(前記事はこちら) ・Mary's Blood (Electric Lady Land) 2月に行われたでらロックフェス(レポはこちら)、6月に行われたNAONのYAON(レポはこちら) に続き、フェスで見るのは今年3回目。フェス系バンドMary's Blood。 上記のでらロックの記事で絶賛した通り今回もまた素晴らしかったです。 10月リリース予定のアルバムから新曲も披露。 今回のニューアルバムにはゆよゆっぺが作曲を担当した曲もあるということで こちらも聴いてみたかったが、次のHERe:NEを観るためにライブ後半で抜けることに。 メジャー所属のガールズメタルバンドとしてこれからも大型フェスへの出演など幅広い活躍を期待したいです。 ・HERe:NE (ell.SIZE) [セットリスト](デッド子ちゃんの公式ツイッターより引用)魔法の国(仙台)からやってきたガールズ?ビジュアル風ハイブリッド系バンド。 ライブを観るのは約1年ぶりで(前回のレポはこちら)今回も楽しみにしていたはずでしたが、 ボーカルの和鬼子オカンは現在療養中、それに加えてこの日はベースの桜紅さんが 急性胃腸炎で入院のため出演をキャンセルするという緊急事態に。 だがそれでもサポートメンバーを加えてライブをやり遂げてくれました。 ボーカルは所属事務所の後輩の愛沢絢夏さんが務め、ドラムはボスと呼ばれる男性が担当、 そしてドラムではなくベースの所になぜかデッド子ちゃんが。 本職を担当するのはギターの煉さんしかいないという状態でしたが・・・ まずは準備運動としてラジオ体操第一をメンバー全員ですることに。 ラジオ放送に合わせて観客も一緒にラジオ体操。しかしデッド子ちゃんは 腕を大きく上げて回そうとすると自分の頭が引っかかって腕がうまく回せない。 これには会場からは笑いが。さすが出オチ担当だ。 そして「Golem」「Go!Go!BREAK」と立て続けに曲を披露。始まるなり盛り上がり最高潮、 最前列のファン達は寝転がっての体と体のぶつかり合い、通称「ゴロゴロモッシュ」 をやる人が続出。これはものスゴい光景だ! この日ゴロゴロしていたファンの中には オカン並みにゴツい体格の男性もいただけに、まさに肉弾戦だ。面白過ぎる。 「MAZE」ではサビの「♪回せ回せ回せ」に合わせて腕をグルグル回して盛り上がる。 そして客席の最前列に巨大しゃもじが登場。するとしゃもじを地面につけてグルグル回る、 ぐるぐるバットならぬぐるぐるしゃもじをやる人が続出。見てるだけで目が回りそう(笑) 「肉弾戦」では隣のお客さんと一緒に肩を組みラインダンス。 まずは徐々に体勢を低く沈ませていき、その後に立ち上がり「♪肉肉肉肉」 といった音楽に合わせながら足を上げステップを踏む。ライブを楽しみながら 下半身の筋トレもできるなんて最高だ!さすが自称ライ〇ップを越えたバンド。 「セカイノオワリ」は普通に良い曲で盛り上がれた。曲名からは意外なほどに爽やか。 音楽的には以前と比べるとV系っぽい音作りが減って、よりキャッチーな 王道ガールズロックナンバーが増えた印象。よりライブで盛り上がれる曲が増えたのは良かった。 まぁ以前からボーカルが割烹着を着て巨大しゃもじを振り回してた時点でV系離れしてたが。 MCではこの日のライブが実現できたことについて、ギターの煉さんが涙ながらに 感謝の言葉を述べていたのが印象的でした。出演キャンセルにならなくて本当良かったですよ。 なお、デッド子ちゃんは最初の1曲だけベースを弾いてた?と思われたが 中盤以降はステージ上に棒立ちでした。お前何しに来たんだ状態。 こんな状況下においても楽しいライブを見せてくれたのはさすがだが・・・ オカンがいればもっともっと楽しかったんだろうなと思わずにはいられなかった。 公式ブログのこちらの記事にて病気のことを知った時はショックだった。 あれだけ存在感があって歌にも魅力があって、さらには達者なしゃべりで お客さん達を大いに笑わせてくれて、楽しませてくれたモンスター(体格的にも)だったオカン。 それだけに、そっちの病気とは全くもって無縁のお方だと思っていた。 まさかこんな大変なことになるまで追い込まれていたとは・・・思いもしなかった。 どうかオカンには元気になって欲しい。これこそが今の一番の願い。 また4人揃って笑顔でバンド活動を再開できる状態に戻ってくれたら一番嬉しいが、 しかしそれが難しいのであれば・・・オカンの気持ちこそが尊重されて欲しい。 どう見てもこのバンドの大黒柱だったのだから。オカンのいないHERe:NEなんてHERe:NEじゃないですよ! ・Gacharic Spin (Electric Lady Land) [セットリスト] ・KAKUHEN ・Never say never ・最後のピース ・ニコリン星の通勤ラッシュ ・シャキシャキして!! ・アルブスの少女 ・ゴー!ライバー (アンコール) ・WINNER トリを飾るのはもちろん当フェスの主催バンド。9月7日にリリースされたばかりの ニューアルバム「確実変動 -KAKUHEN-」(レビューはこちら)からも期待通りに新曲を披露してくれました。 「KAKUHEN」ではガチャガチャダンサーズの2人の旗振りが加わった ダイナミックなステージングを披露してくれたかと思えば、 「最後のピース」はダンサー無しで迫真の演奏を見せつけてくれる。 インスト曲「ニコリン星の通勤ラッシュ」ではギターのTOMO-ZOさんが とっても楽しそうに演奏していたのが印象的。今回も魅力満載のライブでした。 MCではベース&リーダーのKOGAさんが、昨年までこのフェスに出たことのあるグループの 約4分の1は解散・活動休止してしまい、呼びたくても呼べないということを告白。 アーティスト活動を続けていくことの難しさを感じるとともに、 今こうして活動を支えてくれている周りの人たちやファンに対する感謝の言葉が。 そして、5回目となる今回をもってElectric Lady Loudは幕を閉じるという発表が・・・ ガールズシーンを盛り上げたくて始めたこのフェスは終わるものの、 来年以降はまた違った形でのフェスをやることを考えているとのこと。 それに対してキーボードのオレオ様は、本日のElectric Lady Loudの総括として、 「いろんな出演者を見せてもらったけど、私が一番セクシーだなと」 (会場からは笑いが)「そこ、笑うところじゃないから」ごめんなさい笑ってしまいました! アンコールの「WINNER」では、本日の出演者(ほぼ)全員がステージに登場し、 曲に合わせて5分間走る走る。最後にはテープが切られて全員でゴール。 そしてエンディングでは出演グループの皆さんが1組づつ挨拶をすることに。 だがその時にがんばれ!Victoryのあやきさんは「また呼んで下さい」と言ってしまい 「もう無いから」「バンドに1人こういう人いるよね」などとツッコまれたのには 笑ってしまいました。さすが自称ポンコツと名乗るだけある。でもそんな所が可愛い。 さらにMardelasのドラマーの弓田"Yumi"秀明さんは、アンコールの「WINNER」にて Gacharic Spinのまいちゃんと一緒に走れたことに感激したと大喜び(笑) この熱意には若干引き気味のメンバーも・・まいちゃんにも引かれてないか心配だ。 今年も最高に楽しかったElectric Lady Loud。私の中では日本一のフェスでした。 それがまさか今回で終わってしまうとは・・・本当にショックだ。 もしもこのフェスが開催されなくなるとしたら、それはGacharic Spinが この会場のハコに収まりきらないほどの人気バンドになった時だと思ってた。 来年はFROZEN CAKE BARを出して下さい!と書こうと思ってた。 なんせ今年もがんばれ!VictotyにZweiにと、出演して欲しいなという希望が次々と叶っていく 夢のようなフェスだったから。このフェスの功績といったらそりゃもう計り知れない。 ガールズバンド系の中においてもジャンルの枠を超え、ロック系アイドル、 V系ガールズバンドなども呼び、さらに他のフェスでは滅多に名前を見ることが無いような メタル系ガールズバンドにスポットライトをたくさん当ててくれたのは何より大きな功績。 同じく名古屋にて2月に開催されたでらロックフェスにMary's Bloodが出演できたのも、 Electric Lady Loudなどでの実績が認められたからこそ出演できたのでは・・と思う。 どうかこのような、近年作り上げられた「邦楽ロック」の枠には入れてもらえてないような バンド達にも、フェスに出てより多くの人前で知られるチャンスがあって欲しいと心から願う。 がんばれ!VictoryやSORAMIMIのようなポップかつ王道のライブステージを見せてくれる ガールズバンドはまだフェスにも呼ばれているように思うが、それに対して・・・ 例えばHERe:NEなども、あんなにも型破りで面白過ぎるライブをやるのになんで ごく一部のガールズシーン以外ではほとんど知られる機会が無いの?と思わずにいられない。 華があるバンドは最高だ。どうか来年からは新しい形でのガールズ系フェスを 開催してくれることを願いたい。Gacharic SpinのKOGAさんの最後の言葉を信じてますよ!普通のライブじゃ終わらないから期待しててだぢょ٩(●‥●)۶ pic.twitter.com/tpSEcFgky6
— デッド子٩(●‥●)۶ (@Dead_KO_HEReNE) 2016年9月18日
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2016年10月1日土曜日
[ライブレポ] Electric Lady Loud 2016(Mary's Blood、HERe:NE、Gacharic Spin)
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