CROSS VEIN「 ロイヤル・エタニティ(初回限定盤)」 (2015/3/11) 1. Royal Eternity (instrumental) 2. Eternal Dream 3. Precious Liberty 4. 寂寞の塔 (Album Mix Ver.) 5. forget-me-not (Royal Ver.) 6. 琥珀の誓い 7. Suite Museum (instrumental) 8. Maid of Lorraine (Album Mix Ver.) 9. sandglass 10. 追憶は儚き雪 11. Brightest Hope 12. Last Melody お気に入り度:★★★★★★★★★ (9/10) CROSS VEINのメジャー1stアルバム。 紅一点ボーカルのJULIAさん擁する5人組シンフォニックメタルバンドの作品です。 JULIAさんのオペラチックな美声と、ほのかに哀愁漂う美メロ、 そしてクラシカルかつドラマチックな編曲が合わさった曲の数々は、 どれも非常に芸術性が高いと感じさせてくれる。 以前に当ブログではLIV MOONという宝塚歌劇団出身のシンフォニックメタル歌手を 取り上げたことがありましたが(記事はこちら) CROSS VEINもまた、歌劇団を名乗ってもいいのではと思えるほどの曲を作ってくれてます。 まずインストを挟んで実質1曲目の「Eternal Dream」が今作屈指のキラーチューン。 イントロの時点からシンフォニック系サウンドとギターサウンドが縦横無尽に絡み合い、 終始劇的展開が炸裂。メタルでありながらV系バンドの曲っぽくも感じる。 さらにサビのJULIAさんのハイトーン歌唱が素晴らしい。 どんだけキーが高い曲なんだと思いきや、終盤の大サビでまた更にキーが上がる。 普通に歌うだけでも難しい曲を、これほどまでに優雅に美しく歌い上げてしまうんだからスゴい。 その後の曲も、妖精帝國っぽい荘厳なコーラスから始まるキラキラ疾走チューンの 「Precious Liberty」、哀愁たっぷりのミドルナンバー「forget-me-not」 といった曲はお気に入り。8曲目の「Maid of Lorraine」は戦闘系の歌詞を引っ提げ 疾走するメタルナンバーで、JULIAさんの歌唱にもこれまで以上に力がこもっている。 オペラ風歌唱だけでなく、こうして曲ごとに歌い方を変えられるのも魅力だと感じます。 そしてラストナンバー「Last Melody」がこれまた名曲。高尚さを存分に感じさせつつも それでいてメロディが超キャッチーだというから素晴らしい。 感動と共に舞台の幕が降りるシーンが目に浮かぶ曲です。 名曲揃いだったアップテンポ系の曲と比べると、4、6曲目のようなバラード系の曲は メロディが印象に残りにくかったのが惜しいところでしたが、 それでもメジャー1stアルバムにして会心の作品を届けてくれました。 こんなバンドがメジャーデビュー出来てしまう世の中になったことは嬉しく思う半面 その割に、このようなメタルシーンで活躍する女性ボーカルバンドが 大多数の音楽好きからは聴いてもらえていないという現状は寂しく思う。 とりあえず妖精帝國や摩天楼オペラが好きな人はぜひ聴いてみましょう。 ライブステージもそのうち見ることになると思われるので楽しみです。
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2015年5月17日日曜日
[CDレビュー] CROSS VEIN「ROYAL ETERNITY」
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