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2016年10月27日木曜日

[CDレビュー]  GANG PARADE(ex.POP)「P.O.P」


POP「 P.O.P」
(2015/8/4)

1. Plastic 2 mercy
2. pretty pretty good
3. fly away
4. who am I? 
5. UNIT
6. NEON
7. Lonely lonely lonely 
8. 3rd FLOOR BOYFRIEND 
9. Daydream 
10. Letter
お気に入り度:★★★★★★★★ (8/10)

 


GANG PARADE(リリース当初のグループ名は「POP」)の1stアルバム。
元BiSのカミヤサキさんを中心に結成された4人組ユニットの作品。

今作はBiS時代同様に松隈ケンタさんによるプロデュース作品でありながら、
楽曲はデジタルポップ・EDM系の曲が中心となっているのはBiSとの大きな違い。
だが前半の1~5曲目の完成度はなかなかのもの。
その中でもリードトラックである2曲目「pretty pretty good」は
近年の数多くのアイドルグループの楽曲の中でも屈指の傑作なのでは。
EDMとバンドサウンドの高度な融合により作り出された、浮遊感漂う幻想的な曲世界。
その中でメインボーカルをとるカミヤサキさんの、哀愁と情感たっぷりの歌声が
楽曲により深みを加え、より色鮮やかなものにしている。
この歌唱にはとにもかくにも驚かされた。いつからこんなに歌上手くなったんだ!?
BiSの頃はそもそも上手いメンバー自体がいないというイメージだったのに。

5曲目「UNIT」も今作の中ではバンドっぽさを感じられる曲。
ドラムのスパイスがデジタルサウンドの中にうまく溶け込んでいて独特の旨みを出している。
しかし前半と比べて後半の6~10曲目は耳に残るメロディが少なかったのが惜しい。
印象に残ったのは8曲目の「♪三階の彼氏」ぐらいか?
歌詞のシュールさはBiS時代を引き継いでいて良い感じなのだが・・・

初期のm.o.v.e同様に、夜の高速道路にてカーステレオで流したくなる作品でした。
11月8日には2ndアルバム「Barely Last」のリリースも決定、
次作以降もデジタルサウンドを中心にしつつ2、5曲目のような幅広いアプローチを見せてくれることを期待。



サイケデリックな宙吊りPV、これぞ型破りな芸術的映像作品。




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