われた曲は「BURN~愛の炎を燃やせ~」。1stアルバムって廃盤になったのか!? それはさておき、この曲ではANCHANGのボーカルも高音が出ていて、この日一番良かった。 1つ前に歌われた「愛人28」といい、やはり2000年代までの曲は傑作揃いだった・・・ 続く「桜島」も「♪どかんどかんどかん」で一緒に拳を振り上げるなどして盛り上がる。最高に楽しかったです。 ただ欲を言えば、太陽と虎でライブをやるならば「Tiger Tiger」は歌って欲しかった。 この曲は私の中ではマシンガンズ最後の傑作といってもいいほどの曲なので・・・ アンコールでは、まずマシンガンズのSHINGO☆さんとTHE冠のTHUNDERさんが登場。 SHINGO☆さんは「宝くじで1億円当たったらお客さんに1万円ずつあげたい」と宣言、 これには歓声が上がりました。その後、両バンドのメンバー全員がステージに登場。 すぐさま冠さんが先ほどのSHINGO☆さんの発言に対し「9900万円以上残るやないか」とツッコミを入れる。 そして両バンドのメンバー全員でのコラボにより、アンコール曲の「METAL FIRE」が 披露されました。これはまさにこのライブツアーでしか見られない夢の共演ですね。 約3時間の間、たっぷりと楽しむことができました。 やっぱりライブで思いっきりヘドバンして盛り上がれるのがメタルの魅力の1つですね! 両バンドともすっかりベテランの域に達してますが、楽曲に関してはTHE冠は今が一番 良いのではないかと思う。それだけにマシンガンズにもニューアルバムで復活を期待したい。 これからもライブには定期的に行きたいところです。動員が増えることを願って・・・
2015年11月12日木曜日
[CDレビュー] 筋肉少女帯「おまけのいちにち(闘いの日々) 」
筋肉少女帯「 おまけのいちにち(闘いの日々) (初回限定盤) (DVD付)」 (2015/10/7) 1. 大都会のテーマ (TVサイズ) 2. レジテロの夢 3. 混ぜるな危険 4. 球体関節人形の夜 5. 枕投げ営業 6. LIVE HOUSE 7. 別の星の物語り 8. 私だけの十字架 9. 大都会のテーマ (instrumental) 10. 時は来た 11. おわかりいただけただろうか 12. S5040 13. 夕焼け原風景 お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 筋肉少女帯の通算18枚目のオリジナルアルバム。8月にリリースされた 先行シングル曲「混ぜるな危険」がアニメ「うしおととら」の主題歌に抜擢、 さらには夏フェスでも各地で活躍するなど、再び勢いにのってきているだけに 今作には期待してました。その期待通りの活躍をアルバム前半から見せてくれました。 1曲目のインストを挟んで2曲目「レジテロの夢」からドラマチックな歌詞世界と曲展開が 一面に広がっていて素晴らしい。まるで海外の短編映画を見ているかのよう。 オーケンの魂のこもった歌唱、ピアノソロとギターソロが次々と飛び出す間奏部分なども 相変わらず聴きごたえがある。これでサビメロが強ければなお良かったのですが。 3曲目「混ぜるな危険」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。 4曲目「球体関節人形の夜」は声優歌手の野水いおりさんに提供した楽曲の セルフカバーということで、今作の中でも最も注目していた曲。 原曲(レビューはこちら)と比べると、序盤のセリフがシャウトに置き換えられていたり 後半の歌詞カードに無いセリフがカットされていたりと微妙に違いがある。 荒々しさが原曲以上に増した疾走メタルチューンとなっていて、 これには格の違いを感じさせられる。萌えるのは野水いおりバージョンの方だが。 5曲目「枕投げ営業」は枕営業で売れようとする女性芸能人が なぜか枕投げをさせられるという、この歌詞の発想からして素晴らしい。 オーケンの痛快な歌唱とポップ感のあるメロディが聴いていて楽しい。 6曲目「LIVE HOUSE」はツインボーカル形式で歌われる愉快なロックンロール。 ギターの本城聡章さん作詞作曲なだけあってか、歌詞や曲の雰囲気がこれまでとは全く違う。 バンドマンの恋をこんなにも素直に歌うとは、逆に意外性があって面白い。 7曲目「別の星の物語り」は筋少のアルバムには必ずといっていいほど入っている アコースティック系の曲。昔の友人との再会を歌った、ほのぼのとした雰囲気の曲。 8曲目「私だけの十字架」はカバー曲らしいですが地味な印象しかないバラード。 9曲目「大都会のテーマ」はインスト曲でこちらもカバー曲。昔の刑事ドラマの主題歌だったらしいですが。 10曲目「時は来た」はバンドのライブが実はカルト組織の集会だったという 筋少ワールド全開の重厚ミドルナンバー。これにはカッコいいの一言。 11曲目「おわかりいただけただろうか」はAメロでダークな歌詞を交えつつも サビではバシっとカッコ良く決まったラブソングを聴かせてくれる。このサビの爽快感抜群。 12曲目「S5040」は時間旅行を歌った幻想的なバラード曲。 浮遊感漂うアレンジが良い。思わず曲の世界に引き込まれていく。 13曲目「夕焼け原風景」はアコースティック系のバラード曲ながらも 後半へ行くにつれて歌唱やバンドサウンドが盛り上がりをみせていく。 猫が登場する歌詞に哀愁を感じられる。何とも味わい深い曲。 前半の曲はハードロック・メタル系の曲中心で期待通りの曲ばかりでしたが、 それ以外の曲、特に7~9曲目が弱く感じてしまったのが惜しかった。 HR/HMをベースにしながらも一方でアニソン系アーティスト並みの音楽性の多彩さを 持っているのが、筋少の大きな魅力の一つであることに変わりはないのだが・・・ シンプルなバラードのカバー曲などはこのバンドには無くてもいいのでは。 大ベテランになってもアップテンポ曲の勢いが落ちていないのは素晴らしいし、 これだけ長くやって歌詞がよくネタ切れにならないなと思う。そこはやはり天才的。 筋少みたいなバンドはもう二度と世に現れないとも思うだけに、 これからもずっと一線級の活躍を見せてくれることを期待したいです。
2015年11月10日火曜日
[CDレビュー] 水樹奈々「SMASHING ANTHEMS」
水樹奈々「 SMASHING ANTHEMS【初回限定盤】(Blu-ray Disc付)」 (2015/11/11) 1. Glorious Break 2. Never Let Go 3. SUPER☆MAN 4. Angel Blossom 5. BRACELET 6. レイジーシンドローム 7. コイウタ。 8. 禁断のレジスタンス -Extended Mix- 9. The NEW STAR 10. Clutch!! 11. 熱情のマリア 12. エゴアイディール 13. エデン 14. アンビバレンス 15. Exterminate お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) 水樹奈々の通算11枚目のオリジナルアルバム。 歌謡曲のメロディのこだわりはそのままに、曲の自由度が前作以上に上がったという ウェブ上のインタビュー通り、今作もまた、今まで通りの魅力を持った曲と 今までには無い魅力を持った曲が、バランス良く組み合わされた名作アルバムとなりました。 1曲目「Glorious Break」はElemens Gardenの上松さん作曲、藤間さん編曲による シンフォニックロックナンバーで、Bメロまでは予測不能な展開連発、 そしてサビで一気に疾走する曲展開が圧巻。ジャンル的にはクラシックに入れても いいのではと思うほど、これまでのエレガ曲以上にオーケストラの迫力を感じられる。 そして毎度のことですがこんなにも難易度の高い曲を立派に歌う奈々様の歌唱は最高。 アルバムのオープニングにふさわしい傑作曲がまた1曲誕生いたしました。 2曲目「Never Let Go」は歌謡曲テイストの入ったミドルナンバーながらも サビに向かうにつれて徐々に盛り上がっていくアレンジに力強さを感じる。 「♪言い訳に逃げるな」「♪逆風も振り切るように」といった歌詞も含めて この曲からは悲壮感すら漂うほどの強い決意を感じさせてくれる。これも名曲。 3曲目「SUPER☆MAN」では前曲とは一転して陽気なディスコチューンに。 コーラスの「♪ス、ス、ス、ス、Superman」などが何ともキュートで耳に残る曲。 だがそれ以上に「♪I am Superman」の歌声が個人的にツボだったので これが曲終盤の1回しか出てこないのは少なく感じた。あと「♪Oh,Yes! Superman」も。 4曲目「Angel Blossom」はこちらのシングルレビューを参照。 5曲目「BRACELET」は歌詞に切なさが漂うものの、それ以上に前向きさとポップ感を 感じさせてくれるロックチューン。二重構造となったサビの盛り上がりが良い。 6曲目「レイジーシンドローム」はこちらのシングルレビューで書いた通りの名曲。 7曲目「コイウタ。」は至って普通のJ-POPラブバラード。これ以上特に語ることもない。 8曲目「禁断のレジスタンス -Extended Mix-」はこちらで書いた通りの傑作。アルバムバージョンでは シングル版以上にバイオリンのメロディに勢いを感じられ、見事パワーアップしている。 9曲目「The NEW STAR」は洋ポップス風で大人っぽい雰囲気のディスコチューン。 「女子たちの時代」と書いてnew generationと読ませるのはスゴい。 この歌唱があれば、普段聴かない系統の曲もそれなりに聴けてしまうものです。 10曲目「Clutch!!」はドライブをモチーフにした歌詞が印象的なポップチューン。 ブラスバンドと共に盛り上がるサビの雰囲気はいいのだが肝心のメロディがしっくり来ない。 光増ハジメさんという作曲家が自分にはどうも合わないのだろうか・・・ 11曲目「熱情のマリア」は「禁断のレジスタンス」と同じ加藤裕介さんの 作編曲によるハードポップチューン。編曲はエレガと似てるけどそのレベルまでは まだ及んでないような気がするのは贔屓目に見過ぎなのでしょうか? 12曲目「エゴアイディール」は勢いのあるピアノポップナンバー。 サビ後半から間奏部分にかけてのピアノの速弾きはスゴい。鬼の譜面。 こういう曲であってもメロディの良さと歌声の魅力が生きているのはさすが。 13曲目「エデン」はこちらのシングルレビューで書いた通りの傑作。 今作のアルバムの中でも一番好きな曲です。 14曲目「アンビバレンス」はジャジーでアダルトな雰囲気漂うバラード曲で 最初に聴いた時は今作の曲の中で一番驚いた。年齢相応の曲といえばその通りなのだが。 2、3度聴くとジャズ歌謡っぽい感じもしてこれはこれで魅力があるなと感じられました。 15曲目「Exterminate」は今作のラストで聴くと、こちらのシングルレビューの際に 聴いた時以上に素晴らしく感じられた。このアルバムの終幕のファンファーレが鳴り響く。 今作でも、アニソン系アーティストの大きな魅力の1つである曲種や編曲の多彩さは 健在ながらも、6~9thアルバムの頃と比べるとアルバムオリジナル曲は全体的に 音の数が少なくなった分、アレンジに聴けば聴くほどの深みを感じられる曲は減った印象。 これはエレガメンバーの曲提供が減った影響ともいえる。 だがその分、新たなアレンジで歌声をよりじっくりと聴かせる曲(今作では14曲目など) は増えたと感じられる。今までの曲と同じような曲ばかりを歌い続けるよりは、 新しい作曲家と組んでいろんな曲に挑戦していくのは良いことだといえるでしょう。 ただ前半6曲までと比べると、後半のアルバムオリジナル曲は微妙だと感じる曲が ちらほらあったのは惜しいところ。7曲目みたいな曲は全く求めてないので・・・ さすがにああいう曲が今後増えることは無いと思うしそう信じたいですが。 11作目になっても若さと冒険心を存分に感じられる作品となっているのは素晴らしい。 アニソン系J-POP歌手代表としてどうかこれからもその勢いのままに駆け抜けて欲しいです。
2015年11月8日日曜日
[私的名曲ランキング] 2015年9月度 マイベスト10
今月もサブコンにより作られた月間私的名曲ベスト10を紹介いたします。 こちらの投票テンプレをメモ帳にコピーして、 エントリーリストの百数十曲の中から自分で選んだ1次候補曲(計32曲)を テンプレに当てはめBBSに投票するだけの簡単な作業です。次回は皆さんもやってみましょう。 その結果9月度は、当ブログの常連組が次々とベスト10から漏れてしまうほどの大混戦でした。 これまでの1位獲得アーティストが計6組いましたが、果たしてどうなったか・・・ではいってみましょう。 第10位 NANISAMA?「人生二度なし 俺の人生悔いなし」 [公式PV] 今月の任意試聴曲枠。この熱くてゴツくて魂のこもった歌いっぷりが最高。歌詞がもう一押しあればなお良かった。 しかしボーカルはウド鈴木に似てないか(笑)「GREEN MAN」というポケットビスケッツの黒歴史曲もあったなと思い出してしまった。さすがにあれよりは歌上手いが。 第9位 仙台貨物「妖怪大演奏」 [公式PV] 今月のコミックバンド枠。妖怪の世界はさぞかし楽しいんだろうなぁ。時間に追われることも無さそうでうらやましい。 第8位 LiSA「Empty MERMAiD」 [公式PV] 今月のアニソン四天王枠。なお今作はタイアップ無しの完全オリジナル曲。 作曲はUPLIFT SPICEのメンバー。ガールズエモの名曲がまた1つ生まれた。 第7位 THE冠「鎧兜鎖血」 [公式PV] 今月のメタル枠。オモロックとか言いながらも楽曲の方はいたって真剣です。 明日ライブに行ってきます。アルバムレビューも近日予定。 第6位 吉田茉以「リコリス」 [公式PV] 今月の吉田茉以枠。イントロのギターのメロディの良さからしてモノが違う。 さすが音倉レコード。それだけに茉以さんの公式サイトぐらいちゃんと作って下さいよ。 第5位 ナッシェタニア・ルーイ・ピエナ・アウグストラ(CV:日笠陽子)「Dance in the Fake」 [公式PV] 今月のエレガ枠。日笠陽子さんは昨年リリースのアルバムが良かっただけに、キャラソンで久しぶりに歌声が聴けて良かったです。 第4位 SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer「s-AVE」 [公式PV] 今月のバラード曲枠。最近のAimerさんの曲はバンドサウンドの心地よさが加わった曲が増えて一層良くなった。声質の魅力は変わらずですし。 第3位 がんばれ!Victory「ラリラリラ」 [公式PV] 今月の野球枠。この曲もイントロの時点から引き込まれる。これぞ平成オールドロックと呼ぶにふさわしい。 最初はサビメロが微妙かなとも思ったが聴き込むうちにどんどん良く感じられました。 11月10日にはGacharic Spinと対バンするのでぜひ行きたい・・・が平日関東は無理だ(泣) 第2位 BiSH「OTNK」 [公式PV] 今月のアイドル(?)枠。アイリッシュパンクの影響を受けたサウンドと 冒険心をかきたてられるPVが共に素晴らしい。BiSを超えてやると言わんばかりの、抜群の勢いを感じられた。サビでチ○○と歌ってるように聴こえる?そんなの関係ない!第1位 Gacharic Spin「MUSIC BATTLER」 [公式PV] アルバムレビューはこちら。左記で書いた通り、何度聴いてもこの曲のスゴさは圧倒的。すべての楽器のメロディがこれでもかとばかりに心に響きまくる。 それはさておき、このヒーロー戦隊風のPVを見てるともしかしてガチャピンのメンバーの中には 私のブログを見てくれている人がいるのではないか・・と思ってしまう。 別にリクエストしたわけでもないのに、なんでこんなにも自分の好きな方向にばかりいってくれるんだ!? ということで、次のシングルは仮面ライダーの主題歌に起用されたとしても全く驚きません(笑) (次点) ・柳瀬蓉「月都幻影」 [公式PV] 今月の和風枠。ということで本当はマイベスト10の中に入れたかった・・・何とも無念だ。 サビの美メロ度は頭一つ抜けている。和楽器バンドに続いてブレイクなるか今後期待したいです。 ・ひめキュンフルーツ缶「覚醒ミライ」 [公式PV] 元気ハツラツっぷりが聴いていて楽しいアイドルグループ。調べてみると、先月度までサブコンでは票が入ったことが一度もないだと・・!? 12月22日には名古屋でGacharic Spinと対バンするようなので行こうかな・・・ってこちらも平日じゃないか(泣) ・DRAGON GUARDIAN「英勇に憧れた少年の物語」 [公式PV] ピュア感のあるメロスピナンバー。ニューアルバムは原田ひとみさんが参加してるとのことなので早く聴かなければ。 ・風男塾「もしも これが恋なら」 [公式PV] インストアライブのレポはこちら。今まで以上に宝塚チックな魅力を感じられて良かった。高級感のある曲も見事にモノにしてますね。 ・ガガガSP「かなわない夢」 [公式PV] こちらのアルバムレビューで書いた通りの名曲。ライブに行った回数は通算でベスト3に入りますからね。 ・ミソッカス「ライジングレインボウ」 [公式PV] 近年注目されているスペース歌謡ロックバンド。高校時代の友人がこのバンドのライブでカメラマンを担当したという話を聞いて以来注目してました。 この曲は良いぞと思いきやアニメタイアップだった(定期) ・1-E「ZERO」 [公式PV] 読み方は「イチノイー」。晴天下のサーキット場が似合う。こんな曲を作るバンドがいたとは。 ・超特急 feat.マーティー・フリードマン「Beautiful Chaser」 [公式PV] このギターがあるだけで曲の魅力が格段に増す。さすが大正義マーティ・フリードマン!
2015年11月7日土曜日
[CDレビュー] 鈴木このみ「18 -MORE-」
「 鈴木このみミニアルバム「18 - MORE -」」 (2015/10/16) 1. Before too long 2. Nice to Me CHU!!! 3. Tomorrow’s best (Remix.ver) 4. 鈴木このみアニサマ11thSPメドレー (Studio Rec ver.) 5. 真聖輝のメタモルフォシス 6. 真聖輝のメタモルフォシス (duet.ver) 7. Hikari no Metamorphosis 8. Before too long (Instrumental) 9. Nice to Me CHU!!! (Instrumental) 10. 真聖輝のメタモルフォシス (instrumental) お気に入り度:★★★★☆ (4.5/10) 鈴木このみのミニアルバム。前アルバム「18 -Colorful Gift-」(レビューはこちら) に続いて今年2枚目のアルバムリリースとなりましたが、 今作の収録曲の中でオリジナルの新曲は1、2、5曲目のみ。 計3曲しか入っていないのでは、アルバムというよりもシングルでしょう。 1曲目「Before too long」は18歳の等身大の姿を歌った、元気満点なポップナンバーで アニソン系アーティストのアルバムオリジナル曲ならではの魅力を持った曲。 2曲目「Nice to Me CHU!!!」は軽快なピアノロックチューン。 この曲の作詞作曲を担当した大石昌良さんが曲中の小芝居にて登場したのは 面白かったですが、肝心のメロディは印象に残らず。 3曲目「Tomorrow’s best (Remix.ver)」は前アルバム収録曲のリミックスバージョン。 原曲よりデジタルアレンジが強くなっている。しかし個人的には今まで リミックス曲が原曲と同じぐらい良いと感じたことがほとんど無いんですよね。 5曲目「真聖輝のメタモルフォシス」は今作唯一のタイアップ曲ということもあってか 王道のアッパー系アニソンで、伸びやかな歌声と、ギターやストリングスのメロディが 共に響きあって盛り上がりをみせるのが素晴らしい。こういう曲は聴けば聴くほどに名曲。 6曲目に収録されている「真聖輝のメタモルフォシス (duet.ver)」は、 田村直美さんとのデュエットという、90年代ガールズロックが好きだった者には 注目せずにはいられない、嬉しいコラボが実現。 元PEARLのボーカルも今ではすっかりアニソン系アーティストの一員ですね。 どんな形でもこうして長く歌手活動できているだけでありがたい。 しかし一方で7曲目に収録されている英語詞バージョンの「Hikari no Metamorphosis」は 1コーラスでもう終わり!?という感想。これでは収録する意味があるのかと・・・ 結局のところ今作は「真聖輝のメタモルフォシス」を表題曲にしたシングルで良かった。 あの手この手で水増ししたアルバムを出されても・・・ ミニアルバムと名乗るならば少なくともあと2曲はオリジナルの新曲が欲しかった。 来年はフルアルバムのみに一枚入魂でお願いしたいです。歌手としての素質は文句無しなだけに。
2015年11月5日木曜日
アクセス解析 2015年10月分
この10月度も計16回更新、そのうち6つは長文ライブレポと、十分に頑張っているはずなんですけどね。 高校時代の先生から聞いた、頑張ってるという言葉は自分で言うものではない、 他人から言ってもらって価値があるものだという一言は今でも印象に残っていますが、 それでも・・・ ただそんな中でこの10月度嬉しかったことは、ツイッターにて 増田ミシンさんから当ブログの記事をリツイートして頂いたことですね(参照) 私のブログも含めた各ブログのCD感想はリツイート推奨です(笑) では今回もまた、気になった検索ワードを発表していきましょう。 「うたねたかんそう」 うたねたおうけっていせんのかんそうはいまでもよくけんさくされるよ!(きじはこちら) 「助けて~アメリカ~ 歌」 これだと助けてが本タイトルでアメリカがサブタイトルの曲名みたいだな。 「ウォーオッオーサビ」 適当過ぎるだろ、この手の検索ワードの中でもとりわけ投げやり感漂ってる。 「氣志團万博2015氣志團nhk出たいよー」 NHKさんそろそろ出禁を解除してあげてもいいんじゃないでしょうか? 「spyair テンガ」 ほら言わんこっちゃない、氣志團万博でさんざん言うからこんな検索ワードが出てしまった(記事はこちら) 「ファイヤースターターとイマジネーションの音程が似ている」 たとえサビの音程が似ていようがどちらも名曲なことに変わりはないのです。 「天野月の曲とドゥアズインフィニティの曲は似ている」 上記の検索ワードが登場した日と全く同じ日にこの検索ワードも出てきた。 こちらもズバリ似てると思います。バラード系の曲のメロディラインの美しさは特に似てますね。 このことをhawaiibemさんのブログの気になる検索ワードのコメント欄に書いてきたばかりです。 検索ワードのネタを一足先に出されてしまうとは・・・ 「小野正利フェイスブックブロック」 いったい何があったんだ。自分はフェイスブックは一生やるつもり無いですが。 「つばさfly ブス」 こらーーーっ!!(怒) なんて失礼なことを言うんだ、 センターの鹿木香里ちゃんとかこんなにも可愛いじゃないか(画像) 「rkk おちんちん」 調べたところによると、主に熊本県においてRKKカルチャーセンターなどの各会場で 男の子を持つお母さんを対象におちんちんケアの教室が開かれているそうです(参照) いたって真面目な目的で検索されたものですからね! なぜこの検索ワードで当ブログに辿り着いたかは謎ですが・・・
2015年11月3日火曜日
[CDレビュー] 椎名ぴかりん「MAKAI NO OWARI」
椎名ぴかりん「 MAKAI NO OWARI(CD+DVD)」 (2015/8/26) 1. MAKAI NO OWARI (instrumental) 2. 魔界行進曲 3. 魔界のI LOVE YOU 4. 魔界女子☆恋モード 5. +゜*。:゜+(*´∀`*)+゜:。*+ぴかりんFUTURE+゜*。:゜+(*´∀`*)+゜:。*+ 6. MAKAJO69 7. ドゲザナイ~お前をひざまづかせてやろうか~ お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10) 椎名ぴかりんの2ndミニアルバム。 地球侵略を目的にやってきた、推定年齢2万歳の魔界天使の作品。 これまでBiS、中川翔子などの楽曲を手がけてきたことですっかりおなじみの 松隈ケンタさんのプロデュースにより作られた楽曲の数々は、やはり外れがない。 さらに他のロック系アイドルにはあまりない彼女ならではの強みは、 そのキュートかつパンチの利いた歌声。アイドルとしては相当歌が上手い部類に入る。 まずインスト曲を挟んで2曲目の「魔界行進曲」では、近年のV系バンドによくありがちな シンセを絡めたラウドロックチューンにのせて、地球侵略を高らかに歌う。 「♪あの苦しみから救ってやる」というサビの歌詞は印象的。 抑圧からの解放を目指して地球に降り立った、魔界天使の自己紹介的な曲。 3曲目「魔界のI LOVE YOU」は前曲よりもカラっとした明るい雰囲気が良い 疾走ロックナンバー。今作の曲の中では王道路線といえるラブソング。 4曲目「魔界女子☆恋モード」では一転してデジタルサウンド系の曲に突入。 歌い出しの「♪りんりんぴかりん」のキャッチーさが半端ない。キュートな歌声に萌える 電波ソングかと思えば、続く「♪NO WAY」で一転してデスヴォイスが炸裂。面白過ぎる。 5曲目「+゜*。:゜+(*´∀`*)+゜:。*+ぴかりんFUTURE+゜*。:゜+(*´∀`*)+゜:。*+」 は可愛らしいアイドルポップス。要所でバンドサウンドのスパイスが利いている。 作詞作曲は大森靖子さん。歌詞はやはり一癖あって面白い。 「♪イタいキモいクサいもすき」とか普通のアイドルの曲にはまずありえない歌詞だ。 6曲目「MAKAJO69」はキラキラ感満載のディスコロックチューン。 「♪下僕ども踊るがいい」こんなこと歌われるとぜひライブで一緒に踊りたくなる。 そして今作最大のクライマックスが7曲目「ドゲザナイ~お前をひざまづかせてやろうか~」。 ヴィジュアル系バンドの一部などにもみられる、土下座ヘドバンをテーマに歌った曲で ラウドロックサウンドにのせてデスボで「♪土、下、座~~~~!!」 これがもう最高。ライブではさぞかしスゴい光景が広がっていることが想像つく。 サビメロは一転してキャッチーなのも、ロック系アイドルの曲ならではの魅力。 これにはCDを聴くだけで思わずひざまづきたくなりますよ。 アルバムタイトルは裏腹に、セカオワとは何の関連性も感じられない、 どちらかというとベビメタの方に近いのではないかと思われるような作風ですが それはさておきこんなにも多彩な歌い方、そして多彩な楽曲を聴かせてくれる 面白さ抜群のロック系アイドルに出会えたのは嬉しい。思わぬ掘り出し物でした。 次はライブハウスで土、下、座~~~~!にひれ伏したいですね。
2015年11月2日月曜日
[ライブレポ] 大阪芸術大学学園祭(ガガガSP、モーモールルギャバン、ザ50回転ズ)
(前記事はこちら) さすらいナンバープレートのライブが終わり、次の出演者であるザ50回転ズが出るまでの間 これもまた学園祭の楽しみの一つである模擬店を巡ってみることに。 まずはパンフレットを参考に、他とは違う男気のあるフレンチトーストを作るという店へ。 1枚ずつ手作りで焼いてくれたので、焼きたてを食べることができました。 他のフレンチトーストと違う点としては、豆乳を使っているとのこと。 普通においしかった。味の違いはよく分からなかったが。 なお、この模擬店にて私の前に並んでいたお客さんがフレンチトーストを 計6人分注文したことなどが原因で、メインステージの体育館に戻るのが遅くなり、 戻ってきた頃には既にザ50回転ズのライブが始まっていました。 最初の方が観られなかったのは残念だ・・・ ・ザ50回転ズ 2004年に大阪・富田林にて結成された3ピースバンド。 ボーカルのダニーさんのメガネとロン毛姿が特徴的。 ライブステージを観始めた頃には「夢を叶えるためには親の反対を押しきれ」 などといった内容の熱いトークを、演奏と共に繰り広げてました。 今回の学園祭ライブは、いかんせん前後のバンドがネタ要素満載過ぎただけに これでもマジメに一生懸命ライブをやってるなと感じてしまった・・・ 楽曲はガレージロックやパンクなどの影響を受けた曲が中心。 「涙のスターダスト・トレイン」はブルーハーツっぽいか? ・モーモールルギャバン [セットリスト] ・ユキちゃん ・ユキちゃんの遺伝子 ・烏龍ハイ ・ララバイ ・ハイパーライター ・クレイジーベイビー ・さらば人類 ・サノバ・ビッチェ ・サイケな恋人 ドラム、ベース、キーボードの3人編成によるJ-POPバンド。ギターがいないとは珍しい。 実はかなり前に当ブログの月間マイベスト10企画で1度だけ登場、 それも1位に抜擢したことがあるバンドだったりします(参照) 最近はあまりチェックして無かったのですがそれでもライブとなると楽しみでした。 まずステージ左前で演奏するドラム&ボーカルのゲイリー・ビッチェさんは 上半身裸、パンツとネクタイ一丁のみの衣装で登場。 後のMCでの話によると「汗だくになって洗濯するのが面倒だから」半裸だとのこと。 見た目はさておきドラムさばきは迫力があり、さらに歌唱の方もCDで聴く以上の 力感がありました。あれだけ高速でドラムを叩きながら、よく歌えるなと。 さらにベースのマルゲリータさんの演奏も心地よい。ギターレスな分、 よりベースの音色を楽しむことができる。キーボードのユコさんの演奏も、 2曲目「ユキちゃんの遺伝子」などではCD以上にはっちゃけた音を出すなど、 メンバー全員が弾けたライブパフォーマンスをしていたのが印象的でした。 専任ボーカル不在で、全員楽器で手が塞がっているにもかかわらず、 これほどまでに躍動感を感じられるライブステージを見せてくれたのはさすが。 そして曲が終わる度に、キーボードのユコさんが後ろの銅鑼をジャーンと鳴らし、 ドラム&ボーカルのゲイリーさんが左横のお立ち台に上がって一言叫ぶのも面白かったです。 「芸術は爆発だ!芸術は俺だ! ってあの人が言ってました(マルゲリータさんを差し)」 「元気ですか!?元気があれば何でもできますよ。オリジナルだ」 「セッ○ス!」などと叫ぶ。そんな自由過ぎるゲイリーさんの姿を見たユコさんが、 ステージと客席の間にある仕切りを指さしながら一言。「動物園の柵」 確かに珍獣を見てるみたいだ。上半身裸だし髪型はライオンみたいだし。 さらに中盤のMCでは「Twitterにて「#イケメンドラマー」というハッシュタグで検索したら 俺のことばかり出てくる」という発言も。 まさかと思いつつも家に帰って検索してみたら・・本当に次々と出てきた!(笑) この日はアップテンポ曲ばかりでバラード曲が1曲も歌われなかったのは意外でしたが 個人的にはアップテンポ曲の方が好きなのでそれもまた良かったです。 その半面、最も聴けることを期待していた「パンティー泥棒の唄」という超絶迷曲もとい名曲をやらなかったのは残念だったかな・・・と思いきや、 ラストナンバーとなった「サイケな恋人」の間奏部分にて、ゲイリーさんが客席に向けて 「パンティーと叫んでくれ!」というコール&レスポンズを要求。 結局このバンドとパンティーは切っても切れない関係なのか!? その結果瞬く間に「パンティー!」「パンティー!」「パンティー!」「パンティー!」 と会場がパンティーコールに包まれる。何ともスゴい光景だ。 さらにゲイリーさんが自身のパンツに手を突っ込むと、パンツの中からネクタイが登場。 そしてそのネクタイを客席に投げ入れ、お客さんにプレゼント。 うわぁこれは別に欲しくないな(汗)その後もゲイリーさんは自分の股間を まさぐり続け、しまいにはなんとなんと、パンツを下ろした!! ・・・かと思えば、パンツの下にはまたパンツが。 そういうオチだったのか! 一瞬本当に全裸になったのかとビックリしたじゃないか! ここでゲイリーさんが決めゼリフを一言。「これがJーPOPの限界だ」 そこは今流行りの「安心して下さい、履いてますよ」じゃないんだ。オリジナルでしたか。 そして続けざまに、脱いだパンツを客席に投げ入れるというパフォーマンスが。 うわぁこのプレゼントも別に欲しくない(汗) 最後はライブの告知をして終了。 「ワンマンライブに来いよ!来ないとチ○コぶっこむからな!」 こんなことを言いながらも、時折ステージ横の方にいた学園祭スタッフに向けて 必死に手を合わせてごめんなさいと言っていたのもまた印象的でしたが(笑) 後で大学関係者からさんざんお叱りを受けたかもしれませんね・・・ 彼らは変態です(誉め言葉) 音楽的な面でも一風変わったJ-POPを聴かせてくれるバンドだと思ってましたが、 まさかライブがここまでブッ飛んでるとは予想もしてなかった。とても面白かったです! 来年もこの学園祭に出演して欲しいですね。大学を出禁になってなければいいですが。 ・ガガガSP [セットリスト] ・すばらしき人生 ・男はつらいのさ ・秋までに ・線香花火 ・あたたかい月 ・祭りの準備 ・つなひき帝国 ・国道二号線 ・晩秋 (アンコール) ・はじめて君としゃべった ・卒業 ・ただひたすらの日常アナーキー ・飯食って寝る 本日のトリは日本最古の青春パンクバンド。先月に続いて今月もライブ参戦となりました。 まずファンファーレにのってステージに登場するなり、ボーカルのコザック前田さんが 今回の学園祭のスタッフから言われた注意事項として、 「ステージの仕切りの外には絶対出てはいけない、出たら即ライブを終了させられるらしい」 ということを説明。するとファンの1人から「出ろ!」という声が。 これには「出られるわけないやろ!」と応戦。会場からは笑いが起こってました。 さらに学園祭のスタッフから質問されたこととして、 「水を撒くことがあると聞きましたが、何曲目に撒きますか? 知らんがな!」 これにはギターの山本さんが「じゃ5曲目に撒きましょうか」と一言。普段は見られないやりとりだ。 そして1曲目「すばらしき人生」でライブスタート。 例のステージと客席との間の仕切りの影響からか、ライブ序盤はいつもと比べると ファンの皆さんのノリがおとなしめだったか?それでも盛り上がってたのは確かでしたが。 5曲目「あたたかい月」では前田さんがアコースティックギターを弾きながら 曲を歌ってくれました。フェスや学園祭などでバラード曲を歌うのは珍しい。 そして曲の中盤では水の入ったペットボトルを取り出し、客席にその水を撒くなどの パフォーマンスが。本当に5曲目でやるとは!しかもバラード曲でやるのかと。 続く「祭りの準備」「つなひき帝国」といった学園祭ライブでの鉄板曲では 一気にエンジンがかかったかのように、客席前列の方はいつもと変わらない位の すさまじい盛り上がりが巻き起こりました。やっぱりこれこそがガガガのライブだ。 アンコールでは、前田さんが投げ入れたオリジナルグッズのタオルを見事キャッチした 最前列のお客さんに対し、ガガガSPのライブに来たのは何回目かと尋ねたところ、 初めてだという答えが。「はじめてのライブ、はじめて君としゃべった!」 お~っ、見事に次の曲へとつながった! よくぞ初めての人がキャッチしたもんだ。 続く「卒業」で本来ならアンコール終了のはずが、まだ時間があるということで さらにもう2曲歌ってくれました。これは嬉しかったです。 計13曲も歌ってくれるとは。最後までサービス精神を存分に感じさせてくれるステージでした。 学園祭ということで普段のライブとは違う制約がある中でも、 できる事は精一杯全力でやるという姿勢が伝わってくるから、心を動かされる。 12月のワンマンライブも行きたいですね。年末なのでまだ行けるかどうか分かりませんが・・・ 以上計5組、これが入場フリーの学園祭ライブだとは思えないぐらいの充実度。 このライブレポも当初はガガガSP以外の4組はコンパクトに書くはずばったのが、 みんな期待以上に良くてなおかつネタ要素満載だったのでここまで長文になってしまいました。 あらためて出演者や大学のスタッフの皆さんには感謝したいです。 楽しいライブステージをありがとうございました!
登録:
投稿 (Atom)