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2015年11月18日水曜日

[CDレビュー]  坊坊主「励ます」


坊坊主「励ます(初回限定盤)(DVD付)」
(2015/8/26)

1. 励メタル
2. 坊主 & Girls
3. DREAMER
4. 坊坊主の親父の小言
5. 坊坊主のテーマ
6. 天使の涙
7. RUNNER -30th ANNIVERSARY Ver.-
8. 東京CALLING
9. 結婚の約束果たせなかった彼
10. 駅前には中野サンプラザ
お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10)




坊坊主の1stアルバム。かつて爆風スランプのボーカルとして活躍したサンプラザ中野くんと
お笑いコンビ・バイきんぐの小峠英二さんによる、スキンヘッド2人組の作品。
収録曲のほぼ全曲の作詞を中野くんが自ら手がけ、さらに作曲については
爆風スランプのギタリストのパッパラー河合さんが手がけた曲が計3曲ある。
そんな今作は、実質的に爆風の新作アルバムといっていい。
活動休止から15年以上経った今、再びこんな形で中野くんの歌を聴けるとは嬉しかったです。

1曲目「励メタル」は今作のリードトラック。作曲はパッパラー河合さん。
メタルというよりもパンクに近い、ハゲしくもキャッチーなサウンドと
サンプラザ中野くんのハスキーかつガッツ溢れる歌声を聴くと、
爆風スランプ復活だ!とすら思える。
人生は人それぞれだが共に励まし合おうというメッセージがこれまた良い。
歌詞自体はシンプルなのになぜこんなにも説得力を感じられるのか。やはりボーカルだ。

2曲目「坊主 & Girls」はイントロでお経が流れてきた瞬間から笑ってしまった。
タイトルだけでも面白いというのに。前曲からは一転、エレクトロ系のサウンドに
ラップ風のツインボーカルが絡む曲で、浮遊感を感じられる何ともシュールな楽曲。

3曲目「DREAMER」はこれまた爆風の楽曲の魅力の1つであった、ダイナミックなバラード曲。
中野くんの歌唱力が全盛期の頃に及んでないのが惜しいが、それでも名曲なことに変わりはない。
小峠さんの歌声が入ってくる場面もコーラスとしては十分良いのではないでしょうか。

4曲目「坊坊主の親父の小言」は陽気なブラスロックナンバー。
人間味を感じられる歌詞が良い。こういう歌詞が書ける人ってなかなかいない。

5曲目「坊坊主のテーマ」は河合さん作曲によるデジタルパンクチューン。
コミックソングも復活! 自分はハゲであると開き直った2人の暴走っぷりが素晴らしい。
勢いよく演説されるセリフがこれまた最高。何なんだ薄毛こそが人類の未来って!
「こんな頭に誰がした」の後に「こんな日本に誰がした」と続くあたりも中野くんらしいなと。

6曲目「天使の涙」は小峠さんのソロによる爆風スランプの曲のカバー。
ザ・ジャイアンリサイタル。声の出し方は中野くん風だが、音程の方は・・・
それでも、かつて中野くんと河合さんがプロデュースした女性ユニットの
YURIMARIのMARIさんよりは歌唱力はまだ上だと思う。
芸人なだけあって声量は十分過ぎるほどにありますし。
ちなみに原曲は名バラード曲ですよ。卍固め回転エビ固めのインパクトも含めて。

7曲目「RUNNER -30th ANNIVERSARY Ver.-」は中野くんのソロによるセルフカバー。
ご存知の通りの爆風スランプの代表曲。この曲はあまりにも名曲過ぎて今更語るまでもない。
私がまだ幼稚園児か小学生の頃の運動会で流れていたのを聴いた時から素晴らしいと感じた。
この曲こそが生まれて初めて大好きになったバンドの曲。いわば原点なのです。
今回新たに録音されたことで音質が良くなった。しかしそれでいて歌声は20数年前の頃と
変わらない輝きを感じられる。「DREAMER」では歌うのがちょっと苦しそうだったのに
「RUNNER」ではなぜこんなにも歌が輝いてるんだ。これこそが楽曲の持つ力なんだなと。

8曲目「東京CALLING」はこれまた爆風時代にも数多くあった社会派楽曲。
庶民の生活の苦しさ、政治への怒りを歌った曲であるが、
以前の曲と比べると歌詞がストレート過ぎるような気がする。

9曲目「結婚の約束果たせなかった彼」は太平洋戦争で亡くなった親戚について歌った曲。
反戦平和への願いを、アコギとハーモニカのみのシンプルな編曲でじっくりと聴かせる。
これは世に訴えかけるものがある。ついさっきまで薄毛こそが未来などと歌っていた歌手の曲だとは思えない。

10曲目「駅前には中野サンプラザ」は中野くん作詞作曲による失恋ソング。
ラストナンバーとしては地味な印象。それでもこの歌声があれば名曲になる。


新ユニットのデビュー作といいながらも、実質的にはサンプラザ中野くんのワンマンユニット。
小峠さんの存在は6曲目以外ではほとんど目立っておらず、ほぼコーラス要員と
いっていい扱いだが、だからこそ名作アルバムになったと思う。(小峠さんには大変失礼だが・・・)
多彩なサウンドと多彩な歌詞、そして中野くんの歌声が魅力的。それはさておき、
せっかく音楽界・芸能界において話題となりえる新ユニットを結成したというのに
大して宣伝もされず、話題になっているところも見かけないという現状はもったいない。
実は私もつい最近まで存在を知らなかったぐらいでしたから・・・
せっかくキングオブコントのチャンピオンを起用したならば、各種バラエティ番組などにも
2人揃って出演して宣伝をしまくればいいのに。そうでないと小峠さんがいる意味が無い。
ただのコーラス要員を入れて再デビューするぐらいならば、
それよりも爆風スランプの再結成を望みたいと、今作を聴いてあらためて強く感じました。

以前から当ブログで書いていることですが、爆風スランプは伝説級のバンドでありながらも
音楽好きからもミュージシャンからも過少評価されてるような気がするのが非常に残念。
数年前にリリースされた爆風トリビュートアルバムに、若手人気バンドの参加が
全く無いところを見ると何だか悲しくなってしまった。私が知っていた若手アーティストは
オズぐらいしかいない、それも残念ながら解散してしまったというから・・・
熱い青春ロックナンバーから、ぶっ飛んだコミックソング、
さらには鋭い社会風刺がこめられた曲、果ては感動的なバラード曲、
これらすべてが高水準なバンドなんて他にいるのだろうか。
それ以前に中野くんのような声質のボーカルがいるバンドという、
その一点ですら近年のバンドでは他に誰も思い浮かばない。
もうこんなバンドは一生出てこないと思う。だからこそ再結成を願いたいのです。







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