amazarashi「 あんたへ」 (2013/11/20) 1. まえがき 2. あんたへ 3. 匿名希望 4. 冷凍睡眠 5. ドブネズミ 6. 終わりで始まり 7. あとがき お気に入り度:★★★★★ (5/10) amazarashiのメジャー通算5枚目のミニアルバム。 ボーカルの秋田ひろむさんが、中島美嘉さんのシングル「僕が死のうと思ったのは」 を作詞作曲したことでも話題となった、青森出身の2人組バンドの作品です。 まず今作を聴くきっかけとなった、アルバム表題曲の2曲目「あんたへ」は、 文句無しに素晴らしいです。昭和のフォーク風のメロディにのせて歌われる、 メッセージ性の強い歌詞に心を揺さぶられる。 この曲を聴いた時は、平成のさだまさしかと思いました。 とにかく一語一句全てのフレーズが良い。その中でも特に、 「必死に生きるのは得てして無様だから 人に笑われても気にすんな」 という歌詞は胸にくるものがありました。なるほどなと感心させられた。 それならば、たとえカッコ悪くても人に笑われてもいいと思えたし、 今までのように誰かにバカにされたくないと思って生きるよりは、気持ちが楽になった。 この曲は全ての人に優しく歌いかけてくれる応援歌。特に、過去に辛い経験をしてきた人や、 もしくは現在進行形で苦労をしている人にとっては、尚更その歌詞が心に響くでしょう。 3曲目「匿名希望」は、前曲とはうってかわって毒っぽい内容の歌詞が印象的。 ミュージシャンの立場から今の音楽シーンを斬る場面もあり、聴き応えがありましたが サウンド面ではバンプっぽいなと感じました。こんなバンドだったっけ?と。 4曲目「冷凍睡眠」は語り中心のナンバー。バックのサウンドとも相まって重い雰囲気。 5曲目「ドブネズミ」はラブソングで、前曲より明るい曲なはずですが明るさはあまり感じない。 6曲目「終わりで始まり」は応援ソングですが、そのヒップホップ調のメロディとも相まって、 グリーンやファンモンっぽい曲だなと感じました。歌詞も彼らにしては普通な気が・・・ 表題曲を聴いた時点で、今作はもっとフォークロックっぽい感じの アルバムが聴けることを期待していたのですが、 3曲目以降の曲は、いかにも最近のバンドにありがちな曲だなと感じました。 いわゆるロキノン系のバンドならば何でも好きだという人なら、 3~7曲目も気に入るのかなと思いましたが、自分の好みとは違う路線でした。 せっかくフォーク調の良いメロディを作れる力を持ってるだけに、 他のバンドとの違いを出すためにもそれをもっと生かして欲しいところ。 これからもまた、表題曲に並ぶぐらいの名曲を作ってくれることを期待したいです。
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2014年3月18日火曜日
[CDレビュー] amazarashi「あんたへ」
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